磐田支局 八木敬介
やぎ・けいすけ 1980年、島田市生まれ。2003年入社、22年4月から磐田支局長。これまで主に経済、政治分野を担当してきました。頑張る県内の中小企業、小規模事業者を紹介していきたいです。ガンダムのおまけ付き商品を見るとつい購入してしまいます。
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デリッツィア磐田 フットサル女子 社会人チーム 全国大会で優勝 市長訪問 「仲間信じ切れた」
フットサルの第10回地域女子チャンピオンズリーグで初優勝するなど全国大会で好成績を収めた磐田市の社会人チーム「デリッツィア磐田レディース」の選手らが20日、市役所に草地博昭市長を訪ね、結果を報告した。 デリッツィアは東海リーグで優勝し、2月中旬に水戸市で開かれたチャンピオンズリーグに出場。県勢初の優勝を果たした。今月上旬に浜松市で開かれた第19回全日本女子フットサル選手権では、プロチームも参戦する中で4位に入った。 主将の駒形奈々選手(29)は「自分と仲間を最後まで信じ切ることができた結果。次回はもっと厳しい戦いになるが、またチャレンジャーとして戦いたい」と語った。 草地市長は花束を贈
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卒業証書 笑顔も一緒に 記念撮影用の特大パネル設置 磐田・豊田南小
磐田市の豊田南小PTAと井通地域づくり協議会は17日、同校の卒業式に合わせ、卒業証書をモチーフにした記念撮影用の特大パネルを設置した。卒業生や家族らが、卒業の記念に笑顔で写真撮影を楽しんだ。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3年間、さまざまな行事や活動が制限された児童に、小学校生活最後の思い出を用意しようと初めて企画した。パネルは高さ2メートル、幅2・4メートル。実物では卒業生の名前が書かれている位置が空欄になっていて、児童本人がそこに立って記念撮影できるようにした。 同校の卒業生は84人。卒業式を終え、花道をつくった5年生の見送りを受けた後、パネル前で家族や友人らと記念撮影し、6
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災害備え非常用発電設置 静岡産業大磐田キャンパス 避難生活環境改善へ
静岡産業大はこのほど、大規模災害に備え、周辺地域の指定避難所になっている磐田キャンパス第2スポーツセンター(磐田市大原)に、非常用のガス発電設備を整備した。空調設備も更新・増設した。災害時に地域住民の避難生活の環境改善につなげる。 同大は2009年、市と「災害時の支援に関する協定」を締結。同センターでは、於保地区などから最大で約570人の避難を受け入れることになっている。これまでに、非常食の備蓄や地域の避難訓練への参加など、災害への備えを進めてきた。 指定避難所に備え付けの非常用発電設備を設けるのは市内初。センター外側に、照明や空調などのために電力を供給する非常用発電機と、液化石油ガスをため
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なでしこ初1部へ「順調」 サッカー女子リーグ 静岡SSUボニータ 磐田市長訪問 19日初戦、活躍誓う
サッカー女子なでしこリーグ1部に初参戦する静岡SSUボニータの選手らが15日、磐田市役所に草地博昭市長を訪ね、今月開幕する新シーズンに向けて活躍を誓った。 訪れたのは、小川貴史監督、山田優衣主将、塩沢優選手会長、新加入の大間由樹選手、運営団体の高木昭三会長ら。小川監督は「開幕に向けて順調に準備できている。1年間、熱い声援と支援をお願いしたい」と語った。 山田主将は草地市長に全選手のサイン入りユニホームを贈り「選手一人一人が主体性を持ってチームに貢献していく。結果を出すことで地域を活気づけたい」と意気込んだ。 ボニータは19日の開幕戦で昨季優勝のスフィーダ世田谷と都内で対戦する。ホーム初戦は2
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国籍や障害越えサッカー交流会 磐田で試合や体験、多彩な催し
国籍の違いや障害の有無を越えてサッカーで交流する「ダイバーシティ・サッカー交流会 磐田市長杯」が11日、同市南平松の竜洋スポーツ公園で開かれた。多国籍の10チームによる試合や、障害者サッカーの体験など多彩な催しが繰り広げられた。 多様性を尊重する地域社会の実現に向け、市や多文化共生に取り組む団体などが主催した。外国人学校や日本語教室、留学生を加えた大学チームなどによるサッカーマッチは、8人制でリーグ戦や優勝決定戦などを行った。ブラジルやペルー、ベトナム、日本などさまざまな国籍を持つ人がプレーを楽しんだ。草地博昭市長も飛び入り参加した。 上肢、下肢を切断した人がプレーするアンプティサッカ
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磐田市の地産外商 成功例積み、意識変えて【記者コラム風紋】
磐田市は市内農水産物を首都圏などの大消費地に売り込む「地産外商」に力を入れている。磐田の地場産品を使った新商品やメニューが開発されるなど、成果が出つつある。販路を拡大しながら「磐田産」の知名度を高める発信を期待したい。 市職員が“営業マン”となって都内などの青果店や飲食店を直接訪問し、生産者とのマッチングを図っている。地産地消や市場出荷以外の新たな販路を確保することで、生産者の所得向上につなげるのが目的。単なる販路開拓ではなく、大切なのは産品の価値を認めてもらい、品質に見合った価格で取引を実現することだ。 これまでに青果店がエビイモや白ネギなど市内産野菜を使った冷
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多文化交流を日常風景に ダイバーシティ・サッカー磐田市長杯 成功に意欲
磐田市とインターナショナル多文化カップ実行委員会、磐田国際交流協会は11日、国籍の違いや障害の有無など多様性を尊重する地域社会の実現に向けた「ダイバーシティ・サッカー交流会 磐田市長杯」を、同市南平松の竜洋スポーツ公園で開く。実行委メンバーらが7日、市役所に草地博昭市長を訪ね、「スポーツをきっかけに多文化の交流を日常風景にしたい」と意気込みを語った。 交流会では、市内外から外国人学校や日本語教室、国際交流団体など多国籍の10チームが出場し、8人制でリーグ戦などを繰り広げる。上肢、下肢の切断障害がある人がプレーするアンプティサッカーの体験や、国籍、性別を超えて楽しむ「ごちゃまぜ交流サッカーゲ
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廃水、恵みの肥料に 「カイゼン」副産物、地域へ提供 湖西のメーカー
自動車用シート機構部品のTF―METAL(湖西市)はこのほど、磐田市の竜洋事業所の塗装ラインで出る廃水の肥料化に成功した。工場の「カイゼン(改善)」から生まれた副産物は地域貢献につなげようと、緑化団体や小中学校に無償提供している。コストをかけて処分していた産業廃棄物が、地域の花壇などを豊かにする“恵み”に生まれ変わった。 廃水は自動車用シートのスライドレールの防錆(ぼうせい)性を高める表面処理後の洗浄工程で発生する。これまでは固形化し、年間4・5トンを産廃として数百万円かけて処分していた。 肥料化は若手社員のアイデア。生産技術担当の竹腰心さん(33)がコスト削減を
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ダンス一緒に EXILE所属事務所スクール生 磐田の児童にポイント解説
磐田市富士見町の富士見小で2日、ダンスボーカルグループEXILE(エグザイル)の所属事務所が手がけるスクール「EXPGスタジオ」によるダンスショーが行われた。同校出身のEXILE・AKIRAさんとの縁を生かして企画した。ダンスを特色にする同校の全校児童約600人が、本格的な技術や表現力に触れた。 同校では、AKIRAさんが考案したオリジナルの「富士見小ダンス」を児童が覚え、運動会などで披露するのが恒例。子どもたちが、生き生きと自分を表現する喜びや楽しさを学ぶ機会になっている。 ショーには、同スタジオのインストラクター2人とスクール生29人が出演。実演を交えながらハウスやロック、ポップなど
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二輪にグリーンアルミ ヤマハ発 国内初、脱炭素材を採用
ヤマハ発動機は2日、二輪車用アルミ部品の原材料として、精錬時電力に二酸化炭素(CO2)排出量が少ない再生可能エネルギーを使う「グリーンアルミニウム」を採用すると発表した。大型や競技用の2024年モデルの一部部品から採用を始め、脱炭素化につなげる。二輪製品への採用は国内メーカー初。 同社製の二輪は、車両重量の12~31%をアルミ部品で構成し、大型、競技用モデルは使用量が多い。既にリサイクルアルミ材の活用に取り組んでいて、アルミ使用量の約8割まで転換が進んだという。 グリーン材は、高い強度が求められ、リサイクル材に置き換えられないフレーム、ホイール用部品などに使用する。今後、供給量が増えれば
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タンザニアで二輪配送事業 ヤマハ発子会社が実証実験
ヤマハ発動機は28日、東アフリカ・タンザニアで二輪車を使った「ラストマイル配送」の事業化に向けた実証実験を始めたと発表した。途上国の購買力向上に伴う配送需要の取り込みを狙うとともに、職業ドライバーの雇用創出など社会課題の解決につなげる新規事業に位置付けた。 同じ東アフリカのウガンダで同様の事業を行う子会社のクーリメイト(磐田市)が、スタートアップ企業のWASSHA(ワッシャ、東京都)と協業する。ワッシャは、現地の小型日用品店「キオスク」のネットワークを生かし、未電化地域向けの電力サービス事業を展開している。 タンザニアでは、電子商取引(EC)ビジネスが拡大している一方、代引き決済が主流で
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磐田市 災害対応のシステム導入【遠州7市町23年度予算案③】
台風15号が襲来した昨年9月23日夜、磐田市は被害の把握に悪戦苦闘していた。長時間続いた豪雨や多発した道路冠水で現地調査が行えず、参集できない職員もいた。本格的な調査に着手できたのは翌朝。危機管理課の担当者は「もし被害が大きくて通報もできない地域が出ていたら、救助活動が後手に回っていたかもしれない」と振り返る。 市内では建物の浸水被害が840件に上った。市は多岐にわたる被災者支援メニューを用意。担当課以外の職員も投入し、罹災(りさい)証明の交付作業を急いだ。ただ、台帳作成など手入力の作業も多く、職員の負担は大きかった。市税課は「南海トラフ巨大地震など、もっと大きな被害が出れば交付が遅れてし
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松浦さん、朝比奈さん選出 磐田市観光大使
磐田市観光協会(角一幸会長)と市は26日、地域の観光資源や魅力を発信する市観光大使の選考会を同市上新屋の「ひと・ほんの庭にこっと」で開いた。2023年の大使には、市情報館コンシェルジュの松浦萌衣さん(25)=浜松市東区=と、ウナギ店勤務の朝比奈孝佳さん(27)=磐田市豊岡=の2人が選ばれた。 2人は24年2月末までの1年間、同協会や市などが行うイベントや事業に20回程度参加する予定。松浦さんは「磐田は人の温かさが一番の魅力。持ち前の明るさ、華やかさを生かして頑張りたい」、朝比奈さんは「小学生から大学生までサッカーに打ち込んだ。スポーツのまちのPRに貢献したい」と意気込みを語った。 書類審
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元Jリーガーら、小学生を指導 JA遠州中央 磐田でサッカー教室
JA遠州中央は25日、「JAときめきサッカー教室」を磐田市大久保のゆめりあで開いた。同日開幕したJAときめき杯U-12サッカー大会の出場チームから小学3、4年生約30人が参加。元Jリーガーやサッカー女子プレナスなでしこリーグ1部・静岡SSUボニータの選手から指導を受けた。 地元の子どもたちの健全育成と競技力向上を目的に初めて企画した。現役時代にジュビロ磐田などで活躍した森下俊さん(36)と、ボニータから金丸翔子(23)、森田和伽(21)両選手ら14人を講師に招いた。 子どもたちは、密集の中でも他の人とぶつからないようにドリブルする練習などに挑戦。森下さんから、周囲をよく見て頭も使うプレー
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書かない窓口設置へ 磐田市議会2月定例会 市長「23年度中に」
磐田市の草地博昭市長は24日の市議会2月定例会一般質問で、市民窓口での手続きを簡便化する「書かない窓口」を2023年度中に設置する意向を示した。江塚学氏(公明)への答弁。 書かない窓口は、来庁者が転入・転出・転居の住民異動などの手続きをする際、職員が必要事項を聞き取って専用システムに入力し、申請書を作成する。市長は「来庁者の待ち時間短縮や手書きによる手間の軽減のため」と説明し、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して設置準備を進めるとした。 沿岸部で検討している新たな工業用地開発については「23年度には、製造業などの事業者や開発に携わる建設事業者、地元の意見を集約した上で、開発候補地
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卓球療法 高齢者を元気に 水谷隼さん母・万記子さん企画 磐田で資格取得講習会
心身の健康維持のために卓球用具を活用した気軽な運動を指導する卓球療法士の資格取得講習会が23日、磐田市見付の磐田卓球場ラリーナで開かれた。東京五輪卓球金メダリスト水谷隼さんの母で、有資格者の水谷万記子さんが、地域の高齢者や障害者を元気にするため、卓球療法を普及しようと企画した。 同市や浜松市の保育士や福祉施設関係者ら5人が、日本卓球療法協会役員の指導を受けながら実技講習に挑戦。万記子さんがコーチを務める豊田町卓球スポーツ少年団の小中学生とともに、座ったままピンポン球を台の上で転がして対戦するチームスポーツ「卓球バレー」「卓球ホッケー」などに取り組んだ。プレーする側と審判の両方を体験し、ルー
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電子商品券を今夏発行 磐田市方針 中小事業者支援
磐田市は22日までに、市内の中小店舗などで使える20%のプレミアム付き電子商品券を今夏に発行する方針を決めた。市内の消費を喚起し、物価高騰によるコスト増に苦しむ中小事業者を支援する。事業費2億4千万円を盛り込んだ2022年度一般会計補正予算案を、開会中の市議会2月定例会に追加提出する。 スマートフォン上で商品券を購入し、電子マネーのように使用できるようにする。販売・使用期間は7~8月の2カ月間。1口5千円で6千円分の商品券が購入できる。1人2口までとし、計16万口を販売する。市民以外も購入可能。 取り扱い店舗は千店を目指す。大型のスーパーや家電量販店などは対象から除外する。消費者に浸透し
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スタンド青く染めよう ラグビー・ブルーレヴズ地元戦 25日、磐田商議所企画 付け髪などで応援盛り上げ
磐田商工会議所は、25日に磐田市のヤマハスタジアムで開催されるラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのホストゲームで、来場者に応援用のヘアエクステンションとフェースペイントを施すサービスを展開する。スタンドをチームカラーの青色に染めて観客の一体感を高め、応援ムードの盛り上げに一役買う。 地域の魅力になっているスポーツを盛り上げようと、美容業などの会員が所属する観光・生活部会が初めて企画した。会員事業所の認知度向上につなげる狙いもある。 試合当日にスタジアムの広場にブースを出店し、美容師やエステティシャンらが、手軽に着脱できる青色のヘアエクステ(2本で千円)や、チームエンブレムなどのシー
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「磐田で何した?」 家康すごろく製作 市、小中学校に配布
磐田市はこのほど、徳川家康と市のゆかりが学べる「『磐田で何した?家康』天下取りすごろく」を製作した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の魅力発信に取り組む市職員有志のプロジェクトチーム(PT)が考案。50セットを用意し、市内の全小中学校に配布するほか、同市見付の観光案内施設「いこい茶屋」などに置く。 すごろくはA2判で計60マス。家康が誕生してから江戸幕府を開くまで、天下取りの足跡を追いながら駒を進めると、武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」や、タカ狩りなどで度々滞在した「中泉御殿」など、磐田での“イベント”が発生する。PTメンバ
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記者コラム「清流」 学校給食 現場の努力
物価高騰の影響が学校給食にも及んでいる。磐田市教委は4月から市立小中28校の給食費を約8%引き上げる。家計には痛手だが、子どもの健康を考えた末の苦渋の決断だろう。 引き上げは9年ぶり。この間もパンや牛乳などの価格は上がっていたが、食材の仕入れを工夫するなどして、栄養摂取基準を守りながら給食費を維持してきた。給食現場の努力はこれだけではない。不登校になりやすい長期休み明けには、学校に行く意欲につながるよう、カレーライスなど人気のメニューを出す心遣いもしているという。 市教委は、インスタグラムで毎日、給食の献立を栄養士の思いも載せて発信している。栄養面だけでなく、文化に関する説明も多い。食の
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日本人と外国人 園児「笑顔」で交流 多様性尊重へ 磐田で官民連携の催し
磐田市内の子どもに多様性の尊重を学んでもらう官民連携の「『笑顔』で日本人と外国人の子供を繋(つな)ぐプロジェクト」が15日、同市の豊田東幼稚園とブラジル人保育所「チアホーザ」で始まった。同日はオンライン交流会を開催し、両園児42人が歌や踊りを披露し合うなどして互いの文化への理解を深めた。 言語や国籍が違っても互いを認め合う心を幼児期から育もうと、一般社団法人の「学び舎フレンドシップ」(同市)「ワンスマイルファンデーション」(横浜市)と磐田市が企画した。交流会では、両園児が画面越しに「ボンジーア(ポルトガル語でおはよう)」とあいさつを交わし、互いに園の特徴や活動を紹介。豊田東幼稚園からはしっ
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パラスポーツ魅力体感 磐田・豊浜小 車いす操作に苦心
磐田市立豊浜小は14日、パラアスリートを招いてのキャリア教育「豊浜夢プロジェクト交流」を同校で行った。4~6年生63人が、アスリートとの交流や車いすバスケットボールの体験を通じ、パラスポーツや障害への理解を深めた。 講師を務めたのは、2010年冬季バンクーバーパラリンピックのアイスホッケーで銀メダルを獲得し、現在は本県の車いすバスケクラブに所属する福島忍さん(66)=藤枝市=と、チームメートの高橋一真さん(34)=同市=の2人。児童に、旋回しやすく転倒しにくい競技用車いすの構造や、車いすバスケのルールを紹介した。 児童は、リレーで競技用車いすの操作を体験した後、講師2人と車いすバスケのミ
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ヤマハ発動機 売上高最高、初の2兆円超え 2022年12月期
ヤマハ発動機が13日発表した2022年12月期連結決算は、先進国の船外機、新興国の二輪車の販売増に、原材料高に伴う値上げや円安の効果などが加わり、売上高、利益ともに過去最高となった。売上高は2兆円、営業利益は2千億円を初めて超えた。 売上高は前期比24・1%増の2兆2485億円、営業利益は23・3%増の2249億円、経常利益は26・3%増の2393億円、純利益は12・1%増の1744億円。年間配当は前期実績から10円増配し、過去最高の125円とした。 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが24・5%増の1兆4682億円。インドネシア、ベトナム、インドなどで経済活動の回復に伴って販売が
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値上げ要請、前向き対応 ヤマハ発動機社長 原材料高受け
ヤマハ発動機の日高祥博社長は13日の決算発表記者会見で、原材料の高騰について「物によって市況の動きに強弱はあるが、2023年も続く」と見通し、サプライヤーの値上げ要請にも前向きに対応していく意向を示した。 日高社長は、原材料価格について「22年の上がり方の7割くらいは上がると計画に織り込んでいる」と述べた。特に鉄鋼が「もう一段上がる」と見込んだ。半導体不足は年末に向けて徐々に改善していくと想定した。 サプライヤーの値上げ要請については「全ての取引先が原材料高に苦しんでいる。コストアップ分は当社で引き受けるスタンスでいる」と強調。「少なくともコストアップ要請があれば必ず(交渉の)テーブルに
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パプリカ生産2ヘクタール拡大へ 大和証券副社長意向 SAC磐田
大和証券グループ本社の荻野明彦副社長(浜松市中区出身)は10日、磐田市でICTを活用したパプリカの大規模施設栽培を行うグループ会社「スマートアグリカルチャー(SAC)磐田」について、2025年ごろまでに生産規模を2ヘクタール拡大する意向を示した。SAC磐田で草地博昭市長と面談し、「磐田を日本一のパプリカ産地にしたい」と述べた。 SAC磐田は温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度などを自動制御して生育環境を最適化する大型ハウスでパプリカを生産し、自社ブランド「プリンセスパプリカ」で首都圏や県内のスーパーなど向けに出荷している。同社によると、生産面積は提携農園も含め計4ヘクタールで、磐田市は宮城
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流域治水強化へ体制構築 台風15号災害復旧 磐田市が対策連絡会
磐田市は9日、市内に大きな被害をもたらした昨年9月の台風15号の災害復旧等対策連絡会を市役所で開いた。草地博昭市長は敷地川や一雲済川、今ノ浦川など水害が発生した市内河川について、関係機関と流域治水対策の強化を検討する体制を設ける考えを示した。 市や県袋井土木、中遠農林両事務所、西部地域局の幹部らが出席し、今後本格化する災害復旧工事の内容や工程などについて情報共有した。大規模な土砂崩れで一部区間が約1カ月にわたって通行止めになった県道磐田天竜線沿いについては、土砂の流出防止用のえん堤を設置したり、斜面をコンクリートで覆ったりするなどの対策を講じる。 一雲済川などでは、損壊した護岸の復旧を急
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回路部品搭載力 世界最速レベル 表面実装機4月発売 ヤマハ発
ヤマハ発動機はこのほど、電子回路基板に部品を搭載する表面実装機(マウンター)の新製品「YRM20DL」を4月3日に発売すると発表した。新開発した高剛性デュアルレーンコンベヤーを備えるなどして、2ヘッドクラスでは世界最速レベルの部品搭載能力を実現した。 マウンターの主力機種の一つに位置付ける。電子機器の小型化、高性能化、多様化が進み、製品サイクルが短くなっていることを捉え、基板実装工程の高効率化や高精度化を目指した。 主力万能型マウンター「YRM20」がベース。コンベヤーを2本に増やし、レイアウトも見直すなど、搬送時間のロスを減らし、柔軟な実装工程にも対応できるようにした。1時間当たり12
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磐田市23年度予算案 子育て支援や防災に重点 一般会計、初の700億円台
磐田市は6日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8・1%増の701億1千万円。海岸堤防、向陽学府小中一体校の整備などの大型事業や災害復旧事業に加え、公共施設の改修・修繕が相次ぐことなどから初の700億円台となった。「未来への責任予算」として、子育て支援や防災に重点を置いた。 草地博昭市長は「次の世代に安心できる暮らしをつないでいく。未来のために、少子化のスピードを抑える責任もある」と説明した。特別会計と企業会計を含めた予算総額は3・5%増の1397億500万円と過去最大規模となった。 一般会計の歳入のうち、市税は2・0%増の274億9500万円。景気持ち直しに伴う給
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解体予定の校舎見学 磐田南高同窓生100人、別れ惜しむ
磐田市見付の磐田南高で4日、同窓生を対象に、新校舎建設に伴って解体される現校舎の見学会が開かれた。約100人が青春を過ごした学びやとの別れを惜しんだ。 同校の同窓会磐田支部が、コロナ禍で総会や懇親会が開催できない中で会員の親睦を深めるとともに、現校舎を目に焼きつけておこうと企画した。参加者は在学当時の思い出話に花を咲かせながら、教室を見て回ったり、現校舎を背景に記念撮影したりした。 2004年卒業の会社員伊藤(旧姓江間)智美さん(37)は「プロジェクターやエアコンなど設備は増えていたけど、雰囲気は在学当時のままで懐かしかった」と話した。 現校舎は北館が1963年、南館が72年に完成。敷
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記者コラム「清流」 親の心 子“知る”
磐田市では「スポーツのまち」を掲げるだけあって、さまざまな競技で全国大会に出場する小中学生や高校生を取材する機会が多い。いずれは世界で活躍する選手に―と期待せずにはいられない。 傍らには、子どもを見守る両親や家族の姿がある。金銭面での負担はもちろん、練習の送迎や食事面での配慮など、わが子の可能性を信じているからこそ、献身的なサポートを尽くしている。中には、練習前に宿題と家の手伝いを終わらせると約束事を決めている親子も。選手としてだけでなく、人間として成長してほしい。それが、どの親にも共通する願いだろう。 親の心子知らず、と言う。でも、心配なさそうだ。子どもたちはいつも、「支えてくれる人へ
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市民の理解と参画を 小規模多機能自治で提言 磐田市議会
磐田市議会は3日、地域コミュニティーの推進に関する提言書を草地博昭市長に提出した。市が推進する小規模多機能自治について、多くの市民の理解を深め、参画意識を高めるよう求めた。 市は2015年から、地域づくり協議会など小中学校単位の地域運営組織に交付金を託し、各地域の裁量で課題解決に活用してもらう自治の仕組みを推進している。提言書では、こうした小規模多機能自治の取り組みについて、市民の関心が希薄と指摘。幅広い層の理解を進め、住民アンケートやワークショップなどの実施を支援することで、多くの市民を巻き込んだ取り組みを促す必要性を強調した。 寺田幹根議長や小池和広総務委員長ら4人が市役所で草地市長
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五輪新種目ブレイクダンス 全日本優勝誓う 磐田の山田さん姉妹決意
2024年パリ五輪の新種目に選ばれたブレイクダンスの全日本選手権に出場する磐田市の磐田東中2年山田琵葉さん(14)と、妹の富士見小5年の彩央さん(11)が2日、市役所に山本敏治教育長を訪ね、「優勝を目指す」と活躍を誓った。 2人が挑むのは、今月18、19日に都内で開催される全日本ブレイキン選手権。琵葉さんが出場する女子オープン(一般)部門は、五輪代表候補となる強化選手を決めるための重要な大会になる。琵葉さんは「優勝という良い結果を残し、日本代表として五輪や世界大会で活躍できる選手になりたい」と意欲を示した。女子ジュニア部門に出る彩央さんは「優勝を目指し、自分のベストを出したい」と意気込んだ
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災害対応の救急車を配備 磐田市消防署東部分遣所 放射線防護も想定
磐田市消防本部は1日、災害対応特殊救急車1台を同市岩井の市消防署東部分遣所に配備した。救急救命士が行う気管挿管や薬剤投与などの高度救命処置用の資機材を備える高規格救急車で、国内で大規模災害が起きた際には緊急消防援助隊として被災地に派遣される。 老朽化した高規格救急車の更新に伴う配備。新たに心臓マッサージシステムを導入したほか、原子力災害を想定した放射線防護用資機材も搭載する。運用の安全性を高めるため、衝突安全装置や車線はみ出しアラートなどの先進機能を備える車両にした。購入費は資機材を含め約3300万円。 同分遣所で開かれた新車両の配属式で、伊藤秀勝消防長は「昨年は新型コロナウイルス感染拡
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御殿山東照宮の御朱印授与 大河で関心高まる「家康の力にあやかって」 磐田・府八幡宮
磐田市中泉の府八幡宮は1日、境内にある末社の一つで、徳川家康をまつっている御殿山東照宮の御朱印の授与を始めた。森月俊雄権禰宜(ごんねぎ)は「大河ドラマ『どうする家康』の放送で、東照宮への関心も高まっている。新型コロナウイルス禍が続く中、ぜひ参拝し、平和な世を築いた家康公の力にあやかってほしい」としている。 府八幡宮と家康の縁は深い。戦国末期、府八幡宮の神主を務めていた秋鹿(あいか)氏が献上した現在のJR磐田駅南側の土地に中泉御殿が建てられ、家康はタカ狩りなどで度々滞在した。 1670年に御殿は廃止されたが、その後、跡地に御殿山東照宮が建立され、明治初期に府八幡宮境内に移設されたという。
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磐田市、新産業に独自補助 新年度新設方針、企業立地を支援
磐田市は1日までに、最先端のデジタル技術などを活用した新産業の企業立地を支援する独自の補助制度を2023年度に新設する方針を固めた。市内産業の中核を担う輸送機器など製造業以外の柱を育成し、景気変動に左右されにくい産業構造への転換を促す。23年度一般会計当初予算案に事業費3億円を計上する。 市は2016年度、先進的な植物工場など次世代の農水産ビジネスを対象にした補助制度を創設し、7年間で8社の誘致を実現した。新たな補助制度では、地域産業の高度化やさらなる雇用拡大につなげるため、スポーツやヘルスケア、環境・新エネルギーなどの新産業に対象を広げる。こうした分野の施設を市内に新設・増設し、脱炭素や
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パリ五輪新種目のブレイクダンス 熱い“バトル”で世界一目指す 磐田の14歳山田さん、全日本選手権に初出場
2024年パリ五輪の新種目ブレイクダンスの日本代表入りを目指し、磐田市の磐田東中2年山田琵葉[ひよう]さんが、18、19日に都内で開催される全日本ブレイキン選手権に初出場する。五輪代表候補となる強化選手を決める国内最高峰の大会。14歳ながら「世界一になりたい」と大舞台での頂点を見据え、パリ行きを懸けた“バトル”に挑む。 9歳からダンスを習っていた山田さんは、ブレイクダンスがパリ五輪の正式種目に選ばれたのを機に、本格的に競技に打ち込み始めた。中学入学と同時に浜松市中区のダンススタジオに入り、同市出身の元世界王者YU―YAさん(32)から指導を受ける。山田さんは「世界を
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長期ビジョン 検討会で策定へ 磐田商議所が初会合
磐田商工会議所はこのほど、2049年の創立100周年に向け、商議所活動の方向性を示す長期ビジョンの検討会の初会合を磐田市中泉の磐田商工会館で開いた。24年に予定する新しい商議所会館の完成に合わせて策定する。 目まぐるしく変化する経済情勢に対応し、産業支援機関としての役割を最大限に発揮できる商議所を目指し、行動指針やアクションプランを盛り込む。委員長は松下隆彦副会頭(松下工業社長)が就任し、各部会の代表者9人が委員を務める。 初会合で、松下副会頭は「各部会の意見を聴きながらまとめていきたい」とあいさつした。検討会は10回程度開く。会員アンケートなども予定している。
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店主から専門知識学ぼう 2月15日から 磐田の27店舗で講座
磐田市内の商店や事業所がその道のプロならではの専門知識を伝えるミニ講座を展開する「いわたまちめぐりゼミナール(まちゼミ)」が2月15日~3月31日、開かれる。商店主らでつくる実行委は開催案内のチラシを市内全戸に配布し、市民らに受講を呼びかけている。 市民に地元店に愛着を持ってもらうのが狙い。今回は飲食、不動産、美容など多彩な業種の27店舗が計28講座を繰り広げる。店主や事業主らが講師となり、趣味や生活に生かせる専門知識やコツを伝授する。受講無料で、一部に材料費が必要な講座もある。 大橋剛実行委員長は「講座を通じて店や店主の魅力を知ってもらい、普段から利用してもらえるようになれば。気軽に興
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磐田商議所、開かれた新会館に 基本設計終了、交流スペース開設
磐田商工会議所は25日までに、同商議所が入る商工会館(同市中泉)の老朽化に伴って建て替える新たな会館の基本設計を終えた。会員や市民らが気軽に利用できる交流スペースを設け、地域のにぎわいづくりにつながる「開かれた会館」を目指す。 新会館の名称は「磐田商工会議所会館」とする。鉄骨2階建て、延べ1100平方メートル。現会館の敷地内で建て替える。商議所の事務所や会議室、パソコン教室などのほか、テナント4区画を設ける。 1階に配置する交流スペースは135平方メートルで、事前予約なしで誰でも学習や打ち合わせなどに利用できる。一画に、ウェブ会議などが可能なオンラインブースも設置し、多様化するビジネスス
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小学生から70代まで たすきつなぐ 磐田・竜洋地区で駅伝大会
磐田市竜洋地区で22日、第64回竜洋駅伝大会(竜洋スポーツクラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。地区内の自治会や学校、企業など15チームが出場。同市川袋の竜洋西小を発着点にした8区間15・8キロを力走した。 2021、22年はコロナ禍の影響で中止になり、3年ぶりの開催となった。全区間が年齢や性別の制限がなく、小学生から70代まで幅広い年代のランナーが、沿道の住民から声援を受けながらたすきをつないだ。 竜洋中の生徒や自治会関係者約270人がボランティアとして運営をサポートした。
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ドローン企業に出資 ヤマハ発、農業活用へ共同開発
ヤマハ発動機は23日、農業用ドローン開発のスタートアップ企業ナイルワークス(東京都)に出資したと発表した。ナイル社の自動飛行や農業のデジタル化技術を生かしたドローンの共同開発に取り組む。将来的には、物流など農業分野以外への事業拡大も見据えていて、ドローンビジネスの基盤強化につなげる。 ナイル社のドローンは、誰でも簡単に操縦できる上、農薬散布と同時に取得したデータを活用し、リアルタイムの生育状況が把握できるなど、ソフト面での技術が強み。ヤマハ発はこうした技術を取り込み、人手不足や担い手の高齢化にあえぐ農業の省力化、効率化に貢献するドローンの開発に生かしていく。 両社は、農研機構の国際競争力
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ティラノサウルス全力疾走 恐竜の着ぐるみ姿でレース 磐田で開催
恐竜の着ぐるみ姿で競走する「第2回磐田ティラノサウルスレース」(NPO法人マリンプロジェクト主催)が22日、磐田市豊浜の福田漁港交流広場「ふくっぱ」で開かれた。県内外から70人が参加し、遠州のからっ風に向かって力走した。 17~69歳の男女が青、黄、茶色など色とりどりの着ぐるみをまとい、約70メートルを走って順位を競った。手足の短いティラノサウルスが全力疾走したり、ラジオ体操をしたりするコミカルな姿に会場は大盛り上がりだった。上位入賞者には地元産の米が贈られた。 昨年11月の第1回は雨天のため、屋内開催になったが、今回は好天に恵まれて屋外開催が実現した。参加者は出場の条件として会場周辺の
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記者コラム「清流」 本多忠勝奮闘の跡
「家康に過ぎたるものが二つあり、唐(から)の頭に本多平八」。戦国好きなら1度は聞いたことがあるはず。愛用のかぶとと家臣の本多忠勝は、徳川家康にはもったいないほど立派との賛辞だ。 磐田市を舞台に、武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」で、しんがりとして奮闘した忠勝が敵方に言わしめたとされる。胸が躍るエピソードなのに、古戦場跡は石碑や説明看板があっても、当時の面影を感じにくいのがさみしい。 大河ドラマ「どうする家康」が始まった。忠勝の活躍が描かれるかどうかは分からないが、ゆかりの地を売り込む好機だ。歴史資源は、ただそこにあるだけでは誘客にはつなげにくい。老若男女を引きつけ
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中西さん(磐田・城山中3) バレーボール全国準V報告
