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コロナ研究所漏えい説否定せず 中国専門家が異例の発言

 【ロンドン共同】昨年まで中国疾病予防コントロールセンターのトップを務めた高福氏が31日までに英BBC放送のインタビューに応じ、新型コロナウイルスが中国科学院武漢ウイルス研究所から漏えいしたとの説について「全てを疑うのが科学だ。何事も排除すべきではない」として、否定しなかった。

2020年1月、取材に応じる中国疾病予防コントロールセンターの高福氏(当時)=北京
2020年1月、取材に応じる中国疾病予防コントロールセンターの高福氏(当時)=北京

 中国政府は研究所からの漏えい説を否定している。感染拡大の対応や起源に関する調査で、政府の専門家として役割を果たした高氏の発言は異例だ。
 ウイルスの起源は諸説あるが特定されていない。高氏は起源について「疑問はまだある」と指摘。研究所については「(中国の)専門家による二重の調査を受けている」とも述べた。
 新型コロナの集団感染は、湖北省武漢の「華南海鮮卸売市場」で、世界で初めて確認された。生きた哺乳類が売られており、中国疾病予防コントロールセンターは市場で集めた試料を分析。動物が感染していたかどうかは特定できず、ウイルスの起源は不明だと今年4月に論文報告した。
 一方、米情報機関の幹部は、コウモリのコロナウイルスを扱っていた研究所からの流出を疑う発言をしている。

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