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4月の外国人宿泊、1千万人超え コロナ禍後初めて、円安が追い風

 観光庁が31日公表した4月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテル・旅館に泊まった外国人は前年同月の19・5倍となる延べ1038万人だった。1千万人を超えるのは2020年1月(1094万人)以来で、新型コロナウイルス禍後では初めて。19年4月比は92・0%だった。
 訪日客数が通年で最多を記録した19年でも月間1千万人を上回ったのは3回だけだった。航空便の増便や円安に伴う訪日客数の回復が追い風になったとみられる。
 日本人の4月の宿泊者数は3724万人で前年比12・5%増、19年比5・6%減だった。日本人と外国人の総計は4763万人となり、前年比41・6%増、19年比6・1%減となった。
 観光庁は3月分の2次速報も発表。日本人と外国人の総計は1次速報の4973万人を5068万人に修正した。5千万人を超えたのは19年10月以来となった。
 3月分の総数は山口を除く46都道府県で前年同月を上回った。伸び率は大阪の92・9%(404万人)が最も大きく、沖縄87・9%(250万人)、東京87・8%(785万人)、徳島75・9%(23万人)、鳥取74・2%(21万人)と続いた。
 旅館やホテルなどの4月の客室稼働率は55・6%だった。前年同月比で12・2ポイント高く、19年比は9・4ポイント低かった。

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