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4月の訪日客、194万人 コロナ後の最高更新

 政府観光局が17日発表した推計によると、4月の訪日客は194万9100人だった。新型コロナウイルスの影響で客数が急減した2020年2月以降で最高だった前月(181万7500人)を超えた。コロナ前に最も多かった中国人客は落ち込んだままだが韓国、台湾などが順調に回復。19年4月比は66・6%となった。これで今年1~4月の合計は673万9500人となり、年間2千万人を上回るペースで推移している。

にぎわう東京・浅草の仲見世通り
にぎわう東京・浅草の仲見世通り

 東アジア地域で夏ダイヤに合わせた航空の増便や復便が押し上げ要因になった。主な国・地域別に見ると、最多は韓国の46万7千人。台湾29万1600人、米国の18万3900人、香港15万2800人と続く。米国はイースター休暇の影響もあり、19年4月を8・0%上回った。
 中国はタイに次ぐ6番目の10万8300人。中国政府による日本への団体旅行制限が解かれておらず19年比14・9%と低迷が続く。ただ、10万人台となったのは20年2月以降では初めてで、富裕層の個人旅行などに回復の兆しも見える。
 一方、4月に出国した日本人は56万200人で、前年同月比4・3倍、19年比は33・6%。コロナの水際対策を大幅緩和した昨年10月以降も伸び悩みが続いている。観光庁や日本旅行業協会は国民に積極的な海外旅行を呼びかけている。

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