水道や空き家業務 DXで効率化 磐田市、取り組み3件 優秀賞
磐田市は29日、庁内各課がデジタル技術を活用して市民サービス向上や業務効率化を図る取り組みを考案する「1課1DX(デジタルトランスフォーメーション)」の表彰式を市役所で開いた。水道や空き家に関する自治体DXの取り組み3件を優秀賞に選んだ。
上下水道総務課は、市ホームページの地理情報システム(GIS)に上下水道管網図を公開し、来庁しなくても水道管の種類や口径などを確認、印刷できるようにした。上下水道工事課は、地表面温度など衛星で観測したデータを人工知能(AI)で解析し、水道管の漏水リスクを評価するシステムを導入した。
建築住宅課は空き家に関する相談や通報のデータベースを一元管理するシステムと、空き家の危険度判定結果を現地にいながら入力できるツールを開発した。
全49課の取り組みを草地博昭市長や内野昌美副市長らが審査した。草地市長は3課の担当者にタブレット端末上に映した“電子表彰状”を手渡し、「デジタル技術を生かして改善する着眼点が大事。変えてやろう、変えていかなければいけないという意識を持って前向きに取り組んでくれた」と述べた。
(磐田支局・八木敬介)