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京都賞、米名誉教授らに1億円 4年ぶり授賞式

 科学や芸術分野の優れた功績をたたえる第38回京都賞の授賞式が10日、京都市で開かれた。主催の稲盛財団が、物理学や化学など多分野で数理的研究の基盤を確立した基礎科学部門のエリオット・H・リーブ米プリンストン大名誉教授(91)ら3氏にそれぞれ賞金1億円などを贈った。新型コロナウイルスの影響で、授賞式開催は4年ぶり。

第38回京都賞を受賞したエリオット・H・リーブ氏(左)とナリニ・マラニ氏=10日午後、京都市
第38回京都賞を受賞したエリオット・H・リーブ氏(左)とナリニ・マラニ氏=10日午後、京都市

 不妊治療の一種である顕微授精技術を確立した先端技術部門の柳町隆造米ハワイ大名誉教授は受賞決定後の9月、95歳で亡くなっている。この日は「60年以上にわたる広範な研究について評価され、光栄の至り」との生前のコメントが読み上げられた。
 リーブ氏は「数理物理学という新しい分野を認めていただき深く感謝する」と述べた。
 映像や絵画といった作品を通じ、抑圧に苦しむ「声なき者の声」を届ける表現を開拓した思想・芸術部門の美術家ナリニ・マラニ氏(77)は「私の願いは、女性的な側面が生かされる未来が実現することだ」と話した。

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