バレーボールの所属クラブや県選抜チームで全国準優勝を果たした磐田市立城山中3年の中西煌生さん(15)が18日、市役所に山本敏治教育長を訪ね、好成績を報告した。 昨年9月の第25回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会U―14男子の部に所属クラブ「掛川スペランツァ」で、12月のJOCジュニアオリンピックカップ第36回全国都道府県対抗中学バレーボール大会には県選抜チームで出場した。両大会とも全試合出場を果たし、得点源として準優勝に貢献した。 昨年10月には中学生世代の日本代表候補の強化合宿にも参加。高校は県外の強豪校入りを目指している。中西さんは「優勝できず悔しかったが、全国大会での経験を
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東海地方の若手市長、交流 磐田で総会
静岡、愛知、岐阜、三重4県の50歳未満の市長でつくる「東海若手市長の会」は18日、磐田市のワークピア磐田で総会を開いた。同市の草地博昭市長ら11人が交流を深め、研修に取り組んだ。静岡県内開催は初という。 草地市長はサッカー、ラグビー、卓球などスポーツを生かしたまちづくりや、大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ歴史資源をアピールした。総会後の研修では、民間のマッチングアプリを生かした婚活事業を事例に、官民連携の取り組みについて意見交換した。ヤマハ発動機の企業ミュージアムやヤマハスタジアムも視察した。 同会は若手市長が互いに研さんし合う目的で、2014年に発足。年2回の総会を会員の市で巡回開
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静岡人インタビュー「この人」 徳川家康と遠州のゆかりを紹介する書籍をまとめた 冨田泰弘さん(磐田市)
磐田、袋井両市の郷土史研究団体「磐南文化協会」会員。鎌倉~江戸期に栄えた武家社会の歴史を中心に調査・研究に取り組む。昨年10月に初の著書「徳川家康公と磐田~遠州に見える天下人の足跡~」を自費出版した。磐田市職員。43歳。 -歴史に興味を持ったきっかけは。 「中学生の時に、祖父が浜松城公園に連れて行ってくれて興味を持つようになった。中学2年の夏休みには、友人と袋井市の久野城跡を訪れ、人の手で山を削り、土造りの城が築かれたことに感動を覚えた」 ―なぜ家康の研究を書籍化したのか。 「大河ドラマで家康が取り上げられることが決まり、過去の研究成果に加え、1年ほどかけて文献を読み直したり、史跡を
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ヤマハ発動機 脱炭素に注力 モーターや水素エンジン 研究設備を増強 四輪や船舶向け開発加速
ヤマハ発動機は、二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の達成に向け、電動モーターや水素エンジンの開発を加速させている。主力の二輪以外でも、四輪や船舶、航空機への供給を見据え、研究開発設備の増強を進める。ガソリンエンジンで培った鋳造などの生産技術を生かし、脱炭素分野の市場開拓を図っていく。 本社工場敷地内に2022年5月に開設した研究開発棟では23年末までに、モーターの性能試験機や水素供給装置などの設備を整える。社内で性能評価などを行うことで、開発スピードを上げる。 同社は培った鋳造技術でコンパクトながらも高出力の電動モーターを開発。車両の設計自由度も高まる
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レースカート業務 一部を菅生に移管 ヤマハ発動機子会社
ヤマハ発動機子会社で、ゴルフカートや発電機などを手がけるヤマハモーターパワープロダクツ(掛川市)は18日、レーシングカート事業の一部業務を、4月1日に同じヤマハ発グループの菅生(宮城県)に移管すると発表した。 移管する業務は、カートのエンジン・部品の営業、レース普及、広報宣伝など。菅生は、二輪・四輪、カート、モトクロスの国際格式コースを有する「スポーツランドSUGO」を運営している。モータースポーツ関係のネットワークやノウハウを強みとしていることから、業務移管が効果的と判断した。エンジンや部品の製造・開発は従来通り、ヤマハモーターパワープロダクツが担う。
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情報交換サイト構築へ 磐田市、大阪の企業と協定
磐田市は17日、地域情報誌制作のサイネックス(大阪市)と、民間のイベントや求人などの情報を集約、発信する地域情報サイトの協働構築・運用に関する協定を結んだ。 市民や地元企業・団体が、イベントの告知や観光情報、メンバー・社員募集、店舗の割引サービスなどの情報を無料で投稿できるサイトを想定する。市民活動や地域コミュニティーの活発化につなげる。6月公開予定。 市役所で開かれた調印式で、草地博昭市長と同社の久保博信執行役員ICT事業推進本部長が協定書に押印した。草地市長は「子育て中の母親や外国人など、市民同士で情報交換できる素晴らしい仕組み。いろんな活用にチャレンジしたい」と期待した。久保氏は「
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家康、磐田・中泉御殿21回訪問していた 市歴史文書館が調査、関ケ原や大坂の陣軍事拠点
戦国末期から江戸初期に現在の磐田市のJR磐田駅南側にあった中泉御殿を、徳川家康が少なくとも21回は訪れていたことが、16日までの市歴史文書館の調査で分かった。家康が晩年にタカ狩りで度々滞在したほか、関ケ原の戦いや大坂の陣の前に作戦を練った軍事拠点にもなった御殿。同市岡の同館では3月10日まで、家康と御殿のゆかりを資料や出土品とともに紹介する企画展を開いている。 大河ドラマ「どうする家康」に合わせた企画展に向け、国立公文書館が保存する「駿府記」「徳川実紀」などの文書6点を改めて読み解き、家康が1588~1615年に御殿を計21回訪問した記録を確認した。御館の近くに堀や土塁が築かれていたことか
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事件・事故は110番 相談・要望は「#9110」 磐田署 ラグビー試合で啓発
磐田署は15日、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの試合に合わせ、110番の適正利用を呼びかける広報活動を磐田市のヤマハスタジアムで行った。 スタジアム前の広場にパトカーや白バイなどを展示し、署員らが会場入りする観客に啓発チラシを配布。県警広報大使「アーマードポリス」や県警のキャラクター「SPくん」も駆けつけた。試合のハーフタイムには、適正利用をPRする横断幕を掲げながらフィールドの周りを回った。 同署によると、「タクシーが来てくれない」「家の前にごみを捨てられた」などと不要不急の110番が少なくないという。事件・事故の場合は迷わず110番し、警察への相談・要望は「#9110」を利
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地域の文化振興に 磐田市へ9万円余寄付 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫は16日、磐田市文化振興基金に9万4700円を寄付した。昨年11月下旬に同信金磐田本部ホールで開いた「夢に追いかぜチャリティーコンサート」で、入場者が寄せた募金全額を届けた。 高柳裕久理事長らが市役所に草地博昭市長を訪ね、目録を手渡した。高柳理事長は「地元出身の音楽家の演奏を聴いてもらおうと開催している。寄せていただいた浄財を子どもの音楽教育などに活用してほしい」と述べた。 旧磐田信金時代の2005年度から寄付を続けていて、今回が29回目。寄付総額は329万4700円。市はこれまで、基金を市民文化会館かたりあの建設などに活用した。今後も市民が文化芸術に触れる機会づくりな
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ヤマハ発動機社長 日高祥博氏 二輪脱炭素へ開発加速【難局に挑む 新年トップインタビュー④】
-2022年は経営環境が目まぐるしく変化した。新年の見通しは。 「22年は、コロナ禍に伴うアウトドアレジャー需要と円安が追い風になり、業績面は非常に好調に推移した。半導体不足などサプライチェーン(部品の供給網)の混乱もあったが、社員がレジリエンス(適応力)を発揮してくれた。先のことを予想して手を打っても逆効果になることがある。起きたことに対して素早く対応することが重要。社員のレジリエンスが高まっている前提で、23年は成長戦略や構造改革など本質的なところに立ち返り、変革のスピードを上げていく」 -具体的にどんな変革を進めるのか。 「ロシアのウクライナ侵攻をはじめ、北朝鮮や中国などさまざ
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舞妓の伝統美に触れる 磐田・福田中
磐田市福田中島の福田中で10日、京都から舞妓(まいこ)と芸妓(げいこ)を招いて伝統文化を学ぶ授業が行われた。全校生徒約390人が舞妓らのあでやかな所作や口調に触れながら、日本の文化への理解を深めた。 生徒たちは、芸妓の三味線と唄に合わせた舞妓の華やかな舞を観賞した。かんざしを毎月、季節に合った物に変えていることや、帯の長さが約7メートルあること、舞妓になるために半年から1年にわたって「仕込み」と呼ばれる修業に取り組むことなど、舞妓についての説明も受けた。
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学生の感性CNF商品に 静産大生と静岡県内企業が開発 デザインで付加価値
静岡産業大経営学部3年の16人が、静岡県内企業2社が進める植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を活用した商品開発に携わっている。企業の技術力と学生ならではの感性や視点を生かしたデザインの力を融合し、商品の高付加価値化を目指す。 富士市の大昭和加工紙業(田中博邦社長)がCNFを添加した接着剤を用いて製品化した板紙「ICBボード」を活用する。同社は従来の板紙よりも強度が高く、より細かい加工が可能な特性などを生かし、プラスチックや木製の製品の代替素材として需要創出を図っている。 清水町のアッパーズ(須田安里代表)は商品化を進めるあんどんで使うICBボード製サイドパネルのデ
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スポーツ分野で教育交流 静岡産業大と浜松医療学院 人材育成へ県内初協定
静岡産業大(堀川知広学長)と浜松市浜北区の専門学校浜松医療学院(遠藤進学院長)は27日、教育研究交流協定を結んだ。両校が持つスポーツ分野の教育資源を生かした人材育成に取り組む。大学と専門学校の教育研究交流協定は県内初という。 静産大は磐田キャンパス(磐田市)にスポーツ科学部を、浜松医療学院はアスレティックトレーナーを養成する学科をそれぞれ置いている。教育連携を進め、地域のスポーツ振興や健康づくりに貢献できる人材の育成を目指す。 大学の部活動などを専門学校生の実習機会として提供したり、大学生のアスレティックトレーナー資格の取得を支援したりするほか、教員や学生同士の交流を促す。 磐田キャン
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子ども食堂に食料調達金支援 ソロプチミスト磐田
国際ソロプチミスト磐田は23日、磐田市の中泉交流センターで子ども食堂や学習支援に取り組むボランティア団体「あいうえお+プロジェクト」(森本純子代表)に2万円を寄付した。 物価が高騰する中、食材調達などを支援しようと寄付を決めた。早川しづゑ前会長ら役員6人が同センターを訪ね、森本代表に寄付金を手渡した。早川さんは「子どもたちが健やかに育つように役立ててほしい」と語った。 寄付金は、地域貢献の活動費を確保するために10月の「竜洋海洋フェスタ」に出店した飲食ブースの収益金の一部。ほかにも、ひとり親世帯や大学生の生活支援に取り組む「フードバンクあい」にも3万円を贈った。
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大型船外機の生産増強 ヤマハ発 先進国で需要増
ヤマハ発動機は、先進国で需要が拡大している大型船外機の生産増強に注力する。県内3工場に設備投資し、次期中期経営計画期間前半(2025、26年)には、生産能力を24年比で15%高める。日高祥博社長が21日、報道各社のインタビューに応じ、方針を示した。 増産体制を整えるのは、完成組み立てを手がける袋井南、部品を供給する磐田南、浜北の各工場。これに伴い、構造改革の一環で24年末に予定していた浜北工場の閉鎖(生産機能は本社工場に移管)は25年末に1年延期する。 コロナ禍でアウトドアレジャーの人気が高まり、北米を中心に大型船外機の需要拡大が続いている。ヤマハ発は22~24年の現中期経営計画で、大型
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「台風15号被害」が1位 磐田市今年の10大ニュース 市長が選ぶ漢字は「支」
磐田市は20日、市の2022年10大ニュースを発表した。1位は「台風15号により市内にも大きな被害が発生」。草地博昭市長は同日の定例記者会見で、市の今年の漢字を「支」とした。 10大ニュースの2位は「市民文化会館かたりあ開館」、3位が「ジュビロ磐田 1シーズンでJ2降格」だった。市のSNSやホームページなどで、1114人が投票した。 草地市長は「自分たちの力だけではどうにもできないことが起き、多くの人に支えられた一方で、市民を支えることにも力を尽くした」と振り返った。来年に向けては「市民一人一人が安心できる平穏な日々が続いてほしい」と述べた。 10大ニュースの4位以下は次の通り。 ④
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ブルーレヴズ 盛り上げに一役 磐田・見付地区3商店会
磐田市見付地区の3商店会でつくる「見付あきんど組」が、同市を活動拠点とするラグビーリーグワン1部、静岡ブルーレヴズの応援ムード盛り上げに一役買っている。25日の地元開幕戦に向け、旧東海道の見付宿場通りには応援フラッグを並べた。関係者は「優勝争いし、地域を盛り上げてほしい」と期待する。 フラッグはヤマハスタジアムにつながる通り沿いの約1キロにわたって、街路灯に約60本を掲出した。磐田商工会議所を通じて、ブルーレヴズから無償提供を受けた。見付あきんど組の金子貴正代表代行(60)は「サッカーだけでなく、ラグビーも面白い競技だと知ってもらい、1人でも多くの市民が応援してくれるようにしたい」と話した
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体操個人全国V 磐田市教育長に報告 田原小6年の北村君
第17回全国ブロック選抜U-12体操競技選手権大会で男子個人総合優勝を果たしたSSUスポーツクラブ磐田所属の北村健翔君(11)=磐田市立田原小6年=がこのほど、市役所に山本敏治教育長を訪ね、結果を報告した。 同大会は11月19、20の両日に広島県で開催され、男子は117人が出場。ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目を行った。2年連続で出場した北村君は平行棒で1位、つり輪で2位に入り、総合でも頂点に立った。 北村君は「得意種目の平行棒はノーミスで1位だったのでとてもうれしい」と振り返り、今後の大会への意欲も示した。山本教育長は「目標に向かって自分の道を進んで頑張ってほしい」と話
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食事は「まず野菜」 浸透へロゴ 小倉さん(磐田北高)最優秀賞
磐田市は16日、生活習慣病予防のため食事は野菜から食べる「ベジ・ファースト」の浸透に向け、市内高校生から作品を募ったロゴマークコンクールの表彰式を市総合健康福祉会館iプラザで開いた。最優秀賞には、磐田北高1年の小倉柚奈さんが輝いた。 市が市内高校で実施した食育講座を受講した生徒に作品応募を呼び掛け、114点が寄せられた。優秀賞には、磐田南高2年の寺本唯七さんと磐田北高1年の高階愛夏さんが選ばれた。 表彰式で、小倉さんは「一目見て分かりやすいよう、はっきりとした色味とデザインを意識した」と語った。市は小倉さんの作品を公式ロゴとして、ベジ・ファーストの啓発活動に活用する。 受賞者には賞状
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行政課題解決へ提案 民間複業人材アドバイザーが市長に 磐田
磐田市は16日、行政課題解決に向けて登用した民間複業人材アドバイザーの報告会を市役所で開いた。アドバイザーを務めたプロ人材3人がシティープロモーションや企業版ふるさと納税、ウェブページ改善の各分野で、新しい取り組みを草地博昭市長に提案した。 地方創生コンサルティング会社役員の片桐新之介さん(45)は、企業版ふるさと納税を増やすため、寄付金を生かして企業を冠スポンサーにした事業などを展開し、企業イメージの向上につなげることが重要とした。 オンラインで出席したフリーのプランナー池嶋亮さん(34)は、「スポーツのまち」のブランド力向上に向け、市イメージキャラ「しっぺい」がスポーツに挑戦する動画
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ウェブ問診導入へ協定 磐田市と開発会社 市急患センターで運用
磐田市は14日、市急患センター(上大之郷)へのウェブ問診システム導入に向け、医療システム開発のレイヤード(福岡市)と公民連携協定を締結した。新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備えて、システムの無償提供を受け、診療の効率化につなげる。 公立の休日・夜間急患センターのウェブ問診システム導入は静岡県内初という。混雑が予想される年末年始に向けて今月25日から運用する。 同センターではこれまで、看護師が患者一人一人と紙の問診票を受け渡ししていた。診療受け付けの際、患者に自分のスマートフォンで問診を入力してもらうことで、待ち時間の短縮、医療スタッフの負担軽減、感染予防につなげ
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狩野さん高杉さん 最優秀賞に輝く 「磐田自慢」写真コンテスト
磐田市はこのほど、名所や自然、生活風景などの写真を募った「磐田っていいな♪フォトコンテスト2022」の表彰式を市役所で開いた。プリント写真部門は同市城之崎の狩野麻友さん、インスタグラム部門は浜松市西区の高杉俊樹さんがそれぞれ最優秀賞に輝いた。 テーマは「私が思う磐田自慢」。472点の応募があり、最優秀賞2点と優秀賞10点を選んだ。表彰式では記念品として、草地博昭磐田市長が地元特産品、市と包括協定を結んでいる磐田ポッカ食品の安田裕一社長がインスタントスープ詰め合わせを入賞者に贈った。 狩野さんは今之浦公園で水遊びし笑顔を見せる息子2人を撮影。「子どもにとっても楽しい夏の思い出になった」と話
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障害者就労支援へ ヤマハ発子会社、磐田市にパソコン寄贈
ヤマハ発動機の特例子会社ヤマハモーターMIRAIはこのほど、障害者の就労支援を目的に、パソコンのリユース事業で手がけたノートパソコン8台を磐田市に寄贈した。市は地元の就労支援事業所に配布する方針。 障害者雇用を進める同社は昨年10月、ヤマハ発グループで不要になったパソコンを買い取り、ハードディスクドライブやメモリーの交換、クリーニングなどを行った上で売却する事業を始めた。障害者週間(3~9日)に合わせ、就労に向けた教育資材に活用してもらおうと、水口洋史社長(54)や同事業を担当する須田裕介さん(24)ら4人が市役所を訪ね、草地博昭市長にリユースパソコンを届けた。水口社長は「就労を目指してい
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劇団四季公演に障害者無料招待 ヤマハ労働組合連合会
ヤマハ労働組合連合会は10日、静岡県西部の障害者を無料招待したクリスマスチャリティー公演を磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。県西部の福祉施設利用者や市内小中学校特別学級の児童生徒ら約350人が劇団四季のミュージカル「人間になりたがった猫」を楽しんだ。 魔法で人間に姿を変えられた猫が出会いを通じて、命や仲間の大切さを学んでいくストーリー。招待者は躍動感あふれるダンスや美しい歌声を堪能した。 クリスマスシーズンに合わせ、障害者に舞台芸術に触れる機会を提供しようと、1993年に始まった事業。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった。開催費用には、組合員からのカンパ金やヤマハ発動機グルー
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磐田・こどもミュージカル 35人が入団式、「切磋琢磨」誓う
磐田市の文化・芸術を担う次世代を育成する「磐田こどもミュージカル」の第14期生入団式が10日、同市豊岡の竜洋なぎの木会館で開かれた。市内の小学生から高校生まで35人が入団。2024年夏に予定する修了公演を目指し、プロの指導を受けながら稽古を重ねる。 団員を代表して、磐田北高1年の松井美加さん(15)が「団員同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、私生活でも模範となれるよう行動する」と宣誓した。 育成委員会の高木昭三会長は「皆さんの良さを伸ばし、2年後の公演で素晴らしい成果を見せてほしい」と期待した。舞台芸術責任者を務める現代舞踊作家の佐藤典子さんは「本物の芸術活動を経験させたい」と語った。
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農福連携の現場を視察 磐田商議所企画 障害者雇用の促進へ
磐田商工会議所の「いわたの農業を考える会」は7日、障害者の就労機会と農業の担い手確保を両立する「農福連携」の現場視察会を磐田市高見丘で開いた。市内の農業関係者ら10人が参加。同市で農業に特化した障害者の就労支援事業所を運営する「Grand Farm(グランドファーム)」の取り組みを通じ、農福連携の可能性を探った。 地元事業者に障害者雇用への理解を深め、人材確保につなげてもらおうと企画した。訪れたのは、グランドファームと同じグループの企業が、コンビニ向けのサラダほうれん草を水耕栽培している大型ハウス。グランドファームの事業所利用者が、種まきや苗の定植、用具の洗浄などの作業を担っている。 参
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海老芋品評会 吉川さん最高賞 JA遠州中央
JA遠州中央は8日、日本一の生産量を誇り、出荷最盛期を迎えている特産品、海老芋(エビイモ)の品評会を磐田市加茂の園芸流通センターで開いた。最高賞の優秀賞には、吉川和希さん(豊岡支部)が選ばれた。 同JA海老芋部会員40人が、それぞれ1ケース約5キロを出品した。主な出荷先の関東や関西の市場関係者ら10人が審査員を務め、大きさや形状の良さ、しま模様の美しさなどを入念にチェックした。 海老芋は煮崩れしにくく、京料理などに使われる高級食材。同JAによると、磐田市内の計19・2ヘクタールで102人が生産していて、今季は例年並みの約330トンの出荷を見込む。品評会は、おせち料理や忘年会などで需要が高
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急患センターの体制拡充 コロナ、インフル同時流行備え 磐田市
磐田市は8日、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備え、関係機関との協議会を市急患センターで開いた。休日・夜間の診療を担う同センターについて、混雑が予想される年末年始に向け、患者の受け入れ体制を拡充する方針を示した。 受診者の増加による医療現場の逼迫(ひっぱく)を防ぐための対応を協議した。センターの診療体制拡充に向けては①スマートフォンやタブレットを活用したウェブ問診システム導入②看護師を4人体制から7人体制に増員③コロナとインフルの検査スペース増設-を実施し、診察の効率化や医療スタッフの負担軽減を図る。 重症化リスクが低く、コロナに感染しても自宅療養が可能な人には
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磐田産茶葉を使用 ほうじ茶のプリン セブン-イレブンが発売
コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパン(東京都)は7日、磐田市産の茶葉を使ったほうじ茶のプリンを、同市や掛川市など静岡県西部の約220店舗で発売した。12月下旬までの期間限定。 地域活性化を目的に磐田市と2018年に結んだ包括連携協定に基づく取り組み。地元食材の魅力を発信するのが狙い。今回商品化した「磐田市産ほうじ茶のなめらかミルクプリン」(税抜き250円)は、特産のいわた茶を使ったほうじ茶の風味を生かした。 市農林水産課は「茶価が低迷する中、いわた茶の知名度向上、販売拡大につながれば」と期待している。過去に磐田産の野菜を使って商品化した小松菜のおむすび(同130円)とロメインレタスの
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10月有効求人1.06倍 ハローワーク磐田管内 4カ月ぶり下落
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)がこのほど発表した10月の有効求人倍率(実数値)は1・06倍と前月を0・03ポイント下回った。下落は4カ月ぶり。 新規求人倍率は1・69倍で、0・07ポイント下降した。担当者は「全体的に見ると堅調な受注状況が続いているが、一部で物価高が利益を圧迫し、採用意欲が鈍化している」と分析した。 産業別の新規求人数は、製造業が前月比9・4%減の385人。このうち輸送機器は15・3%減の111人だった。医療・福祉も29・7%減の244人となった。
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磐田市旧市民文化会館跡地 利活用方針案見直しへ 市長答弁
磐田市の草地博昭市長は2日の市議会11月定例会代表質問で、老朽化に伴う移転建て替えで2020年3月に閉館した旧市民文化会館(同市二之宮東)の跡地について、利活用基本方針案を見直す意向を示した。加藤文重氏(新磐田)への答弁。 市は18年3月に跡地の利活用基本方針案を策定。文化や芸術を発信する展示機能を持ち、大規模な会議や交流会が開催できるコンベンション施設の整備を想定していた。旧会館は現在、解体工事が進められている。 草地市長はコロナ禍やデジタル化など社会環境の変化から見直しの必要があるとし、「どう活用すべきか市民と対話をしていきたい」と述べた。台風15号の被害も踏まえ「少し時間をかけて検
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新シーズン「絶対優勝」ブルーレヴズ選手ら、磐田市長に抱負語る
ラグビーリーグワン1部、静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長と共同主将のFB奥村翔選手が1日、活動拠点を置く磐田市の市役所に草地博昭市長を訪ね、17日に開幕する新シーズンに向けた意気込みを語った。25日に行われる地元開幕戦では観客動員1万人を目指すとし、新シーズンの目標は優勝を掲げた。 奥村選手はリーグ8位に終わった昨季を「悔しい結果」と振り返り、「選手層が厚くなり、今度は絶対に優勝するという気持ちで一つになっている。感動を与えられる試合を見せたい」と意欲を示した。山谷社長は「多くの人に試合に足を運び、選手の勇姿を見てほしい」と述べた。 草地市長は「ラグビー熱が高まる試合を期待している」と激励
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多彩、躍動 磐田でダンスイベント 43チームがステージ
磐田文化振興会主催のダンスイベント「磐田ダンスエボリューション2022」が27日、磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開かれた。市内外から43チーム約700人が出演し、躍動感あふれるステージを繰り広げた。 子どもからシニアまで幅広い世代の出演者が、ヒップホップやジャズ、チアダンスなど多彩なジャンルのダンスで観客を魅了した。市内小学生を対象に7月末から4カ月にわたって開かれたダンスワークショップからも7チームが出演し、レッスンの成果を披露した。 同イベントは中学校でダンスが必修化されたことを受け、市内でダンスの裾野を広げようと2013年度に始まった。10周年を記念し、今回は同市出身のプロダ
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ヤマハ発、PAS新モデル発売 新多機能メーター搭載
ヤマハ発動機は、電動アシスト自転車「PAS」シリーズのうち11機種に、新設計の多機能メーター「スマートクロックスイッチ」を搭載し、30日から順次発売すると発表した。 新モデルを発売するのは、スタンダードタイプの「PAS With」、通学・通勤向けの「PAS CITY―SP5」など。ハンドル部分に付いたスマートクロックスイッチは、コンパクトなサイズながらも使いやすさを考慮したデザイン。デジタル時計やバッテリー残量を表示するほか、走行モード切り替えなどのボタンを備え、感覚的な操作が可能だという。バッテリー残量が20%を切るとブザー音とランプで知らせる。 各機種とも新色を追加した。希望小売価格
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住民主体で課題解決を 磐田で自治シンポ パネル討論や講演も
磐田市はこのほど、小規模多機能自治シンポジウムを市民文化会館かたりあで開いた。パネル討論などを行い、住民主体で地域課題を解決する自治のあり方について意見交換した。 市は2015年から、地域づくり協議会など小中学校区単位の住民自治組織に交付金を託し、防災や福祉、交通安全など、各地域の裁量で課題解決に活用してもらう自治の仕組みを推進している。こうした小規模多機能自治への理解を深め、市民の参画意識を高めようとシンポを企画した。 学識者やNPO法人関係者らによるパネル討論では、自治活動に若者ら幅広い世代を巻き込む仕組みづくりや、近隣地域との連携強化の重要性を指摘する意見が出た。草地博昭市長は「次
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創立100年 都内で祝う 磐田南高同窓会支部が総会
磐田南高(旧制見付中)同窓会関東支部はこのほど、支部総会を都内で開いた。大学生から80代までの同窓生111人が出席し、親睦を深めながら同校の創立100周年を祝った。 2020、21年はコロナ禍を受けてオンライン形式にしたため、会場に集まって対面形式で開催するのは3年ぶり。消毒や検温、マスク着用など、感染防止に配慮しながら、久しぶりに再会した同級生や先輩、後輩らと旧交を温めた。 山内英典支部長は「オンラインでの開催も盛り上がったが、やはり対面で顔や目を見て話せるのは幸せ。同窓会の絆を感じた」と話した。
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秋作アローマメロン品評会 優等に鈴木孝さん 磐田
静岡県温室農協磐田支所は18日、秋作磐田アローマメロンの品評会を磐田市豊島の同支所で行った。最高賞の優等には、鈴木孝弘さん(磐田ブロック)が選ばれた。 組合に所属する生産者70人の中から選抜された31点が出品された。市場関係者10人が、ネットの張り具合や形状、玉色などの「外観」と、糖度や食味、香りなどの「内容」を入念に審査した。同支所の松浦正幸生産部長は「8、9月は悪天候が続いたが、仕上げ期に入って天候が回復した。生産者の努力で外観や糖度、食味などが良好なメロンが数多く出品され、レベルの高い品評会になった」と話した。 そのほかの結果は次の通り。 1等 ①新村隆(福田)②伊藤勇司(竜洋)
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「農福連携」魅力と課題は 磐田、関係者が意見交換
磐田市と磐田商工会議所、県立農林環境専門職大はこのほど、障害者の就労機会と農業の担い手確保を両立する「農福連携」をテーマにした交流会を、同市見付のワークピア磐田で開いた。農福連携に取り組む農業法人や福祉事業所などの関係者が、魅力や課題について意見交換した。 地元企業の産業構造転換を目的にした展示会「産業振興フェアinいわた」の関連企画。浜松市南区の農業法人「京丸園」の鈴木厚志社長は「障害者が働ける農業現場をつくれば、高齢者や女性も働きやすくなる。農業にいろんな人を巻き込める」と説明した。 磐田市で農業に特化した障害者の就労支援事業を展開する「GrandFarm(グランドファーム)」の杉山
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マリン製品にCNF強化樹脂 ヤマハ発 輸送機器で世界初
ヤマハ発動機は16日、2023年から植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を使った強化樹脂をマリン製品に採用すると発表した。同社によると、CNF強化樹脂を輸送機器で実用化するのは世界初という。 二酸化炭素(CO2)削減や環境負荷低減のための取り組み。水上オートバイやスポーツボートの24年モデルの一部で、エンジン部品に用いる。強化樹脂を使った部品開発に向け、CNFの素材開発を進めている日本製紙と協業することで合意した。同社から強化樹脂を調達する。 ヤマハ発によると、CNFをポリプロピレンなどの樹脂と混ぜて製造した強化樹脂は、既存樹脂材料に比べて強度を維持しながら、25%
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ブルーベリー、大きくなって 磐田で植樹祭
磐田市のNPO法人磐田ふれあい基金協会(大橋忍理事長)と社会福祉法人丹穂会(匂阪毅理事長)は14日、同市見付の自然体験型公園「温(ぬく)もりの森」で植樹祭を開いた。両団体の関係者や地元の幼稚園児らが、ブルーベリーの木2本を植えた。 温もりの森は、丹穂会の障害者支援施設「緑ケ丘学園」が2006年に移転して空いた土地を活用して整備した。地域の交流の場にしようと、両団体がボランティアらの協力を受けながら、豊かな自然環境づくりや野菜栽培に取り組んでいる。 ブルーベリーは、子どもたちに収穫体験をしてもらうために選んだ。植樹祭には、両理事長や草地博昭市長、磐田北幼稚園の年長園児、ボランティアら約10
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女性活躍、組織のあり方は 袋井青年会議所がセミナー
袋井青年会議所(榛葉美希理事長)は13日、異業種交流会として「女性リーダーの流儀」と題したセミナーを袋井市高尾の袋井新産業会館キラットで開いた。掛川市の石川紀子副市長や磐田市の高橋由利子副市長、自民党の今井絵理子参院議員らが、女性が活躍する組織のあり方などを語った。 石川氏は、掛川市の部長に女性職員が少ない点を指摘し、「しっかり仕事で成果を出した人にリーダーの役割が与えられる組織にしていきたい」と改革に意欲を示した。業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)も女性の働きやすさにつながると指摘した。 高橋氏は、職員の成長を促す必要性を強調し、「自分の世界を広げる機会や、自由になる時間を
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台風被害義援金 磐田市に200万円 静岡県内ライオンズクラブ
静岡県内73ライオンズクラブ(LC)でつくるLC国際協会334-C地区はこのほど、9月の台風15号で甚大な被害に見舞われた磐田市に、義援金として200万円を贈った。 同地区の太田厚利ガバナーが、市内で開かれた磐田LCの例会で草地博昭市長に目録を手渡した。太田ガバナーは「被災者が1日でも早く日常生活を取り戻せるよう役立ててほしい」と述べた。 義援金は、災害時に備えて会費の一部を積み立てている同地区の予算を活用した。台風15号の復興支援では同市のほか、静岡市や森町にも贈る。
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「スマート養殖」発信へ 海幸ゆきのや(磐田市)秋田亮社長【キーパーソン】
関西電力などが出資するエビ陸上養殖事業者の責任者を務める。7月に磐田市に新設したプラントで、独自ブランド「幸(ゆき)えび」として、デジタル技術を駆使し、バナメイエビの養殖に取り組んでいる。陸上養殖参入の狙いや今後の展望を聞いた。 ―陸上養殖に参入した理由は。 「多くの電力を使う陸上養殖は、省エネ、再生可能エネルギーの技術を活用できる可能性がある。電力会社として、そんな『スマート養殖』を進める意義がある。発電所で培った管理・制御の技術やノウハウなどの強みもあった。陸上養殖の産業化を促すため、モデルとして国内外に発信していきたい」 ―なぜ磐田を養殖の現場に選んだのか。 「エビ養殖に適した
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患者の不安和らぐアート 手術室周辺、和紙飾り付け 磐田市立病院
