磐田支局 八木敬介
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3年ぶり“参勤交代” いわた大祭り、江戸期の活気再現
江戸時代の宿場町のにぎわいを再現する「第20回いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、磐田市見付の磐田城山球場で開かれた。参勤交代の様子を演出する大名行列が繰り広げられ、市民らが地元の歴史や文化を堪能した。 地元中学生や住民有志ら約60人による遠州大名行列は、草地博昭市長が藩侯役、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの選手7人がかごかき役で加わり、和太鼓の音に合わせて球場内を練り歩いた。 生き別れた男女が見付宿で再会する謡曲をモチーフにした舞を披露する「舞車引き合わせ」、子どもらによるサンバやサルサなどのダンスパフォーマンスも会場を盛り上
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豊岡支所の機能移転へ 磐田市、隣接書庫棟を増改築
磐田市は27日までに、耐震性能がやや劣るとされる市役所豊岡支所について、隣接する書庫棟を増改築して支所機能を移転する方針を決めた。2023年度に改修工事を行い、早ければ24年度に新棟での業務を開始する見通し。 市議会6月定例会に提出する22年度一般会計補正予算案に、改修の設計業務委託費850万円を盛り込む。市総務課によると、現庁舎は1981年度完成。耐震性能ランク2で、震度6~7でも倒壊する危険性は低いが、建物が被害を受ける恐れがあるという。 支所では、証明書類の発行や福祉関連などの窓口業務を行っている。市民ら不特定多数の人が利用するため、今以上の安全を確保する必要があると判断。費用を抑
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赤シソ収穫最盛期 磐田・豊岡特産、畑一面に紫色
磐田市豊岡地区で約50年前から栽培されている特産の赤シソが、収穫の最盛期を迎えている。JA遠州中央塩蔵野菜部会の会員14人が計約30ヘクタールで手掛ける県内最大の産地。畑は生育した赤ジソの葉で覆われ、一面が濃い紫色に染まった。 同市上神増にある農業大箸英之さん(56)=同市壱貫地=の畑では4月下旬から収穫が始まり、現在は連日、乗用型の機械で刈り取りを行っている。赤シソは生育が早いため、刈り取った後も葉が1週間程度で成長し、7月中旬までに10回程度収穫作業を繰り返すという。大箸さんは「色づきも香りも良い」と話した。 同JA豊岡店によると、2~3月の小雨などの影響で例年よりも生育が遅れ気味だ
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磐田の不発弾 6月26日に処理 628世帯1400人避難対象
磐田市は18日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を、6月26日に発見現場で行うと発表した。陸上自衛隊による処理作業中は、現場から半径355メートル内を警戒区域とし、628世帯の住民1411人に避難指示を発令する。 市防災センターに関係機関を集めて開いた不発弾処理対策本部会議で決めた。不発弾から信管を除去する処理作業は午前9時から始め、3~8時間程度かかる見通し。住民らには午前7時からの避難を求め、同市上新屋のアミューズ豊田を避難場所として開放する。 作業中は、警戒区域内を通る国道1号バイパスや県道磐田袋井線などの道路を通行止めにする方針。交通規制の範囲は国土交通省などと最終調整中
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磐田農高、寺谷用水土地改良区 緑化推進で総理大臣表彰
今年の緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受けた磐田市の県立磐田農高と寺谷用水土地改良区の関係者が16日、市役所に草地博昭市長を訪ね、受賞を報告した。 磐田農高は、生徒が栽培管理する校内のバラ園を市民に開放したり、公園花壇の手入れに取り組んだりしている。寺谷用水土地改良区は、浜松市天竜区の水源涵養(かんよう)林の保全や上流域との交流活動を進めてきた。 磐田農高生徒会長の3年梶原駿さん(17)は「活動を通じて磐田に貢献できてうれしい」、同土地改良区の池田藤平理事長は「大変名誉な賞をいただき、さらに精進しなければと感じた」と話した。 草地市長は「市として誇りに思う。積み重ねてきた歴史を次の
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記者コラム「清流」 心を癒やす香り
