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4年ぶりに「泣く子はいねがー」 秋田・男鹿、ナマハゲ雄たけび

 大みそかの伝統行事「ナマハゲ」が31日、秋田県男鹿市で行われ、鬼のような面を着けたナマハゲが集落を巡り歩いた。昨年までは新型コロナウイルス対策で雄たけびを控えめにしてきたが、今年は4年ぶりに「泣く子はいねがー」と大声が家の中に響き渡った。

家に来たナマハゲを怖がる子どもたち=31日午後、秋田県男鹿市
家に来たナマハゲを怖がる子どもたち=31日午後、秋田県男鹿市

 午後5時ごろ、同市の佐藤尚弥さん(35)宅に訪れたナマハゲが、暴れながら「いい子にしてだが」と叫んだ。尚弥さんに抱きかかえられた次女海香ちゃん(5)と長男憲尚ちゃん(2)は、泣きながら「嫌だ。怖い」としがみついた。
 ナマハゲは怠け心を戒め、無病息災や豊作をもたらす神の使いとされる。迎える家が料理や酒を準備し丁重にもてなす。2018年に「来訪神 仮面・仮装の神々」の一つとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

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