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コロナ接種、高齢者は年1回に 来春以降、自己負担発生も

 来年度以降の新型コロナウイルスワクチン接種を巡り、政府が65歳以上の高齢者ら重症化リスクの高い人を対象に、秋から冬にかけて年1回接種する方向で検討していることが7日、関係者への取材で分かった。重症化予防を目的とする。費用の自己負担が生じる可能性のある定期接種への切り替えも視野に判断する。

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける男性
新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける男性

 無料の「特例臨時接種」は来年3月末で終了する方針。重症化率の低下や、法的位置付けが5類に移行したことなどから、政府は特例臨時接種の要件の「まん延予防上の緊急の必要」はないとみなしたとみられる。
 関係者によると、来年度以降に使うワクチンは、流行しているウイルスに応じて毎年選定する。
 厚生労働省は8日に予防接種基本方針部会を開き、来年度以降の接種の在り方について専門家から意見を聞く。年内に結論をまとめる見通し。
 新型コロナワクチンの接種は2021年2月に始まり、自己負担なしで受けられる体制が2年以上続いてきた。首相官邸によると総接種回数は4億回を超えた。
 今月20日からは、生後6カ月以上の全ての人を対象にオミクロン株派生型「XBB」に対応したワクチンを使った秋接種が始まる。

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