今春は花の見頃を取材する機会に恵まれた。春らしい淡い色の花を咲かせたサクラやフジの美しさを伝えたくて、夢中でカメラのシャッターを切った。 撮影に集中していると、マスクから漏れ出た息で眼鏡がくもり、体も少し熱くなる。クールダウンしようとマスクをあごにずらした瞬間、甘い香りに包まれていることに気づいた。「甘い」としか表現できない語彙(ごい)力が歯がゆいが、花の香りは見た目の美しさと同様に多彩だ。 普段はマスクを着けているからか、鼻づまりの記者でもコロナ前より香りを鮮明に感じた気がする。深く息を吸うと、心が癒やされた。気兼ねなくマスクを外し、香りを思う存分楽しめるようになる日が待ち遠しい。これ
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“未来の技術者”ものづくり体験 小学生対象に講座 ヤマハ発が初企画
ヤマハ発動機は12日、磐田市内の小学生を対象に、ものづくりの楽しさを伝える体験講座「キッズラボ」を、同市新貝の本社に併設する企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」で始めた。初回は市立磐田北小の4、5年生66人が工業デザインやプログラミングを学んだ。 商品・技術開発の工程の一端を体験し、ものづくりへの関心を高めてもらうことで、将来の技術者育成につなげようと初めて企画した。 4年生は、乗り心地や走行の安定性など機能面も考慮された同社製バイクのデザインについて説明を受けた。紙に印刷されたさまざまな車種のパーツを自由に組み合わせ、自分だけのバイクを作り上げる工作にも取り組んだ。芝田修治君(
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ヤマハ発動機、売上高最高 1~3月期決算 コスト増で減益
ヤマハ発動機が13日発表した2022年1~3月期連結決算は、売上高が前年同期比8・5%増の4817億4700万円と第1四半期の過去最高を更新した。新興国で二輪車、先進国で船外機の販売を伸ばした。一方で、原材料価格や物流費の高騰によるコスト増が響き、減益となった。 営業利益は16・9%減の400億7900万円、経常利益は13・5%減の457億1600万円、純利益は21・9%減の326億1400万円だった。営業利益ベースで原材料価格高騰のマイナス影響は約170億円に上ったという。 事業別の売上高は、ランドモビリティ事業が8・6%増の3154億円。インドネシアやブラジルで二輪車の販売台数を増や
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中小企業の“人財”確保支援 磐田市が補助制度を拡充
磐田市は、市内中小事業者の人材確保に対する支援に力を入れている。本年度、インターンシップ(就業体験)の受け入れや、専門的なスキル・ノウハウを持つ副業人材活用の経費を補助する制度を新設。“人財”による地元企業の成長を地域経済の活性化に結びつけようと、積極的な採用を促す支援メニューを拡充した。 インターンシップ受け入れ促進事業費補助金は、企業が負担した実習生の交通費・宿泊費や各種経費を補助する。会社説明会・見学会の開催でも補助が受けられる。労働力人口が減少する中、地元の若者やUIJターンを希望する県外在住者らの就労を促し、企業の人手確保につなげる。 昨年10月に設けた
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子どもの脱マスク 屋外活動は容認も 磐田市長見解
磐田市の草地博昭市長は12日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策のマスク着用について「(教員や保護者らの)一定の管理下であれば、子どもたちの屋外での活動では外してもいいのではないか」との見解を示した。 夏場に向けて保護者から熱中症のリスクを懸念する声が上がっているとして、国に対して「対応を見直してほしい」と求めた。 屋外でのマスク着用を巡っては、松野博一官房長官が同日、人との一定距離確保を前提に「マスクを外すことを推奨している」と述べた。草地市長は「感染状況を見ながらになるが、国からマスクを外す判断基準となる科学的見地が示されれば、市としては前向きに、積極的に対応したい」と強調した。
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「千手」の思い舞に込め 磐田・長野小3、4年が練習に汗 28日の運動会で披露
磐田市立長野小の3、4年生80人が、地域にゆかりがある平安末期の女官「千手の前」を題材にした舞の練習に励んでいる。同校の伝統として20年以上にわたって継承されている舞で、28日の運動会で練習の成果を披露する。 源頼朝に仕えた千手は、源平合戦に敗れ捕虜になった平重衡の世話を命ぜられた。交流するうちに2人は恋仲となり、重衡が処刑された後、千手は尼となって磐田の地で思い人を弔ったとされる。 学区内に千手の墓が残る同校では1998年から毎年、「千寿手毬(まり)歌」に地元舞踊愛好家が振り付けをした舞を3、4年生全員で踊っている。生徒たちは体育の授業や昼休みの時間に、千手の悲恋を表現した舞の練習を重
