テーマ : 新型コロナ・全国

新型コロナ、前週比1・25倍 沖縄最多「注意必要」

 厚生労働省は9日、全国約5千の定点医療機関から5月29日~6月4日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計2万2432人で、1医療機関当たりの平均は4・55人だったと発表した。前週比は1・25倍で担当者は「緩やかな増加傾向が続いている」とした。沖縄は同15・80人、前週比1・53倍と突出して多く、注意が必要という。

厚生労働省
厚生労働省

 診療に関わる沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は「流行が拡大して、高齢者施設や病院での集団感染が続いている」と沖縄の状況を説明した上で、他の地域でも「症状のある人は外出を控え、高リスクの人とは会わないよう心がけてほしい」と訴えている。
 都道府県別で多かったのは沖縄のほか、石川6・98人、北海道6・71人。少なかったのは島根2・29人、高知2・45人、滋賀2・47人など。42都道府県で増えた。全国で新たな入院患者数は4003人で、前週比1・20倍だった。
 また、死者が例年の水準をどれだけ上回ったかを示す「超過死亡」について、5月8~14日にはみられなかったことも明らかにした。17自治体の死者数データから算出。5月8日に「5類」に移行した際に、厚労省が迅速に把握するために導入した仕組みで、今回が初公表だった。

新型コロナ・全国の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