磐田市立総合病院でこのほど、静岡文化芸術大の学生と病院職員が共同で制作してきたホスピタルアートが完成した。患者に穏やかな心持ちで手術に臨んでもらおうと、手術室出入り口付近を淡い色に染めた和紙で装飾し、温かな雰囲気を演出した。 手掛けたのは、同大の学生団体「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」の11人と同病院の医師や看護師、事務職員ら約50人。これまでに2回開いたワークショップで、大小さまざまな円や鳥、葉っぱの形に切った和紙200枚以上を、黄色や水色、オレンジ色などの絵の具で染め、壁面や窓ガラスなどに貼り付けた。 文化政策学部3年の岩倉柚奈さん(20)は「職員さんたちの患者さんへの思い
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低速時ぐらつき制御「転ばない」二輪へ ヤマハ発が開発推進
ヤマハ発動機は11日、都内で開いた二輪車の技術説明会で、バランスを取るのが難しい低速時の車両のぐらつきを抑える制御技術「二輪安定化支援システム」を開発していると明らかにした。日高祥博社長は「追い求めてきた『転ばないバイク』の実現に近づいている」と強調した。 製品開発の理念となる安全ビジョンを同日発表し、取り組みの一つとして示した。電子制御システムにより、低速域になると自動でハンドルを左右に動かしたり、前輪の駆動力を加えたりして安定走行につなげる。バイクのフレームを変更せずに済む構造にし、既存モデルへの導入を可能にするという。 初心者が二輪車を快適に操縦できるようにすることで、ユーザーの拡
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栄養いっぱい、空心菜収穫 磐田の園児「ジュビロ飯」給食に
磐田市富丘の認定こども園「子育てセンターとみがおか」の年長園児19人が10日、同市匂坂新の農園で磐田特産の中国野菜の一つ、空心菜の収穫を体験した。11日の給食で炒め物にし、全園児約100人が健康づくりにつながる「ジュビロ飯」として味わう。 ジュビロ飯は市民に栄養バランスが整った食事と適度な運動を合わせて楽しんでもらう産学官連携のプロジェクト。同園は本年度から参画し、健康的な給食メニューを採り入れ、運動遊びも積極的に取り組んでいる。 園児は農業青島和弘さん(75)の農園のハウスを訪れ、ビタミンやカリウムなどが豊富に含まれる空心菜を手で摘み取った。片山奈々ちゃん(6)は「いっぱい採れて楽しか
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遠州の歴史まとめた冊子寄贈 浜松いわた信用金庫
浜松いわた信用金庫はこのほど、遠州地域の歴史や文化、偉人などについてまとめた冊子150部を磐田市教育委員会に寄贈した=写真=。小中学生の地域への理解を深める学習に役立ててもらう。高柳裕久理事長が市役所に山本敏治教育長を訪ね、冊子を手渡した。 冊子は、同信金が年2回発行している地域情報誌「夢風便り」の特別編集号。オールカラーの2冊1セットで、郷土の歴史や地域資源を紹介したり、県西部の発展に功績を残した先人の足跡をまとめたりしている。 高柳理事長は「子どもたちが地域に対する誇りと愛情を深められるよう教育の現場で活用してほしい」と述べた。市教委は冊子を市立小中32校に配布し、授業の教材として活
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磐田「遠江国分寺の塔」で新発見 隣接寺手水鉢は四天柱の礎石
磐田市の国指定特別史跡「遠江国分寺跡」に隣接する参慶山国分寺(同市見付)の境内にある手水(ちょうず)鉢が、遠江国分寺の塔の四天柱に使われた礎石だったことが9日までの市教委文化財課の調査で分かった。同課は「現在、塔跡に四天柱の礎石は残っておらず、重要な発見」としている。 同課によると、遠江国分寺は奈良時代に聖武天皇の勅命で建立され、高さ約66メートルの七重塔だったとされる塔には、国家安泰を願う貴重な経典が納められていた。塔や金堂は平安初期の819年に焼失した。四天柱は、塔の中心に据えられた心柱を囲っていた構造上重要な4本の柱。塔には計17本の柱があったが、塔跡には現在、礎石が心柱と側柱1本分
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ヤマハ発、加減速を自動制御 二輪新製品、ミラノ出品
ヤマハ発動機はイタリア・ミラノで8日開幕した「EICMA(国際モーターサイクルエキシビション)」に、欧州向けスポーツツアラーの新製品「TRACER(トレーサー)9 GT+」を出展した。二輪では世界で初めて、ミリ波レーダーを活用した加減速の自動制御機能を搭載した。 長距離ツーリングを想定した「TRACER9 GT」がベース。レーダーが前走車との距離を検知し、新型ユニファイドブレーキシステムが自動でブレーキ力をアシストする。高速道路などで一定の車間を保って追従走行を可能にするアダプティブクルーズコントロールも同社で初めて採用し、ライダーの負担軽減を図った。2023年夏以降の国内発売を予定する。
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「磐田検定」優秀者を表彰 市観光協会
磐田市観光協会はこのほど、地域の魅力を発信するご当地検定「2022まるごと磐田検定」の表彰式を同市見付の旧赤松家記念館で開いた。全問正解者のうち先着の5人に表彰状と市イメージキャラクター「しっぺい」のグッズを贈った。 同協会は2017年から、歴史に特化した検定を実施してきた。今年は幅広い磐田の魅力を知ってもらい、交流人口拡大につなげようと、文化や自然、スポーツなど多ジャンルの75問を設けた。 市内を中心に県内外から10~98歳の127人が応募。全問正解者は11人で、平均点は69点だった。1級(70点以上)から4級(55点以上)の該当者には既に認定証を発送した。 表彰を受けた人は次の通り
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障害年金 請求支援へ協定 磐田市と社労士団体
磐田市はこのほど、県社会保険労務士会磐田支部と連携協定を結んだ。同支部は、初回無料で相談に応じるなど、手続きが煩雑な障害年金請求を支援し、障害がある市民の迅速な受給につなげる。 市国保年金課によると、障害年金は請求件数が増加傾向にある。一方で、請求手続きは書類作成が複雑で、障害者や家族にとって負担になっている。こうした状況から、連携した支援体制が必要だと判断した。 協定に基づき、市は年金受給の相談者に、事前登録された支部の社労士を紹介する。社労士は初回無料で相談を受け、必要があれば請求代行(有償)などの支援を行う。 市役所で開かれた協定締結式で、橋本安弘支部長は「年金相談は重要な仕事の
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プロの美声を体感 磐田北高でオペラ鑑賞教室
磐田市見付の磐田北高でこのほど、オペラ鑑賞教室が開かれた。同校1年生と、袋井特別支援学校磐田見付分校の1~3年生計約260人が、プロの歌声に触れた。 講師を務めたのは、静岡室内歌劇場の歌手望月智代さん、下村将太さん、下村信幸さん、ピアノ奏者稲田礼子さん。「魔笛」や「サウンド・オブ・ミュージック」など、オペラやミュージカルの有名作品から、テレビCMなどに使われている曲目を披露した。生徒たちは、マイクなしで歌うプロの美声や声量を体感した。 オペラ鑑賞教室は、静岡国際オペラコンクール実行委員会が、本物の歌声を聴いてオペラを身近に感じてもらおうと、県内の中学生、高校生を対象に開催している。
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大会での健闘誓う 磐田市チームが結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開催される第23回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する磐田市チームは8日、結団式を市役所で行った。選手や関係者が結束を高め、大会での健闘を誓った。 選手団を代表し、小学生5人が「たすきに古里への思いを込め、最後まで走り抜く」と宣誓した。伊藤裕子監督は「走れることに感謝し、たすきをつなごう」と選手を鼓舞した。 草地博昭市長は「選手に選ばれたことに自信と誇りを持って走ってほしい」とエールを送った。 選手は次の通り。 大庭怜王(豊田南小6)酒井泰河(青城小6)平野空哉(豊田南小5)三宅彩也音(豊田北部小6)中村実莉(豊岡南小5)宮本大輔
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ヤマハ発動機が業績予想上方修正 12月通期 値上げ、円安効果
ヤマハ発動機は7日、2022年12月通期の連結業績予想を上方修正した。原材料高などに伴う値上げやコスト削減努力に円安の効果が加わり、売上高、利益ともに過去最高になると見通した。 売上高は前回予想(8月5日公表)に比べ、3・2%増の2兆2700億円、営業利益は10・0%増の2200億円、経常利益は11・0%増の2330億円、純利益は12・4%増の1630億円とした。新興国での二輪需要回復や、先進国のレジャー需要拡大に伴う船外機の販売増も継続すると見込んだ。 7日発表した2022年1~9月連結決算は、売上高1兆6771億円(前年同期比23・1%増)、営業利益1742億円(12・6%増)、経常
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大豆 たくさん採れた! 磐田南小児童が収穫体験
磐田南小(磐田市)の3年生82人がこのほど、同市千手堂の畑で大豆の収穫を体験した。地元の農業者から手ほどきを受けながら農作業に汗を流し、農業や食の大切さを学んだ。 地元農業者有志は、農業体験や食育活動を支援する市の「未来の農業者育成事業費補助金」を活用し、学校近くの遊休農地で児童が大豆の栽培体験に取り組めるよう活動している。 児童は国語の授業で、豆腐やしょうゆなどさまざまな食品に加工される大豆について学んでいるところという。畑では、葉などが黄色くなった大豆を茎ごと収穫した。脱粒機に入れてサヤから豆を取り出す作業にも取り組んだ。鈴木ななみさん(9)は「機械に入れたら、たくさんの大豆が出てき
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被災農業者、中小企業に「事業継続支援金」 台風15号 磐田市が支給へ
磐田市の草地博昭市長は4日の定例記者会見で、9月の台風15号で被災した農業者や中小事業者を対象に、市独自の「事業継続支援金」を支給する方針を発表した。被災による廃業や休業を食い止め、地域経済の復興につなげる。 農業者向けの支援金は、農地や農作物が被災するなどして、9~12月の収入が前年同期から減少した個人・法人を対象にする。上限は10万円。申請には、被災状況が確認できる写真などが必要になる。事業費は2千万円。市によると、土砂の流入など台風15号による農地被害は233カ所で計22・7ヘクタールに及んだという。 事業用の建物や設備が被災した中小企業や団体、個人事業主などには、1事業者当たり2
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磐田菊花大会 丹精の作品140点 6日まで中央図書館
磐田市芸術祭の第60回磐田菊花大会(静岡新聞社・静岡放送後援)の一般公開が3日、同市見付の市立中央図書館で始まった。6日正午まで。 同市の愛好家グループ「磐田菊花会」の会員17人が手がけた三本立やスプレー菊、福助作りなど計約140点が並ぶ。審査では、花が大きく色つやもある三本立厚物などをそろえた袋井市下山梨の高柳健司さん(74)が総合1位の市長賞に輝いた。90代のOB2人も計25点を協力出品した。 主な審査結果は次の通り。 総合順位②藤原健(磐田市上本郷)③大庭まさ子(同竜洋中島)④伊藤房子(同下万能)⑤岩淵勝次(同福田)⑥松永真(同城之崎)▽新人賞 安富洋子(同見付)
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遠江国司の行列を再現 12日「国分寺まつり」 磐田・史跡公園
奈良時代に現在の磐田市に建てられた遠江国分寺の歴史を伝える「国分寺まつりin遠江」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が12日、同市中泉の国指定特別史跡・遠江国分寺史跡公園などで開かれる。今回は新たに、遠江国司が聖武天皇の勅使として森町一宮の小国神社に参向した様子も再現する。 2020、21年はコロナ禍で規模を縮小したため、3年ぶりの通常開催となる。恒例の国司一行参拝行列は、国司の桜井王や太政大臣らにふんした約50人の行列が午前8時半ごろJR磐田駅北口を出発し、史跡公園に向かう。国司一行の行列は同10時40分ごろから、小国神社の参道も練り歩き、境内で参向の儀式や舞楽の披露も行う。 こ
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産業振興フェア 磐田で11、12日 3年ぶり本格開催
第12回産業振興フェアinいわた(磐田市、磐田商工会議所、市商工会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11、12の両日、磐田市のアミューズ豊田で開かれる。県西部を中心に165の企業・団体が出展し、最新の技術やサービスを紹介する。コロナ禍による展示中止や規模縮小を経て、3年ぶりに従来通りの開催に戻る。 テーマは「次世代技術で産業構造を転換」。脱炭素やデジタルトランスフォーメーション、セルロースナノファイバーなど新分野の展示を前面に出し、技術革新に向けた企業同士のマッチングを支援する。 11日に新産業の動向を探る基調講演やセミナーを予定し、12日には子どもも楽しめる科学教室や学生向けの企業ブー
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スポーツ・健康まちづくり 優良自治体に磐田、御殿場両市 スポーツ庁選出、全国20市町村
スポーツ庁は2日、2022年度の「スポーツ・健康まちづくり優良自治体」に、磐田、御殿場の県内2市を含む20市町村を選出したと発表した。スポーツを活用して地域のさまざまな課題解決を図るアイデアやまちづくり計画を評価した。 磐田市は、「スポーツでつくる!育てる!磐田の未来創造プロジェクト」として、プロチームなど豊富なスポーツ資源を活用した交流人口拡大やスポーツ産業振興、市民が日常的にスポーツを楽しめる環境整備、部活動の地域移行に向けた受け皿づくりに取り組む計画を示した。 御殿場市は2年連続で選ばれた。多くの市民が空手に触れる環境をつくり、継続したトップ選手輩出を目指す内容。日本代表クラスの高
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竜洋学府「一貫教育」推進へ 4小中がダンスやゲームで交流 磐田
磐田市竜洋地区の小中学校4校の児童・生徒が親睦を深める「竜洋学府大交流会」が2日、同市駒場の竜洋海洋公園で開かれた。約1200人が学校、学年の垣根を越えて、ゲームやダンスを楽しんだ。 竜洋学府の交流を深め、小中一貫教育を推進するため、2016年度に始めた恒例行事。20、21年度はコロナ禍で中止になったため、3年ぶりの開催となった。 子どもたちは小中混合でグループをつくり、ドッジボールや鬼ごっこなど竜洋中生が企画した交流活動に取り組んだ。全体会では、市イメージキャラクター「しっぺい」が登場し、全員でしっぺいダンスなどを楽しんだ。 交流会の運営も各校の児童会、生徒会が中心を担った。保護者や
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増える移動販売車 磐田で連携体制づくり 持続可能な仕組み必要【解説・主張しずおか】
静岡県内で食料品や日用品の移動販売車を営業する事業者が増えている。磐田市と市社会福祉協議会は事業者の連携体制づくりに着手した。高齢者ら買い物弱者の支援につながる移動販売車。過度な競争を回避し、事業者が共存・協調することで、支援を必要とする市民に持続的にサービスが行き渡る仕組みを構築してほしい。 磐田市と市社協は8月、市内の移動販売事業者を集めて情報交換会を初開催し、運行状況などの情報を集約した。今後、運行ルートが重複しないようにするなどの調整を図る。 行政が民間ビジネスの調整に関与するのは珍しい。市があえて連携強化に乗り出したのは、路線バスの撤退が相次ぎ、1人暮らしの高齢者が増えている中
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弥生~古墳の出土資料公開 磐田市埋蔵文化財センター、4日まで
磐田市埋蔵文化財センターで29日、9月に市文化財に指定された「新豊院山古墳群出土資料」の特別公開が始まった。国指定史跡の同古墳群(同市向笠竹之内)の貴重な副葬品などを11月4日まで展示する。入場無料。 弥生時代の墓や古墳時代前期の前方後円墳があった同古墳群は、弥生墳墓から古墳へと墓の移り変わりの過程が分かる重要な遺跡とされる。出土資料107点のうち、当時は貴重だった鉄製の鏃(やじり)や剣、遺体が入っていたとみられる弥生土器など67点が並ぶ。 目玉は、県内最古級の古墳から見つかった「三角縁神獣鏡」。当時、最も力を持っていた大和王権から贈られたとみられる。被葬者が周辺地域の支配者として、中央
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竜洋海洋フェスタ グルメ、ステージにぎわう 磐田で5年ぶり
磐田市竜洋地区のにぎわいづくりを目的にしたイベント「竜洋海洋フェスタ」(同実行委員会主催)が29日、同市駒場の竜洋海洋公園で開かれた。コロナ禍や台風による中止を経て5年ぶりの開催。グルメの販売やステージパフォーマンスなどが繰り広げられ、家族連れらでにぎわった。 飲食や物販などの模擬店やキッチンカー計40店舗が並んだ。起震車で地震の揺れを体験したり、公園近くで整備中の防潮堤について学んだりする防災コーナーも設けられた。 ステージでは、県指定無形民俗文化財「掛塚祭屋台囃子(ばやし)」の保存会や、竜洋中の吹奏楽部・弦楽部、同市出身の大道芸人らが出演し、会場を盛り上げた。抽選でメロンなどの地場産
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磐田市立中央図書館 来館700万人 松井さん親子に記念品
磐田市立中央図書館は29日、来館者700万人を達成した。同館で記念セレモニーが開かれ、山本敏治教育長や市イメージキャラクター「しっぺい」らが大台到達を祝った。 700万人目になったのは、同市弥藤太島のパート従業員松井加奈子さん(44)と長男の航君(4)。山本教育長とくす玉を割り、記念品の図書カードと花束を受け取った。 月2、3回は図書館を利用するという松井さんは「職員の皆さんが親切で、使いやすい図書館。これからも通い続けたい」と話した。山本教育長は「700万人達成は市民が積極的に活用してくれた証拠。今後も親しんでもらえる図書館を目指したい」と述べた。 同館は1993年6月にオープンし、
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鈴木会頭の再任決定 磐田商工会議所
磐田商工会議所は28日、臨時議員総会を磐田市内で開き、鈴木裕司会頭(74)=遠州日石社長=の再任を決めた。任期は11月1日から3年間。 鈴木会頭は、コロナ禍や円安、物価高、自動車の電動化など経済環境の変化を踏まえ「ものづくりのまちとして、資金面での支援や企業同士のマッチングなどで、産業構造の転換を後押ししたい」と抱負を述べた。 副会頭には、新たに松下隆彦松下工業社長(64)が就任し、橋本満ヤマハ発動機執行役員人事総務本部長(49)、高橋あや子磐田化学工業会長(72)、鈴木政成JA遠州中央経営管理委員会会長(68)の3氏を再任する。
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岡山・玉野市から台風見舞金70万円 磐田市に届く
磐田市は27日、友好都市の岡山県玉野市と同市議会から、台風15号の被害からの復旧・復興支援として、計70万円の見舞金を受けた。同市の柴田義朗市長と高原良一議長が磐田市役所を訪ね、草地博昭市長と寺田幹根市議会議長に届けた。 玉野市は50万円、同市議会は議員18人全員から集めた20万円を寄せた。柴田市長は2018年の西日本豪雨を踏まえ、「災害時にはさまざまな負担があると思う。少しでも復旧・復興に役立ててもらいたい」と述べた。 草地市長は被害状況や災害対応の動きを説明しながら、「直接届けていただき、顔の見える関係が深められた。互いに助け合える体制も確認できて心強い」と感謝した。 両市は201
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いわた働く人フォトコンテスト 村田さんグランプリ 1日から応募作品展示
磐田商工会議所は28日、「いわた働く人フォトコンテスト」の表彰式を磐田市内で開いた。グランプリには、イチゴ生産・販売を手がける「ICHIGOYA(イチゴヤ)」(同市向笠竹之内)の村田潤哉さん(35)が輝いた。 同コンテストは、普段は見られないさまざまな業種の現場の写真を通じ、子どもたちに職業観を養ってもらおうと、2020年から開催している。 市内の企業で働く人を被写体にした作品を市内外に募集し、22点が寄せられた。村田さんの作品は、イチゴ栽培の仕事をユーチューブで配信するために動画撮影している様子を収めた。 応募作品は、11月1~10日に磐田商議所で、同月11、12日には「産業振興フェ
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「緑十字機」物語 紙芝居で後世へ 終戦時に不時着、磐田の支援で帰還
太平洋戦争終戦時に磐田市の鮫島海岸に不時着した軍用機「緑十字機」にまつわる歴史を伝える紙芝居を、地元の住民グループが製作した。搭乗していた日本の降伏軍使らが無事に東京に戻れるよう当時の住民たちが支援した海岸を“戦後平和の発祥地”とし、「次世代に平和への願いを継承したい」との思いを込めた。 緑十字機は1945年8月20日、フィリピンで降伏受理協議を終えた軍使らを乗せて飛行中、燃料切れで鮫島海岸に不時着した。降伏文書を運んでいた軍使らは住民の道案内や荷物の運搬などの手助けを受け、浜松経由で東京に帰還した。 紙芝居を製作したのは、住民有志でつくる「緑十字機不時着を語り
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ケニアに浄水装置 ODA一環で設置 ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は27日、途上国の経済開発支援を目的にしたODA(政府開発援助)の一環で、ケニアで進めていた浄水装置「ヤマハクリーンウオーターシステム」1基の設置工事が完了したと発表した。 同システムは、自然界の水浄化機能をベースにしていて、エネルギー消費が小さく、環境負荷が低い。シンプルな構造のため、住民による自主運営が可能という。今回は、ヴィクトリア湖近郊の村に1日8千リットル(2千人分)の浄水を供給できる装置を設置した。 同システムは、2010年のインドネシアを皮切りに途上国への導入を進めてきた。現在、ケニアを含め15カ国に計45基が設置されている。
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台風15号 浸水被害小学校に体育マット寄贈 磐田法人会青年部会
磐田法人会青年部会(畑中貴博部会長)は25日、台風15号で浸水被害を受けた磐田市立豊岡北小に、走り高跳びなどで使う大型マットを寄贈した。畑中部会長ら5人が同校を訪れ、矢島一彦校長に目録を手渡した。 同校は、台風15号で校舎や体育館が床上浸水し、マットなどの備品が水没して使えなくなった。同部会は税に関する出前教室を年1回開くなど、交流があった同校の窮状を知り、寄贈を決めた。会員がウオーキングに取り組み、歩数の合計に応じた金額を地域貢献に活用する「健康経営プロジェクト」などの予算を購入費に充てた。 畑中部会長は「児童が一日でも早く元通りの学校生活に戻れるようにサポートしたい」と話した。矢島校
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台風15号被災市民にオンラインカウンセリング 磐田市が「cotree(コトリー)」と連携協定
磐田市は24日、ITを活用したメンタルヘルスケア事業を手がける東京都の「cotree(コトリー)」と連携協定を結んだ。同社は25日、台風15号で被災した市民を対象にオンラインカウンセリングを始める。標準的な1回の相談料が無料になるよう、5500円分のクーポンを先着100人に提供する。 18歳以上の市民を対象に、今後の生活への不安や悩みなどの相談を受け付ける。専用サイトで会員登録とクーポンの受け取り、事前予約を行い、ビデオ会議アプリ「Zoom」でカウンセリングを受けてもらう。相談料はカウンセラーごとに異なり、クーポンとの差額は自己負担となる。 市役所で開かれた締結式で、西岡恵子社長と草地
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コトリ-・西岡恵子社長(磐田南高出身) 25日から無料オンラインカウンセリング 台風被災の磐田市民に
ITを活用したメンタルヘルスケア事業を手がける東京都のスタートアップ企業「cotree(コトリー)」が25日、9月の台風15号で被災した磐田市民の心のケアにつなげようと、無料のオンラインカウンセリングを始める。磐田南高卒業生の西岡恵子社長(31)=浜松市東区出身=が「磐田は第二の故郷。恩返しをしたい」と企画した。 磐田市では、建物の浸水被害が773件に上り、土砂崩れも相次いだ。自宅の片付けがいまだに終わらない被災者もいるなど、復旧は道半ば。「自分たちにできることで、被災者の皆さんが日常を取り戻すバックアップがしたい」。西岡社長は9月末、面会した草地博昭市長から「市民の精神的ケアに取り組みた
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河合さん(磐田西小)最優秀 国際平和ポスター 磐田LCが表彰
磐田ライオンズクラブ(LC)は21日、国際平和ポスターコンテストの表彰式を磐田市今之浦のアピタ磐田店で行った。最優秀賞には、磐田西小6年の河合真緒さんが輝いた。 「思いやりのあるリーダーになろう」をテーマに、市内の小学5年生から中学2年生を対象に作品を募り、28点が寄せられた。河合さんは、地球を背景にし、平和の象徴である白いハトなどの旗を振る人たちを描いた。 応募作品は23日まで、同店で展示している。そのほかの主な受賞者は次の通り。 優秀賞 三宅つぐみ(城山中2)大堂純平(磐田西小5)▽特選 坂森未來(城山中1)横山綾乃(豊岡中2)浅野友里(磐田西小6)飯田心乃華(青城小6)
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県道磐田天竜線 4週間ぶり開通 台風15号で土砂崩れ被害
台風15号による豪雨で大規模な土砂崩れが発生し、通行止めが続いていた磐田市神増、平松の県道磐田天竜線が21日、4週間ぶりに開通した。周辺では、土砂で損壊した建物が残されるなど、復旧作業がいまだに続く。「ようやく復旧が一歩進んだ」。住民らは通行止めの解除に安堵(あんど)しつつ、行政に今後の土砂災害対策を求めた。 県道沿いでは9月23日深夜から24日未明にかけて、複数箇所で土砂崩れが発生し、神増地区では350メートル、平松地区では500メートルにわたって通行止めになった。県は土砂の撤去を進めるとともに、道路脇に二次災害を防ぐ応急措置として大型土のうを設置する工事を進めてきた。 同県道は1日約
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イルミネーション 磐田駅前華やかに 体験型の装飾も
磐田市中泉のJR磐田駅北口広場で21日夜、イルミネーションの点灯が始まった。シャンパンゴールドを基調に色とりどりの発光ダイオード(LED)電球約7万個を飾り、2023年2月14日まで駅前を華やかに彩る。 「体感・共感」をコンセプトに、市のイメージキャラクター「しっぺい」が歩いているように足跡が点滅したり、ベンチに座って夜空を見上げると光り輝く星形が見えたりする演出をした。23年大河ドラマ「どうする家康」放送に合わせ、徳川家康が磐田で興じたとされる鷹狩りにちなんだイルミネーションなど、家康と地域の関わりを表現した装飾も施した。 イルミネーションは駅周辺のにぎわいづくりを目的に、市観光協会が
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記者コラム「清流」 スポーツのまち
都道府県魅力度ランキングで知られる「地域ブランド調査」で今年、磐田市が「スポーツのまち」として思い浮かぶ市町村ランキング2位になった。前年トップからの陥落は本当に残念。さらなる情報発信に努め、巻き返したい。 イメージに基づくランキングだとしても、注目を集めればシティープロモーション面での効果は小さくない。浜松と宇都宮、宮崎のギョーザのように、上位同士で競争意識が芽生えれば、相乗効果で知名度を高め合えるはずだ。 市のスポーツを山に例えるなら、“頂上”の一角、ジュビロ磐田にはJ1残留を果たしてほしい。一方で、名実ともに「スポーツのまち」を目指すなら、気軽にスポーツが楽
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屋台引き回し 復活の囃子響く 磐田・掛塚まつり開幕
江戸から明治期にかけて天竜川の木材交易の拠点となった掛塚湊の繁栄を今に伝える磐田市掛塚の貴船神社例大祭「掛塚まつり」が15日、始まった。コロナ禍で実施を見送っていた屋台の引き回しを3年ぶりに再開。地元の子どもらによる県指定無形民俗文化財「掛塚祭屋台囃子(ばやし)」が地域に響きわたった。16日まで。 貴船神社に各自治会の絢爛(けんらん)豪華な屋台が集結するのが恒例だが、今回は感染防止に配慮し、それぞれの地区内だけでの引き回しにとどめた。 本町自治会「も組」は、地元の若者ら約40人が、日本の神話や中国の故事などをモチーフにした彫刻があしらわれた屋台とともに地区内を練り歩いた。鈴木忠明自治会
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国交省 敷地川(磐田)を調査 台風被害、復旧へ技術的支援
台風15号に伴う豪雨で堤防決壊や橋の崩壊があった磐田市の敷地川で14日、本格復旧に向けた国土交通省の災害緊急調査が行われた。県や市の復旧方針などへの技術的支援・助言につなげる。 敷地川では、県が管理する堤防が約80メートルにわたって決壊し、周辺の民家や田畑が浸水被害に見舞われた。既に決壊箇所を大型土のうでふさぐ応急復旧工事は完了した。約300メートル下流にある市管理の下田橋は、増水で橋桁がV字形に折れ、通行止めが続いている。 同省防災課の渡辺重紀災害査定官が現場を見て回り、県袋井土木事務所や市道路河川課の担当者から被害状況などの説明を受けた。渡辺災害査定官は「まず被災のメカニズムを解明し
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ロボット事業強化へ新工場 松下工業(磐田)、自動車エンジン部品用鋳型製造
自動車エンジン部品用鋳型製造の松下工業(磐田市竜洋稗原、松下隆彦社長)は、ロボットを使った生産システムを設計・販売するロボットシステムインテグレーター事業を強化している。9月初め、市内で専用工場の操業を開始し、専門部署を設置した。労働力人口の減少に伴う生産現場の自動化の需要を見据え、取引拡大を目指す。 同社はエンジン部品鋳造に使う中子を主力にしている。自動車の電動化が進む中、主力事業の先細りを懸念し、第2の収益の柱をつくろうと2016年にロボット事業に参入した。中子製造でいち早くロボットを導入して培ったノウハウを生かした。 これまでは本社工場の一角でシステムの組み上げなどを行っていたが、
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学生のまちづくり参画を 磐田市と静産大 連携推進会議
磐田市と静岡産業大の連携推進会議が11日、市役所で開かれ、草地博昭市長や堀川知広学長らが意見交換した。学生にまちづくりへの参画や地元企業との関係づくりを今以上に促していくことで一致した。 草地市長は学生が地元企業に就職し、市内に定着してもらう取り組みの必要性を強調して「1年生の時から市内企業と関わりを持つなど、4年間で磐田に浸透してもらわないと機会損失になる」と述べた。若者ならではの柔軟な発想から、まちづくりへの提案をしてもらうミーティングを開く意向も示した。 堀川学長はインターンシップ(就業体験)や企業の冠講座の積極的な展開のほか、スポーツの産業化に向け、学生も参画して新たな運動器具の
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アピタ磐田店 一部除き再開、全面復旧は15日 台風15号被害
台風15号に伴う豪雨で浸水被害を受け、臨時休業していた磐田市今之浦の商業施設「アピタ磐田店」が10日から、一部を除き営業を再開する。17日ぶりの営業で、全面的な復旧は15日になる見通し。 運営会社のユニー広報によると、地下駐車場が最大約2メートルの高さまで浸水し、エレベーターなどの設備が故障した。店舗内は直接的な被害はなかったものの、9月24日から臨時休業していた。 10日からは生鮮食品などの販売や一部の専門店を除き、営業を再開する。地下駐車場とエレベーターは復旧作業が続いているため、使用できないという。平面、立体駐車場は使用可能。 村井洋店長は「休業中は皆さまにご不便をおかけした。お
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フードバンクに寄贈 ライオンズクラブ、磐田市内で寄贈式
静岡県内73ライオンズクラブ(LC)でつくるLC国際協会334―C地区は9日、認定NPO法人フードバンクふじのくにに、会員が集めた食料品を寄贈した。福祉団体などを通じて家庭で余った食料品などを生活困窮者に提供するフードドライブ事業の一環。 2018年から続けている事業で、県内の全LCが9月中旬から一斉に食料品を集めてきた。食料品は、ひとり親世帯やウクライナからの避難者、コロナ禍でアルバイト収入が減った学生らに届けられる。 磐田市内で開かれた寄贈式で、同地区の太田厚利ガバナーが同NPOの池冨彰副理事長に目録を手渡した。太田ガバナーは「市町と連携し、生活困窮家庭の子どもらが食事を楽しめるよう
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ヤマハ発動機 農業Weekに初出展 自動走行車をPR
ヤマハ発動機は、12~14日に千葉市の幕張メッセで開かれる国内最大級の農業分野の専門展「農業Week」に初めて出展する。果樹園などでの作業を支援する自動走行車のコンセプトモデルを初披露する。農業自動化の需要取り込みに向け、農業市場でのブランドイメージ確立を狙う。 「動く作業台」をコンセプトに、作業者がボタン一つの簡単操作で自動走行・停止する電動車両。センサーで樹木や障害物などを認識して走行するため、作業者は車両の上で枝切りや収穫などの作業に専念できる。作業の省力化、負担軽減につながる製品として活用の可能性を探る。 このほか、農業散布などに使う無人ヘリコプターやドローンの新モデルも出展する
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自動飛行の産業ドローン 23年春発売 ヤマハ発、国内シェア30%目指す
ヤマハ発動機は6日、農薬散布などに使われる産業用ドローンの新型機「YMR―2」を2023年春に発売すると発表した。初心者でも設定が容易な自動飛行機能を標準搭載し、農業現場の省力化につなげる。産業用ドローンの戦略モデルとして、国内シェアの30%確保を目指す。 農林水産省の国際競争力強化技術開発プロジェクトの一環で、同社が代表機関を務めるハイスペックドローン開発コンソーシアムの事業として開発した。国内ドローン産業の国際競争力向上につなげるため、他社でも利用可能な基盤技術になるよう開発を進めた。 YMR―2は、6枚の回転翼で飛行するマルチローター型。アプリで簡単に散布ルートを設定でき、自動で航
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クラウンメロン 子どもも愛着を 温室農協、ゼリー贈る 袋井
静岡県温室農協クラウンメロン支所(袋井市小山)は5日、市立幼稚園・こども園児、小中学生に地元の特産品を味わってもらおうと、クラウンメロンゼリー約9830個を市に贈った。 ゼリーは、同支部が手掛けたメロンピューレを使って、今年商品化されたばかり。ゼリーの寄贈は、同支部が定めた毎月6日の「クラウンメロンの日」に合わせ、初めて企画した。子どもたちに郷土愛を育んでもらうとともに、地元でのメロン消費拡大につなげる狙い。 太田雄一支所長が市役所に大場規之市長を訪ね、「品質の高いメロンを使ったゼリーを食べて、地元特産品への愛着を持ってほしい」と説明し、目録を手渡した。大場市長は「高級感のあるゼリーが食
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台風15号・復旧作業に毎日奮闘 消防団員の有志 磐田・豊岡
台風15号の影響で土砂崩れが相次ぎ、復旧作業が続く磐田市豊岡地区で、市内の消防団員が奮闘している。市消防団の呼び掛けに応じた団員有志が9月26日から毎日、代わる代わる被災地に駆け付け、民家などに流れ込んだ土砂の撤去や壊れた家財道具の後片付けを手伝っている。 市消防本部警防課によると、5日までの10日間で市全域から延べ272人が復旧作業に参加した。活動は大規模な土砂災害が発生した平松、神増地区が中心。神増地区では、道路に土砂が残り、災害ボランティアが入れなかった時期から活動を展開している。災害ごみの仮置き場になっている豊岡総合センターでは、運び込まれたごみを降ろす作業を支援した。 有給休暇
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8日に袋井で「ハーモニー花火」 「遠州の花火」代替イベント
