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密な場面、マスク着用が9割 成育センター、小中高生調査

 屋内で人と接する可能性がある密な場面で、小中高生の90%程度がマスク着用を続けている―。国立成育医療研究センター(東京)が11日までに、こうした調査結果を発表した。体育の時間や屋外でも半数以上がマスクを着けていた。センターの担当者は、本人の意思での着用は問題ないとした上で「周りがマスクをしているからという理由も多い」と分析した。

2021年、東京・原宿をマスク姿で行き交う若者ら
2021年、東京・原宿をマスク姿で行き交う若者ら

 新型コロナウイルス禍でのマスク着用は現在、個人が判断している。担当者は「着脱の判断や、その利点、難点に関して大人が子どもと対話する機会を設けることが大切だ」とも述べた。
 小学6年生から高校2年生の計749人を対象に4~5月、調査した。
 着用している割合が90%を超えた場面や場所を見ると国語や算数など座学での授業中や、電車やバスといった公共交通機関などがある。図書館などの公共スペース、コンビニなど屋内での買い物、高齢者や病気の人に会う時も該当した。
 このほか、屋外にいる時が59%、体育の時間が51%だった。
 90%台の場面でも、本当に着けたいかどうかを尋ねると60~80%台に低下。着けたい理由(複数回答)は「コロナなどの病気にかかりにくくなる」が57%で最多。「安心する」「他の人に病気をうつしにくくなる」と続いた。「みんながマスクをしている」は44%、「マスクをしないと変な目で見られたり、からかわれたり、いじわるされる」も14%に上った。

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