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ジュビロの必勝 書で祈願 磐田西高部員15人 ホーム戦へエール
静岡県立磐田西高書道部の2、3年生15人が8日、14日に開催されるサッカーJ1ジュビロ磐田ホーム戦の「磐田デー」に向け、必勝祈願の書道作品を磐田市の同校で制作した。作品は試合当日、ヤマハスタジアム内のジュビロ広場に展示され、磐田デーを盛り上げる。 部員たちは、縦4メートル、横0・8メートルの紙2枚に毛筆で「突き進め 勝利に向かって」「今こそ団結 心を合わせて」と応援メッセージを書き上げた。背景には、クラブのマスコットキャラ、ジュビロ君とジュビィちゃんをイメージした鳥や、団結心を表現した金色の輪などを描いた。 部長の3年村田夏葵さん(17)は「緊張したけど、地元チームを応援する思いを込めて
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発酵野菜使い料理試作 食品ロス減へ活用模索 磐田農高生と地元店
磐田農高の食品研究部と磐田市二之宮のイタリア料理店ラ・カンティーナは、同部が考案した地元産野菜の発酵食「糀(こうじ)ベジあん」を使った料理を試作し、29日、関係者を同店に招いて試食会を行った。同部は野菜の残さや規格外品を発酵させ、食品ロスを減らす「サステナブル(持続可能な)料理」として、地元飲食店や企業にベジあんの活用を働き掛けている。 糀ベジあんは、通常は廃棄処分されている野菜の残さや規格外品を米こうじで発酵させてペースト状にする。発酵の過程で甘みが出ることから、昨年12月にはカボチャやサツマイモなどのベジあんを使ったプリンを総菜店「知久屋」と共同開発し、商品化した。 生産者の所得向上
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「大河ドラマ、好機に」 家康ゆかりの歴史資源で誘客 磐田市新PT、企画提案へ
磐田市は27日、2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、徳川家康ゆかりの歴史・文化資源を生かした誘客策を検討する若手職員有志の新プロジェクトチーム(PT)を発足させた。若手ならではの発想で、関連グッズやイベントなどを提案していく。 家康は遠江支配の最初の拠点を同市の見付に置いた。市内には、武田軍の侵攻からの撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」の合戦場跡や、三方ケ原の戦いで徳川四天王の酒井忠次が打ち鳴らしたとされ、旧見付学校に保管されている「酒井の太鼓」など、ゆかりの地や文化財が残る。 こうした資源を活用し、多くの人を市内に呼び込むアイデアを出してもらおうと、庁内横断的なプロジェク
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国の補助制度活用を指南 磐田市など3商工会 創業、業態転換後押し
磐田市、森町、浅羽町3商工会はこのほど、国の持続化補助金など創業支援制度の活用を促すセミナーを同市商工会本所で開講した。コロナ禍に対応した地元事業者の創業や業態転換を後押しするのが狙い。 持続化補助金は6月申請分から、過去3年間に創業した事業者を対象にした新たな枠が設けられ、従来は50万円が上限だった補助額が最大200万円に引き上げられる。この制度改正を活用し、中小事業者の新たな挑戦を支援しようと企画した。 飲食や製造、食品販売など多業種から23人が受講。中小企業診断士が講師を務め、初回は創業の基礎知識や補助金のポイントを説明した。5月中旬までに全4回開催し、持続化補助金の申請に必要な事
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磐田にドッグラン&カフェ 建設会社が異業種挑戦、29日開業
磐田市の門鈴建設(門奈良則社長)は29日、同市海老島の国道150号沿いに、ドッグランとカフェを併設した店舗「ORCHID(オーキッド)」をオープンする。市内外から愛犬家らを呼び込み、市南部のにぎわいづくりにつなげようと、異業種への挑戦を決めた。 店舗は約2年前に閉店した老舗洋食店の建物を改修し、隣接する農地を転用して芝生のドッグラン約650平方メートルを整備した。自身も愛犬家の門奈社長は「洋食店は地域から愛されていた。家族連れが飼っている犬と一緒に出かけられるスポットにし、活気を取り戻したい」と意気込む。 カフェは米ニューヨーク市ブルックリンの店をイメージした雰囲気にし、ハンバーガーやス
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一体校施設、活用法探る 磐田・向陽学府でワークショップ
