テーマ : お茶・茶況

茶況(6月22日)県産二茶の上場減少 静岡茶市場

 静岡茶市場の県産二茶の上場数量は1万8200キロにとどまった。各地の工場が生産を終える中、上場数量は減少に転じている。
 本山筋は900円前後から600円台で手合わせした。盛期の沼津は500円台の取引が続く。生産を終えた本山筋の工場幹部は「芽伸びが進まないまま刈り取りが進み、盛期らしい時期がなかった」と振り返る。
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 静岡市中の県産二茶の下げ幅は15~10円ほど。600円周辺から500円台半ばの取引が多い。飲料関連の生産を続けていた坂部の一部の共同工場が商いを終えた。
 富士の中心値は500円台後半で推移している。あっせん業者は「ウンカや炭疽(たんそ)病の被害を受ける茶園が増えている」と話す。

静岡茶市場二番荒茶
 ▽成立 32,603キロ(県内18,233キロ、県外14,370キロ)


 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から5口669キロが上場し、1250~580円で取引された。高値は藤枝かおり。数量の少なさと値ごろ感から片付きは順調だった。

 島田、金谷、川根 島田地域の二茶販売はおおかた終了した。終値は600円前後。JA大井川金谷工場は11口7174キロが上場、600~400円で取引が成立した。同川根工場には11口6663キロが入荷し、600円台後半が中心とみられる。

 榛原、相良 契約栽培を残し、市内での二茶取引はおおむね終了した。産地問屋の一人は「一茶と同様、取引にピークと呼べる時期がなかった」と話す。

 掛川、小笠 掛川茶市場には16口1万7244キロ上場し、1230~525円で取引された。中心価格は600円前後。高値はかぶせ。JAサエリアには6口4512キロ上場した。多くの工場が二茶生産を終了した。

 袋井、森 森町茶業センターには5口3685キロが上場し、640~550円で取引された。中心相場は580円前後で、前日から20円程度の下げ。袋井では500円台前半の取引が中心。

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