コロナ禍で3年連続の中止となった「ふくろい遠州の花火」の代替イベント「ハーモニー花火」(袋井商工会議所主催、静岡新聞社・静岡放送協賛)が8日夜、袋井市内で開催される。8カ所で計600発の花火を打ち上げ、袋井の秋の夜空を彩る。 市内8自治会連合会の協力で午後7時から一斉に打ち上げる。交通への影響などを考慮し、打ち上げは1カ所当たり75発、約3分間と最小限の規模にとどめた。市内各所で繰り広げられる秋祭りの盛り上げに一役買う狙いもある。 2020、21年は事前告知なしのサプライズ花火を打ち上げた。より多くの市民に花火を見てもらおうと今回のイベントを企画し、市内外の企業約180社の協賛で実現した
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袋井の茶園崩落現場 勝俣農水副大臣が被害視察 台風15号
勝俣孝明農林水産副大臣(衆院静岡6区)は4日、台風15号の影響で崩落した袋井市大谷の茶園を視察した。県の幹部や茶園所有者から被害状況を聞き取った。 県中遠農林事務所によると、現場は傾斜地に茶園が広がっていて、豪雨の影響で約4200平方メートルが崩落した。勝俣氏は、農業被害が県内の広範囲に及んでいることを踏まえ「国としてしっかり支援していくために、まずは二次被害を防ぐ応急処置と、被害状況の把握を両輪で進めてほしい」と述べた。 所有者の1人、西村哲さん(57)は「自分で復旧できるレベルの被害ではない。将来にわたって持続可能な農業になるような復旧にしてほしい」と求めた。 勝俣氏は、大規模な土
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罹災証明発行へ 再建へ迅速対応目指す 磐田市が現地調査
磐田市は3日、台風15号で浸水などの被害を受けた住宅の罹災(りさい)証明書発行に向けた現地調査を始めた。被災者の生活再建につなげるため、迅速な発行を目指す。 罹災証明書は、被災者向けの各種支援制度の利用や保険金の請求などに必要。市税課によると、2日までに228件の発行申請があり、約8割が豊岡地区という。申請件数は今後も増加が見込まれる。 初日は、同課職員に他課からの応援も加え、20人体制で約50件の被害状況を調査した。2人一組で申請があった家屋を訪ね、浸水の深さや、内壁・床の損傷具合、建物の傾きなどを調べた。6日から発行を開始できる見通し。 同市下野部のパート従業員金子直美さん(62
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台風15号被災地 磐田市豊岡地区 ボランティアが地域の支えに
台風15号の影響で家屋浸水や土砂崩れが相次いだ磐田市豊岡地区で、災害ボランティアが活躍している。市災害ボランティアセンターを運営する市社会福祉協議会によると、2日は受け入れ開始以降で最多の147人が参加。市社協は「多くの支援に感謝している。広範囲に被害が及んでいるので、平日も1人でも多く協力をお願いしたい」と呼び掛けている。 大規模な土砂崩れが発生し、県道や家屋などが被害を受けた同市平松では、ボランティアが住民や消防団員らとともに、民家の敷地内に入り込んだ土砂の撤去や家財道具の片付けなどに汗を流した。母親や友人と一緒に参加した磐田西高3年の松本香乃さん(17)は「被害が大きいと知り、力にな
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秋祭りにぎわう 磐田・府八幡宮、3年ぶり神輿巡行
奈良時代から続く磐田市中泉の府八幡宮で1、2の両日、例大祭が営まれた。2日には、コロナ禍で実施を見送っていた主要行事の神輿(みこし)巡行を3年ぶりに再開した。 神職や氏子、参加自治会の代表者ら約50人が、台車に載せた神輿とともに行列をつくり、打ち上げ花火の音を合図に府八幡宮を出発。周辺地域を約6時間かけて巡った。 各自治会による山車の引き回しも3年ぶりに復活し、2日間にわたって太鼓やかねによる祭りばやしが地域に鳴り響いた。府八幡宮近くに各自治体の山車が集結するのが恒例だが、今回は感染防止に配慮し、それぞれの地区内だけの引き回しにとどめた。 祭典委員長を務めた兼田清さん(70)は「何とか
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磐田の浸水被害773件 市、災害対応で予備費3億円追加意向
磐田市は30日の市議会災害等対策会議で、台風15号による建物の浸水被害を773件(床上299件、床下474件)確認したと報告した。草地博昭市長は、緊急的な災害対応のため、予備費に3億円を追加する2022年度一般会計補正予算案を、開会中の市議会9月定例会に追加提出する意向を示した。 浸水被害以外では、9河川20カ所で堤防の決壊や護岸の損傷などの被害があった。橋梁の被害は敷地川の下田橋と太田川の新屋橋の2カ所。 のり面や路肩の崩落など道路の被災は6路線12カ所で、いずれも豊岡地区だった。市道、県道計17カ所で土砂崩れが発生した。
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防災や環境などで協力 磐田市とサーラ、包括連携協定を締結
磐田市はこのほど、総合エネルギー事業のサーラエナジー(豊橋市)と、防災や環境、経済など幅広い分野で協力する包括連携協定を締結した。安全・安心な暮らしや脱炭素社会の実現、地域経済の活性化などに連携して取り組む。 市と同社は2014年にも、津波避難に関する協定を締結。大地震発生時には、同社の磐田ガバナステーション(同市東小島)を津波避難ビルとして活用することになっている。 同社は今回の協定に基づき、大規模停電時にサーラプラザ磐田(同市今之浦)で市民の携帯電話を充電できるようにしたり、市内企業が使用する燃料を石油系から二酸化炭素(CO2)排出量が少ない天然ガスに転換するよう促したりする。新エネ
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磐田・平松、神増の県道磐田天竜線 土砂量多く復旧見通し立たず 周辺道路、迂回車で渋滞
台風15号の影響で土砂崩れが発生し、通行止めになっている磐田市平松、神増の県道磐田天竜線の復旧作業が難航している。県袋井土木事務所によると、流出した土砂の量が多く、開通の見通しは立っていない。周辺道路では、迂回(うかい)する車両で渋滞も発生。地域住民は不便を強いられている。 同事務所によると、台風に伴う豪雨により県道沿いの複数箇所で土砂崩れが発生し、流れ出た土砂や樹木などが道路をふさいだ。現在、平松では約500メートル、神増では約350メートルにわたって通行止めになっている。 同市の中心部と豊岡地区をつなぐ県道は、通勤や買い物などで1日約1万2千台が通る幹線道路。通行止めを受け、路線バス
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磐田「ふるさと劇団」 第4期発足、初のレッスン
磐田市上新屋のアミューズ豊田が主宰する市民劇団「アミューズふるさと劇団」の第4期発足式が28日夜、同施設で行われた。2、3期目はコロナ禍で開催を見送った成果発表会を、来年3月12日に予定する。3年越しの公演実現に向け、団員たちは発足初日から発声練習などのレッスンに励んだ。 4期生は12歳から72歳までの7人で、このうち5人が2期目から継続して入団している。成果発表会では宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」「よだかの星」をベースにした舞台を披露する。 成果発表会まで月2~3回ペースで、劇団たんぽぽ(浜松市東区)のメンバーの指導を受けながらレッスンに取り組む。最年少団員で、第2期から参加している
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ワンストップで申請、相談 磐田市、豊岡支所に窓口 台風15号豪雨災害
磐田市は28日、台風15号による豪雨で特に被害が多かった豊岡地区の被災者向けに、各種申請や相談の受け付けなどの支援を1カ所で行うワンストップ窓口を豊岡支所に開設した。 窓口は支所1階の市民生活課に置いた。罹災(りさい)証明書・被災証明書の申請や、保健師による健康相談、道路・河川の復旧活動の要請などを受け付けている。 浸水などの被害が相次いだ住宅関連の支援では、汚泥や悪臭で使用できない床や壁の応急修理などに、半壊以上で上限65万5千円、準半壊で同31万8千円を補助する。床上浸水や土砂崩れの被害に遭った人らの仮住まいにしてもらう借り上げ型応急住宅の提供も始めた。世帯人数に応じて家賃の上限は5
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磐田・敷地川の応急復旧進む 9月中完了目指す 台風15号豪雨災害
台風15号に伴う豪雨で堤防が決壊した磐田市敷地の敷地川で、応急復旧工事が本格化している。県袋井土木事務所は二次被害を防ぐため、決壊箇所を大型土のうでふさぐ作業を急ぐ。30日の完了を目指す。 敷地川の堤防は約80メートルの区間にわたって決壊し、周辺の民家や田畑が浸水被害に見舞われた。同事務所河川改良課によると、約300メートル下流の橋に流木が詰まって川の流れがせき止められたことで越水が発生し、その勢いで堤防が崩れたとみられる。 周辺では、住民や災害ボランティアらが民家に流れ込んだ土砂の撤去や、浸水した家財道具の後片付けなどに追われている。近くに住む自営業山口智哉さん(63)も自宅が床上20
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運動会、速く走るんだ! 磐田で教室 児童60人が学ぶ
秋の運動会シーズンに合わせ、磐田市上新屋のアミューズ豊田で23日、小学生を対象にした走り方教室が開かれた。市内などの児童約60人が、スポーツ用品大手アシックスの公認インストラクターらから走り方の基本を学んだ。 賢く体を動かす「フィジカルリテラシー」を身につけてもらおうと、アシックス子会社などで構成する同施設の指定管理者「磐田市元気と笑顔づくりパートナーズ」が初めて企画した。コロナ禍で外出の機会が減った子どもたちの運動不足解消につなげる狙いもある。 子どもたちは、走る時の正しい姿勢や腕の振り方、足の動かし方などを意識付けるトレーニングに取り組んだ。鬼ごっこなどの遊びも採り入れたメニューも
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PR大使にAKIRAさんら 磐田市が創設 27日、5人を委嘱
磐田市は23日、地元ゆかりの著名人に市の魅力を全国に発信してもらう「静岡いわたPR大使」を創設すると発表した。27日には第1弾として、同市出身でダンスボーカルグループEXILEのAKIRAさん(41)ら芸能・経済分野の5人に委嘱する。 大使を務めるのはほかに、アニメ「パンパカパンツ」などをプロデュースしたDLE創業者の椎木隆太さん(55)、椎木さんの長女で起業家の椎木里佳さん(24)、数多くのミュージックビデオやCMを手掛ける映像ディレクター鈴木利幸さん(48)、市歌「ふるさと いわた」などを手掛けた作曲家の山下康介さん(48)。 5人には、自身の本業や活動の中で磐田をPRするなど、市の
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インボイス登録事業者を証明 磐田商議所など独自ステッカー作製
磐田商工会議所と磐田市商工会はこのほど、事業者が納付する消費税を正確に計算するための書類「インボイス(適格請求書)」が来年10月から導入されるのを前に、制度に登録した事業者だと証明するオリジナルステッカーを共同で作製した。10月3日からそれぞれの会員に配布する。 インボイス制度では、登録事業者が発行する適格請求書を基に、仕入れを踏まえた消費税の控除が受けられる。控除を受けるには、売り手と買い手の事業者双方が登録している必要がある。登録事業者だと顧客や取引先にPRする手段として、ステッカーを考案した。 ステッカーのデザインには、市のイメージキャラクター「しっぺい」を採用した。配布を受けるに
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通園バス置き去り防げ ブザーや手旗検証も 磐田市が6園調査
牧之原市のこども園で園児が送迎バス内に置き去りにされて死亡した事件を受け、磐田市は20日、通園バスを運用している市内の公私立幼稚園、こども園6園の現地調査を実施した。市立福田こども園では、園児が万が一、車内に取り残された場合に使用するブザーや手旗の導入に向けた実地検証も行った。 市幼稚園保育園課の職員が、バスでの送迎時に園児の出欠や乗降を確認する手順、運転手による安全確認の方法などを調査した。福田こども園では、保育教諭がバスに乗り、園児の乗降時に名簿にチェックを入れているほか、運転手が園児の降車後に後部座席まで行って確認しているという。 園児の置き去り防止のため、すぐに導入できる対策とし
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「30s祭(さんじゅっさい)」仲間つくろう 趣味通して30代交流 磐田市 イベント
磐田市は17日、趣味を通じた30代の交流イベント「30s祭(さんじゅっさい)」を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。市内在住、出身者ら約80人が参加し、スポーツや文化などの体験や情報交換を楽しんだ。 新型コロナウイルス禍で交流の機会が減少する中、これからのまちづくりを担う世代に、共通の趣味や話題を通じた仲間・人脈づくりの場を提供しようと、初めて企画した。アウトドアや健康・美容、スポーツ、文化・芸術など8テーマの講座を設け、それぞれ市内の専門家が進行役を務めた。 スポーツのグループでは、元プロキックボクサーの山中洸武さん(34)らの手ほどきを受けながら、参加者がミット打ちなどで汗を流
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ごみ袋記名 見直し意向 磐田市議会一般質問、草地市長答弁
磐田市の草地博昭市長は15日の市議会9月定例会本会議で、市指定ごみ袋の記名について、見直す意向を明らかにした。柏木健氏(磐田の底力)の一般質問に答えた。 草地市長は「プライバシーに関する不安の声もあり、市長就任時から記号などの使用を検討してきた」と述べ、自治会関係者らの意見を聴きながら、記名以外の方法を導入する考えを示した。 市は、家庭で出た可燃ごみや不燃ごみを入れる指定袋に地区名と氏名を記入するよう求めている。草地市長は「ごみ出しに責任を持ってもらうとともに、分別や排出日に誤りがあった場合に本人へ知らせることを目的にしている」と説明。県内市町の半数程度が記名にしているとした。 同日は
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ヤマハ発「ハルモ」 国内外で活用模索 マリン電動化市場開拓
ヤマハ発動機は、マリン製品の電動化市場開拓に本腰を入れている。今春、電動船外機と操船制御技術を組み合わせた電動推進システム「HARMO(ハルモ)」を欧州市場に投入。国内でも搭載艇の実証運航を進めている。環境意識の高まりに伴う需要拡大を見据え、まずは電動の特性を生かした低速運航での活用を模索する。 2024年までの中期経営計画に掲げたマリン版CASE戦略の一環。ハルモは、発進時から強い推進力を出せるリムドライブ方式のモーターと、小回りが利く電動ステアリング、ジョイスティックで感覚的な操船ができる制御システムを統合した。 マリンレジャーが活発な欧州では既に、一部で船外機の電動化を義務付ける環
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ラグビー静岡ブルーレヴズ 磐田・今之浦公園北側にオフィス移転 カフェ併設、交流拠点に
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズは13日までに、本社機能を持つオフィスを磐田市今之浦に移転した。移転先は、今年3月に整備が完了し、多くの親子連れらでにぎわう今之浦公園の北側。カフェを併設する予定で、ファンや地域住民との交流も促す拠点にしていく。 従業員増加に伴い、社内の連携を円滑化する執務スペースを確保するため、JR磐田駅北口の複合商業ビル「天平のまち」から移転し、建て替えられたばかりの2階建て貸しビルに入居した。2階にフリーアドレスの執務スペースを設け、管理部門や事業担当のスタッフら約30人が利用する。 1階にはハンバーガーやステーキなどを提供する約30席のカフェが11月下旬に
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静岡、岐阜の実業団 9人制バレー熱戦 磐田で大会
静岡、岐阜両県の実業団バレーボールチームが争う第51回静岐対抗9人制バレーボール実業団選抜優勝大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、磐田市総合体育館で開かれ、リコー沼津(沼津市)が優勝した。 各県の春季リーグ戦で上位に入った男子の計5チームが出場。各チーム2試合ずつを戦う変則的なリーグ戦で順位を競った。準優勝は特種東海製紙(長泉町)だった。 同大会は年1回、両県で交互に開いてきた。今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催だった。
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障害者の就活支援 ハローワーク磐田 事業所と面接会
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)はこのほど、就職を希望する管内の障害者と地元事業所をマッチングする面接会を磐田市見付のワークピア磐田で開いた。磐田、袋井、森2市1町の障害者33人が各事業所との個別面接に臨んだ。 製造、医療、金融などの10事業所がそれぞれブースを設けた。人事担当者が募集内容や労働条件などについて説明し、訪れた障害者に志望動機や希望する仕事内容などについて質問した。 同職安は障害者の就労を支援するため、面接会を年2回開いてきた。コロナ禍の影響で中断があり、3年ぶりの開催となった。 併せて、事業所の担当者を対象にした「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」も開いた
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記者コラム「清流」 新発見の魅力
「ヨイショ、ヨイショ」。磐田市の矢奈比売神社の「見付天神裸祭」最終日の夜、掛け声に合わせて神輿(みこし)を雄々しく上げ下げし、神霊を本殿にかえす「霊振り」が行われた。裸祭の取材は3度目だが、霊振りを見るのは初めて。参加者の一体感に包まれ、胸が熱くなった。 裸祭の名の通り、上半身裸で腰みの姿の男衆が激しくぶつかり合う練りを、ハイライトとして記事にするのが恒例だった。だが、コロナ禍で従来通りの実施が困難に。保存会役員に、3年ぶりに再開した神輿の渡御、還御を締めくくる霊振りを薦められた。 地区外の市民にもあまり知られていない儀式。コロナ禍でなければ見ることはなかったかもしれない。祭りを大切にす
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ヘンプ麻の製品 タイ政府に紹介 磐田「菊屋」の三島社長、紡績技術確立に協力申し出
磐田市中泉の寝具・麻製品販売「菊屋」の三島治社長(66)がこのほど、東京都品川区の在日タイ大使館に招かれ、ヘンプ麻の産業化を探っている同国政府関係者に、ヘンプを使った蚊帳や衣類の開発などの取り組みを紹介した。 ヘンプは大麻草の一種。菊屋はフランスから麻薬成分を含まないヘンプの糸を輸入し、独自商品を開発・販売している。昨年、ヘンプの栽培、加工、販売を解禁したタイの工業省から、利用促進のために日本の麻文化を知りたいと声がかかった。 三島社長は来日中の同省高官らに、蚊帳や衣類など麻製品を披露し、タイの紡績技術確立に協力する意向を伝えたという。「ヘンプは活用法が多彩。これからは植物資源を有効に生
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磐田のシラス×石巻のノリ、ワカメ 漁師らタッグ、ふりかけ試作
磐田市福田地区の漁師重倉辰好さん(46)と水産加工会社「カネ吉」の内野源輝さん(35)が、宮城県石巻市の若手漁業者らでつくる「フィッシャーマン・ジャパン」とのコラボレーションに乗り出した。第1弾として、両市の海産物を使ったふりかけを試作。11日にJR磐田駅北口のジュビロードで開かれる軽トラック市でテスト販売する。 フィッシャーマン・ジャパンは、水産業の担い手育成や販路拡大に取り組んでいる。6月に同団体関係者と知り合った2人は「シラスやタチウオ、アマダイなど磐田の豊富な水産資源をアピールし、漁業を稼げて、かっこいいイメージにしたい」(重倉さん)とコラボを提案した。 ふりかけは、福田漁港で水
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フットサル全国3位 「全力出せた」 磐田の児童5人報告
今夏のフットサル全国大会で3位になったマリオフットサルスクール(浜松市)に所属する磐田市内の小学6年生5人が6日、市役所を訪れ、山本敏治教育長と市スポーツ協会の河島直明会長に結果を報告した。 同スクールは、8月上旬に都内で開かれた「JFAバーモントカップ第32回全日本U―12フットサル選手権大会」に本県代表として出場し、好成績を収めた。 報告したのは、豊田東小の佐野陽一君(12)、磐田中部小の石神透真君(11)、磐田北小の袴田健伍君(11)、長野小の小林紘君(11)、豊浜小の加藤浩武君(11)。加藤君は「全国で自分ができることを全て出せた。次の全国大会では優勝できるよう、日頃の練習を頑張
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未来技術遺産にヤマハ発「PAS」 国立科学博物館に登録
国立科学博物館は6日、国民生活や社会に顕著な影響を与えた革新的な製品資料の保存・活用を図る「未来技術遺産(重要科学技術史資料)」に、電動アシスト自転車の先駆けとなったヤマハ発動機の「PAS(パス)」など計18件を登録したと発表した。 PASは1993年に販売開始。世界で初めてペダルをこぐ力をモーターで補助する運転免許の要らない自転車として商品化された。通勤・通学、幼児の送迎、買い物などで利用されているほか、近年は趣味性の高いスポーツモデルも人気を集める。 欧米などにもドライブユニットを供給し、特に欧州では需要が拡大している。同社によると、2019年に累計生産台数500万台を達成した。
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先生は静産大生 硬式野球教室、磐周の部活引退の中3生対象 地域の競技力向上へ
今夏で中学校の野球部を引退した磐周地区の3年生を対象にした硬式野球教室(県野球連盟磐田支部主催)が5日夜、磐田市の磐田城山球場で開講した。磐田、袋井、森2市1町の14校から65人が参加。地域の野球振興に一役買おうと、静岡産業大硬式野球部が指導を引き受けた。 軟球から硬球に切り替わる高校でも野球部に入る予定の中学3年生に競技に触れ続ける機会をつくり、地域全体の競技力向上につなげようと、20年以上前から開催している。静産大が指導を担うのは初めてという。 初回は、教室の趣旨説明などのオリエンテーションを行った後、静産大の萩原輝久監督や部員らの指導の下、キャッチボールやティーバッティングなどの
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これがほんとの日替わり定食 毎日新作3年超、ローテーションなし 磐田の日本料理店「やまに」
磐田市塩新田の日本料理店「お食事処やまに」店主の鈴木保雅さん(50)が、毎日違う定食のおかずを作る日替わりランチの提供を続けている。一切メニューをローテーションしない“真の日替わり”に挑み、3年以上にわたって新作を生み出してきた。新型コロナウイルス禍による休業もあったが、9月7日に700メニューを達成する。 同店は元々、完全予約制の宴会・仕出しの店だった。鈴木さんは父親から経営を引き継いだ2019年5月に店舗を改修し、ランチ営業にも乗り出した。「毎日来ても飽きない店にしたい」。売りの一つとして始めたのが、おかずを変え続ける平日10食限定の日替わり定食だった。 和食
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下水道料引き上げ「妥当」 磐田市審議会、市長に答申
磐田市上下水道事業審議会(会長・佐藤和美静岡産業大経営学部教授)は5日、2023年度に下水道料を引き上げるのが妥当とする答申書を草地博昭市長に提出した。1立方メートル当たりの使用料は135円、基本料金は使用料全体の30%か35%に引き上げるのが望ましいとした。 現行の使用料は1立方メートル当たり118円、基本料金は27・8%。答申通りに改定した場合、標準的な一般家庭の2カ月分使用料(使用水量40立方メートル)は5121~5265円と、現行から597~741円上がる。答申書では、28年度に使用料を1立方メートル当たり150円とすることも基本方針とした。 佐藤会長は「汚水処理の費用と使用料収
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五郎丸さん、井上康生さん企画 磐田でスポーツ体験 一流アスリートが児童指導
世界レベルで活躍した一流アスリートの指導でスポーツを楽しむ「キッズスポーツディ」(チームキッズスポーツ、静岡新聞社・静岡放送主催)が4日、磐田市の竜洋海洋公園で開かれた。ラグビー元日本代表の五郎丸歩さんとシドニー五輪柔道金メダリストの井上康生さんが発起人。静岡県内外から小学4~6年生44人が参加し、ラグビーと柔道を体験した。 子どもたちに楽しく体を動かし、スポーツへの関心を高めてもらおうと企画した。五郎丸さんと井上さんのほか、ラグビーと柔道の元日本代表選手8人が講師を務め、基礎から子どもたちを手ほどきした。 ラグビーのプログラムでは、子どもたちが五郎丸さんや元日本代表主将の広瀬俊朗さん、
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静岡人インタビュー「この人」 外国人児童に贈るランドセルを集める 座光寺明さん(磐田市)
磐田市前野の幼保連携型認定こども園「龍の子幼稚園」の理事長。卒園児や市民らから使わなくなったランドセルを集め、愛知県のNPO法人を通じて、日本に住む外国人児童に贈る活動を展開している。65歳。 ―なぜ活動を始めたのか。 「2011~19年に、職員と共に『伊達直人となかま達』の名で磐田市長宛てに図書カードを寄贈していた。10回の寄贈を終え、もっと多くの人が参加できる運動に移行しようと思った。そんな時にランドセル寄贈に取り組むNPOを知った」 ―どのようにランドセルを集めているのか。 「毎年、卒園式で『小学校に入ったらランドセルを大切に使い、卒業したら持ってきて』と呼び掛けている。浜松い
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華やか 独自の帯アート 磐田の白幡さん、古民家カフェで作品展
着物の帯を折り重ねたり、結んだりして立体的に仕立てる独自のアート「ORIOBI(折り帯)」の制作に取り組む磐田市中泉の作家白幡磨美さん(45)の作品展が17日まで、同市岩井の日本茶カフェ「お茶のかねまつ角打ち茶屋」で開かれている。 思い出がこもった帯を部屋などの装飾品に変えるアートで、ほどいて元の帯に戻せるのが特徴。婚礼向けに2本の帯で新郎新婦両家の縁を結ぶイメージで仕立てたり、ちょう結びを幾重にも重ねて和菓子の練りきりを表現したりした6点が並ぶ。100年以上にわたって茶生産を続けるお茶のかねまつへの敬意を込めた作品も展示している。 白幡さんとお茶のかねまつはともに磐田商工会議所の会員
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図書館、病院でDX推進 磐田市が補正予算案
磐田市の草地博昭市長は1日の定例記者会見で、総額18億8100万円を追加する2022年度一般会計補正予算案を発表した。市立図書館や市立総合病院などで、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。7日開会の市議会9月定例会に提出する。 DX関連では、計1億7700万円を計上。このうち、市立図書館など6施設に集積回路(IC)タグを活用した書籍のセルフ貸出・返却機を設置する経費として1億4500万円を充てる。本年度末の導入予定。 対応機器に置くだけで、センサーが書籍の情報を自動で読み取り、利用者だけで手続きできる。市は窓口の混雑緩和、職員の負担軽減のほか、非接触のため感染防止に
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レモン飲料20ケース 市立病院に寄贈 磐田ポッカ食品
磐田市下太の磐田ポッカ食品は30日、新型コロナウイルス感染症の対応に最前線で当たっている医療従事者をねぎらおうと、グループ会社が生産するレモン飲料20ケース(計480本)を市立総合病院に寄贈した。 贈ったのは、疲労回復効果があるとされるクエン酸を多く含んだ「キレートレモン」(155ミリリットル入り)。9月3日の「クエン酸の日」にちなんで、医療従事者に疲れを癒やしてもらおうと寄贈を決めた。安田裕一社長らが同病院を訪ね、鈴木昌八院長に届けた。安田社長は「とても大変な状況が続いている。飲んで、少しでもホッとしてもらえれば」と話した。
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御大祭へ浜垢離 氏子ら心身清める 磐田・見付天神裸祭
磐田市見付の矢奈比売神社(見付天神)の国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」は31日、3、4両日の御大祭を前に、同神社の神職や祭りに参加する氏子ら約120人が海水で心身を清める「浜垢離(はまごり)」を同市の福田海岸で行った。 祭りの安全を祈願し、大祭の3日前に行っている主要行事の一つ。新型コロナウイルス禍による中止を経て3年ぶりに再開した。松原と砂浜での神事に続き、白丁と呼ばれる白装束や、ふんどし、鉢巻きを身にまとった神輿(みこし)の担ぎ手や見付地区内全町の代表者らが波打ち際で海水を浴びた。 感染防止に配慮して参加者を大幅に絞り、マスク着用などの対策を徹底した。見付天神裸祭保存会の中山
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全国消防救助技術大会で準V 磐田チーム、喜びを報告
都内で26日に開かれた第50回全国消防救助技術大会の水上の部「溺者救助」で、磐田市消防本部特別救助隊のチームが準優勝した。メンバー3人が30日、市役所に草地博昭市長を訪ね、結果を報告した。 メンバーは、安井大悟、鈴木涼太、河田玲の各消防士。溺者救助は、救助者がプールの25メートル先にいる要救助者の元まで泳いで、ロープをつないだ浮輪につかまらせ、補助者がけん引する。磐田チームは県大会優勝、関東大会4位入賞を果たし、5年ぶり3回目の全国大会に進んだ。同種目には、全国各地の精鋭16チームが出場した。 リーダーを務めた安井消防士は「訓練の成果を出せて達成感がある。訓練に協力してくれた人たちに感謝
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ヤマハ発、電動スクーター モデルチェンジ
ヤマハ発動機は、モデルチェンジした電動スクーター「E―Vino(イービーノ)」を9月30日に発売すると発表した。航続距離を延ばすため、容量が従来比1・2倍のバッテリーを搭載した。 1充電当たりの走行距離は従来の29キロから32キロに伸びた。車体色は、水色と白色のツートン、白色ベースの2種類を設定した。希望小売価格はバッテリー容量の増加に伴い、従来よりも5万5千円高い31万4600円とした。年500台の販売を見込む。 イービーノは着脱式バッテリーを搭載し、容易に充電できるのが特徴。通勤・通学や買い物など近距離移動での利用を想定している。
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花火「元気玉」3500発 磐田商議所と商工会、市内5カ所で大輪
磐田商工会議所と磐田市商工会は27日、新型コロナウイルス禍でイベントなどの開催が減った地域を活気づけようと、市内5カ所で花火を時間差で打ち上げる「いわたの夜空に元気玉花火」を開催した。計約3500発の花火が夜空を彩った。 昨年に続いての開催。密集を避けるため、旧市町村ごとに会場を設ける分散開催にした。打ち上げは竜洋海洋公園からスタートし、池田の渡し公園、天竜川ラブリバー公園、向笠地区、はまぼう公園付近の順番で、それぞれ10~40分にわたって夜空に大輪を咲かせた。 竜洋海洋公園やはまぼう公園など3カ所では、市内外の飲食店などが出店してマルシェや軽トラック市を繰り広げた。
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世界大会での快挙、磐田市長に報告 谷口、又吉選手 タンブリングとダブルミニトランポリンで日本人初のメダル
タンブリングとダブルミニトランポリンの世界大会で日本人初のメダル獲得などの好成績を収めた磐田市の谷口遼平選手(27)=たにぐちりょうへいトランポリンクラブ=と、又吉健斗選手(21)=静岡産業大クラブ=が25日、市役所に草地博昭市長を訪ね、快挙を報告した。 2人は7月、4年に1度開催される世界最高峰の大会「ワールドゲームズ」(米国)に日本代表として出場。谷口選手はダブルミニトランポリンで3位、又吉選手はタンブリングで4位と、ともに日本人歴代最高の成績を収めた。 又吉選手は、6月にポルトガルで開かれたタンブリングのワールドカップ第3戦でも日本人初の3位に輝いた。同大会では、静産大クラブの渡辺
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肝がんの坂本君手術成功 寄付5400万円集まる 磐田の中2
肝細胞がんを患い、母親らが治療のための寄付を呼び掛けていた磐田市立豊田南中2年の坂本パトリック龍輝君(13)が24日朝から25日未明にかけて、生体肝移植手術を京都市の京都大病院で受けた。約16時間に及んだ難手術は無事成功した。寄付金は目標の3千万円を上回る約5400万円が集まった。 母の坂本レチーシア・ユカリさん(33)によると、龍輝君の肝臓を全て摘出し、叔父レオナルド・ススムさん(28)の肝臓の約3割を移植した。ユカリさんは「無事に移植ができるかどうか不安だったので、うれしすぎて言葉が出ない」と喜んだ。多くの善意が寄せられたことについて「寄付してくれた皆さんには感謝してもしきれない。龍
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森林データ活用を支援 ヤマハ発がクラウドサービス開発
ヤマハ発動機は23日、産業用無人ヘリコプターで計測した森林データの活用を支援するクラウドサービス「ヤマハモーターフォレストマネジメントシステム(YFMS)」の提供を始めた。森林の計測・解析データを簡便に活用できるようにし、人手不足などの課題を抱える林業や森林管理の効率化、省力化につなげる。 同社はレーザー計測システムを搭載した無人ヘリを使い、森林の地形や立ち木の状態などが分かる高密度で高精度な点群データを取得する計測サービスを展開している。データは大容量になり、活用には専門的なシステムや技術が必要なため、顧客向けに支援サービスを新たに開発した。 YFMSを使えば取得したデータを基に、任意
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ロボットで手術支援 磐田市立総合病院、本館北側に新施設
磐田市立総合病院はこのほど、ロボット支援手術センターを本館北側に新設した。開腹を伴わない鏡視下手術をより精緻に行える手術支援ロボット「ダヴィンチ」1台を導入した。 手術件数が増加傾向にある中、患者が適切なタイミングで手術を受けられるよう、手術室を増やす必要があると判断し、新施設建設を決めた。手術室は従来よりも広いスペースを確保した2室を設けた。同病院の手術室は計10室になった。 ダヴィンチは、医師が操作台に座り、患部の3次元映像を見ながら、アームの先の鉗子(かんし)を動かして患部の切除や剝離、縫合などを行う。手ぶれ補正機能や、人の指よりも広い関節可動域を生かし、繊細な動きが可能という。
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消防・防災展に出展 ヤマハ発、水難救助艇など5点
ヤマハ発動機は、グループ2社と共同で、25、26の両日に東京都立川市で開かれる消防・防災分野の産業展示会「RESCUE EXPO in立川」に、水難救助艇のコンセプトモデルなど5点を出展する。「遊んで備える」をテーマに、レジャーなど日常的に利用しながら災害時に役立つ製品をPRする。 洪水時の救難活動を想定した救助艇「RS―13」はコンパクトな設計ながら最大6人が乗船でき、開閉式フロントゲートで船首からも乗降可能にした。電動アシストホースカーのコンセプトモデルはリヤカータイプで、消防用ホース10本を載せても1人で運べるモーターアシスト機能を備える。 発電機のコンセプトモデル「EF1800i
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停電時も生産維持 遠州米穀(磐田)ガスコージェネ設備導入
米穀・米飯卸売の遠州米穀(磐田市高見丘、青木孝社長)はこのほど、都市ガスを燃料とするコージェネレーション(熱電併給)設備を本社に導入した。停電時でも安定生産・供給の維持を図る。災害時には帰宅困難者を受け入れ、風呂の提供や携帯電話の充電などに役立てる。 同社は、県西部で大規模停電が発生した2018年の台風24号で、丸1日にわたって炊飯米の製造が滞ったという。こうした教訓を踏まえ、今後想定される南海トラフ巨大地震など大規模災害が発生しても事業を継続するには、コージェネ設備が必要と判断した。本社が立地する工業団地に都市ガスを供給するパイプラインが、耐震性の高い中圧導管を使用していることも決め手に
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農福連携 経営者ら討論 農林環境専門職大、1期生就職支援へ講座
