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7億円超過大請求、隠蔽も 京都市委託のコロナ業務で

 新型コロナウイルスワクチン接種のコールセンター業務などを京都市から委託された「日本トータルテレマーケティング」(東京)は10日、約7億9千万円に上る過大請求があり、社内で隠蔽行為があったと明らかにした。市内で記者会見した森真吾社長は外部の調査委員会の中間報告要旨を公表し「多大なご迷惑をおかけした」と謝罪した。全額返金する方針。
 市は同日、刑事告訴に向け京都府警と協議中だと発表した。
 同社によると、過大請求額の大半で担当の副本部長と部下が隠蔽のため虚偽資料を市に提出していた。同社は副本部長を懲戒解雇処分、部下を諭旨解雇処分とした。
 同社は2021年2月~23年3月、ワクチン予約の受け付けや相談業務を受託。22年9月分の人件費について契約形態の誤認による過大請求が判明した。
 その後、21年2月~22年8月分でも誤認による過大請求が発覚。実際より多く請求した金額を埋め合わせるため、副本部長の指示で虚偽資料が作成されたという。
 懲戒解雇された副本部長は「額があまりにも大きいことにショックを受け、隠蔽しようと考えた」と話していたという。

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