静新地域貢献顕彰 たんぽぽ賞 新聞 安心 学びお届け
静岡新聞社と静岡新聞取扱販売店の店主で組織する静新会は、新聞販売店スタッフの地域貢献を顕彰する「たんぽぽ賞」の受賞者を決めた。人命救助、高齢者保護をはじめ、環境美化緑化、ボランティアなど、地域に貢献した活動から選んだ。「たんぽぽ賞」の表彰は今年で１６回目。県内約４８００人の新聞販売店スタッフが、大切な新聞を届けながらあなたのまちを見守っている。本年度の受賞事例の一部を紹介する。
動く防犯カメラ 見守る 薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店 藤枝市内の新聞販売店全５社による「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」＝新聞販売店の地域活動をたたえる２０２３年度「地域貢献大賞」（日本新聞協会主催）受賞。対象の販売店は薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店、新聞販売いしかわ、太田新聞店。
藤枝市内をくまなく巡る新聞の配達業務の特性を生かし、１１年から市、市自治会連合会、警察と連携して見守り活動に当たってきた。その取り組みを持続し１９年からは新聞配達用のバイク全１５０台の前部にドライブレコーダーを設置し、「動く防犯カメラ」として記録映像を防犯や防災などに役立てることに発展させた。一つの自治体内を走る全ての新聞配達用のバイクにレコーダーを備えて見守り活動を行うのは全国初だった。早朝など市民の目が届かない時間帯の見守りを推進して犯罪抑止を図り、犯罪や交通事故関連の映像は警察の要請に応じて提供している。
日本新聞協会地域貢献大賞は０７年、新聞販売所の地域貢献を広く知ってもらう目的で創設された。特に秀でた功績のあった１件に大賞が贈られる。
自然体験で地元愛育む 白石康博さん（湖西新聞販売センター） 湖西新聞販売センター（湖西市鷲津）店主の白石康博さん（５０）は２０２３年２月から、湖西フロンティア倶楽部の一員として地域活動に励んでいる。同倶楽部は児童と保護者に対し、放置竹林から竹炭作りや棚田の整備や稲刈り、清流の生物観察など、自然体験活動や環境学習の機会を提供している。
白石さんは２２年５月に神奈川県から同市に移住した。「まずは湖西市を知りたい」という思いから同倶楽部に加わった。白石さんは「刈った葦（あし）でしめ縄を作った際は、先人の知恵に触れとても感動した。自分自身も学ぶことが多い。指導者の資格も取得予定で、今後も交流を深めていきたい」と話した。
個人の部 ・須藤和義、木梨正士（星野新聞伊東店＝伊東市）
・村木和志（マツモト新聞店＝東伊豆町）
・宮永潤二（土屋新聞店＝下田市）
・斉藤宏美、勝又信ノ介、山田泰久、加茂誠、荒田哲治（ＭＩＳＨ＝三島市）
・金沢勝人（勝又新聞店＝御殿場市）
・岩崎久雄（植草新聞店＝富士市）
・大倉健一郎（田畑新聞店＝富士市）
・沢田邦子、野村克子、小泉里美、麓明宏、長谷川千代（シミズ新聞店＝静岡市清水区）
・羽根田志乃、小杉富雄、松永計成（静岡中央新聞販売＝静岡市葵区）
・杉山篤（エガワ新聞堂＝静岡市駿河区）
・尾高剛次（尾高新聞店＝袋井市）
・是賀翼、鈴木勇喜（博報堂新聞店＝磐田市）
・佐藤栄子（浜松堂鈴木新聞店＝磐田市）
・森上千颯、原田紀子、剱持政利（コデラ＝浜松市中央区）
・グエン・ティ・チャー・ヴィ（ネクサス＝浜松市浜名区）
・山村登美子（ニュースセンターウエスト浜松＝浜松市中央区）
・白石康博（湖西新聞販売センター＝湖西市）
・県佳子（神保新聞店＝浜松市浜名区）
・河島直樹（富永新聞店＝浜松市浜名区）
・杉山誠（二俣新聞販売所＝浜松市天竜区）
団体の部 ・薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店（藤枝市＝防犯、文化活動）
・トガワ新聞店（伊豆市＝社会貢献）
静新地域貢献顕彰「たんぽぽ賞」 新聞販売店や従業員個人が社会に貢献した活動を顕彰することで、地域での存在意義を高め、信頼される情報発信基地となることを目的に制定された。人命救助、高齢者保護をはじめとする地域の安全・安心活動、環境美化活動など、地域に貢献した活動を対象とする。
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