テーマ : 新型コロナ・全国

政府、新感染症の初動対応を議論 水際やマスク、コロナ教訓

 政府は4日、新型インフルエンザ等対策推進会議を開催し、新たな感染症が発生した場合の具体的な初動対応の方針について議論した。新型コロナウイルスの教訓を生かし、水際対策の強化やマスクなどの医療用備品の在庫確認を盛り込むことを検討。

新型インフルエンザ等対策推進会議で発言する新藤感染症危機管理相(右)=4日午前、東京都千代田区
新型インフルエンザ等対策推進会議で発言する新藤感染症危機管理相(右)=4日午前、東京都千代田区

 9月に着任した新藤義孝感染症危機管理担当相は会議の冒頭「コロナを乗り越え、次なる感染症危機に対応していかなければならない。しっかりとした日頃からの準備と訓練を充実させていきたい」とあいさつした。
 政府は重大な感染症発生時の対応策をまとめた政府行動計画を来年夏に改定する予定で、それまでに危機が到来した場合は、この方針を基に対処する。
 政府関係者によると、水際対策では検査体制や隔離体制の確保、入国制限などを行う。マスクや消毒液などの在庫、生産や流通体制を確認し、消費者らに冷静な行動を呼びかける準備をする。


 新型インフルエンザ等対策政府行動計画
 国民の命や健康に重大な影響を与えるような感染症が発生した場合に国と自治体の対策の基になる計画。情報収集や医療体制の整備、予防など、項目別にまとめている。2005年に世界保健機関(WHO)の手引を参考に初めて策定。09年の新型インフルエンザの世界的な流行などを受けて成立した新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、13年に改めて作成した。

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