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国産変異株ワクチン、開発へ KM、秋にも小児向け治験

 明治グループの製薬会社KMバイオロジクス(熊本市)は11日、国内で広がる新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XBB」に対応するワクチンを開発するため、12歳以下を対象にした臨床試験(治験)を秋ごろにも始めると明らかにした。実用化は来年度以降になる見込み。
 成人向けワクチンは、承認申請を見合わせる。グループの別会社が、海外開発の成人向けワクチンの申請をしたため。
 KMバイオは、流行初期に広まっていた株を用いてワクチン開発を進め、6月中の申請を目指していた。だが世界保健機関(WHO)や米国などが今年のワクチン接種にXBB対応品を推奨したため、方針を転換した。
 同社は、米ファイザー製などとは異なり、日本脳炎などにも使われている「不活化ワクチン」というタイプの実用化を目指している。永里敏秋社長は7月11日の事業説明会で「変異株対応が必須になった。安全性の高い不活化ワクチンを成功させたい」と話した。
 季節性インフルエンザとの混合ワクチンの開発も視野に入れている。

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