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自転車女子 杉浦(掛川出身)が銀メダル【杭州アジアパラ大会】

 【杭州共同】杭州アジアパラ大会第2日は23日、競技が本格化し、陸上男子200メートル(義足・機能障害T64)で井谷俊介(SMBC日興証券)がアジア新記録となる22秒99で制し、金メダルを獲得した。大島健吾(名古屋学院大)は2位。女子砲丸投げ(知的障害)は堀玲那(岡山陸協)が11メートル93のアジア新で優勝した。

女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)決勝 2位の杉浦佳子=杭州(共同)
女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)決勝 2位の杉浦佳子=杭州(共同)

 カヌーの女子カヤックシングル200メートル(運動機能障害KL1)で瀬立モニカ(江東区協会)が今大会の日本勢メダル第1号となる銀を獲得。自転車トラック種目で女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)の杉浦佳子(総合メディカル、掛川市出身)は2位だった。
 競泳は女子200メートル自由形(知的障害)で木下あいら(三菱商事)が金、井上舞美(イトマン大津)は銅。男子50メートル自由形(視覚障害S11)の木村敬一(東京ガス)は銀、女子50メートル自由形(視覚障害S11)の石浦智美(伊藤忠丸紅鉄鋼)は銅だった。
 柔道女子48キロ級(全盲)の半谷静香(トヨタループス)は銀。

力出し切れず「ぼろぼろ」
 自転車女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)の杉浦は力を出し切れなかった。決勝でのタイムは自己ベストからは20秒ほど遅いといい、銀メダルにも表情は優れない。東京パラリンピックのロード2種目で金メダルに輝いた52歳のベテランは「ぼろぼろだった。今年一番、遅かった」と苦笑いした。
 8月の世界選手権では、パリ・パラに向けて強化してきたトラック種目で2冠を達成。その後に休養を取った影響もあり、今大会に向けては調子を上げきれなかった。予選こそ優勝した中国選手に迫ったが、決勝では10秒近くタイムを落とし、大差をつけられた。
 この日は混合チームスプリントにも出場。日本は4位に終わり、この種目ではメダルを逃した。今大会は残り3種目にエントリー。情熱が衰えない“鉄人”は「多くのレースに出ることが体力向上につながる」と、来年のパリ・パラを見据えている。

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