磐田市教育委員会は23日、向陽中、大藤小、向笠小、岩田小の市立4校を一体型の施設にする「向陽学府小中一体校」の整備に向けたワークショップを向笠小で開いた。4校の児童・生徒や保護者、地域の代表者ら約30人が、新施設の多目的スペースの活用についてアイデアを出し合った。 市教委は一体校の新施設を向陽中の敷地に整備する方針を決め、2026年度の開校を目指している。ワークショップを通じて地域の意見を吸い上げ、今夏をめどに策定する新施設の基本設計に生かす。 2回目の今回は、全校児童・生徒の共用や、学年ごとの利用を想定した各スペースをどう活用していくかを考えた。参加者からは、「調べ学習に取り組めるよう
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水谷選手(磐田)フットゴルフ代表初選出 5月、日米対抗戦に出場
米フロリダ州で5月26日に開かれるフットゴルフの日米対抗戦「パシフィックトロフィー2022」に、磐田市の水谷唯人選手(22)が日本代表として出場する。競技歴2年足らずで実現した初の国際舞台。22日には市役所に草地博昭市長を訪ね、「自分の持ち味を出し、日本の勝利に貢献したい」と意気込みを語った。 フットゴルフは、サッカーとゴルフを融合させた新しいスポーツ。小学4年生から高校卒業までサッカー部に所属していた水谷選手は、20年9月にフットゴルフを始めた。「自然の中で思い切りボールを蹴るのが楽しい」とはまった。 ヤマハ発動機に勤務しながら、終業後は近所の公園でパットを練習し、休日には御前崎市内の
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スポーツのまち磐田PR ジュビロ飯、静産大生が新メニュー
静岡産業大磐田キャンパス(磐田市大原)の学生12人がこのほど、同市の産学官が連携した健幸プロジェクト「ジュビロ飯」の一環で、地元産食材や「スポーツのまち」をアピールする食事メニューを開発した。パン・菓子製販のヤタロー(浜松市東区)と共同で取り組んだ。19日から同キャンパスの学食で提供が始まった。 新メニューは「スポーツタウンIWATA栄養満点プレート」。シラスを混ぜた米飯にのりをのせてサッカーボールの形に盛り、白ネギを使ったラグビーボール形のつくねの中には、ピンポン球に見立てたウズラの卵を入れた。リーフレタスなどのサラダは芝生のフィールドをイメージし、チンゲンサイやパプリカのソテーも添えた
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磐田農高と寺谷用水土地改良区 緑化運動で総理大臣表彰を受賞
磐田市の県立磐田農高と寺谷用水土地改良区が18日、優れた緑化推進の取り組みをたたえる今年の「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受けた。同日、都内で表彰式が行われた。 磐田農高は、造園を学ぶ生徒が校内のバラ園で150種類、1500株を栽培管理し、毎年春と秋に地域に公開している。市内の公園花壇の手入れや、駅前の放置自転車対策の草花プランター設置などにも貢献してきた。 西尾真一農場長は「地域と連携した活動が認められたのは、歴代の生徒・教員たちのおかげ。この伝統を次代に引き継いでいきたい」と話した。 寺谷用水土地改良区は1956年から、浜松市天竜区水窪町で水源涵養(かんよう)林の保全のため
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自動運転EVによる部品搬送 ヤマハ発子会社開発 初の社外導入
ヤマハ発動機は18日、子会社のイヴオートノミー(袋井市)が開発した自動運転EV(電気自動車)による搬送サービスが、合成樹脂大手プライムポリマーの工場で試験導入されたと発表した。ヤマハ発社外での導入は初。工場などの物流省人化につながるサービスとして、今秋ごろから本格的な提供開始を予定している。 障害物を検知するセンサーを備えた小型EVが、立体的な地図情報を基に屋内外を走行し、部品などを搬送する。ヤマハ発は浜北、磐田南両工場で試験運用してきた。 プライムポリマーの姉崎工場(千葉県)では同サービスにより、1日30~40回行っていたポリプロピレンの樹脂サンプル搬送を自動化したという。 ヤマハ発
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国の天然記念物「熊野の長藤」見頃 磐田市池田の行興寺
フジの名所として知られる磐田市池田の行興寺で、国の天然記念物に指定されている「熊野(ゆや)の長藤」が見頃を迎えている。藤棚から垂れ下がる花房は1メートル以上に伸び、見物客が甘い香り漂う“藤色のカーテン”に目を奪われている。 国指定天然記念物の1株は推定樹齢約850年。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する平宗盛に寵愛された熊野御前が、平安末期に手植えしたと伝えられている。 行興寺によると、県指定天然記念物の5株なども含め、境内の長藤は現在七~八分咲き。暖かい日が続き、例年より1週間以上早く開花が進んだ。見頃は24日ごろまで続く見込み。 大ヒット漫画「鬼滅の刃」