静岡県立農林環境専門職大は22日、学生向けのキャリアサポート講演会を磐田市富丘の同大で開いた。本年度末に始まる生産環境経営学部1期生の就職活動に向け、より良い企業選びの参考にしてもらおうと初めて企画した。農福連携に取り組む農業法人や社会福祉法人の経営者らが、働く人を大切にする職場づくりなどについてパネル討論した。 浜松市南区の農業法人、京丸園の鈴木厚志社長は、誰もが働きやすい「ユニバーサル農業」の実現に向け、障害者を基準にした職場環境を整えていると説明。「障害者が働ければ、高齢者や女性も働きやすい。多様な人が働ける場所にすれば農業は強くなる」と強調した。 御殿場市の社会福祉法人ステップ・
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全国大会へ救助訓練披露 磐田市消防本部、4年ぶり3回目の出場
都内で26日に開かれる全国消防救助技術大会水上の部の「溺者救助」に出場する磐田市消防本部の特別救助隊員チームが22日、市立城山中で大会に向けた訓練を草地博昭市長らに披露した。 溺者救助は3人1組で行う種目。救助者がプールの25メートル先にいる要救助者の元まで泳いで、ロープをつないだ浮輪につかまらせ、補助者がけん引して救助する。磐田チームは県大会で優勝、関東大会で4位入賞を果たし、4年ぶり3回目の全国出場を決めた。 隊員たちは訓練で、草地市長や寺田幹根市議会議長らが見守る中、息の合った動きを見せた。草地市長は「大会までの残り期間も訓練を積み、全力で戦ってきてほしい」とエールを送った。 リ
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無人ヘリの運搬能力向上 用途拡大、最大50キロ積載 ヤマハ発
ヤマハ発動機は22日、運搬能力を高めた産業用無人ヘリコプターを開発したと発表した。有効積載量(ペイロード)は最大50キロと、従来モデルから15キロ向上した。山間部での資材物流など、陸路での運搬が困難な場所への搬送・配送ニーズの拡大を見据えた。 自動航行型の「FAZER(フェーザー)R G2」をベースにした運搬専用機。大型のメインローター(回転翼)の採用、カメラやバッテリーの軽量化など、各部の設計・仕様を変更し、積載量の向上につなげた。 同社は送電線関連資材の搬送受託で無人ヘリを実用化しているほか、離島からの産品搬送や中山間地への荷物配送などでの社会実装に向けた取り組みを進めている。運搬機
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3年ぶり「木原大念仏」鎮魂の踊り 袋井、初盆供養の伝統行事
袋井市木原地区に伝わる初盆供養の伝統行事「木原大念仏」が14日夜、3年ぶりに同地区で行われた。地区内の長命寺では、保存会メンバー約30人が念仏踊りを奉納し、故人の霊を慰めた。 メンバーは隊列を組んで太鼓や笛、双盤を鳴らしながら地区内を練り歩き、初盆を迎えた10軒の庭先で祭壇に向かって手を合わせた。最後に長命寺に到着すると、境内に並べられた10軒の位牌(いはい)の前で念仏踊りを披露。太鼓を携えた踊り手8人がほかのメンバーの念仏や笛の音などに合わせ、鎮魂の踊りをささげた。 木原大念仏は市指定無形民俗文化財。1578(天正6)年に武田家家臣の笹田源吾が当時の木原村で討ち取られ、その霊を鎮めるた
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解散控えOBと記念試合 仲間との思い出忘れずに 磐田・豊田グリーンズ少年野球団
今年いっぱいで解散する磐田市の豊田グリーンズ少年野球団は14日、OBとの記念試合を同市の豊田加茂グラウンドで行った。41年の歴史を忘れないように思い出を残そうと、新旧の団員がはつらつプレーを披露した。 1982年に創設された同野球団は、少子化に伴って団員が減少。現在は団員が10人いるが、コロナ禍で思うように新入団の勧誘ができず、来年の団員確保が困難になり解散を決めた。 そんな中、長男が現役団員で、自身も11期卒団生の袴田知裕さん(42)が「現役もOBも仲間との思い出が残せる試合をしたい」と記念試合を企画。同期の卒団生を中心に参加を呼び掛け、OB15人が集まった。 記念試合では、現役団員
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記者コラム「清流」 消えた全国の舞台
夏になると、スポーツの全国大会に出場する子どもたちの激励会や市長表敬訪問が増える。悔いを残さず、最高の思い出にしてほしいと願いながら取材している。 磐田市の激励会で、城山中の生徒4人が挑むはずだった今夏の全国大会の競泳女子メドレーリレーが中止になったと知った。3月の地震で宮城県の会場の天井が崩落し、会場変更でリレー種目が実施できなくなったという。出場証は残るというが、3年生は中学最後の夏。大舞台で全力を出し切ってほしかった。 話を聞いた3年生は、初の全国大会だったという。東海大会への出場も決めていて、前向きに意気込みを語ってくれたが、悔しい思いもあるだろう。この経験を糧に、選手としても人とし
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災害ごみ広域処理強化 磐田市、神戸の大手と協定
磐田市は10日、産廃処理大手の大栄環境(神戸市、金子文雄社長)と、災害廃棄物などの処理に関する基本協定を結んだ。南海トラフ巨大地震や近年激甚化する風水害など大規模災害に備え、災害ごみの広域処理体制を強化する。 災害時に市内や県内の施設での廃棄物処理が困難になった場合、大栄環境グループは市の要請を受け、円滑な広域処理が行えるよう支援する。迅速な復旧・復興につなげるため、災害廃棄物の仮置き場の管理運営、収集運搬、中間処理、最終処分などに協力するという。 市役所で締結式が行われ、高橋由利子副市長と金子社長が協定書を交わした。高橋副市長は「災害の大規模化に心配が募る中、災害廃棄物の処理は大きな課
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静岡理工科大土木工学科1年生 磐田の防潮堤整備の現場見学
静岡理工科大が本年度新設した土木工学科の1年生30人が9日、磐田市の海岸沿いで進められている防潮堤整備の現場を見学した。津波から市民の命を守る公共土木事業や防災・減災の重要性について理解を深めた。 「土木工学概論」の講義の一環。学生たちは、現場で防潮堤の整備工事やのり面への松林再生の状況を見ながら、市農林水産課の担当者から事業について説明を受けた。学生からは「盛る土はどう調達しているのか」「防潮堤はどのように転圧をしているのか」などの質問も上がった。 同学科1期生の1人、大竹心優さん(18)は「防災に関わる仕事に就きたくて入学した。実際に土木工事の現場を見学するのは初めて。将来の進路選択
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27日、磐田で花火「盛り上げたい」 商議所、商工会市長が訪問
磐田商工会議所の鈴木裕司会頭と磐田市商工会の三ツ谷金秋会長は8日、市役所に草地博昭市長を訪ね、27日夜に市内5カ所で花火を打ち上げる「いわたの夜空に元気玉花火」をPRした。 コロナ禍でイベントなどの開催が減った市内を活気づけようと、昨夏に続いて企画した。密集を避けるため分散開催にした。 午後7時半から、竜洋海洋公園、池田の渡し公園、天竜川ラブリバー公園、向笠地区、はまぼう公園付近の順番で、時間差でそれぞれ約10~40分にわたって花火を打ち上げる。竜洋海洋公園、ブリヂストン磐田工場従業員駐車場、はまぼう公園では市内外の飲食店などが出店するマルシェや軽トラ市も開かれる。 鈴木会頭は「好評だ
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移動販売車「共存」へ 磐田市、社協、事業者がスクラム
磐田市と市社会福祉協議会は、市内で食料品や日用品の移動販売車を営業する事業者の連携体制づくりに乗り出した。地域の高齢者ら買い物弱者を支援する“社会資源”と位置付け、「競合」ではなく「共存」の関係を模索する。運行ルート・スケジュールが重複しないよう情報共有するなど、行政、福祉、事業者がスクラムを組み、持続可能な買い物支援を目指していく。 市はこのほど、各事業者の「顔の見える関係」をつくろうと、移動販売車の情報交換会を市総合健康福祉会館iプラザで初開催した。4事業者が参加し、販売場所や日時などの情報を集約した。市や社協に対し「買い物に困っている市民の情報を教えてほしい」
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ヤマハ発、売上高1兆円超 上期初、需要堅調 円安効果
ヤマハ発動機が5日発表した2022年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比16・2%増の1兆689億2700万円と、上半期で初めて1兆円を超えた。先進国の船外機や新興国の二輪車の需要が堅調だったことに加え、円安が追い風になった。 一方で、原材料価格や物流費の高騰、部品供給遅延によるコスト増が利益を圧迫した。営業利益は6・2%減の1024億1900万円、経常利益は0・3%増の1154億4千万円、純利益は10・8%減の829億7800万円だった。営業利益ベースで原材料・部品価格高騰などのマイナス影響は324億円に上った。 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが15・6%増の6887億円
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6月有効求人1.01倍 ハローワーク磐田管内
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)がこのほど発表した6月の有効求人倍率(実数値)は1・01倍と前月を0・04ポイント下回った。下落は2カ月ぶり。 新規求人倍率は1・69倍で、0・15ポイント下降した。担当者は「長期的には受注状況は堅調で人手不足感はあるが、円安による大手の生産調整や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う人流の滞りなどの影響が広がっていて、今後も注視が必要」としている。 産業別の新規求人数は、製造業が前月比3・7%増の476人。一方、このうち輸送機器は11・0%減の129人だった。建設業や運輸・郵便業、医療・福祉も20%前後の減少となった。
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磐田市 首都圏企業とのマッチング支援 都内にオフィス開設へ
磐田市の草地博昭市長は4日、首都圏と市内の企業や人材のマッチングを図る「いわた首都圏サテライトオフィス」を今月中旬に都内に開設すると発表した。首都圏の企業や人材との“出会い”の機会をつくって地元企業の経営課題解決や競争力強化を促し、地域経済の活性化につなげていく。 オフィスを構えるのは、虎ノ門ヒルズ(東京都港区)内のインキュベーションセンター「ARCH(アーチ)」。製造、サービス、建設など多様な業種の企業約120社が入居する。 官民共創の仕組みづくりを進めるスタートアップ企業「ソーシャル・エックス」(東京都)の社員3人をコーディネーターとして委託する。オフィスを拠
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行政改革へDX推進 磐田市 5年間の計画案提示
磐田市は2日夜、本年度の第1回行政経営審議会をオンラインで開き、2026年度まで5年間の行財政改革実施計画案を示した。効率的な行政運営や機動的な組織体制づくりに向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などの取り組み課題を盛り込んだ。 DXの推進では、行政手続きのオンライン化やビッグデータの活用、基幹業務システムの標準化などに取り組む。多様化する課題に対応した行政運営のため、外部人材の有効活用も進める。持続可能な財政基盤の確立に向けては、企業版ふるさと納税の推進などで新たな財源確保を図る。 計画案は今月24日から約1カ月間、パブリックコメント(市民意見公募)を行う。審議会委員の
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磐田市立総合病院にティーバッグ寄贈 若手茶農家の研究会
磐田市内の若手茶農家でつくる磐田青年茶業研究会(大島諒介会長)は2日、新型コロナウイルス感染症への対応に当たっている医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、市立総合病院に「いわた茶ティーバッグ」1000袋を寄贈した。 1袋に今年の一番茶を使ったティーバッグ10個が入っている。いわた茶の普及につなげる記念品として独自に製造し、これまでに市内小学校4校の1年生にも入学祝いとして贈った。 大島会長が同病院を訪ね、鈴木昌八院長に届けた。大島会長は「終わりの見えないコロナ禍に最前線で対応していただいている。休憩中などに地元のお茶を飲んで心と体を少しでも癒やしてほしい」と話した。
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全中、東海総体へ意気込み 磐田の中学生64人 市が激励会
磐田市は2日、今夏の全国中学校体育大会、東海中学総体に出場する市内の生徒64人の激励会を市役所で開いた。 64人全員が水泳や剣道、卓球などで東海総体に挑み、このうち12人は全国大会にも出場する。 山本敏治教育長は「健康に留意し、学校、市、県の代表として最後まで力を出し切ってほしい」とエールを送った。 全国、東海の水泳女子で計3種目に出場する城山中3年の小森香歩さん(14)は「中学最後の大会を、みんな笑顔で終われるように頑張りたい」と意気込みを語った。
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ものづくり体験でSDGs学ぶ 磐田・新造形創造館
磐田市上新屋の新造形創造館で2日、ものづくり体験を通じてSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ「ものづくりSDGsウイーク」が始まった。制作の過程で余った材料などを使うものづくりの体験講座を、7日まで日替わりで繰り広げる。 初日は、グラスキャンドルとハーバリウムの制作体験講座が行われた。キャンドル作りでは、色づけされたろうのジェルの端材を材料として再利用。親子連れらが色とりどりのジェルを瓶の中に詰めて、自分だけのオリジナルキャンドルを完成させた。 3日以降も、放置竹林の竹を使った竹とんぼや、リサイクル材の木琴作りなど多彩な講座を予定している。5、6日は、家庭の不要品を物々交換するイベントや
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家康ゆかりのスポット巡ろう 磐田、デジタルスタンプラリー開始
磐田市は1日、徳川家康にゆかりのある市内の史跡、名所を巡るデジタルスタンプラリー「磐田で何した? 家康」を始めた。2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、市民らに家康にちなんだ歴史を見つめ直してもらおうと企画した。 家康が関ケ原の戦いや大坂の陣の際に立ち寄った中泉御殿から移築したとされる門が残る西光寺と西願寺、武田軍の侵攻からの撤退戦で重臣の本多忠勝が活躍した「一言坂の戦い」の古戦場跡など8カ所をチェックポイントにした。 スマートフォン、タブレット端末用のアプリ「COCOAR(ココアル)」で各ポイントにあるプレートを読み取るとスタンプを獲得できる。市イメージキャラクター「しっぺ
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山本敏治教育長が就任「安心できる学校づくり進める」 磐田市
磐田市は1日、山本敏治新教育長(61)の就任式を市役所で開いた。山本教育長は「子どもたちの可能性、育つ力を信じたい。安心できる学校づくり、人づくりをしていく」と意欲を示した。 山本氏は、静岡大教育学部卒。1983年に教員採用され、市立豊田中校長や市教委学校教育課長、市立磐田第一中校長などを歴任した。 草地博昭市長は「新しい磐田市の教育の在り方を確立し、これからの磐田人を育ててほしい」と期待を寄せた。
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村松教育長が退任「皆さんの支えのおかげ」 磐田市
磐田市の村松啓至教育長(65)の退任式が29日、市役所で開かれた。村松氏は幹部職員ら約80人を前に、7年4カ月の在職期間を振り返り、「つらく苦しいこともあったが、皆さんの支えのおかげで楽しいことの方が多かった」と感謝した。 村松氏は市立城山中校長や市教委学校教育課長などを歴任し、2015年4月に教育長に就任。学府一体校の推進や児童・生徒の不登校対策などに尽力した。 退任式で、草地博昭市長は「市の新しい教育の道をつくってくださった。立派な人が教育長で子どもたちは幸せだったと思う」とねぎらった。村松氏は花束を受け取り、多くの職員や市議らが見送る中、笑顔で庁舎を後にした。 後任には、8月1日
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広島平和記念式典に参列へ 磐田市の中学生11人が結団式
広島市で8月6日に行われる平和記念式典に参列する磐田市の中学生派遣団の結団式が29日、市役所で開かれた。生徒たちが原爆の悲劇や平和の尊さを学ぶ機会への抱負を語った。 派遣団には、市内11中学校から3年生が1人ずつ参加する。草地博昭市長や寺田幹根市議会議長らとともに5、6の2日間、広島市に滞在し、式典への参列のほか、原爆ドームや広島平和記念資料館などを見学する。 結団式で、生徒たちは「被爆者の思いや核兵器の恐ろしさを学び、友人に伝えたい」「戦争についての学びを深めたい」などと決意を述べた。 式後の事前学習会では、原爆投下の経緯や被害などを学んだ。 8月15日に行われる磐田市の平和祈念式
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災害時の廃棄物、迅速処理へ協定 磐田市と20業者
磐田市は29日、災害時の廃棄物処理やし尿くみ取りに関する協定を一般廃棄物収集運搬許可業者20社と結んだ。地震や風水害を見据えた体制を強化し、迅速、円滑な災害廃棄物処理につなげる。 大規模災害が発生した際、市は協定に基づき、各業者に協力を要請。業者は避難所や一般家庭、災害対策施設、廃棄物の仮置き場を回って、被災者が出したごみやし尿、倒壊した建物のがれきなどを回収し、処理施設に運搬する。 市クリーンセンターで行われた締結式で、草地博昭市長と各業者の代表者が協定書を交わした。草地市長は「災害が起きても、市民が速やかに通常の生活を取り戻せるよう協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
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消防サークル 3年ぶり活動再開 静産大磐田キャンパス
新型コロナウイルス感染拡大に伴い中断していた静岡産業大磐田キャンパス消防サークルの活動が28日、3年ぶりに再開した。学生が実践的な取り組みを通じて地域防災への理解を深めるサークル。本年度初回の活動では、学生たちが磐田市福田の中東遠消防指令センターを見学し、119番通報を受けて消防車や救急車を出動させる通信指令業務を学んだ。 同サークルは、消防団員が減少する中、学生に将来の地域防災の担い手になってもらおうと、市消防本部の呼び掛けで2018年度にスタートした。消防署や消防団の活動体験などの取り組みを展開していたが、コロナ禍を受け、20、21年度は活動を休止していた。 本年度は1~3年生の男女
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U-12サッカー熱戦 磐田で大会 静岡県内外8チーム出場
静岡県内外の小学生年代チームを招いた2022磐田U―12国際サッカー大会(県サッカー協会、同大会実行委主催、NPO法人磐田市スポーツ協会、ジュビロ、静岡新聞社・静岡放送共催)が28日、同市スポーツ交流の里ゆめりあで開幕した。Jクラブのジュニアチームなど8チームが出場し、31日まで熱戦を繰り広げる。 県内からはジュビロ磐田、清水エスパルス、県トレセン、県WESTの4チームが参戦した。4日間で予選リーグと決勝リーグを行い、順位を競う。 初日は予選リーグ4試合を行った。ジュビロ磐田と県トレセンの対戦は、左サイドを中心に攻撃を仕掛けた県トレセンが3―0で快勝した。最終日は優勝チーム、得点王、最優
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保育 やりがいを見つけよう 磐田北高×静産大がツアー企画
高校生に保育や幼児教育の仕事のやりがいを学んでもらう「こども教育の魅力発見ツアー」がこのほど、磐田市内で開かれた。市内の高校に通う生徒7人が参加し、保育現場や保育士養成の専用施設を見学した。 県立高の魅力向上を図る県教委の「オンリーワン・ハイスクール」事業で地域課題の解決に取り組む磐田北高と、市内4高校との高大連携を進める静岡産業大が、地域の保育・幼児教育を担う人材の育成につなげようと企画した。 市立二之宮保育園では、施設内を見て回ったほか、保育士の講話を受けた。松井みき園長は仕事の流れなどについて説明し、「保育園で生活し、遊ぶことは、人として生きていく力の基礎を育てる」と語った。若手保
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磐田「見付どっさり市」 来店300万人を達成
JA遠州中央のファーマーズマーケット「見付どっさり市」(磐田市見付)が22日、来店客300万人を達成した。 300万人目になったのは、同市城之崎の生熊理子さん(83)。同JAの山田耕司代表理事理事長と出荷者協議会の稲垣恵一会長が記念品として、磐田産の温室メロン「ライオンメロン」と花束を贈った。 生熊さんは「野菜はいつもここで買っている。新鮮な旬の地元産農産物を食べるのが元気の秘訣(ひけつ)。これからも通いたい」と話した。300万人達成を記念し、23、24の両日は、1500円以上の買い物をした来店者を対象に、メロンやトマト、加工品が当たる抽選会を開く。 見付どっさり市は2009年11月に
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買い物、通院助け合い 磐田・南御厨住民 高齢者移動支援へ勉強会
磐田市の南御厨地域づくり協議会(村松直司会長)は、高齢者の買い物や通院の移動手段を確保しようと、住民ボランティアによる移動支援サービスの検討に乗り出した。住民主体で地域の「交通弱者」の移動ニーズに応える仕組みづくりを目指す。 南御厨地区は市内でも高齢化率が高く、高齢者だけの世帯が多い一方、路線バスが通っていない。市のデマンド型乗合タクシーだけではカバーできないニーズをくみ取り、高齢者が生き生きと暮らせる地域づくりにつなげようと、新たなサービスを模索している。 21日には、全国の実践事例などを学ぶ勉強会を同市東新屋の南御厨交流センターで開いた。県が派遣したNPO法人全国移動サービスネットワ
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自動化技術の現状は 大手メーカー幹部が解説 磐田
磐田商工会議所(鈴木裕司会頭)は19日、本年度の第2回企業懇話会を磐田市中泉の同商議所で開いた。大手メーカー2社の幹部が、ものづくり現場の最新ロボット、自動化技術について講演した。 ヤマハ発動機の江頭綾子執行役員ロボティクス事業部長は、日本の生産人口減少による人材不足などの課題解消のため、省人化につながる製造工程の自動化や生産現場のデジタルトランスフォーメーションが必要だと強調した。工程間、装置間、工場間と、ミクロン単位からキロメートル単位までの「モノの輸送」を担う産業用ロボットや最新装置を示し、「世界中で望まれる自動化を実現することで、人がもっと幸せになれる未来に貢献したい」と語った。
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磐田市内で巡回販売開始 杏林堂鳥之瀬店、食料品や日用品
杏林堂薬局(浜松市中区)は19日、磐田市の杏林堂ドラッグストア鳥之瀬店による食料品や日用品などの移動販売を始めた。同社の移動販売車の展開は9店舗目で、磐田市内の店舗では初。 軽トラックをベースにし、冷蔵・冷凍設備を備えた車両で、生鮮食品や冷凍食品、総菜などを販売する。地域の高齢者ら「買い物難民」の支援のため、月曜から金曜に市内の住宅地や福祉施設を定期的に巡回する。 鳥之瀬店の品ぞろえの中から商品を注文できる。需要があれば出店場所や車両を増やすことも検討する。 同社は2016年に移動販売事業に参入した。身近な個人商店の減少に加え、コロナ禍で買い物を頼んでいた親族と会うのが難しくなった高齢
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恐竜、妖怪…食玩いっぱいフィギュア展 磐田・香りの博物館
磐田市立野の香りの博物館で16日、開館25周年を記念した企画展「海洋堂の小さなフィギュア展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。10月16日まで、老舗メーカー海洋堂(大阪府)が手掛けた食玩やカプセルトイなどミニチュアフィギュア約1500点を展示している。 恐竜や海洋生物、妖怪のほか、仏像やアニメキャラクターなど、多彩なジャンルのフィギュアが所狭しと並ぶ。1999年に発売され、食玩ブームの火付け役となった卵形のチョコレート菓子「チョコエッグ」の日本の動物シリーズをはじめ、市販の菓子などのおまけながらも、本物そっくりに作られた精巧なフィギュアに、子どもからお年寄りまでが目を輝かせた。 海
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無電柱化で地域活性化 磐田の県道 地元住民団体が会合
磐田市中心部を南北に走る県道磐田停車場線と磐田天竜線の無電柱化の早期実現を目指す「天平まほろば通りを考える会」は16日、同市中泉交流センターで会合を開いた。県が概要設計に入る前に、にぎわい創出につながる道づくりのコンセプトを検討し、県や市に要望していくことを確認した。 同会は地元の自治会や経済団体関係者、県議、市議で構成。JR磐田駅北口から県中遠総合庁舎前までの県道約2キロの無電柱化を目指してきた。県は今春にまとめた2022~25年度の無電柱化推進計画に、このうち第2次緊急輸送路に指定されている1・3キロの整備を盛り込んだ。 同会は、単に電線を地中化するだけでなく、安全な交通に配慮し、地
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文化芸術への思いつなぐ 磐田市の有志ら 旧市民文化会館の記念誌発行
現代舞踊作家の佐藤典子さん(90)ら磐田市の文化芸術、経済分野の有志が、移転建て替えした新市民文化会館が30日にオープンするのを前に、2020年3月に閉館した旧会館(同市二之宮東)の歴史や関係者の思い出をまとめた記念誌を発行した。41年間にわたって数々の舞台公演が繰り広げられた旧会館。紡がれた市民らの文化芸術への思いを次代に引き継ごうと、約1年半かけて完成させた。 「新型コロナウイルス禍でお別れの会も開けなかった。せめて『ありがとう』の気持ちを込めて記録を残したい」。旧会館で数多くの作品をプロデュース・監修した佐藤さんが、市内の文化芸術活動を支えてきた財界人らに呼び掛け、編集委員会を発足さ
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ソフトテニス全国大会出場 磐田の児童が意気込み
今月下旬の全日本小学生ソフトテニス選手権大会に出場する磐田市内の児童4人が12日、市役所に村松啓至教育長を訪ね、「今までの練習を生かしてベストを尽くしたい」などと意気込みを語った。 同大会は29~31日に秋田県で開催される。同市の豊田健友ジュニアソフトテニスクラブに所属する溝上光璃さん(豊田北部小6年)、市川栞愛さん(豊岡南小5年)、後藤杏樹さん(東部小5年)が女子ダブルス、山田怜紀君(磐田南小4年)が男子ダブルスに出場する。4人は団体戦にも臨む。 県予選をトップで通過した溝上さんは「強化練習で学んだことを試合で出したい」と意欲を示した。村松教育長は「コロナ禍で練習に苦労する中での全国出
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都内で初の交流会 首都圏在住磐田出身者ら 15日
磐田市は15日、首都圏に住む同市出身者、関係者を招いての交流会を都内で初開催する。今回は20~30代の約30人が参加予定。若者目線の提案を、関係人口や移住定住人口の拡大につなげる。 首都圏在住の学生や若手社会人らに郷土愛を持ち続けてもらい、将来のUターン就職・移住につなげるほか、磐田を離れたからこそ気づく魅力や課題について意見交換し、市の施策に生かしていく。 交流会では、草地博昭市長が市の現状や主要事業について説明し、参加者との意見交換会を行う。市イメージキャラクター「しっぺい」のアニメをプロデュースした「ディー・エル・イー」(東京都)創業者の椎木隆太さん(同市出身)の講演も予定している
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救助関東大会へ訓練披露 磐田市消防本部チーム 市長ら激励
都内で15日に開かれる消防救助技術関東地区指導会陸上の部の「引揚救助」に出場する磐田市消防本部の特別救助隊員5人のチームが12日、市消防署で本番に向けた訓練を草地博昭市長と市議に披露した。 磐田チームは6月の県大会の同種目で12年ぶりに優勝し、関東地区指導会への出場権を得た。関東で上位7チームに入れば、8月25日の全国大会に進む。 訓練では、塔上から降下して要救助者を捜索し、ロープで引き揚げる一連の活動を息の合ったチームワークで実践した。 同消防本部からは、関東地区指導会水上の部の「溺者救助」にも隊員3人のチームが出場する。草地市長は「悔いを残さないよう訓練を積み、磐田消防の誇りを胸に
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磐田「採れたて元気むら」 25周年記念し開業祭、7月18日まで
磐田市豊岡地区の地場産品直売所「とよおか採れたて元気むら」で9日、オープン25周年を記念した開業祭が始まった。18日まで。 1回100円の野菜詰め放題コーナー(期間中の土・日曜、祝日のみ開催)には、トウモロコシやナス、キュウリ、白ネギなどが並び、買い物客がポリ袋いっぱいに地元の農産物を詰め込んだ。千円以上購入した来店者を対象に、店内で使える買い物券や調味料などが当たる抽選会も行っている。 元気むらは1998年7月にオープン。現在、約300人の生産者が旬の農産物や加工品を出荷している。購買客は年間20万人を超えるという。火曜定休。
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記者コラム「清流」 猛暑の服装選び
6月下旬の猛暑続きに耐えかね、ポロシャツ姿で仕事をすることにした。節電につながる「クールビズ」でもあるが、シャツのしわを気にせずに済むのが一番ありがたい。 毎日のように足を運ぶ磐田市役所では、ポロシャツを着用する職員を見かけない。男性は大半が半袖ワイシャツ。過去に担当した自治体では毎夏、ポロシャツを着た職員が多かっただけに違和感を覚えた。市に確認してみると、派手な色やデザインでなければ着用を認めているという。「最近は着る職員を見なくなったね」とある幹部は言う。 強制はよくないが、「スポーツのまち」らしさが出る柔軟なスタイルでもいいのでは。電力需給の逼迫(ひっぱく)も予想される今夏。服装選びを
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磐田市新事業「iぽーと」 子育て家庭に担当保健師 妊娠から就学前一貫支援
磐田市は本年度、子育て家庭に担当保健師を付け、妊娠、出産、子育てに関する相談に継続して応じる寄り添い型支援事業「iぽーと」に乗り出した。核家族化が進む中、保健師が気軽に相談できる相手になり、安心して子育てできる環境づくりにつなげようと企画した。 妊娠期から就学前まで、1家族を1人の保健師が継続して担当するフィンランドの母子保健システム「ネウボラ」がモデル。同市ではこれまで、母子健康手帳交付や新生児訪問などを異なる部署で担当してきたが、こども未来課に対応を一本化し、子どもの親が相談しやすい体制づくりを図った。 本年度、同課の母子保健専任保健師を3人から10人に増員。10中学校区に1人ずつ地
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エビ 陸上養殖施設が完成 関電子会社、磐田に本社移転
関西電力子会社の海幸ゆきのや(秋田亮社長)が磐田市小中瀬に建設していたエビの陸上養殖施設が完成し、竣工(しゅんこう)式が4日行われた。完成に合わせて本社を大阪市から磐田市に移転。大消費地へのアクセスが良い立地を生かし、業務用を中心に販路開拓に本腰を入れる。 年間80トンのバナメイエビ生産を目指す。今月中に稚エビを仕入れて養殖を開始する。施設には長さ40メートル、幅12メートルの養殖プール6レーンを整備。天竜川や遠州灘の地下水を循環・ろ過して再利用する。最新のデジタル技術を活用して安定的、効率的な生産につなげる。地元で数十人規模の雇用を計画している。 同社によると、生産するエビはクルマエビ
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磐田市議会 初の避難訓練 本会議中の南海トラフ地震想定
磐田市議会は1日、本会議開会中の大地震発生を想定した避難訓練を市役所で初めて実施した。昨年10月に策定した議会BCP(業務継続計画)に盛り込んだ対応を確認した。 市役所6階の議場での本会議中、南海トラフ巨大地震が発生し、震度7の揺れに見舞われたとのシナリオで実施した。市議はまず、揺れが収まるまで議席の下に潜り込み、頭部を守る体勢を維持する安全確保行動を実践。落ち着いたところで議場備え付けのヘルメットをかぶり、傍聴者役の市職員に続いて階段で避難する訓練に取り組んだ。 寺田幹根議長は「避難ルートに障害物がある場合なども想定しながら、避難の手順を頭の中にしっかりと刷り込んでおきたい」と述べた。
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冷凍イチゴ新飲料に 磐田の観光農園“地産外商”で出荷
磐田市駒場の観光農園「いちご空中農園いわた」に30日、首都圏の飲食店関係者ら18人が訪れた。市の地産外商事業で取引が生まれた。生産現場への理解を深めた上で、産地直送の冷凍イチゴを使った新商品を開発しようと、施設見学や出荷・収穫体験に取り組んだ。 市職員が首都圏の企業や店舗などに地元産農産物を売り込む地産外商事業で、農園は青果卸・販売のアグリコネクト(東京)に冷凍イチゴを出荷するようなった。首都圏で飲食事業を展開するイタリアンイノベーションクッチーナ(IIC)がアグリコネクトから冷凍イチゴを仕入れ、新しいアルコール飲料を開発する予定という。 今回は産地と消費地の顔が見える関係づくりにつなげ
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移動販売の定期運行開始 磐田、袋井、天竜区巡回 JA遠州中央
JA遠州中央は29日、管内の高齢者の買い物支援を目的に、農産物や生鮮食品、日用品などを扱う移動販売車「ときめきマルシェ」の運行を始めた。食品スーパーがない地域で定期運行し、“買い物難民”の解消に一役買う。 同JAはこれまでも、磐田市豊浜地区や袋井市浅羽地区、浜松市天竜区で農産物直売所の出張販売を展開してきた。組合員や地元の自治組織から、幅広い品ぞろえを求める声が寄せられ、冷蔵・冷凍庫を備える移動販売車の導入を決めた。 移動販売車は、農産物をはじめ、食肉や鮮魚、冷凍食品、総菜など約400種類を扱う。月曜は磐田市竜洋地区、火曜は同市東新町、水曜は同市豊浜地区、木曜は袋
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民間資金で課題解決、独自事業 磐田市「逆プロポ」活用
磐田市は、民間企業が社会課題解決につながる取り組みを全国の自治体に募集し、資金を提供(寄付)する「逆プロポ(逆公募型プロポーザル)」の活用に乗り出している。第1弾として本年度、企業の寄付金で子どもの交通安全教育用VR(仮想現実)動画を制作する。 逆プロポは、企業が関心のある社会課題を提示し、自治体が課題解決のためのアイデアを提案する新しい官民連携の仕組み。企業は地域貢献による企業価値の向上につながり、自治体は独自事業に民間資金を活用できる。 同市は「より安全な交通環境・社会の実現」をテーマにしたイーデザイン損害保険(東京都)の募集に応じ、採択された。自転車に乗っている人の目線になり、車と
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給食 マーボー豆腐に金属片 磐田の小学校
磐田市教委は28日、市立小学校1校で27日に提供された給食のマーボー豆腐に長さ約1センチの線状の金属片が混入していたと発表した。児童1人が口に含んだ際に気づき、すぐに取り出したため健康被害はないという。 市教委によると、マーボー豆腐は学校併設の調理場で約650食を用意した。ほかに異物混入の報告はなかった。裁断した野菜を入れるステンレス製ざるの網が破損し、その一部が混入したとみられる。 市教委は再発防止のため、市内の給食センターや学校調理場に対し、器具の総点検を行うよう指示した。
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工場 二酸化炭素ゼロ ヤマハ発前倒し、2035年に
ヤマハ発動機は28日、国内外の自社工場が排出する二酸化炭素(CO2)を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の目標達成時期を、2050年から35年に前倒しすると発表した。使用エネルギーの「最小化」の取り組みを強化し、CO2が発生しないエネルギーに転換する「クリーン化」を進めていく。 待機中の設備を徹底して自動停止させるなど生産現場の省エネ活動を強化する。鋳造や塗装などの工程を中心に、更新する設備は30%以上の省エネや電化などを図る。太陽光など再生可能エネルギー発電設備も増やし、全体発電量の再エネ比率30%超(21年比で約10倍)を目指す。 県内を中心としたヤマハ発本体の主要工場と事業
