テーマ : 新型コロナ・全国

KNTが4年ぶり黒字 過大請求で特損9億円

 近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングスが1日発表した2023年3月期連結決算は、純損益が117億円の黒字(前期は57億円の赤字)だった。黒字は4年ぶり。政府の全国旅行支援を活用したツアーなどが好調だった。新型コロナウイルスワクチン接種業務の受託事業の過大請求で、調査費用などとして9億円の特別損失を計上した。

記者会見するKNT―CTホールディングスの米田昭正社長=1日午後、東京都中央区
記者会見するKNT―CTホールディングスの米田昭正社長=1日午後、東京都中央区

 売上高は前期比80・2%増の2521億円だった。過大請求が判明した約14億7000万円を減額した。東京都内で記者会見した米田昭正社長は過大請求について「多大なる迷惑と心配をおかけしていることを深くおわび申し上げる」と謝罪した。
 過大請求を巡っては、KNT―CTが外部の弁護士らによる調査委員会を設置し、詳しく調べている。近畿日本ツーリストは5月に過大請求が最大約16億円に上る可能性があると公表しており、調査の結果を受けて最終的な金額を確定する。
 24年3月期は、売上高が1・6%減の2482億円、純利益は74・6%減の30億円を予想した。

新型コロナ・全国の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