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中国の観光収入、コロナ前超え 国慶節連休、8億人超旅行

 【北京共同】中国の文化観光省は7日までに、国慶節(建国記念日)に伴う大型連休の観光収入が、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同期比1・5%増の7534億3千万元(約15兆4千億円)だったと発表した。国内の旅行客数も19年同期比4・1%増の8億2600万人に上った。国営通信新華社が報じた。各景勝地では連休中、大勢の人出でにぎわった。

国慶節に伴う大型連休の期間中、観光地を行き交う大勢の人たち=4日、中国江蘇省蘇州市(共同)
国慶節に伴う大型連休の期間中、観光地を行き交う大勢の人たち=4日、中国江蘇省蘇州市(共同)

 コロナの行動制限の撤廃により、国外への旅行客数も増加。国家移民管理局によると、連休中の出入国者数は1181万8千人に達し、19年同期の85・1%にまで回復した。
 中国旅行大手、携程集団(トリップドットコム・グループ)によると、景勝地へのツアーを含む国内旅行商品の予約数は前年同期比で3倍近くとなり、大型クルーズ船の予約数も7倍を超えた。北京、上海、重慶、四川省成都、広東省広州などが主要な目的地だった。
 杭州アジア大会が開催されている浙江省杭州市の景勝地の西湖では今月4日、多くの旅行客で混雑していた。西湖を巡る遊覧船の乗降口には長蛇の列ができ、ボランティアらが交通整理に当たるなど対応に追われた。広州から知人と観光に訪れた会社員の女性(26)は「コロナの規制を気にせず、美しい景色を満喫できた」と笑顔を見せた。

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