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介護留学生、3年連続で減少 コロナ入国制限が影響

 国家資格の介護福祉士の養成課程がある専門学校などへ2023年4月に入学した外国人留学生数が3年連続で減少したことが28日、分かった。「日本介護福祉士養成施設協会」(東京)が調査した。23年度は前年度比で78人減の1802人だった。新型コロナウイルス禍の入国制限などが響いた。当面は、介護現場で働く外国人材の不足が続くとみられる。
 協会が、介護福祉士を養成する全国の専門学校や大学など計293校の入学者数を集計した。「介護」の在留資格が始まった17年以降、外国人留学生は20年度の2395人をピークに、21年度からはコロナ禍を受けて減少に転じた。
 23年度は出身国別ではベトナムが430人で最多。次いでネパール367人、ミャンマー318人だった。日本人を含めた入学者は6197人で、留学生が約3割を占めた。
 協会の担当者は、3年連続の減少により「資格を取得して働く人数もしばらくは減るのではないか」と懸念する。一方で留学生数は入国制限の影響がなくなり、再び増加すると見込んでいる。
 厚生労働省は介護現場の人手不足緩和に向け、外国人材の活用を狙う。介護施設で働く外国人を日本人と同様、就労直後から職員数として算入できるよう見直す。

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