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インフルエンザ異例の急増 7都県で「注意報」レベル

 厚生労働省は22日、全国約5千の定点医療機関から11~17日の1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者数が計3万4665人で、1医療機関当たり7・03人だったと発表した。前週比1・57倍と急増し、7都県で流行の「注意報」レベルとされる1機関当たり10人を超えた。インフルエンザは通常、冬に流行することから9月としては異例の状況となっている。

1定点医療機関当たりのインフルエンザ感染者数
1定点医療機関当たりのインフルエンザ感染者数

 同期間の定点医療機関からの新型コロナウイルス報告数は計8万6510人で、1機関当たり17・54人だった。前週比0・87倍で2週連続の減少だが、依然として高い水準となっている。
 都道府県別で1機関当たりのインフルエンザ感染者が最も多かったのは沖縄の20・85人。千葉14・54人、愛媛12・07人が続いた。少なかったのは順に青森0・38人、岩手0・60人、山形0・74人だった。全国1625の小中高校などで休校や学級閉鎖になり、前週から倍以上に増えた。
 インフルエンザは、例年春ごろには流行が収束するが、今年は全国平均が流行の目安とされる1人を下回らないまま、8月下旬ごろから増加傾向に。新型コロナ対策でインフルエンザ感染者が減り、多くの人の免疫が低下したことが一因とみられる。
 新型コロナは、横ばいだった香川を除く46都道府県で減少。1機関当たりの感染者数が多かったのは埼玉24・98人、千葉23・99人、宮城22・77人。少なかったのは沖縄11・67人、大阪12・99人、香川13・09人。新規入院者数は8920人で前週比0・75倍。
 日本医師会の釜萢敏常任理事は9月20日の記者会見で「医療現場からは、相変わらず新型コロナの感染者が多く発熱への対応が大変だという声を聞いている」と述べた。

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