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コロナワクチン無料の秋接種開始 来年度は自己負担も検討

 新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応した改良型ワクチンの無料の秋接種が20日、始まった。生後半年以上の全ての人が対象で、高齢者や基礎疾患のある高リスク者は接種が推奨される。期間は来年3月31日まで。厚生労働省は4月以降の体制を巡り、自己負担が生じる可能性がある「定期接種」への切り替えも検討している。
 東京都港区のクリニックには朝からワクチンを打つ人が続々と訪れた。港区に住む主婦(69)は、今年10月以降、高額な抗ウイルス薬が有料になることを踏まえ「治療薬は高いので、接種が有料になっても打ち続けたい」と話した。
 秋接種は、ワクチンの配送状況に応じて、9月21日以降に始まる地域がある。接種券の送付対象は自治体ごとに異なり、申請が必要なケースもある。インフルエンザワクチンの同時接種も可能。
 厚労省は2021年2月から予防接種法の「特例臨時接種」に位置付け、全額公費負担としてきた。だがウイルスの性質の変化や、免疫の獲得、抗ウイルス薬の普及に伴い重症者が減ったため、来年3月末に終了する方針だ。
 4月以降は対象を高齢者ら高リスク者に限定し、秋から冬にかけて年1回打つ定期接種にすることを視野に調整している。仮に定期接種となれば、自治体が接種を受けた人に費用を徴収できるようになる。

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