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コロナ患者の呼吸器止めた疑い 大阪府立病院の医師を書類送検

 大阪府立中河内救命救急センター(東大阪市)で2021年、新型コロナウイルスの重症患者で60代だった男性(71)の人工呼吸器を約2分間停止させたとして、府警は4日、暴行容疑で病院に勤めていた男性医師(50)=大阪府河内長野市=を書類送検した。刑事処分の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。

大阪府警察本部=大阪市中央区大手前
大阪府警察本部=大阪市中央区大手前

 府警などによると、医師は府警の任意の事情聴取に停止させたことを認めた。男性は一時的に血中酸素濃度が低下して重篤な状態に陥ったが、その後回復し、後遺症もないという。
 医師は男性に合併症を防ぐための手術をする必要があると説明したが、男性は体調が良くなっているとして拒否。「呼吸器止めてみます?」「止めてみろ」というやりとりをした後、呼吸器を停止させた。理由について「患者の要望に従って止める選択をした。(男性の容体から)問題ないと判断した」と話した。
 書類送検容疑は21年3月29日午後3時ごろ、センターの集中治療室(ICU)で、男性の呼吸器を止めた疑い。

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