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約30分で完了 磐田の不発弾処理 避難住民「ほっとした」
磐田市は26日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を発見現場で行った。陸上自衛隊による処理作業は約30分で完了。作業に伴い周辺住民らに避難指示を出し、付近の国道1号や県道を通行止めにしたが、大きな混乱はなかった。 市や陸自、消防団など関係機関が約500人体制で対応に当たった。不発弾の信管を除去する作業は午前8時46分にスタート。当初の見通しより早い午前9時14分に終了した。草地市長が同33分に現場で安全化宣言をした。国道1号などの交通規制は午前10時14分までに解除された。 避難指示は現場から半径355メートル内の住民約1400人に発令した。避難場所として開放したアミューズ豊田には
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磐田の不発弾処理完了 交通規制、大きな混乱なし
磐田市は26日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を発見現場で行った。陸上自衛隊による処理作業は約30分で完了。処理に伴い、国道1号を通行止めにするなどの交通規制を実施したが、大きな混乱はなかった。
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6月26日に不発弾処理 国1新天竜川橋を通行止めに 磐田
磐田市は26日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を現場で行う。陸上自衛隊による処理作業中は、現場周辺の住民約1400人を対象に避難指示を発令する。交通規制では国道1号や県道磐田細江線が天竜川をまたいで通行止めになるため、周辺道路の混雑が予想される。 不発弾から信管を除去する作業は午前9時に始め、3~8時間かかる見通し。現場から半径355メートル内を警戒区域とし、午前7時から住民らに避難を呼び掛ける。同市上新屋のアミューズ豊田を避難場所として開放する。 交通規制は午前8時から。国道1号の通行止め区間は、新天竜川橋を含む森岡インターチェンジ(同市森岡)と北島交差点(浜松市東区北島町)
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JA遠州中央「出向く体制」強化へ 事業計画承認
JA遠州中央は23日、通常総代会を袋井市総合体育館さわやかアリーナで開き、2022年度事業計画や21年度事業報告など10議案を承認した。 22年度は、食品スーパーがない地域に住む高齢者らの買い物支援のため、地元農産物などを扱う移動販売車の運行を開始する。金融・共済部門の訪問相談事業を強化し、職員による生産者の巡回活動にも引き続き力を入れる。地域ごとの課題を吸い上げるため、組合員座談会の開催も増やしていく。 鈴木政成経営管理委員会会長は「これまで以上に『出向く体制』の強化、相談対応と対話の強化に取り組んでいく」と強調した。 21年度決算は、事業総利益が68億6187万円、事業利益が1億8
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直売所に新たな農産物を 集客強化、所得向上へ JA遠州中央
JA遠州中央は本年度、直営のファーマーズマーケットと直売所7店舗の新しい魅力となる農産物の生産・商品化に向けたプロジェクト「ここなら農産物」を始めた。品ぞろえが少なくなる時期を中心に、店舗ごとに新たな農産物を並べて集客力を強化し、生産者の所得向上につなげる。 各店舗では、それぞれの地域の特産品が人気を集めているが、季節によって店頭に並ぶ商品の種類や量に波があるのが現状。各店舗の出荷部会に「ここならでは」の特産開発に挑戦してもらい、一年を通じて消費者を満足させられる品ぞろえを実現することで売り上げ増を図る。 同JA管内は山間部から沿岸部まで広大なエリアに耕作地が広がり、気候や土壌も多様。初
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ヤマハ発、環境ファンド設立 1億ドル規模、脱炭素加速へ
ヤマハ発動機は21日、環境分野に特化した投資ファンド「ヤマハモーターサステナビリティファンド」を設立したと発表した。運用総額は1億ドル(約135億円)で、運用期間は15年。二酸化炭素(CO2)排出削減につながる技術を持つスタートアップ企業などに出資し、脱炭素の取り組みを加速させる。 同社が環境分野のファンドを設立するのは初めて。排出量を上回るCO2を削減する「カーボンネガティブ」といった脱炭素技術だけでなく、エネルギーや物流、農業、水資源など幅広い環境分野の企業を投資対象として想定する。こうした企業の支援を通じ、自社製品と事業の環境負荷低減とともに、カーボンオフセットに寄与する技術やビジネ
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公立園児の登降園管理支援、10月にシステム導入 磐田市長方針
磐田市の草地博昭市長は20日の市議会6月定例会一般質問で、10月に市立保育園・幼稚園・こども園の登降園管理を支援するシステムを導入する方針を示した。保護者の利便性向上と職員の事務負担軽減を図る。江塚学氏(公明)への答弁。 ネット上で園児の欠席・遅刻の連絡や、保護者への連絡文書の配布ができるシステムを想定。7月にプロポーザル方式によるシステム選定を行った後、2カ月程度の研修期間を経て本格運用を始める。 草地市長は「現場に即した機能でスムーズに導入できるよう、園の職員が参加するプロジェクトチームを立ち上げ、園の現状把握や課題の洗い出しを進めている」と述べた。 現在は保護者が持ち帰ることにな
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家康ゆかりの地視察 磐田市職員PT、大河に合わせ誘客策検討
2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、磐田市内の歴史・文化資源を生かした誘客策を検討する市職員有志のプロジェクトチーム(PT)は18日、市内の徳川家康ゆかりの地を視察した。家康の合戦にまつわる史跡など8カ所を巡り、地元の歴史や伝承への理解を深めた。 同市見付の宣光寺では、1587年に家康が命を落とした武将の冥福を祈って寄進した釣り鐘を見学した。解説役を務めた市文化財課職員は、遠江や駿河など5カ国を治めていた当時の家康が武家の棟梁(とうりょう)の源姓で銘を打っていることから、鐘に天下統一への野心をにじませていると指摘した。 このほか、武田軍の侵攻からの撤退戦を繰り広げた「一言坂
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SNSの多言語対応拡充 磐田市内情報格差解消へ 市議会一般質問
磐田市の草地博昭市長は16日の市議会6月定例会一般質問で、市内の情報格差解消に向け、外国人を対象に市政情報を発信しているSNSの多言語対応を拡充する方針を示した。芦川和美氏(志政会)への答弁。 市は外国人情報窓口からフェイスブックで新型コロナウイルスワクチンや防災関連の情報などをポルトガル語とタガログ語で発信していて、13日現在のフォロワーは2597人。草地市長は「SNSでの発信は、コロナ禍において大変効果的で重要だった」と述べた。10月をめどに対応言語に、ベトナム語と「やさしい日本語」を追加予定という。 草地市長は、新型コロナウイルスワクチンの接種予約に活用しているLINE(ライン)の
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移植手術支えて 肝がんの中2、坂本パトリック龍輝君(磐田) 目標3000万円、母親ら寄付呼び掛け
肝細胞がんを患い、闘病している磐田市立豊田南中2年の坂本パトリック龍輝君(13)の母親らが、生体肝移植のための寄付を呼び掛けている。保険適用外のため、手術などに3千万円が必要。7月末の移植実現を目指し、母の坂本レチーシア・ユカリさん(33)=ブラジル出身=は「息子の命を救うために残された時間は少ない。助けてほしい」と訴えている。 龍輝君は昨年11月から腹痛を訴えるようになった。当初は便秘や風邪と診断されたが、一向に改善せず、詳細な検査でがんと分かった。音楽が好きで「DJになりたい」と語っていた龍輝君。ユカリさんが夢を応援しようと、今夏にDJスクールに通わせる計画を立てているさなかだった。
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出張で“よろず相談” 高齢者の悩みや困り事解消へ 磐田
磐田市は本年度、城山・向陽、中部、豊田の3地域包括支援センターによる無料の出張相談事業を始めた。保健師や社会福祉士ら専門職員が定期的に各地域の交流センターを巡回し、高齢者の悩み事や困り事など“よろず相談”に応じている。予約不要。 3センターは、いずれも二つの中学校区を担当している。エリアが広いため、高齢者の身近な場所に出向き、気軽に相談できる機会をつくろうと企画した。市からの委託料が増額され、職員を増員できたことも後押しになった。 コロナ禍で外出の機会が減り、自宅にこもりがちな高齢者も多い。地域コミュニティー活動の中心になっている交流センターで出張相談を行うことで
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遠州綿織物 多種多彩 磐田でフェア、地域の産業文化PR
綿織物の国内三大産地の一つとされる遠州地方の繊維商品に愛着を持ってもらい、普及を図る「綿の産地フェア はままつ染め織りマーケット」(県繊維協会主催)が11日、磐田市のアミューズ豊田で開かれた。同市での開催は初めて。 遠州織物の製造や販売などを手掛ける県西部の15社・団体が出展。生地や衣類、バッグなど多彩な商品が手頃な価格で販売され、地元住民らでにぎわった。綿織物卸・小売のぬくもり工房(浜松市浜北区)は、江戸時代をルーツとし、しま柄で手織りのような風合いが特徴の「遠州綿紬(つむぎ)」のハンカチ、スカート、ブラウスなどを並べた。 会場には、手機織りや製紐(せいちゅう)機を使った組みひも作りな
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仕事のやりがい伝える 磐田西小で職業講話「好きなこと大事に」
磐田市立磐田西小で9日、6年生がさまざまな職業への理解を深める「職業講話」が行われた。地元にゆかりのある郵便局員やメーカー社員、演奏家の3人が講師を務め、児童約90人に仕事のやりがいなどを伝えた。 県西部を中心に演奏活動を行うプロサックス奏者の依田隆さん(33)=袋井市=は音楽の魅力について「人間の感情に訴え、力を与えられる」と強調。コロナ禍で一時、演奏の場を失うなど「しんどいこともある」とした一方、「活動を続けられるのは音楽が好きだから。みんなにも好きなことを大事にしてほしい」と語った。児童がリクエストした曲を即興で演奏するプロの技も披露した。 職業講話はキャリア教育の一環で、児童に将
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ヤマハ発動機とJAF協業契約を締結 低速モビリティー普及加速へ
ヤマハ発動機と日本自動車連盟(JAF)は8日、電動の低速モビリティーを使った移動サービスの展開に向け、協業契約を締結したと発表した。公共交通がない地域などの移動課題の解決を目指し、高齢者や観光客の“足”として普及の加速化につなげる。 ヤマハ発は2014年、電動ゴルフカーをベースに時速20キロ未満で走るグリーンスローモビリティーの公道走行実験に着手。これまでに全国70カ所で100台以上の走行実績がある。JAFは約650の自治体と観光協定を結び、地域課題解決への貢献の一環で、新たなモビリティーサービスの導入を図っている。 協業契約に基づき、ヤマハ発は移動サービスに用い
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記者コラム「清流」 戦争の爪痕
磐田市小立野で不発弾が見つかり、26日に処理作業が発見現場で行われる。作業中は、付近の国道1号バイパスや県道などが通行止めになり、天竜川を渡るには大きく迂回(うかい)しなければならない。周辺では交通渋滞が避けられそうにない。 現場から半径355メートル内の住民約1400人には避難指示が発令され、区域内の店舗も休業を余儀なくされる。終戦から77年がたとうとしているが、たった1発だけで市民生活や物流に大きな影響を及ぼす戦争の爪痕。やるせない思いが募る。 ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻が長期化している。不発弾の処理をただのやっかいな出来事で終わらせず、平和のありがたさを思い返し、不戦の誓
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「火おこし難しい」 磐田南小 地元の歴史、古代の生活学ぶ
磐田市立磐田南小で6日、市文化財課職員が地元の歴史を伝える出前授業が行われた。6年生約100人が火おこしや狩りの体験を通じて、古代人の暮らしぶりに思いをはせた。 市の訪問博物館事業の一環で、学校から依頼を受けた同課が職員を派遣した。職員は市内で出土した石器や土器、古墳の副葬品などを披露し、約2万年前の旧石器時代から、遠江国分寺が建てられた奈良時代までの歴史を説明した。 児童は、ひもで結ばれた棒を上下して垂直に立てた木を回転させ、摩擦熱で種火をつくる「まいぎり式」の火おこしや、木の枝に弦を張っただけの簡易な弓で的に矢を当てる模擬狩猟に挑戦。使い慣れない道具に四苦八苦しながら、昔の生活文化
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磐田市、複業人材を登用 アドバイザーに民間3人
磐田市は2日、行政課題解決に向けたアドバイザーとして、さまざまなキャリアを持つ民間複業人材3人を登用した。専門的な知見やスキルを生かし、シティープロモーション、ウェブページ改善、企業版ふるさと納税の各事業を推進する。 人材マッチングのアナザーワークス(東京都)との連携協定に基づき、同社の複業マッチングプラットフォームを通じてアドバイザーを募った。46人から応募があり、書類審査や面接で選考した。 3人は、30~40代の起業家やフリーランスのプロ人材。全国各地で都市開発のプランニングや商品開発のコンサルティング、イベント企画、ウェブサイト制作などに携わってきた。同市では11月末まで、無償でア
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磐田市 御厨駅軸にバス路線検討 公共交通計画事業案を提示
磐田市は1日、本年度の第1回地域公共交通会議を市役所で開いた。策定中の地域公共交通計画(2023~27年度)について、JR御厨駅を軸にした新たな幹線バス路線の検討などの事業案を示した。 新規幹線バスは、JR御厨駅と福田地区・市立総合病院、JR豊田町駅と7月30日に開館する新市民文化会館「かたりあ」を結ぶ路線を想定する。市内8地区で運行するデマンド型乗り合いタクシーを補完する移動手段確保に向け、定年退職した人など地域の人材を活用した地域協働運行バスの導入支援にも取り組む方針。 このほか、自動運転や人工知能(AI)といった先端情報技術を活用した次世代の移動サービス導入支援事業などを盛り込んだ
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座ったままで「卓球バレー」 水谷隼さん母、万記子さん普及に力
東京五輪卓球金メダリスト水谷隼さんの母で、磐田市の豊田町卓球スポーツ少年団コーチの水谷万記子さんが、日本発祥のパラスポーツ「卓球バレー」の普及に乗り出した。卓球用具を活用し、健康の維持・向上を図る卓球療法の一つとして、「地域の高齢者や障害者を元気にしたい」と意気込んでいる。 万記子さんは、少年団で次男の隼さんや伊藤美誠選手ら国内外で活躍する選手を輩出してきた。少年団の練習がない平日の昼間などを活用し、同市や浜松市の中高年の卓球クラブでも指導している。 福祉施設への入所などを理由に、競技を辞めてしまう人も少なくなく、「1人でも多くの人に長く卓球に親しんでほしい」と、2019年には卓球療法士
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3年ぶり“参勤交代” いわた大祭り、江戸期の活気再現
江戸時代の宿場町のにぎわいを再現する「第20回いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、磐田市見付の磐田城山球場で開かれた。参勤交代の様子を演出する大名行列が繰り広げられ、市民らが地元の歴史や文化を堪能した。 地元中学生や住民有志ら約60人による遠州大名行列は、草地博昭市長が藩侯役、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの選手7人がかごかき役で加わり、和太鼓の音に合わせて球場内を練り歩いた。 生き別れた男女が見付宿で再会する謡曲をモチーフにした舞を披露する「舞車引き合わせ」、子どもらによるサンバやサルサなどのダンスパフォーマンスも会場を盛り上
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豊岡支所の機能移転へ 磐田市、隣接書庫棟を増改築
磐田市は27日までに、耐震性能がやや劣るとされる市役所豊岡支所について、隣接する書庫棟を増改築して支所機能を移転する方針を決めた。2023年度に改修工事を行い、早ければ24年度に新棟での業務を開始する見通し。 市議会6月定例会に提出する22年度一般会計補正予算案に、改修の設計業務委託費850万円を盛り込む。市総務課によると、現庁舎は1981年度完成。耐震性能ランク2で、震度6~7でも倒壊する危険性は低いが、建物が被害を受ける恐れがあるという。 支所では、証明書類の発行や福祉関連などの窓口業務を行っている。市民ら不特定多数の人が利用するため、今以上の安全を確保する必要があると判断。費用を抑
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赤シソ収穫最盛期 磐田・豊岡特産、畑一面に紫色
磐田市豊岡地区で約50年前から栽培されている特産の赤シソが、収穫の最盛期を迎えている。JA遠州中央塩蔵野菜部会の会員14人が計約30ヘクタールで手掛ける県内最大の産地。畑は生育した赤ジソの葉で覆われ、一面が濃い紫色に染まった。 同市上神増にある農業大箸英之さん(56)=同市壱貫地=の畑では4月下旬から収穫が始まり、現在は連日、乗用型の機械で刈り取りを行っている。赤シソは生育が早いため、刈り取った後も葉が1週間程度で成長し、7月中旬までに10回程度収穫作業を繰り返すという。大箸さんは「色づきも香りも良い」と話した。 同JA豊岡店によると、2~3月の小雨などの影響で例年よりも生育が遅れ気味だ
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磐田の不発弾 6月26日に処理 628世帯1400人避難対象
磐田市は18日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を、6月26日に発見現場で行うと発表した。陸上自衛隊による処理作業中は、現場から半径355メートル内を警戒区域とし、628世帯の住民1411人に避難指示を発令する。 市防災センターに関係機関を集めて開いた不発弾処理対策本部会議で決めた。不発弾から信管を除去する処理作業は午前9時から始め、3~8時間程度かかる見通し。住民らには午前7時からの避難を求め、同市上新屋のアミューズ豊田を避難場所として開放する。 作業中は、警戒区域内を通る国道1号バイパスや県道磐田袋井線などの道路を通行止めにする方針。交通規制の範囲は国土交通省などと最終調整中
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磐田農高、寺谷用水土地改良区 緑化推進で総理大臣表彰
今年の緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受けた磐田市の県立磐田農高と寺谷用水土地改良区の関係者が16日、市役所に草地博昭市長を訪ね、受賞を報告した。 磐田農高は、生徒が栽培管理する校内のバラ園を市民に開放したり、公園花壇の手入れに取り組んだりしている。寺谷用水土地改良区は、浜松市天竜区の水源涵養(かんよう)林の保全や上流域との交流活動を進めてきた。 磐田農高生徒会長の3年梶原駿さん(17)は「活動を通じて磐田に貢献できてうれしい」、同土地改良区の池田藤平理事長は「大変名誉な賞をいただき、さらに精進しなければと感じた」と話した。 草地市長は「市として誇りに思う。積み重ねてきた歴史を次の
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記者コラム「清流」 心を癒やす香り
今春は花の見頃を取材する機会に恵まれた。春らしい淡い色の花を咲かせたサクラやフジの美しさを伝えたくて、夢中でカメラのシャッターを切った。 撮影に集中していると、マスクから漏れ出た息で眼鏡がくもり、体も少し熱くなる。クールダウンしようとマスクをあごにずらした瞬間、甘い香りに包まれていることに気づいた。「甘い」としか表現できない語彙(ごい)力が歯がゆいが、花の香りは見た目の美しさと同様に多彩だ。 普段はマスクを着けているからか、鼻づまりの記者でもコロナ前より香りを鮮明に感じた気がする。深く息を吸うと、心が癒やされた。気兼ねなくマスクを外し、香りを思う存分楽しめるようになる日が待ち遠しい。これ
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“未来の技術者”ものづくり体験 小学生対象に講座 ヤマハ発が初企画
ヤマハ発動機は12日、磐田市内の小学生を対象に、ものづくりの楽しさを伝える体験講座「キッズラボ」を、同市新貝の本社に併設する企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」で始めた。初回は市立磐田北小の4、5年生66人が工業デザインやプログラミングを学んだ。 商品・技術開発の工程の一端を体験し、ものづくりへの関心を高めてもらうことで、将来の技術者育成につなげようと初めて企画した。 4年生は、乗り心地や走行の安定性など機能面も考慮された同社製バイクのデザインについて説明を受けた。紙に印刷されたさまざまな車種のパーツを自由に組み合わせ、自分だけのバイクを作り上げる工作にも取り組んだ。芝田修治君(
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ヤマハ発動機、売上高最高 1~3月期決算 コスト増で減益
ヤマハ発動機が13日発表した2022年1~3月期連結決算は、売上高が前年同期比8・5%増の4817億4700万円と第1四半期の過去最高を更新した。新興国で二輪車、先進国で船外機の販売を伸ばした。一方で、原材料価格や物流費の高騰によるコスト増が響き、減益となった。 営業利益は16・9%減の400億7900万円、経常利益は13・5%減の457億1600万円、純利益は21・9%減の326億1400万円だった。営業利益ベースで原材料価格高騰のマイナス影響は約170億円に上ったという。 事業別の売上高は、ランドモビリティ事業が8・6%増の3154億円。インドネシアやブラジルで二輪車の販売台数を増や
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中小企業の“人財”確保支援 磐田市が補助制度を拡充
磐田市は、市内中小事業者の人材確保に対する支援に力を入れている。本年度、インターンシップ(就業体験)の受け入れや、専門的なスキル・ノウハウを持つ副業人材活用の経費を補助する制度を新設。“人財”による地元企業の成長を地域経済の活性化に結びつけようと、積極的な採用を促す支援メニューを拡充した。 インターンシップ受け入れ促進事業費補助金は、企業が負担した実習生の交通費・宿泊費や各種経費を補助する。会社説明会・見学会の開催でも補助が受けられる。労働力人口が減少する中、地元の若者やUIJターンを希望する県外在住者らの就労を促し、企業の人手確保につなげる。 昨年10月に設けた
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子どもの脱マスク 屋外活動は容認も 磐田市長見解
磐田市の草地博昭市長は12日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策のマスク着用について「(教員や保護者らの)一定の管理下であれば、子どもたちの屋外での活動では外してもいいのではないか」との見解を示した。 夏場に向けて保護者から熱中症のリスクを懸念する声が上がっているとして、国に対して「対応を見直してほしい」と求めた。 屋外でのマスク着用を巡っては、松野博一官房長官が同日、人との一定距離確保を前提に「マスクを外すことを推奨している」と述べた。草地市長は「感染状況を見ながらになるが、国からマスクを外す判断基準となる科学的見地が示されれば、市としては前向きに、積極的に対応したい」と強調した。
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「千手」の思い舞に込め 磐田・長野小3、4年が練習に汗 28日の運動会で披露
磐田市立長野小の3、4年生80人が、地域にゆかりがある平安末期の女官「千手の前」を題材にした舞の練習に励んでいる。同校の伝統として20年以上にわたって継承されている舞で、28日の運動会で練習の成果を披露する。 源頼朝に仕えた千手は、源平合戦に敗れ捕虜になった平重衡の世話を命ぜられた。交流するうちに2人は恋仲となり、重衡が処刑された後、千手は尼となって磐田の地で思い人を弔ったとされる。 学区内に千手の墓が残る同校では1998年から毎年、「千寿手毬(まり)歌」に地元舞踊愛好家が振り付けをした舞を3、4年生全員で踊っている。生徒たちは体育の授業や昼休みの時間に、千手の悲恋を表現した舞の練習を重
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ジュビロの必勝 書で祈願 磐田西高部員15人 ホーム戦へエール
静岡県立磐田西高書道部の2、3年生15人が8日、14日に開催されるサッカーJ1ジュビロ磐田ホーム戦の「磐田デー」に向け、必勝祈願の書道作品を磐田市の同校で制作した。作品は試合当日、ヤマハスタジアム内のジュビロ広場に展示され、磐田デーを盛り上げる。 部員たちは、縦4メートル、横0・8メートルの紙2枚に毛筆で「突き進め 勝利に向かって」「今こそ団結 心を合わせて」と応援メッセージを書き上げた。背景には、クラブのマスコットキャラ、ジュビロ君とジュビィちゃんをイメージした鳥や、団結心を表現した金色の輪などを描いた。 部長の3年村田夏葵さん(17)は「緊張したけど、地元チームを応援する思いを込めて
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発酵野菜使い料理試作 食品ロス減へ活用模索 磐田農高生と地元店
磐田農高の食品研究部と磐田市二之宮のイタリア料理店ラ・カンティーナは、同部が考案した地元産野菜の発酵食「糀(こうじ)ベジあん」を使った料理を試作し、29日、関係者を同店に招いて試食会を行った。同部は野菜の残さや規格外品を発酵させ、食品ロスを減らす「サステナブル(持続可能な)料理」として、地元飲食店や企業にベジあんの活用を働き掛けている。 糀ベジあんは、通常は廃棄処分されている野菜の残さや規格外品を米こうじで発酵させてペースト状にする。発酵の過程で甘みが出ることから、昨年12月にはカボチャやサツマイモなどのベジあんを使ったプリンを総菜店「知久屋」と共同開発し、商品化した。 生産者の所得向上
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「大河ドラマ、好機に」 家康ゆかりの歴史資源で誘客 磐田市新PT、企画提案へ
磐田市は27日、2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、徳川家康ゆかりの歴史・文化資源を生かした誘客策を検討する若手職員有志の新プロジェクトチーム(PT)を発足させた。若手ならではの発想で、関連グッズやイベントなどを提案していく。 家康は遠江支配の最初の拠点を同市の見付に置いた。市内には、武田軍の侵攻からの撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」の合戦場跡や、三方ケ原の戦いで徳川四天王の酒井忠次が打ち鳴らしたとされ、旧見付学校に保管されている「酒井の太鼓」など、ゆかりの地や文化財が残る。 こうした資源を活用し、多くの人を市内に呼び込むアイデアを出してもらおうと、庁内横断的なプロジェク
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国の補助制度活用を指南 磐田市など3商工会 創業、業態転換後押し
磐田市、森町、浅羽町3商工会はこのほど、国の持続化補助金など創業支援制度の活用を促すセミナーを同市商工会本所で開講した。コロナ禍に対応した地元事業者の創業や業態転換を後押しするのが狙い。 持続化補助金は6月申請分から、過去3年間に創業した事業者を対象にした新たな枠が設けられ、従来は50万円が上限だった補助額が最大200万円に引き上げられる。この制度改正を活用し、中小事業者の新たな挑戦を支援しようと企画した。 飲食や製造、食品販売など多業種から23人が受講。中小企業診断士が講師を務め、初回は創業の基礎知識や補助金のポイントを説明した。5月中旬までに全4回開催し、持続化補助金の申請に必要な事
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磐田にドッグラン&カフェ 建設会社が異業種挑戦、29日開業
磐田市の門鈴建設(門奈良則社長)は29日、同市海老島の国道150号沿いに、ドッグランとカフェを併設した店舗「ORCHID(オーキッド)」をオープンする。市内外から愛犬家らを呼び込み、市南部のにぎわいづくりにつなげようと、異業種への挑戦を決めた。 店舗は約2年前に閉店した老舗洋食店の建物を改修し、隣接する農地を転用して芝生のドッグラン約650平方メートルを整備した。自身も愛犬家の門奈社長は「洋食店は地域から愛されていた。家族連れが飼っている犬と一緒に出かけられるスポットにし、活気を取り戻したい」と意気込む。 カフェは米ニューヨーク市ブルックリンの店をイメージした雰囲気にし、ハンバーガーやス
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一体校施設、活用法探る 磐田・向陽学府でワークショップ
磐田市教育委員会は23日、向陽中、大藤小、向笠小、岩田小の市立4校を一体型の施設にする「向陽学府小中一体校」の整備に向けたワークショップを向笠小で開いた。4校の児童・生徒や保護者、地域の代表者ら約30人が、新施設の多目的スペースの活用についてアイデアを出し合った。 市教委は一体校の新施設を向陽中の敷地に整備する方針を決め、2026年度の開校を目指している。ワークショップを通じて地域の意見を吸い上げ、今夏をめどに策定する新施設の基本設計に生かす。 2回目の今回は、全校児童・生徒の共用や、学年ごとの利用を想定した各スペースをどう活用していくかを考えた。参加者からは、「調べ学習に取り組めるよう
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水谷選手(磐田)フットゴルフ代表初選出 5月、日米対抗戦に出場
米フロリダ州で5月26日に開かれるフットゴルフの日米対抗戦「パシフィックトロフィー2022」に、磐田市の水谷唯人選手(22)が日本代表として出場する。競技歴2年足らずで実現した初の国際舞台。22日には市役所に草地博昭市長を訪ね、「自分の持ち味を出し、日本の勝利に貢献したい」と意気込みを語った。 フットゴルフは、サッカーとゴルフを融合させた新しいスポーツ。小学4年生から高校卒業までサッカー部に所属していた水谷選手は、20年9月にフットゴルフを始めた。「自然の中で思い切りボールを蹴るのが楽しい」とはまった。 ヤマハ発動機に勤務しながら、終業後は近所の公園でパットを練習し、休日には御前崎市内の
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スポーツのまち磐田PR ジュビロ飯、静産大生が新メニュー
静岡産業大磐田キャンパス(磐田市大原)の学生12人がこのほど、同市の産学官が連携した健幸プロジェクト「ジュビロ飯」の一環で、地元産食材や「スポーツのまち」をアピールする食事メニューを開発した。パン・菓子製販のヤタロー(浜松市東区)と共同で取り組んだ。19日から同キャンパスの学食で提供が始まった。 新メニューは「スポーツタウンIWATA栄養満点プレート」。シラスを混ぜた米飯にのりをのせてサッカーボールの形に盛り、白ネギを使ったラグビーボール形のつくねの中には、ピンポン球に見立てたウズラの卵を入れた。リーフレタスなどのサラダは芝生のフィールドをイメージし、チンゲンサイやパプリカのソテーも添えた
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磐田農高と寺谷用水土地改良区 緑化運動で総理大臣表彰を受賞
磐田市の県立磐田農高と寺谷用水土地改良区が18日、優れた緑化推進の取り組みをたたえる今年の「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受けた。同日、都内で表彰式が行われた。 磐田農高は、造園を学ぶ生徒が校内のバラ園で150種類、1500株を栽培管理し、毎年春と秋に地域に公開している。市内の公園花壇の手入れや、駅前の放置自転車対策の草花プランター設置などにも貢献してきた。 西尾真一農場長は「地域と連携した活動が認められたのは、歴代の生徒・教員たちのおかげ。この伝統を次代に引き継いでいきたい」と話した。 寺谷用水土地改良区は1956年から、浜松市天竜区水窪町で水源涵養(かんよう)林の保全のため
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自動運転EVによる部品搬送 ヤマハ発子会社開発 初の社外導入
ヤマハ発動機は18日、子会社のイヴオートノミー(袋井市)が開発した自動運転EV(電気自動車)による搬送サービスが、合成樹脂大手プライムポリマーの工場で試験導入されたと発表した。ヤマハ発社外での導入は初。工場などの物流省人化につながるサービスとして、今秋ごろから本格的な提供開始を予定している。 障害物を検知するセンサーを備えた小型EVが、立体的な地図情報を基に屋内外を走行し、部品などを搬送する。ヤマハ発は浜北、磐田南両工場で試験運用してきた。 プライムポリマーの姉崎工場(千葉県)では同サービスにより、1日30~40回行っていたポリプロピレンの樹脂サンプル搬送を自動化したという。 ヤマハ発
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国の天然記念物「熊野の長藤」見頃 磐田市池田の行興寺
フジの名所として知られる磐田市池田の行興寺で、国の天然記念物に指定されている「熊野(ゆや)の長藤」が見頃を迎えている。藤棚から垂れ下がる花房は1メートル以上に伸び、見物客が甘い香り漂う“藤色のカーテン”に目を奪われている。 国指定天然記念物の1株は推定樹齢約850年。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する平宗盛に寵愛された熊野御前が、平安末期に手植えしたと伝えられている。 行興寺によると、県指定天然記念物の5株なども含め、境内の長藤は現在七~八分咲き。暖かい日が続き、例年より1週間以上早く開花が進んだ。見頃は24日ごろまで続く見込み。 大ヒット漫画「鬼滅の刃」
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中心街活性化へイベント始動 磐田「クスノキcafe」
磐田市のJR磐田駅前北口広場で17日、今年1回目の中心市街地活性化イベント「クスノキcafe」(NPO法人いわたタウンマネジメント主催)が開かれた。駅前のにぎわい創出に向けたイベントとして4年目を迎え、関係者は「親子や家族で楽しめるようにもっと盛り上げたい」と意気込んでいる。 同イベントは2019年にスタートした。地元自治会の協力を得ながら、3~12月の第3日曜日に開催。推定樹齢700年とされるクスノキを囲んで、物販やワークショップ、ステージイベントなどを繰り広げている。 今年はコロナ禍の影響で3月が中止になり、4月が初開催になった。クレープやフィッシュアンドチップスのキッチンカー、アク
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氷河期世代、就労後押し ハローワーク磐田 職場実習第1弾
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)は2022年度、バブル崩壊後の就職難を経験した「就職氷河期世代」向けのインターンシップ事業に乗り出した。14日には第1弾として、磐田市大久保の特別養護老人ホーム遠州の園で、管内在住の2人の職場実習が始まった。 厚生労働省が本年度までの3年間で進める集中支援プログラムの一環。30代後半~50代前半で、雇用環境の厳しさから希望する職に就けなかった人や、非正規雇用など不安定な就労状態にある人らが対象。さまざまな業種に関心を持ってもらい、安定就労につなげる。 遠州の園での職場実習には、30代と40代の女性2人が参加した。初日は業務内容などの説明を受けた後、実
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医療費無料、高校生も 磐田市、10月から対象拡大
