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JR北海道、全21線区で赤字 9年連続、22年度収支

 JR北海道は9日、2022年度の線区別収支が全21線区で赤字になったと発表した。全線区の赤字は収支の公表を開始した14年度以降、9年連続。各区間の営業赤字の合計は659億円。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光需要が徐々に回復しつつあり、赤字幅は130億円縮小した。

廃線が決まったJR北海道・留萌線の車両=2022年9月、沼田町
廃線が決まったJR北海道・留萌線の車両=2022年9月、沼田町

 主力の札幌圏(4線区)は71億円の営業赤字だった。行動制限の緩和に伴って人出が戻り、前年度(148億円の赤字)から収支が改善した。
 札幌市で記者会見した萩原国彦常務取締役は23年度の見通しについて「プロ野球日本ハムの新球場の開業効果などが出るものの、利用者数がコロナ前の水準にまで回復するのは難しい」との見方を示した。燃料費の高騰が続く中、コスト削減を進めて経営の立て直しを急ぐ。

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