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米で派生型EG・5最多に 重症リスクは増加せず

 【ワシントン共同】新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「EG・5」が米国で徐々に増加し、疾病対策センター(CDC)によると、検出されるウイルスに占める割合は今月上旬時点で推定17%と最多になった。世界保健機関(WHO)はEG・5について、感染者を増加させる可能性はあるが、重症化リスクが増したとの報告はないとしている。
 WHOが10日発表した週報によると、世界的にはまだ主流になっていないが、割合は顕著に増加している。日本でも7月中旬に14%を占めた。日米とも、この秋冬に使うワクチンは今年前半に多かった派生型「XBB・1・5」対応製品になる見通しだが、XBB・1・5は既に減少傾向だ。
 ジョンズ・ホプキンズ大のアダルジャ医師は「(ワクチンの特徴を決める)スパイクタンパク質はEG・5も極めて似ており、重症化予防の効果は期待通り得られるだろう」と指摘する。
 献血を使った米国の調査では、昨年秋までにほぼ全員がワクチンや感染による免疫を獲得し、感染歴のある人も7割に上った。アダルジャ氏は、変異ウイルスは今後も生まれ続けるが、多くの人が免疫を持つ集団では「(動けなくなるほど)重い症状を引き起こす方向には進化しにくい」とみている。

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