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北朝鮮へロシア極東から団体旅行 コロナ後、初の外国客受け入れか

 ロシア極東沿海地方のウラジオストクから9日、北朝鮮に向け、ロシア人団体旅行客が高麗航空便で出発した。北朝鮮が新型コロナウイルス感染症対策で厳格な出入国制限を始めた2020年1月以降、外国の団体旅行客の訪朝は初めてとみられる。北朝鮮が観光客受け入れを拡大する可能性がある。

9日、ロシアのウラジオストク空港で平壌行き航空便の搭乗手続きをする旅行客ら(共同)
9日、ロシアのウラジオストク空港で平壌行き航空便の搭乗手続きをする旅行客ら(共同)

 ツアーを主催した旅行会社によると4日間の日程で、初日は平壌を観光し2~3日目は東部の馬息嶺スキー場に滞在する。集まった約100人のうち半数は、モスクワなど沿海地方以外から参加した。2月22~25日にも実施を予定し、夏のツアーも計画中だという。
 スキー板を持つ参加者も多く、子どものスキー合宿を引率する指導員ドゥルバイロフさんは「競技会に向け腕を磨きたい」と話した。
 ロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使は7日配信のタス通信のインタビューで、プーチン大統領が次回訪朝する際に金正恩朝鮮労働党総書記との間で両国間の観光促進に関する合意を交わす準備を進めていると語った。金正恩氏は昨年9月に訪ロしプーチン氏と会談した際に訪朝を招請。ペスコフ大統領報道官は、訪朝は3月の大統領選後との見通しを示している。
 ロシアメディアによると18年は沿海地方から1500人余りが訪朝した。(共同)

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