テーマ : 新型コロナ・全国

フェンダー、原宿に初の旗艦店 ギター大手、30日に開業

 米国に本社を置く世界的なギターメーカー、フェンダーが30日、東京・原宿に世界初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」をオープンする。地下1階・地上3階建てで、同社が製造するギターの全シリーズを販売する。アジアを最も有望な成長市場と見定め、訪日客を含めた音楽ファンにフェンダーブランドを発信する拠点としたい考えだ。

フェンダーの旗艦店に並ぶ熟練工が作ったギター=29日午後、東京都渋谷区
フェンダーの旗艦店に並ぶ熟練工が作ったギター=29日午後、東京都渋谷区

 開店前日の29日、報道機関向けに内覧会を開いて店内を公開した。総延べ床面積は約1070平方メートル。地下1階から地上2階まではギターやアンプを販売。旗艦店限定のモデルも扱う。3階には、自分で仕様を指定して好みのギターを特注できる予約制の特別ルームを設けた。
 店内では、一般向けの商品だけでなく熟練工が作った約400万円の数量限定のギターなども販売する。オリジナルのカフェを併設し、洋服や帽子といったフェンダーブランドのグッズも購入できる。
 フェンダーはこれまで他社製品も扱う楽器店にギターを出荷するのが通例で、自社ブランド専用の店舗を設けてこなかった。内覧会に参加したアンディ・ムーニー最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス禍でギターを始めた人が多いと指摘。「今後10年でアジアは世界最大の音楽市場になる。その中で東京が最も影響力のある地域だ」と出店の理由を説明した。

新型コロナ・全国の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