卓球ＷＴＴ、日本初上陸「日本は重要な市場」 伊藤（磐田市出身）出場
卓球の世界ランキング上位で争う女子のＷＴＴファイナルは１５～１７日に名古屋金城ふ頭アリーナで行われ、日本は早田ひな（日本生命）や伊藤美誠（スターツ、磐田市出身）らが出場する。世界ツアーが２年前にＷＴＴに刷新されてから日本での開催は初。ＷＴＴの各大会運営の最高責任者、スティーブン・ダキット氏は「日本はとても重要な市場。今後も複数の大会を開催したい」と展望を語った。
ＷＴＴは国際卓球連盟の商業面などを担う法人。競技の魅力向上や選手のプロ化促進を掲げ、テニスのように賞金やレベルに応じて格付けされた大会を開催する。公式サイトによると、来年３月にシンガポールで行われる最高峰の「スマッシュ」の賞金総額は１５０万ドル（約２億１４５０万円）で、今大会は３４万ドルに設定されている。
今年はユース年代を含め、世界各地で約８０大会を開催。来年は増える見込みで放送権料やスポンサー収入の増加を狙う。
他競技や「ｅスポーツ」との競争を意識するダキット氏は、ツアー大会を世界各地で開催することで普及面の効果にも期待する。「有望選手が多い日本で大会を開催すればするほど、地元のクラブで卓球を始める子も増え、ＷＴＴに参加する子も出てくるだろう」と青写真を描いた。
伊藤（磐田市出身）、早田の対戦相手決まる 卓球女子のＷＴＴファイナル（１５日開幕）の組み合わせ抽選が１３日、名古屋金城ふ頭アリーナで行われ、シングルスで世界ランク５位の早田ひな（日本生命）は、初戦の１回戦で東京五輪女王の陳夢（中国）との対戦が決まった。
取材に応じた早田は「練習してきたことを出せるように頑張りたい。最後まで諦めず勝ちにいきたい」と抱負を語った。
同１０位の伊藤美誠（スターツ、磐田市出身）はアドリアナ・ディアス（プエルトリコ）と、同１４位の張本美和（木下アカデミー）は世界女王の孫穎莎（中国）と顔を合わせる。ダブルスの木原美悠、長崎美柚組（木下グループ）は初戦で韓国ペアと当たる。
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