テーマ : 新型コロナ・全国

コロナ感染、前週比1・18倍 46都道府県で拡大、沖縄は突出

 厚生労働省は7日、全国約5千の定点医療機関から6月26日~7月2日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は計3万5747人で、1医療機関当たりの平均は7・24人だったと発表した。前週比1・18倍で、新型コロナの法的な位置付けが5類に移行して以降、7週連続で増加。富山を除く46都道府県で感染が拡大し、特に沖縄は1医療機関当たり48・39人で突出している。

新型コロナウイルス・オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
新型コロナウイルス・オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 加藤勝信厚労相は、この日開かれた専門家組織の会合で「沖縄の感染者数は、前回流行のピーク時を超える状況。医療への負荷も増している。県と密接に連携を図る」と述べた。
 沖縄の前週比は1・23倍。病床使用率は78%に達し医療逼迫も懸念される。脇田隆字座長は会合後の会見で、冷房のため窓を閉める機会が多く、ワクチン接種率が低いことなどを増加の要因に挙げた。九州など西日本も拡大傾向にあり「状況を見ていく必要がある」と話した。
 都道府県別で、1医療機関当たりの感染者数が沖縄に次いで多かったのは鹿児島13・48人、千葉9・89人。少なかったのは秋田3・35人、富山3・71人、山形3・98人など。全国の新たな入院者数は5320人で、前週比1・12倍だった。
 日本医師会の釜萢敏常任理事は5日の記者会見で「現状は第9波になっていると判断することが妥当だ」との見解を示した。一方、後藤茂之経済再生担当相は7日の閣議後会見で「政府として、今の段階で新しい流行の波が発生しているというふうに認識しているわけではない」と述べた。
 また厚労省は7日、死亡診断書を使って死者数を把握する手法の分析結果を、初めて公表した。4月に新型コロナが死亡に影響したのは550人、経過に影響を及ぼした人も含めると1406人だった。毎月分析して推移を監視する。

新型コロナ・全国の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