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営業赤字も純利益17億円 北海道と宮崎の航空新会社

 北海道を拠点とする中堅航空会社AIRDO(エア・ドゥ)と、宮崎市のソラシドエアの共同持ち株会社、リージョナルプラスウイングス(東京)が29日発表した2023年3月期連結決算は純利益が17億円となった。本業のもうけを示す営業損益は燃料費の高騰を主因に赤字だったが、新型コロナウイルス禍の繰越欠損金の会計処理により純利益を確保した。
 エア・ドゥとソラシドが22年10月に経営統合して初めての決算。エア・ドゥの業績は23年3月までの半年間を反映した。
 売上高は595億円。九州・沖縄地方は大都市との往来の回復が鈍かった一方、北海道便の需要が高かった。営業赤字は14億円だった。
 宮崎市で記者会見した高橋宏輔社長は「政府の財政支援が前提の黒字だ。支援がなくなれば、今後も収入や利用を伸ばして相当協力しなければ黒字の維持は難しい」と述べた。
 エア・ドゥとソラシドは集客の共同キャンペーンに加え、羽田空港のスタッフの人員効率化や整備部門の一体化など合理化を進めている。

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