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国際観光客、23年は34%増 コロナ前の9割近くに回復

 【パリ共同】国連世界観光機関(UNWTO、本部マドリード)は19日、2023年の国際観光客数が前年から34%増の12億8600万人となったとの推計を発表した。新型コロナウイルス感染症流行前(19年)の88%の水準にまで回復。24年にはコロナ前の水準に達すると予測している。

観光客でにぎわう米ハワイ州ホノルルのワイキキビーチ=昨年11月(共同)
観光客でにぎわう米ハワイ州ホノルルのワイキキビーチ=昨年11月(共同)

 23年に特に回復が著しかったのは中東地域で、国際観光客数は19年を22%上回った。欧州やアフリカ、米州もコロナ前の水準の94%、96%、90%までそれぞれ戻った。アジア・太平洋地域は65%にとどまったが、UNWTOは24年は同地域でも回復が進むとみている。
 ポロリカシュビリ事務局長は声明で「観光業の急速な回復を如実に示しており、回復は既に経済や雇用に大きな影響を与えている」としている。
 UNWTOは、中国が今年11月末までフランスやドイツ、イタリア、スペインなどの国民に短期滞在ビザ(査証)を免除することを踏まえ、中国への観光客が増えると予測している。ガザ情勢の悪化が中東への観光に与える悪影響についても指摘した。

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