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ジェンダー平等達成へ議論 栃木でG7男女相会合が開幕

 先進7カ国(G7)の男女共同参画・女性活躍担当相会合が24日、栃木県日光市で開幕した。2日間の日程。経済分野の女性活躍推進や男女間の労働格差解消を主なテーマとして議論。雇用や教育、政治など、さまざまな分野でのジェンダー平等達成に向け、各国が協調して取り組む内容の共同声明の採択を目指す。

中禅寺湖で遊覧船に乗り、記念撮影するG7男女共同参画・女性活躍担当相会合の関係者=24日午後、栃木県日光市
中禅寺湖で遊覧船に乗り、記念撮影するG7男女共同参画・女性活躍担当相会合の関係者=24日午後、栃木県日光市

 24日は政府主催の歓迎会を開催。これに先立ち、各国の参加者が会場近くの中禅寺湖で遊覧船に乗り、親交を深めた。閣僚らによる討議は25日に行われる。
 議題の一つである「女性の経済的自立」を巡っては、男女間賃金差の是正や企業の役員登用促進を話し合う。男性に比べて女性の賃金が低い傾向はG7諸国共通で、中でも日本は最も差が大きい。賃金差の開示制度など各国の政策を共有する。
 新型コロナウイルス禍で浮き彫りになった課題も議論。女性は男性に比べ、宿泊・飲食などサービス業の従事者の割合が高く、非正規雇用も多い。コロナ禍で失業や収入減のリスクに直面したことから、幅広い職業に就きやすくすることや、デジタルなど成長分野への転職について意見を交わす。ドメスティックバイオレンス(DV)、性被害の防止も課題となる。
 共同声明では、LGBTなど性的少数者にも言及するとみられる。G7広島サミットの首脳声明では「全ての人々が性自認、性表現、性的指向に関係なく、暴力や差別のない生活を享受できる社会を実現する」と明記した。

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