磐田市は10月から、0歳から中学生までとしている子ども医療費無料化の対象を高校生年代まで拡大する。高校生年代に早期の適正な受診を促し、疾病の慢性化を予防するとともに、保護者の経済的負担を軽減する。 同市の子ども医療費助成事業は、2017年4月に中学生以下を無料化した。18年10月からは高校生年代の自己負担額を通院1回、入院1日に対し、それぞれ500円に設定している。10月からはこの負担がなくなり、現在は助成対象外になっている入院中の食事も無料になる。 市こども未来課によると、市内の高校生年代は約4500人。制度改正に伴い、無料化の対象は約2万7千人になり、市の支出は年間約3千万円増える見
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共演 白い小花と新緑の葉 ウワミズザクラが開花 磐田・府八幡宮
磐田市中泉の府八幡宮で、平野部では珍しいウワミズザクラが咲き始めた。ブラシ状にまとまって咲いた白くかれんな小花と新緑の葉の共演が、参拝客らを楽しませている。 ウワミズザクラは、古事記の天の岩戸神話に登場する「ははか」と同一の植物とされ、古来は占いに使われていた。府八幡宮によると、境内には樹齢約700年とされる原木があり、枝分けされた約20本が各所に植えられている。 9日ごろに拝殿西側の株が最初に開花し、現在は六~七分咲き。暖かい日が続いたことで、開花は例年より約1週間早いという。見頃は今月下旬まで続く見込み。境内では2月から、ヒカンザクラ、河津桜、ソメイヨシノが時期をずらして咲いてきた。
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不審物 米国製500ポンド弾の不発弾と断定 磐田市小立野
磐田市小立野の工事現場で見つかった不発弾のような不審物について、市は13日、米国製500ポンド弾の不発弾と断定したと発表した。強い衝撃を加えなければ爆発の危険性はないとして、回収までの防護措置で埋め戻した。 市によると、不発弾は長さ118センチ、直径36センチで、信管が残っていた。太平洋戦争中に米軍機が落としたとみられる。現段階では、住民の避難は必要ないとしている。市は今後、陸上自衛隊や関係機関と回収や処理の方法などを協議する。
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記者コラム「清流」 スマホ決済、賢く活用
スマートフォンをかざすだけで支払いができるキャッシュレス決済アプリ。自治体も税金や公共料金の納付に導入するようになり、利用が広がっている。 記者は利用し始めて1年以上がたった。小銭を出す手間を省けるなど便利で手軽なため、買い物はほとんどアプリで支払っている。対応していない店に、財布を持たずに入ってしまうドジを踏むこともあるほど習慣になった。 日本のキャッシュレス化は、世界各国と比べてまだまだ遅れているのが現状。コロナ禍で「非接触」の需要が高まった追い風を受け、決済事業者や行政がポイント還元などで普及加速を図っている。記者もポイント還元につられて始めた口だ。消費者としては、お得な情報にアン
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コインランドリー+カフェ+マルシェ 複合店で磐田元気に 西貝塚に開店
コインランドリーとカフェに、地元農産品やグルメを販売するマルシェが加わった複合店舗「KOEN(コエン)」が9日、磐田市西貝塚にオープンした。コロナ禍で苦境に立つ農業者や飲食店に新たな販路を提供しようと、ガス・石油販売の第一商事(同市、清水聖也社長)が企画した。 店舗はホームセンターに隣接し、弁当・総菜店だった建物を改修した。床面積は約300平方メートル。コインランドリー事業も手掛ける第一商事が、市内などでカフェを展開する企業に出店を提案し、新たな複合店舗が実現した。 マルシェは、野菜や米、弁当、スイーツ、雑貨類など多彩な商品が並ぶ。地元の生産者や飲食店、雑貨店が商品を持ち込み、販売を委託
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磐田市初の農家カフェ人気 新鮮イチゴメニュー20種類 近隣キャンプ場と連携、観光振興へ
磐田市の農業生産法人「磐南ファーム」(石川修社長)が同市駒場で運営する観光農園「いちご空中農園いわた」にこのほど、市内初の農家カフェがオープンし、人気を集めている。鮮度の高いイチゴをドリンクやスイーツにして提供し、近隣のキャンプ場などと連携して地域の観光振興につなげる。 カフェはイチゴ狩りが楽しめる1・8ヘクタールの大型ハウスに併設し、床面積は65平方メートル。収穫したイチゴを使ったメニューだけで、クリームソーダやソフトクリーム、パフェなど約20種類をそろえる。1番人気のスムージーは、開業から1カ月で数百杯を売り上げたという。 県外からの団体客がキャンセルになるなどコロナ禍の影響も受けた
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すごろくで古里学んで 磐田市立図書館が作製 名所などクイズに
磐田市立図書館はこのほど、小中学生に遊びながら地元の歴史・文化や環境など古里の魅力を学んでもらおうと、独自のすごろくを作製した。中央、福田、竜洋、豊岡の4図書館で各1セットを貸し出し、ホームページでも公開している。 「いわたふるさとたんけんすごろく」は計100ますのコース。市内の全10学府を順番に回る設定で、ベッコウトンボ生息地の桶ケ谷沼や国の天然記念物「熊野の長藤」などの名所に立ち寄ったり、それぞれの地域に関するクイズに答えたりするますを設けた。クイズのますでは「磐田駅前にある大きな木はなんの木でしょうか」などの問題が書かれたカードを選び、正解すると駒を進めることができる。 市立図書館
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磐田の市税 スマホ納付にアプリ3種追加
磐田市はこのほど、市税の納付手段として、新たに3種類のスマートフォン決済アプリを利用できるようにした。コンビニなど窓口での手続きが不要で、納税者の利便性の向上を図った。 新たに追加したアプリは「d払い」「J―Coin」「au PAY」。昨年4月から導入している「PayPay」「LINE Pay」と合わせて5種類が利用可能になった。 市収納課によると、2021年度のスマホ決済納付実績は約1万3600件で総額2億7800万円に上った。コロナ禍で非接触型サービスのニーズが高まっているとみて追加を決めた。 対象は市県民税、固定資産税・都市計画税、軽自動車税、国民健康保険税。納付書に印刷されたバ
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岩波駅周辺整備へ基本計画 裾野市、トヨタ実証都市と連動
裾野市は30日、トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」と連動し、JR岩波駅周辺地区の20年後を想定したまちづくり基本計画を公表した。2022年度からの10年間では、小型モビリティーが走行できる道路や駅前の交流施設などの基盤整備に取り組む方針を示した。 実証都市最寄り駅の立地を生かし、まちの将来像として「岩波らしい自然と未来技術でつながるまち」を掲げた。駅前には都市機能を誘導する。メーカーの工場などが建つエリア付近は職住近接の住居ゾーンとして定住人口拡大を目指す。 31年度までの短期整備計画では、駅と実証都市との間に、小型モビリティーや歩行者が安全に往来できる道路空間を整備する
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記者コラム「清流」 節電の夜
22日から23日にかけて東京電力管内に出された初の電力需給逼迫(ひっぱく)警報。職場でも、暖房の設定温度を下げ、照明の点灯も普段の半分ほどにするなどして節電した。大規模停電が発生するのではとひやひやしたが、無事に警報が解除されてほっとした。 22日夜は翌日早朝に取材を控えていたため、普段よりも早く帰宅。部屋も冷え込んでいたが、早めに布団に潜り込み、エアコンのスイッチをすぐに切った。普段はテレビのオフタイマーを付けて就寝するが、この日は真っ暗な部屋で目をつむった。 案外、節電しても不便がないことが多かった。この日ほどの徹底ではなくても、意識すれば日々の生活からまだまだ無駄を省けると気づく機
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データ利活用加速へ 裾野市、東大の連携機構と協定
裾野市はこのほど、東京大デジタル空間社会連携研究機構と、データを利活用したまちづくりの加速に向けたパートナーシップ協定を締結した。地域課題の解決に向け、政策の立案や新たな民間サービスの展開につながるデータの拡充や分析の高度化に、機構の知見を活用する。 同機構は、東大の経済学研究科や工学系研究科、地震研究所など17部局で構成する。市はこのうち、生産技術研究所と連携協定を結んでいる。2020年には協定を生かし、交通や公共施設などのデータをウェブ上の地図に可視化した「デジタル裾野」を公開した。機構との協定で、デジタル裾野に医療や農業、防災など幅広い分野のデータを組み合わせていく。 市役所で開い
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裾野のキヌア特産化 生産と販売拡大、両輪で【湧水】
裾野市で特産化に向けて試験栽培されている南米原産の雑穀「キヌア」を使ったクラフトビールが2月下旬、発売された。裾野産キヌアの認知度向上とブランド化を目指す取り組み。生産者を増やすには、収益につながる販路開拓が不可欠。裾野産キヌアの付加価値を高め、消費者に訴求する戦略を展開してほしい。 キヌアは高タンパクでミネラル、ビタミンが豊富なスーパーフードとして、健康や美容への意識が高い女性に人気が高い。日本で流通するキヌアはほとんどが輸入品で、国内での生産は限られる。国産キヌアの産地としてイメージを定着できれば、新たな特産品として注目を集めるチャンスになる。 市と須山東富士農事組合、静岡大農学部は
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トヨタ未来都市と連携 専従ポストを新設 裾野市方針
裾野市は17日までに、トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりを推進する専従ポストを2022年度に新設する方針を固めた。トヨタとの連携を強化し、先端技術を活用した交通や医療・福祉などの地域課題解決につなげる。 新設ポストは、ウーブン・シティ周辺整備推進監。トヨタから任期付きで採用している建設部付の菅原大志参事を充てるとみられる。22年度に新設する市長戦略部内に置き、自動運転車両や小型モビリティーを活用した新たな移動サービス、最新技術を生かしたヘルスケアの検討などのソフト事業を庁内横断的に統括する。 市は22年度、ウーブン・シティ最寄り駅のJR岩波駅周辺のハー
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ロケ弁に裾野の味 撮影誘致加速へ新企画 飲食店が弁当売り込み
裾野市ロケによるまちづくり推進協議会は、ロケ誘致を加速させる一手として、出演者や撮影スタッフらの食事“ロケ弁”に、地元飲食店の弁当を売り込むプロジェクトを始動した。新型コロナウイルス感染拡大で外食が手控えられる中、多彩な弁当メニューをそろえ、撮影の合間の楽しみを提供していく。コロナ禍に苦しむ飲食店の支援にもつなげる。 市や経済団体などでつくる同協議会は2014年から、富士山を望む自然環境を生かし、映画やテレビドラマ、CMなどのロケ誘致に取り組んでいる。22年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や19年公開の映画「キングダム」など、毎年15~30本の誘致を実現。宿泊や飲食な
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高齢者らの買い物支援 車で送迎 裾野、運行実験を開始
裾野市などで市民活動を支援する一般社団法人マチテラス製作所(深野裕士代表理事)は9日、同市茶畑の青葉台、茶畑団地、鈴原3地区の60歳以上の住民を対象に、買い物の送迎用乗り合い車両を運行する実証実験を始めた。路線バスなど公共交通を補完し、1人暮らしの高齢者ら交通弱者の移動を支援するサービスの可能性を模索する。 同法人によると、3地区にはバス路線が通っているものの、本数が限られ、自宅から停留所まで歩くのがつらい高齢者もいるという。新たな移動サービスのニーズを把握しようと実証実験を企画。深野代表理事は「将来的に自力で移動できなくなる人が増える。今から地域で解決策を考えてもらうきっかけにしたい」と
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新卒確保へ事業アピール 沼津で合同企業説明会
2023年春卒業予定の大学生や専門学校生らを対象にした「新卒のかんづめ・合同企業説明会」(静岡新聞社・静岡放送主催)が4日、沼津市のキラメッセぬまづで開かれた。県東部を中心に、水産や小売、金融など11社が参加し、人材確保へ事業内容をアピールした。 学生は各社のブースを回り、経営理念や事業概要、待遇、求める人材像などの説明を受けた。面接のこつやエントリーシートの書き方を取り上げた就活講座も熱心に聞き入った。会場には、県や静岡労働局などの相談コーナーも設けられた。 感染症対策で学生の参加は事前予約制にした。合同企業説明会は15日に浜松市中区のアクトシティ浜松でも開かれる。
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女性リーダー育成推進 第一生命沼津支社、静岡県東部で異業種交流
第一生命保険沼津支社は3月中旬から、県東部企業の女性リーダー育成に向けた異業種交流会を始める。業種や業態の垣根を越えた女性同士のネットワークを構築して情報交換を促進することで、リーダー候補の女性たちの意識改革やスキルアップ、ダイバーシティ(多様性)の実現につなげていく。 企画したのは、横溝有美子支社長。2020年4月の着任後、管内を回っているうちに「女性リーダー育成が遅れている」と感じたという。本社に勤務していた16年に都内で女性向けの異業種交流会を企画した経験を生かし、「地域の役に立ちたい」と県東部での開催を思い立った。 交流会は製造、金融、運輸業などから15人程度の参加を予定している
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桐陽高3年生「飯桐」植樹 卒業記念、皇室との縁を後世に 沼津
沼津市の桐陽高で卒業式前日の26日、校名の由来になった飯桐(イイギリ)の植樹式が開かれた。大正天皇の妃(きさき)、貞明皇后から贈られた飯桐が学校敷地内に植えられていた歴史を後世に残そうと、3年生の卒業記念として企画した。 同校によると、戦後、沼津御用邸に滞在していた貞明皇后が、沼津学園(現飛龍高)女子部の奉仕活動への感謝の印として飯桐の苗を1946年に下賜した。女子部が男子部と統合して移転し、83年に跡地に桐陽高が姉妹校として開校。その後、施設の拡張や校舎の新築などに伴い、移植を繰り返しているうちに枯れてしまったという。 植樹式では、3年生の代表9人が、多くの生徒が登下校の際に通る通用門
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ららぽーと沼津で「パンまつり」 静岡県内の人気店ずらり
静岡県内人気店のパンを集めた「ららぽーと沼津パンまつり」(静岡新聞社・静岡放送協力)が26日、沼津市の同施設ひかりの広場で始まった。27日まで、食パンや総菜パン、菓子パンなど多彩な商品を販売する。 本社の情報誌「ぐるぐるマップ」と情報サイト「@S(アットエス)」の編集室がお薦めする店舗が出店する。初日は10店舗が計約80種類のパンを売り出した。 裾野市の「ぱんはうすヴィエナ・ブロート」は、自家製の食パンに地元産イチゴや生クリームなどを挟んだフルーツサンドが人気を集めた。静岡市葵区の「ベーカリーOBL(オブリ)」は、独自製法でさくっとした食感に仕上げた生地が特徴で店の1番人気のアップルパイ
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佐政水産(沼津市) 佐藤慎一郎社長 地元に喜ばれる沼津港に【キーパーソン】
2021年12月、老舗水産卸会社の社長に就任。入社当初から事業の多角化を進め、沼津港では、11年に飲食店や沼津港深海水族館などで構成する複合施設「港八十三番地」を開業するなど、地域の活性化に貢献している。 ―飲食や観光事業に参入した狙いは。 「入社した当初、沼津港は活気を失い、水産業も衰退傾向だった。沼津港が活性化しなければ佐政水産も生き残れないと思い、港八十三番地を企画した。沼津港が旅の目的地になるよう考えたのが深海魚に特化した水族館だった。飲食店は地元の人に喜んでもらうのがコンセプト。成功する自信はあった」 ―地域への思いは。 「沼津港周辺は子どもが減っている。港は観光客でにぎわ
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裾野市「富士山資料館」休館 財政悪化、建て替え困難 4月から
裾野市は4月から、世界遺産富士山の自然や歴史を学ぶ市立富士山資料館を休館する方針を固めた。所蔵品の保管機能は残し、展示・講座事業は別の公共施設での展開を検討する。建物の老朽化や耐震不足も指摘されていて、財政立て直しが急務の中で建て替えは困難と判断した。 同館は標高約880メートルにある須山地区の十里木高原に1978年に開館した。富士山の自然や文化などをテーマにした常設展や企画展、講座を開催してきた。ただ、年間入館者は92年度の約2万人をピークに減少が続く。コロナ禍で臨時休館もあった2020年度は2157人まで落ち込み、入館料収入は31万円にとどまった。 一方、維持管理費は年間800万円ほ
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裾野産キヌア、ビールに 市と地元団体ブランド化へ一丸 健康と美を願い乾杯
裾野市と一般社団法人南富士山シティは、特産化に向けて市内で試験栽培している南米原産の雑穀「キヌア」を使ったクラフトビールの商品化に乗り出した。23日に市内酒販店で発売する。ビールを通じて裾野産キヌアの知名度向上とブランド化を図り、今後の販路開拓につなげる。 キヌアは高タンパクでミネラル、ビタミンが豊富なスーパーフードとして注目される。市と地元農事組合などが須山地区の農地4200平方メートルで始めた試験栽培では年々、収穫量が増加。地域に適した栽培法の確立が進む。一方で、生産者を増やして本格的な栽培を実現するには販売戦略が課題となっている。 ブランド力を高める商材として目を付けたのが、近年人
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裾野市 民間保育所の整備推進、サービス充実へ 2022年度方針
裾野市は2022年度、民間保育所の整備を推進する方針を固めた。新設やこども園化を支援し、民間活力を生かして市内の幼児教育や保育サービスの維持・充実を図っていく。関連費用を22年度一般会計当初予算案に盛り込む。 保育事業への民間参入を促し、多様なサービスを確保していくのが狙い。市立保育園・幼稚園9園は1970~80年代に完成し、大規模改修や建て替えの時期に差し掛かっている。民間と連携する形で、行財政構造改革に向けた市立園再編を見据えていくという。 市は昨年閉館した同市御宿の北児童館で、小規模保育所を運営する民間事業者を公募した。4月から0~2歳児を受け入れる保育所を開園することが決まった事
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五輪自転車競技“聖地” 裾野に観光スポット、記念碑設置
裾野市は、東京五輪自転車競技男子ロードレースのコースになった同市須山の市道を「富士裾野ビクトリーロード」と名付け、道路沿いに五輪のレガシー(遺産)として新たな観光スポットの整備を進めている。五輪を開催した聖地をアピールし、サイクルツーリズムの推進や観光誘客につなげる。 整備しているのは、国道469号との交差点近くの土地約260平方メートル。地元団体から農地の一部を借りた。富士山の眺望が良い場所で、サイクリストや観光客が休憩や写真撮影で利用できる広場にしていく。 広場には、県東部石材加工組合が寄贈した御影石製のサイクルラックとベンチを設置。1月には、富士山に向かって駆け上がる自転車の車輪を
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村田裾野市長が初登庁 企業誘致へ部署新設の方針
23日の裾野市長選で初当選した村田悠市長(34)が31日、初登庁し、就任式に臨んだ。2022年度に企業誘致専門部署の新設など大規模な機構改革を行う方針を明らかにし、「市民を顧客と考えられる職員をいかに増やしていくかが私の一番の仕事」と強調した。 就任式後、市長室で報道陣の取材に応じ、機構改革では市長戦略を実現するための新たな部を置く考えも示した。空席の副市長人事については、規制緩和などを進めるため、国や県からOBを含めて2人を登用することを検討しているとした。 市長選で公約に掲げた職員の給与・手当の見直しにも言及。市議会2月定例会には、市長給与を30%削減する条例案を提出する方針という。
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裾野市長選 村田悠氏に当選証書「前向きに考えられる市役所に」
任期満了に伴う裾野市長選で初当選し、静岡県内最年少の現職首長となる村田悠氏(34)への当選証書付与式が24日、市役所で開かれた。村田氏は「市民が声を届けやすく、頼りがいのある市長を目指す。市民が喜ぶことを前向きに考えられる市役所をつくっていく」と決意を述べた。 村田氏は公約に掲げた行財政改革に向けて、大型公共事業や職員給与の見直しに加え、企業誘致や定住促進による税収増加策に意欲を示した。トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」については「規制緩和や特区申請などで連携し、世界中から訪れる人に市内で宿泊や消費をしてもらうことで経済活性化につなげたい」と語った。 市選挙管理委員会の松
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裾野市長に新人村田氏 現職高村氏を破る 静岡県内最年少34歳
任期満了に伴う裾野市長選は23日、投開票が行われ、無所属新人で元市議の村田悠氏(34)が、無所属現職の高村謙二氏(57)を破り、初当選した。村田氏は現職では県内最年少の首長となる。投票率は50・00%で、前回選(50・42%)を0・42ポイント下回り、過去最低だった。 村田氏は「現市政では行財政改革が十分に進んでいない」と市政刷新を訴えた。特定の団体に頼らない草の根の活動を展開し、現職の批判票を取り込むことで支持を拡大した。高村氏は自民党県連や連合静岡などの推薦、多くの企業・団体の支援を受けたが、選対組織の構築が遅れ、活動がまとまりを欠いた。 同市御宿の村田氏の事務所では、当選の一報が届
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ヴァンジ館活用探る 有識者検討会が初会合 運営状況を確認
静岡県は21日、コロナ禍で経営難に陥り閉館の危機にあるヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の存続に向け、外部有識者でつくる対応検討会の初会合を同館で開いた。県立美術館第三者評価委員で元静岡銀行会長の桜井透委員長をはじめ、委員6人が現場視察し、運営の現状を確認した。 視察では、同館の岡野けい子館長や職員の案内で、庭園や展示作品、設備などを見て回った。意見交換は非公開で行われた。県によると、同館から財務や入館者数の推移など運営状況の説明に加え、庭園など現在の環境・価値をできる限り生かした形での活用を求める要望があったという。 委員は、クレマチスやバラが植栽され、家族連れらの憩いの場にもなっている
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静かな裾野市長選 コロナ感染拡大で活動制約 選管や陣営苦心
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染急拡大が続く中で行われている裾野市長選。23日の投開票に向け、市選管は投票率向上に向けた啓発活動に苦慮している。選挙戦を展開する陣営も感染対策に神経をとがらせながら支持拡大を図る。 市内では20日まで16日連続で新規の感染者が確認された。市選管は19日に開いた当日投票所担当職員向け説明会で、基本的な感染防止策の徹底を改めて求めた。担当者は「昨年の知事選や参院補選・衆院選のころ以上に緊張が高まっている」と警戒感を隠さない。 市選管によると、2018年の前回選の投票率は過去最低の50・42%。選管事務局は「前回を1ポイントでも上回りたい」との思いは強い。
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食のメーカー色を強化 時之栖社長・庄司政史氏【新春トップインタビュー】
―昨年を振り返って。 「御殿場高原時之栖は宿泊者のおよそ50%を関東圏が占める。コロナ禍が直撃し、スポーツ合宿や観光の宿泊者が大きく落ち込んだが、緊急事態宣言が解除された10月から週末を中心に上向いてきた。ただ、平日の回復はまだ弱い。総じてコロナ前と比べ、75~80%で推移している」 ―コロナ禍で新たな需要は生まれたか。 「ワーケーションがその一つ。ワーケーションをターゲットにしたプランを用意し、売り込んでいる。20年12月にオープンした別荘スタイルのコテージエリアも、その需要にうまくはまった。御殿場とはままつフルーツパーク時之栖では、グランピングとキャンプのサイトを増設した。非常に
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裾野市長選 出馬予定2氏が公開討論 市の将来像、持論展開
裾野青年会議所(JC)は14日夜、任期満了に伴う裾野市長選(16日告示、23日投開票)の立候補予定者公開討論会を市民文化センターで開いた。出馬表明している現職高村謙二氏(57)と元市議の新人村田悠氏(34)が、地域コミュニティーや教育・子育てなどについて持論を展開した。 「将来の裾野市」をテーマにした討論で、高村氏はトヨタ自動車が建設中の先端技術実証都市「ウーブン・シティ」が市の知名度を向上させたとし、「企業が進出したい、人々が訪れたいと思う環境ができた。トヨタとさらに緊密な関係を築いていく」と述べた。 村田氏は市の経済発展に向け、企業誘致や定住人口拡大を進めるための市役所の改革が必要
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産直市4店を直営化 JAなんすん、1月14日改装オープン
JAなんすんは、地元農産物を販売する「産直市」4店舗を、出荷会員による自主運営からJA直営に切り替え、14日にリニューアルオープンする。営業時間の拡大や品ぞろえの充実などを図り、2024年には売り上げ1・6倍の達成を目指す。 直営化するのは、金岡産直市(沼津市東熊堂)、KAU~ら(同市東椎路)、長泉産直市(長泉町下土狩)、すそのふれあい市(裾野市佐野)。近隣農家が収穫したての農産物を出荷し、新鮮さと安全・安心を売りにしている。 近年は売り上げ、来店者数ともに減少傾向だったため、生産者の所得向上につなげようと同JAがてこ入れを決めた。出荷会員が高齢化しているため、運営の負担を軽減し、生産・
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静岡県東部DI プラス水準 10~12月期、3年ぶり
企業経営研究所(長泉町)が6日公表した2021年10~12月期の県東部地域企業経営動向調査の結果によると、業況判断指数(DI)はプラス7・1と前期から13・4ポイント上昇した。プラス水準となるのは18年10~12月期以来、3年ぶり。 調査は11~12月に実施し、226社が回答した。業況判断DIは製造業がプラス10・1で14・4ポイント上昇、非製造業がプラス5・1で12・9ポイント上昇した。緊急事態宣言が解除になり、経済活動の制限が緩和されたことで、各業種で売り上げが上向きになったという。 売り上げ動向DIは全産業ベースでプラス0・4と7・6ポイント改善した。業種別では「パルプ・紙・紙加工
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静岡人インタビュー「この人」 冨田和子さん 朗読録音グループ「すそのうぐいす」の会長
視覚障害者のための朗読録音ボランティアに取り組む市民グループの会長を2019年から務める。同グループは11月、ソロプチミスト日本財団の社会ボランティア賞を受賞した。岐阜県出身。65歳。 ―どんな活動をしているか。 「生活に役立つ情報や身近なニュース、エッセー、昔話などを会員が朗読した録音データを60分間のCDに編集し、市内外の視覚障害者に届けている。正しいアクセントや間の取り方にこだわり、正確に心地よく伝わるよう心掛けている」 ―受賞の感想を。 「1989年から続けている活動の歴史が評価された。素晴らしい賞をいただけてうれしい。今後の活動にもエールを送ってもらったと思っている」 ―
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市場便共用し輸出強化 静岡県産品、価格抑え競争力向上へ実験
沼津市の沼津中央青果市場を拠点に、市場便のトラックで県産品を使った加工食品を効率的に集荷し、輸出する実証実験が9日、始まった。本来は市場と契約する生産者の出荷や店舗への納品に使う市場便の物流網を活用することで、輸送コストを削減し、海外での価格競争力の向上や販路拡大につなげる。 県の「県産品海外販路拡大ニューノーマル創出事業」の一環。台湾やシンガポールなどに全国各地の産品を輸出する沖縄県の食品商社「萌(きざ)す」(後藤大輔社長)が、沼津中央青果と連携して企画した。 これまで県内事業者が商品を輸出するためには、個別に空港まで配送したり、商社に直接持ち込んだりするなどしていた。青果市場を輸出の
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絵がパンに♪楽しく認知症ケア 裾野のグループホームと商店連携
沼津市の在宅支援センターふれあい(堀井謙二社長)が、裾野市のパン店「まちコッペ」と連携し、同市内で運営する認知症グループホームの利用者が描いたイラストをパンにして販売する取り組みを始めた。利用者の感覚を刺激する認知症ケアとして企画した。堀井社長は「外部との触れ合いの中で、達成感や社会の一員という実感を持つ機会にしてほしい」と期待する。 これまで各事業所では、利用者が職員とともに夕食の買い物や外食に出掛けるなどの認知症ケア対策に取り組んできた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴って昨春から、外出や家族の面会を休止せざるを得なくなった。 活動の制限で利用者の症状が進んでしまう―。そんな懸
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登園・降園アプリで簡単に打刻 裾野市立9園がシステム導入
裾野市はこのほど、市立幼稚園と保育園計9園に、園児の登降園管理を支援するシステムを導入した。スマートフォンのアプリで簡単に登降園の時間を打刻できる。市こども未来課は「職員の事務負担を軽減して園児のために費やす時間を増やし、教育・保育の質向上につなげたい」としている。 これまで保育園では保護者が紙の名簿に登降園時間を手書きしていた。アプリを使ってスマホに園児ごとのQRコードを映し出し、園の管理用タブレット端末に読み取らせれば、自動で登降園時間が記録される。 朝の登園時間帯は、職員の業務が慌ただしくなりがちで、保護者からの電話がつながりにくかった。アプリを使えば簡単に欠席や遅刻の連絡もできる
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純国産メンマ、全国組織発足 裾野でサミット 放置竹林解消へ連携
放置竹林の解消に向けて国産メンマ作りに取り組む静岡県など8県の企業・団体が27日、裾野市生涯学習センターで開いた「純国産メンマサミット」で全国組織を発足させた。厄介者とされる放置竹林の幼竹を商品に変える各地の活動の連携を強化し、国産メンマのブランド化や販路拡大を推進する。 新組織の名称は「純国産メンマプロジェクト」。各地の団体が一丸となって国産メンマの消費を増やし、竹林整備の加速につなげようと、全国組織の設立を決めた。 サミットでは、NPO法人みらい建設部(裾野市)などが中心となって策定した新組織の規約を承認した。今後、全国各地から会員団体を募る。ゆで時間の長さや漬ける際の塩分濃度などを
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新JAの職員像発表 「持続可能な農業」に貢献 沼津で合併委員会
静岡県東部8JAの合併委員会は24日、第14回会合を沼津市のプラサヴェルデで開いた。各JA職員の代表者24人が、2022年4月の「JAふじ伊豆」誕生に向け、「安全・安心な『食と農』の追求と、持続可能な農業、豊かな地域共生社会の実現に貢献する」との職員像を発表した。 全職員が新JA経営理念の浸透と一体感の醸成を図るプロジェクトとして実施した。8JAから若手・中堅職員らを選抜し、6月から検討を進めた。 持続的な農業の実現や環境を見極めた事業運営、活力ある職場づくりなどに向けた行動指針も策定。農業を愛し、組合員・利用者・地域を結ぶ懸け橋となる▽高い専門性と熱意をもって自己革新に努める▽「夢・誇
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郵便局でEV充電 沼津、実証実験スタート
日本郵政と東京電力ホールディングスなどは18日、沼津市の沼津郵便局に急速充電器を設置し、集配用や地域住民・企業の電気自動車(EV)の充電に利用する実証実験を始めた。地域のEV充電基地として、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」を推進する。 同郵便局には急速充電器2基を設置した。実証実験で、1基は今後導入する集配用EVの充電に加え、地域住民に開放する。もう1基は、地元企業が業務用EVの充電用に共同利用する。 来年1月以降には同郵便局の屋上に太陽光パネルを設置する。局内の使用電力を、化石燃料に頼らない再生可能エネルギーへ切り替えていく。 同郵便局で開いた開始セレモニー
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放置竹林“おいしく解決” 純国産掲げブランド化 全国組織設立へ
放置竹林の解消に向けて国産メンマ作りに取り組む本県など8県の企業・団体が、全国組織の設立準備を進めている。厄介者とされる放置竹林の幼竹を商品に変えることで、地域の竹害対策や雇用創出などにつなげる。27日に裾野市で開く「純国産メンマサミット」での合意を得て発足し、ブランド化や販路拡大を推進していく。 手入れが行き届いていない竹林で高さ2メートルほどに伸びた幼竹を塩漬けし、国産メンマとして食べてもらう―。そんな活動を展開する団体が2017年から「純国産メンマプロジェクト」と銘打ち、製造ノウハウの共有や活動の情報交換などに取り組んできた。 各団体が一丸となって、中国産が大半を占める国内のメンマ
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郵便局をEV充電基地に 全国2例目、地域の脱炭素化後押し 沼津
日本郵政と東京電力ホールディングスなどは18日、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」に向けた実証実験を沼津市の沼津郵便局で始める。同様の実証実験を展開中の栃木県・小山郵便局に続く全国2例目。急速充電器を設置し、集配用に三菱自動車製の電気自動車(EV)を導入するほか、一般のEV利用者に開放し、郵便局を地域の充電基地として脱炭素化を後押しする。 日本郵政グループは2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、25年度までの5年間で集配用の軽四輪EV1万2千台と電動バイク2万1千台の導入を計画。併せて、郵便局の充電設備を活用し、地域住民向け充電サービスの提供も検討している。
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五輪舞台でサイクリング 競技コース活用 裾野でモニターツアー
裾野市スポーツツーリズム推進協議会は13、14の両日、東京五輪自転車競技男子ロードレースのコースを活用した「富士山サイクリング・モニターツアー」を市内などで開いた。県内外から11人が参加し、富士山の景観や地元の名所、グルメを堪能しながらサイクリングを楽しんだ。 五輪開催地というレガシー(遺産)をサイクルツーリズムにつなげるための取り組み。同協議会は本年度、参加者の意見を踏まえながら、自転車愛好者らをターゲットにした新しい旅行商品を開発する方針。 参加者は五竜の滝や須山浅間神社を巡ったり、地元の老舗製麺所のうどんや、地場産品を使ったアスリート向けの食事メニュー「すその頂飯(いただきめし)」
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キヌア入り「頂飯」給食に 裾野・須山小児童が試食
裾野市立須山小の児童約90人が8日、須山地区で試験栽培されているスーパーフード「キヌア」を使い、アスリート向けに開発された食事メニュー「すその頂飯(いただきめし)」を試食した。 新たな特産品づくりやスポーツ合宿誘致に向けた地域の取り組みを学び、地元に愛着を持つ機会にするのが狙い。市と市スポーツツーリズム推進協議会が企画した。 給食でキヌア入りひじきのいり煮や、市内産の新米などを提供した。同校の食堂教室では、1、6年の26人が高村謙二市長、岩佐晃伸教育長と一緒に特別な給食を味わった。6年の伊藤政美さん(12)は「キヌアのおかげで元気になった感じがする。10日のマラソン大会にも勝てそう。多く
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記者コラム「清流」 スマートシティーって何?
