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7月の訪日客、232万人 中国除く総数は19年超え

 政府観光局が16日発表した推計によると、7月の訪日客は6月から11・9%増え232万600人だった。前月に続く200万人の大台突破で、新型コロナウイルス禍後の最多を更新。中国を除いた総数を2019年7月と比べると3・4%増となり、コロナ禍前を初めて上回った。

京都・清水寺周辺で観光を楽しむ外国人ら=7月
京都・清水寺周辺で観光を楽しむ外国人ら=7月

 中国政府は10日、日本への団体旅行を約3年半ぶりに解禁。訪日客全体の回復を占うピースがそろった格好で、客数は今後さらに増加が見込まれる。地域経済への波及効果が期待される一方、混雑や宿泊代金の高騰、関連業界の人手不足といった課題への対応が求められる。
 韓国など東アジア地域が引き続き好調だったことに加え、米国やカナダが19年7月実績を大きく超えたことが押し上げ要因となった。
 中国を含めた7月の総数は19年同月比22・4%減、前年比は16・1倍。主な国・地域別に見ると、最多は韓国の62万6800人(19年7月比11・6%増)。台湾42万2300人(8・0%減)、中国31万3300人(70・2%減)、香港21万6400人(0・2%減)と続いた。
 5番目の米国は19万8800人(26・7%増)、カナダは9番目となる3万8800人(32・5%増)だった。
 昨年10月に水際対策が大幅に緩和され、訪日客全体は順調に回復してきたが、中国は団体旅行制限が続いた影響で今年1月時点は約3万1千人で、国・地域別に見るとオーストラリアやベトナムより少ない8番目。以降も低迷が続いていたが、個人旅行客が徐々に増加している。
 一方で、7月に出国した日本人は89万1600人で19年同月比は46・3%減、前年比3・2倍だった。

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