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コロナ感染者から脳死移植容認 厚労省、5類移行で現場判断

 厚生労働省は17日までに、新型コロナウイルスに感染した脳死の臓器提供者(ドナー)からの移植を容認し、自治体や関係する学会などに通知した。新型コロナの法的位置付けが5類に引き下げられたことから、現場の判断に委ねることにした。感染対策は引き続き求める。
 国内で感染が広がった2020年3月以降、厚労省は感染したドナーからの移植を見合わせるよう求めていた。今年5月8日から季節性インフルエンザと同等の5類に移行したことや、海外の研究で肺以外の移植による感染リスクは低いと報告されていることなどを踏まえ、容認した。
 日本臓器移植ネットワークによると、脳死での臓器提供件数は19年に97件だったが、新型コロナが流行した20年は68件、21年は66件と減少。22年は93件でコロナ禍前の水準に回復し、23年は4月末時点で54件と増加傾向にある。

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