スマートシティーと聞くと、どんな街を思い浮かべるだろうか。クルマが空を飛び、ロボットが動き回る未来都市? トヨタ自動車が裾野市に建設中の「ウーブン・シティ」はそんな街になるかもしれない。 同市がトヨタと連動して整備を目指すスマートシティーは、自動運転車やドローンの利用が想定される。ただ、導入されるデジタル技術は目に見えないことがほとんどだろう。人口減少が進む中で人手を補い、エネルギーや交通網などのインフラを効率化し、生活やサービスの質を高めるための“裏方”になる。 多くの市民には、まだまだ想像しにくいのが現状だ。どんな街にしていきたいのか、将来のイメージを市民と共
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五輪・パラの記録 動画に 自転車レース、聖火リレー… 「感動と興奮 共有を」 裾野市公開
裾野市は、東京五輪・パラリンピックの大会記録動画「その道は世界とつながった」を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルなどで公開している。「五輪を開催した誇りを未来に語り継ぎたい」と、市内で繰り広げられた五輪自転車競技男子ロードレースや聖火リレーなどの様子をまとめた。 動画は約14分。世界のトップ選手が走ったロードレース、12人のランナーが聖火をつないだリレー、市内の中学生や障害者支援団体関係者らによるパラリンピックの採火式を収録した。 ロードレースでは、コース沿いに設けたライブサイトや観戦スポットの様子も伝えている。沿道ボランティアや演奏を披露した団体など、大会の盛り上げを
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裾野「頂飯」が特別賞 「スポーツ文化」表彰、献立開発を評価
スポーツ庁、文化庁、観光庁がスポーツや文化体験を通じた観光振興の取り組みを評価する「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」で、裾野市スポーツツーリズム推進協議会の「すその頂飯(いただきめし)プロジェクト」がこのほど、特別賞の食文化ツーリズム賞に選ばれた。 同プロジェクトは20年10月から、日本大短期大学部食品栄養学科や市内宿泊施設などと連携し、地場産品を活用したアスリート向けの献立の開発に取り組んでいる。ソバやモロヘイヤ、キヌアなどを使った約30種類のレシピを生み出し、市内でのスポーツ合宿の魅力として売り込んでいる。 同アワードの審査では「食文化というと伝統や地産地消というイメージがあ
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スマートシティー鍵握る規制緩和 裾野市、国政に期待 衆院選静岡
裾野市が、トヨタ自動車が同市で着工した先進技術実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりに乗り出している。「双子のスマートシティー」(高村謙二市長)として、自動運転技術やドローンなどを活用した豊かな暮らしを目指す。実現に向けて立ちはだかるさまざまな規制の壁を打ち破るため、国政への期待を寄せている。 「新しい価値を生み出し、この地域を活性化させたい」。トヨタのジェームス・カフナー取締役は5日、市が主催した市民向け説明会で地域との共存を強調。トヨタが開発した自動運転車「eパレット」や次世代モビリティーなどの技術を、市が進めるJR岩波駅周辺整備事業に提供する方針を示した。 市は駅周辺をウ
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医療機器部品の生産強化 長泉の米山製作所、新工場建設へ
プラスチック製品成型加工の米山製作所(長泉町、米山忠弘社長)は、新工場を本社隣接地に建設し、医療機器部品の生産体制を強化する。2022年3月ごろに着工し、同年秋に完成、稼働する見通し。 医療機器部品を生産する現在の工場は床面積が330平方メートルと手狭なため、新工場を建設して生産能力を高める。医療分野を新たな収益の柱として育て、経営の安定化につなげる。稼働当初は10%ほどの生産能力増強を見込み、将来的には新製品の開発も視野に入れる。 新工場は重量鉄骨2階建て、延べ床面積約980平方メートル。半分以上はクリーンルームにし、製品の安全性、信頼性の確保を図る。 同社は売上高のおよそ半分を主力
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静岡人インタビュー「この人」 山本武正さん 富士山フォトコンテストで最優秀賞
静岡中央銀行が主催したコンテストで、応募総数713点の中から最高賞に輝いた。受賞作「春爛漫(らんまん)」は、同行の2022年カレンダーに採用される。沼津市出身。73歳。 ―受賞の感想を。 「地元の朝霧霊園から八重桜や春に紅葉するモミジとともに富士山を撮影した。これまで撮った写真の中でも自信作だったが、最優秀賞と聞いて驚いた。カレンダーになり、たくさんの人に見てもらえることがうれしい」 ―写真を始めたきっかけは。 「カメラ歴は約8年。勤めていた会社を定年退職し、健康維持のために何か趣味を持とうと考えていた時に、家電量販店でたまたまカメラが目に入った。購入して初めて撮影したのが十里木高原
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裾野市の行財政構造改革 市民理解へ説明丁寧に【湧水】
裾野市は、財政調整基金(財調)に頼った財政体質からの脱却に向け、新たな行財政構造改革計画をまとめた。ただ、数値目標が示されないなど、物足りなさを感じた。実効性を高めるため、進捗(しんちょく)を検証できる具体的な目標を設定し、市民の理解を得られるよう丁寧な説明を進めてほしい。 市は2月、独自の財政非常事態宣言を発令した。市の貯金に当たる財調の取り崩しなどの要素を除いた実質単年度収支は12年連続赤字。このままでは財調が数年後に払底するとの懸念から宣言に踏み切った。 財政力指数は08年度に1・60と全国で上位だったが、20年度は0・99まで低下した。歳入を見ると、リーマン・ショックを皮切りに法
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東部業況DI 7.8ポイント改善 7~9月期、非製造業で上昇
企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた7~9月期の県東部地域企業経営動向調査によると、業況判断指数(DI)はマイナス6・3と前期(4~6月期)に比べて7・8ポイント上昇した。改善は2期連続。 調査は8~9月に実施し、222社が回答した。業況判断DIは非製造業がマイナス7・8と15・5ポイント上昇したが、製造業は0・0からマイナス4・3に低下した。 売り上げ動向DIはマイナス7・2と5・9ポイントの改善。製造業は業種によって明暗が分かれ、「金属製品」がプラス56・3(前期プラス41・7)、「一般機械器具」がマイナス4・5(同マイナス41・2)と改善した。一方、「食料品」「パルプ・紙・紙
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ウェブ上でカーテン自由に“試着” 清水町の専門店 システム開発
清水町玉川のカーテン専門店「インテリアハウス窓」(小池哲生社長)がこのほど、沼津高専、三島信用金庫の産学金の連携で、ウェブ上で自宅の写真にカーテンを“試着”できるシステム「カリコ」を開発した。店舗での滞在時間を短縮し、コロナ下でも安心してカーテン選びをしてもらおうとPRしている。 同店は量販店との差別化を模索し、専門店ならではの品ぞろえと丁寧な提案をインターネットと融合させた新たなサービスの展開を思い立った。メインバンクの三島信金に相談し、沼津高専とのマッチングが実現した。 開発は、色彩工学が専門の高矢昌紀准教授と共同で取り組んだ。試作を繰り返し、店で扱うカーテン
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事業者に3万円支給へ 裾野市、第三者認証取得促す
裾野市は1日までに、県の「ふじのくに安全・安心認証」など新型コロナウイルス対策の第三者認証を受けた市内事業所に独自の支援金として3万円を支給する方針を決めた。 緊急事態宣言の解除を受け、市内の経済活動の回復が見込まれる中、各事業所に感染対策の徹底を促し、地域全体で感染抑制に取り組む機運を高めるのが狙い。11~12月に支給申請を受け付け、来年1月末までの支給完了を目指す。 飲食店や宿泊施設に限定せず、あらゆる業種が対象。市内に営業所があるバス、タクシーは車両単位で支給する。市産業振興課は約1600ある市内全事業所の7割への支給を想定する。経費を含め事業費は3600万円。国の新型コロナ感染症
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記者コラム「清流」 見習いたい謙虚な姿勢
11月に100歳を迎える裾野市の市川栄子さんの取材で自宅を訪ねた。会話もはきはきとしていて、年齢よりもかなり若く見える元気な姿に驚いた。 早くに夫をなくし、女手一つで3人の子どもを育て上げた市川さん。若い頃は戦中戦後の騒乱期で苦労ばかり。今も毎日、夫の供養と散歩を欠かさない一方で、旅行などぜいたくを控えているという。「もっと楽しみを持ってもいいのでは」と言うと、「亡くなった家族に申し訳ない」との答えが返ってきた。 日本は人生100年時代が近づく。記者も市川さんのように健康に長生きできるだろうか。まずは日頃の不摂生から少しずつ改めようと肝に銘じた。謙虚でつつましい姿勢を見習いたい。
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ものづくりへの思い学ぶ 特別支援学校生徒、トヨタ社員ら講師に
静岡県東部の特別支援学校10校が17日、高等部の生徒が就労に向けて仕事の知識や姿勢を身につける「キャリア教育スクール」をオンラインで開いた。約100人が、トヨタ自動車の社員らからものづくりに込められた思いやこだわりを学んだ。 講義は沼津市のサンウェルぬまづから各校にウェブ配信する形で実施した。トヨタ東富士研究所(裾野市)の管理部総括室の野田清美主任は、自動車の企画から設計、生産までの流れなどを説明。小型モビリティーやロボットなどの開発にも力を入れていることを挙げ「移動の自由を実現し、多くの人の夢をかなえる可能性につなげたい」と強調した。 トヨタ自動車東日本東富士総合センター(同市)の従業
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自治組織に権限と財源 裾野市長答弁 課題解決へ構想
裾野市の高村謙二市長は8日の市議会9月定例会代表質問で、行財政構造改革の一環として、地域の自治組織に一定の権限と財源を託し、地域の課題解決を図る構想を明らかにした。住民自治機能を強化し、行政のスリム化にもつなげる。 杉山茂規氏(未来すその)への答弁。高村市長は「地域ごとに異なる課題の解決は、地域での話し合いを尊重していきたい」と強調。地域に新たな自治組織を置き、交通弱者の移動手段確保やコミュニティー維持のためのイベント、公共施設の使い方など、住民の裁量で優先すべき取り組みに、財源を活用してもらう仕組みを研究するという。 自治組織は「コミュニティースクールの運営組織が基盤になりうるのではな
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裾野市自主運行バス「すそのーる」 年度末廃止へ 低収支率続き
裾野市が、公共交通の空白地と鉄道駅を結ぶ自主運行バス「すそのーる」を2022年3月末で廃止する方向で調整を進めている。収支率の低い状態が続いているため。8月下旬に4回にわたって住民説明会を開き、市民に理解を求めた。 すそのーるは08年度の運行開始当初から利用が低調に推移。市は18年度に策定した計画で運行継続の基準を「収支率20%以上」と設定したが、以降も基準を下回り続け、今年4~6月は12・01%にとどまった。運行事業者に委託料として支払う経費と収入の差額は年間3千万円前後と、需要に対して財政負担が大きいため、廃止に向けた手続きに踏み切った。 9月下旬の市地域公共交通活性化協議会で了承を
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パラ自転車発信 ”二足のわらじ”で奔走 競技連盟広報/ラジオパーソナリティー 大西さん「橋渡し役に」
24日に開幕する東京パラリンピックで、静岡県は25日から自転車競技が繰り広げられる。日本パラサイクリング連盟の広報を務めるラジオパーソナリティー大西涼太郎さん(46)=裾野市=は、“二足のわらじ”を生かして競技の普及とPRに尽力している。開幕を控え、「世界の超人が一堂に会すまたとない機会。パラサイクリングが静岡に密着したスポーツになれば」と期待する。 競技経験のない大西さんは2015年秋、伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開かれた国際大会でMCを務め、パラサイクリングに魅了された。「すごいの一言。感動した」。レースの迫力に圧倒されたという。 一方で、観客の少
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記者コラム「清流」 貴重な交流の思い出
カラン、カラン―。小山町の東京五輪自転車ロードレースのコース沿いでは、海外では定番の応援アイテム「カウベル」の音が鳴り響いた。声援の代わりにベルで白熱したレースを後押しする住民の姿が目立った。 「大きい音を鳴らしたら、選手がボトルを投げてくれた」。自宅近くで観戦した小学2年の男児が興奮気味に話してくれた。ロードならではの選手との交流だ。しかし、男児はボトルを受け取っていいとは知らず、そのまま置いてきたという。 「もったいなかったね」と慰めたが、男児は本場の観戦文化を体験できて喜んでいる様子だった。ボトルは手元に残らなかったが、自分のエールに五輪の選手が応えてくれたという思い出は何よりも貴
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未来都市整備徐々に拡大 裾野、産学官組織設立1年
裾野市に建設されるトヨタ自動車の未来都市「ウーブン・シティ」と連動し、デジタル技術を活用して地域課題の解決を図る同市の産学官組織「SDCCコンソーシアム」が、設立から1年を迎えた。ドローンや人工知能(AI)など先端技術を使ったサービスや実証実験の展開が広がりをみせている。今後は取り組みの効果を市民に実感させられるかが課題になる。 コンソーシアムは、ウーブン・シティと連動したまちづくりを目指すSDCC構想の具現化に向け、昨年7月に発足した。現在、78の企業・団体が参画する。これまでに、AIが衛星写真から耕作放棄地を判別する実証実験や、農薬散布用ドローンの試験導入などに取りかかった。7月上旬の
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裾野市とコンサル 「移動」変革へ協定 ウーブン・シティ具体化
裾野市は29日、総合コンサルティング業の「KPMGコンサルティング」(東京都)と連携協定を締結した。トヨタ自動車が建設している先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりを進める「SDCC構想」の具体化に向け、未来のモビリティーの在り方の検討や、行政のデジタル化などのノウハウを提供してもらう。 同社は全国各地でスマートシティー推進の支援に取り組んでいる。自治体との協定締結は同市が初めてという。協定に基づき、ヒト・モノ・サービスの移動の変革に向けた実証実験▽新しい公共交通計画作り▽行政手続きのオンライン化▽デジタル技術とデータを活用した行政サービス―などの実現に向けて連携する。
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国内トップ選手解説 裾野のライブサイト 五輪自転車男子ロード
東京五輪自転車競技男子ロードレースが行われた24日、裾野市の須山地区研修センターに設けたライブサイトでは、国内トップ級の選手らがレースを解説し、集まった市民96人に競技の魅力を伝えた。 解説したのは、レバンテフジ静岡主将の佐野淳哉選手(39)=静岡市清水区=、五輪に3大会連続出場した元選手の沖美穂さん(47)=裾野市=、04年アテネ五輪に出場した鈴木真理選手(46)=千葉県=の3人。大型モニターで生中継を見ながら、レースの基礎知識や選手たちの駆け引きの妙などを解説した。 鈴木選手は「国ごとのチームで、アシスト(役の選手)がエースをどう勝たせるか、展開を考えながら走っている」とレースの見方
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静岡県東部企業の業況DI 15.8ポイント改善 4~6月期、製造業の回復顕著
企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた4~6月期の県東部地域企業経営動向調査によると、業況判断指数(DI)はマイナス14・1と前期(1~3月期)に比べて15・8ポイント上昇した。改善は2期ぶり。 調査は5~6月に実施し、199社が回答した。製造業の業況判断DIは0・0と21・3ポイントの大幅改善。非製造業はマイナス23・3で、12・0ポイント上昇した。 7~9月期の予想DIはプラス7・2と継続的な回復への期待感が表れた。ただ、東京都で新型コロナウイルス感染再拡大に伴って緊急事態宣言が再発令されるなど、調査後の状況が変化していることから、同研究所は7月以降の景気動向の見通しは不透明な情
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地域資源の情報 どう発信 人を呼び込む実例学ぶ 裾野高で特別講座
裾野高は12日、地域資源の効果的な情報発信の手法を学ぶ特別講座を裾野市佐野の同校で開いた。キャリア・コミュニティビジネス系列の3年生38人が、地域資源を生かしたまちづくりに取り組むフリーライター増田都佳佐さん(39)=沼津市=の話に耳を傾けた。 増田さんは、同市内浦地区に100年以上前から残る建物を交流スペースや地域情報の発信拠点として再活用した取り組みを挙げ、市外から人を呼び込む仕掛けづくりを紹介した。展示会などイベント情報の発信を進め、新聞記事などに採り上げられたことで「幅広い年代に認知され、信頼感を得られた」とした。 SNSを活用した市場調査を基にイベントの開催日時を決めているとし、「
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フェンシングのカナダ代表、沼津に 21日まで合宿
東京五輪に出場するフェンシングのカナダ代表選手団が来日し、11日深夜、事前合宿する沼津市に到着した。同市のキラメッセぬまづを拠点に21日まで市内に滞在し、24日から始まる競技本番に向けた最終調整を行う。 訪れたのは、選手11人とスタッフ12人。来日前に新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませた。11日夕に成田空港に到着し、PCR検査で全員の陰性を確認した。 選手団はキラメッセぬまづに着き、バスから降りると、長旅の疲れをにじませながらも、出迎えた市職員らに笑顔で手を振った。 12日午前から早速、トレーニングを開始した。チームリーダーのベンジャミン・マナノさんは「完璧な環境を準備してくれた
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記者コラム「清流」 敷居の低い空き家活用
裾野市岩波の築約50年の空き家が、店舗開業を目指す人らに試験営業のスペースを貸すチャレンジショップに生まれ変わった。約60平方メートルのコンパクトな空間にコーヒーショップや雑貨店などが入居した。 民間企業が大学生らと手掛けた改修は、ほぼDIY。床や棚などには廃材を利用し、低予算で仕上げた。完成度は高いとは言えないが、裏を返すと、今後も入居者らが内装などに手を加えられるということだ。 空き家の活用は地方都市共通の課題。ただ、改修に完璧を求めると、費用も時間もかかってしまう。チャレンジショップを見て、とにかく使ってみる意識も時には大切だと感じた。敷居を低くした「活用」なら、空き家解消が加速す
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ブランド米生産、トヨタ式で拡大 JAなんすんがシステム導入
JAなんすんと管内4市町、県などでつくるブランド米推進協議会は2021年度、ブランド化を進める「するがの極」の生産拡大に向け、トヨタ自動車が開発した農業生産管理システムを試験導入した。業務の無駄を省くトヨタ方式の「カイゼン」のノウハウを取り入れる。工程や生産実績などのデータを同JAが一元管理し、栽培の効率化につなげていく。 本年度は生産者4人が利用する。スマートフォンで専用アプリに日々の作業内容や肥料・農薬の使用実績、収穫量を入力し、作業記録などのデータを蓄積していく。集約したデータを分析し、作業の効率化や品質向上、コスト削減などの改善を図る。経験や勘に頼りがちだった農作業を、データに基づ
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準高地トレ効果実証 無酸素性運動 日帰りでも向上 裾野
裾野市スポーツツーリズム推進協議会は30日、準高地トレーニングの効果を検証する実証実験の中間報告会を市生涯学習センターで開いた。日帰りの準高地トレーニングで、数日後に無酸素性運動のパフォーマンスが向上することを確認した。 プロジェクトリーダーの杉山康司静岡大教育学部教授が成果を発表した。実験は、同大の学生が標高1450メートルの水ケ塚公園周辺と平地に分かれ、インターバル走など同じ内容の高強度トレーニングを実施。3日後と7日後に自転車を30秒間全力でこぐテストを行った。 その結果、いずれも準高地でトレーニングをした学生の方が自転車をこぐ力が高まっていたという。杉山教授は、筋肉を動かす乳酸系エネ
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女性経営者「何度でも挑戦できる」 沼津で起業トークライブ
女性の起業・就業を支援するNPO法人Woman’s(ウーマンズ)サポートはこのほど、女性経営者が起業の経験を語るトークライブを沼津市の沼津商工会議所会館で開いた。同NPOの曽根原容子理事長ら同市などで事業を展開する女性3人が起業の心構えや経営の信念などを伝えた。女性の起業やキャリアアップ、人脈づくりを支援する新規事業。本年度は全5回開催する。初回は18人が受講した。 エステサロンなどを経営する曽根原理事長は、32歳の時に初出店したサロンの経営が立ち行かなくなり、大手企業に売却した体験談を披露した。その後、改めて店舗開業を実現したことから「引き際を間違えなければ、何度でも挑戦でき
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住家の被害認定、迅速に 沼津で研修会、東部市町職員ら参加
静岡県は24日、県東部の市町職員や土地家屋調査士を対象に、災害時の住家被害認定調査の研修会を沼津市の県東部総合庁舎で開いた。被災者が生活再建支援を受けるのに必要な罹災(りさい)証明書を速やかに発行できるよう、スキルアップを図った。 風水害のリスクが高まる本格的な出水期に備え、東部、賀茂、中部、西部の4地区で研修会を開いている。今回は、東部14市町の税務担当職員や土地家屋調査士ら約40人が、模擬住家を使った県独自の実地演習に臨んだ。 地震と水害の2パターンを想定し、イラストシートで被災状況を表現した模擬住家を用意した。参加者は窓ガラスの破損や壁の剝落、家屋の傾き、浸水などの被害の度合いを調
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演奏でランナー後押し 裾野の園児や高校生【五輪聖火リレー】
静岡県での聖火リレー最終日の25日、裾野市区間のスタート会場となった市運動公園陸上競技場では、地元の保育園児や高校生が演奏で聖火ランナーを後押しした。 同市の富岳台、富岳南両保育園の年長園児44人は白い法被姿で、日頃から練習を重ねている和太鼓の音を響かせた。オリジナル曲「絆」を元気良く演奏し、ランナーを鼓舞した。 県立裾野高吹奏楽部の28人は「パプリカ」「アンダー・ザ・シー」など6曲を披露し、会場を盛り上げた。部長の中野綾花さん(18)は「ランナーに頑張ってほしいとの思いを込めて演奏した。東京五輪に少しでも関われてうれしい」と話した。 (東部総局・八木敬介)
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クラフトビール組合設立 多彩な味、地域の魅力に【解説・主張しずおか】
クラフトビールの一大産地になっている静岡県東部の製造業者など6社が5月下旬、共同で原材料の仕入れや商品の販売に取り組む協同組合を設立した。クラフトビール専門の組合は県内初で全国的にも珍しい。各社の独自色があふれるビールは観光資源となる。経営の安定化だけでなく、多彩なビールが楽しめる地域という魅力発信に努めてほしい。 消費者の嗜好(しこう)の多様化に伴い、クラフトビールの人気は高まっている。一方で、大手メーカーの参入が相次ぎ、競争が激化。さらに、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食の自粛ムードで、飲食店向けの出荷が激減した。観光需要も低迷し、各社は厳しい経営環境に置かれている。輸送などのコス
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トヨタ未来都市「てこに活性化」 静岡県知事選、両候補が訴え
トヨタ自動車が裾野市で着工した先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」。世界中から注目されるプロジェクトを生かし、企業誘致や産業振興などの効果を広域にもたらせるか。任期満了に伴う静岡県知事選(20日投開票)で、4選を目指す無所属現職の川勝平太氏(72)と、前参院議員の無所属新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の両候補はともに、ウーブン・シティをてこにした地域の活性化を訴える。 建設地の裾野市はトヨタと連動し、デジタル技術で地域課題を解決する未来都市づくりを加速させる。田園が広がる裾野市北部の農地2カ所で11日、JAなんすんがドローンを使った農薬の試験散布を実施した。作業の省力化を図る技術を生産
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セキトランスシステム(長泉町) 関則雄社長 新商品で快適な生活を【キーパーソン】
運送・廃棄物処理業を主軸に、新事業として高齢者らの生活改善につながる自社製品の開発に取り組む。5月には、トイレットペーパーが片手で切れるホルダー「サワラナイデー」を商品化した。新事業の狙いや今後の展開を聞いた。 ―なぜ自社製品開発に乗り出したのか。 「小規模な会社が商圏を広げるのはリスクがある。県東部に根差し、地元の顧客と多層的な取引を行って成長を図る必要がある。本業に加え、住設機器を販売している。2019年には『くらし創快事業部』を新設し、自社製品の開発も始めた。いずれも生活を快適にするという方向性は同じ。ビジネスと社会貢献を両立していきたい」 ―サワラナイデー開発の背景は。 「開
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私立中高一貫校 合同で進学相談会 北海道から九州の19校PR
私立中高一貫校の合同進学相談会「学校を知ろう。」(同実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、清水町の沼津卸商社センター展示場で開かれた。北海道から九州までの19校の入試・広報担当者らが自校の魅力をPRした。 新型コロナウイルス感染対策で、来場者を入れ替える2部構成で開催した。県東部の小中学生と保護者ら計約300人が各校のブースを回り、入試の概要、教育方針、寮や部活動などの学校生活について熱心に説明を聞いた。 相談会は、児童・生徒の進路選択の幅を広げようと、沼津市の学習塾「学優舎」が中心となって1992年から毎年開催している。 (東部総局・八木敬介)
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空き家活用、開業を応援 裾野活性化へ大学生ら改修
空き家を有効活用し、店舗開業を目指す人らに試験的な営業のスペースを貸すチャレンジショップ「すそのとwA」がこのほど、裾野市岩波地区にオープンした。空き家の改修は、建築を学ぶ首都圏の大学生らが携わった。周辺への開業・起業を促し、地域の関係人口を拡大しようと、三島市の「日の出企画」(山田知弘社長)が企画した。 JR岩波駅から南東に徒歩5分。木造平屋立て、築約50年の空き家を大学生や地元有志らがDIYで改修し、地域活性化への貢献を目指す施設に生まれ変わらせた。大学生は改修後のコンセプトやデザインも考案した。 和室の砂壁や天井を撤去し、梁(はり)や柱に使われている木材を見せることで、開放的で温か
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裾野で「軽トラ市」 岩波地区 買い物弱者解消へ試行
裾野市の産学官金でつくる南富士山産業連携研究会FCRUM(フクラム)は5日、食料品や飲食などを提供する軽トラマーケットを同市岩波のいわなみキッチンで開いた。地域の「買い物弱者」の解消につなげようと試行した。今後、継続して開催することも検討する。 地元の店舗や農業者など7団体が出店し、軽トラックの荷台などに商品を並べた。新鮮な野菜や総菜、地酒、コーヒー、スイーツなどを販売した。 岩波地区には食料品関連の小売店が少なく、車を持たない高齢者らの買い物の支援が地域の課題という。フクラムは軽トラ市について、移動商店街としての可能性を検証し、今後の活動を模索していく。 全国各地で軽トラ市の普及に取り組む
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障害者自転車 魅力学ぶ 千福が丘小で乗車体験も 裾野
裾野市立千福が丘小で4日、パラサイクリングを学ぶ特別授業が行われた。伊豆市を拠点に活動し、今夏の東京パラリンピック出場を目指す藤井美穂選手(26)が実技を披露しながら、パラサイクリングの魅力を4年生22人に伝えた。 生まれてすぐに右足を失ったという藤井選手は、義足の着脱を実演したり、片足でロードバイクを走らせたりした。 パラサイクリングの魅力について「スピードに乗って、他の選手を追い抜く時が楽しい」と語った。 日本パラサイクリング連盟の広報を務める大西涼太郎さん(45)は、パラサイクリングには障害に応じて四つのタイプの自転車があることなどを説明した。児童は脳性まひの選手らが使う三輪自転車の乗
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裾野市がトヨタ社員採用 未来都市周辺整備を担当
裾野市は31日までに、市内で先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」を建設しているトヨタ自動車の社員1人を、6月から任期付き採用職員として迎え入れる方針を固めた。トヨタ社員はウーブン・シティ周辺のにぎわい創出やアクセス向上を図る整備事業を担当し、トヨタとのパイプ役を担う。 市はウーブン・シティ建設と連動した周辺整備事業の推進を図るため、トヨタとの連携強化が必要と判断し、社員の派遣を同社に打診していた。派遣される社員は、市の建設部付き参事(課長級)として専属チームに所属し、トヨタとの連絡・調整、周辺住民や関係機関との協議・説明を受け持つという。 任期付き採用職員は高度な専門知識を生かした民間
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大規模停電時にFM局が情報発信 沼津で協定締結 東電PGとコミュニティ放送協会東海
東京電力パワーグリッド静岡総支社と日本コミュニティ放送協会東海地区協議会は31日、大規模停電時の情報発信に関する協定を締結した。同協議会に加盟する県東部のコミュニティーFM放送局8局は大規模停電時、同総支社の要請を受け、地域に関連情報を提供する。 平日は5千軒以上、休日・夜間は1万軒以上の停電が発生したり、発生の恐れが生じたりした場合、同総支社が当該エリアのFM局に情報の放送を要請する。平時から連絡体制の整備や訓練、意見交換に取り組み、FM局への円滑な情報伝達を図る。 渋井慶次郎総支社長と同協議会の久田五海会長(浜松エフエム放送社長)が沼津市大手町の同総支社で協定書に押印した。渋井総支社長は
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静岡人インタビュー「この人」 松村拓郎さん 地元飲食店の料理を宅配する「ヌマヅイーツ」を展開
父が経営するラーメン店で4年間働いた後、2019年に地元飲食店の人材確保を支援する「エキサイティング」を起業。20年5月から「ヌマヅイーツ」に乗り出した。24歳。 ―なぜヌマヅイーツを始めたのか。 「昨春の休業要請で、身近な飲食店がテークアウトしかできなくなった。店の代わりに料理を配達することで、地元店を守りたいと思った。沼津で出前と言うと、すしかピザがほとんどで選択肢が少なかった。もっといろんな料理を楽しめればという思いもあった」 ―どんな思いで事業に取り組んでいるのか。 「地元に密着したサービスとして、商品だけでなく、店が商品に込めた思いやこだわりも一緒に届けていく。利用者には常
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クラフトビール6社、組合旗揚げ 「聖地」目指し共同で仕入れ、市場開拓
小規模醸造所が集中して全国有数のクラフトビール生産地になっている静岡県東部の製造業者など6社が28日、県内初で全国でも珍しいクラフトビール専門の協同組合を設立する。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食や旅行の自粛ムードで、売り上げ減少に苦しむ中、共同して販売や仕入れなどに取り組む体制づくりに乗り出す。 クラフトビール製造に参入した大手メーカーとの競合に加え、コロナ禍で主に飲食店への卸売りが不振に陥るなど、各社は厳しい経営環境に追い込まれている。以前からイベント参加などで交流があった各社は、団結して危機を乗り越え、地元業界と地域を盛り上げようと「静岡クラフトビール協同組合」の設立を決めた。
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トヨタ未来都市融合へ 裾野市が基本構想 岩波駅前に交流拠点
裾野市は22日、トヨタ自動車が市内に建設している先進技術の実証都市「ウーブン・シティ」と地域の融合を目指す「北部地域まちづくり基本構想」を発表した。ウーブン・シティの玄関口となるJR岩波駅前に交流拠点を整備し、実証都市の効果が広範囲に及ぶよう次世代産業の誘致なども進めていく方針を示した。 構想期間は2035年度までの15年間。25年度までの短期構想では、岩波駅周辺エリアの整備に注力する。ウーブン・シティ建設に伴う関係・交流人口拡大を見据え、情報発信や物産販売、子育て支援の機能を持たせた交流拠点を駅前に整備する。駅前ロータリーや駐車場も整備して広域の交通結節点とし、アクセス向上を図る。 中