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中心街活性化へイベント始動 磐田「クスノキcafe」
磐田市のJR磐田駅前北口広場で17日、今年1回目の中心市街地活性化イベント「クスノキcafe」(NPO法人いわたタウンマネジメント主催)が開かれた。駅前のにぎわい創出に向けたイベントとして4年目を迎え、関係者は「親子や家族で楽しめるようにもっと盛り上げたい」と意気込んでいる。 同イベントは2019年にスタートした。地元自治会の協力を得ながら、3~12月の第3日曜日に開催。推定樹齢700年とされるクスノキを囲んで、物販やワークショップ、ステージイベントなどを繰り広げている。 今年はコロナ禍の影響で3月が中止になり、4月が初開催になった。クレープやフィッシュアンドチップスのキッチンカー、アク
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氷河期世代、就労後押し ハローワーク磐田 職場実習第1弾
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)は2022年度、バブル崩壊後の就職難を経験した「就職氷河期世代」向けのインターンシップ事業に乗り出した。14日には第1弾として、磐田市大久保の特別養護老人ホーム遠州の園で、管内在住の2人の職場実習が始まった。 厚生労働省が本年度までの3年間で進める集中支援プログラムの一環。30代後半~50代前半で、雇用環境の厳しさから希望する職に就けなかった人や、非正規雇用など不安定な就労状態にある人らが対象。さまざまな業種に関心を持ってもらい、安定就労につなげる。 遠州の園での職場実習には、30代と40代の女性2人が参加した。初日は業務内容などの説明を受けた後、実
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医療費無料、高校生も 磐田市、10月から対象拡大
磐田市は10月から、0歳から中学生までとしている子ども医療費無料化の対象を高校生年代まで拡大する。高校生年代に早期の適正な受診を促し、疾病の慢性化を予防するとともに、保護者の経済的負担を軽減する。 同市の子ども医療費助成事業は、2017年4月に中学生以下を無料化した。18年10月からは高校生年代の自己負担額を通院1回、入院1日に対し、それぞれ500円に設定している。10月からはこの負担がなくなり、現在は助成対象外になっている入院中の食事も無料になる。 市こども未来課によると、市内の高校生年代は約4500人。制度改正に伴い、無料化の対象は約2万7千人になり、市の支出は年間約3千万円増える見
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共演 白い小花と新緑の葉 ウワミズザクラが開花 磐田・府八幡宮
磐田市中泉の府八幡宮で、平野部では珍しいウワミズザクラが咲き始めた。ブラシ状にまとまって咲いた白くかれんな小花と新緑の葉の共演が、参拝客らを楽しませている。 ウワミズザクラは、古事記の天の岩戸神話に登場する「ははか」と同一の植物とされ、古来は占いに使われていた。府八幡宮によると、境内には樹齢約700年とされる原木があり、枝分けされた約20本が各所に植えられている。 9日ごろに拝殿西側の株が最初に開花し、現在は六~七分咲き。暖かい日が続いたことで、開花は例年より約1週間早いという。見頃は今月下旬まで続く見込み。境内では2月から、ヒカンザクラ、河津桜、ソメイヨシノが時期をずらして咲いてきた。
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不審物 米国製500ポンド弾の不発弾と断定 磐田市小立野
磐田市小立野の工事現場で見つかった不発弾のような不審物について、市は13日、米国製500ポンド弾の不発弾と断定したと発表した。強い衝撃を加えなければ爆発の危険性はないとして、回収までの防護措置で埋め戻した。 市によると、不発弾は長さ118センチ、直径36センチで、信管が残っていた。太平洋戦争中に米軍機が落としたとみられる。現段階では、住民の避難は必要ないとしている。市は今後、陸上自衛隊や関係機関と回収や処理の方法などを協議する。
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記者コラム「清流」 スマホ決済、賢く活用
スマートフォンをかざすだけで支払いができるキャッシュレス決済アプリ。自治体も税金や公共料金の納付に導入するようになり、利用が広がっている。 記者は利用し始めて1年以上がたった。小銭を出す手間を省けるなど便利で手軽なため、買い物はほとんどアプリで支払っている。対応していない店に、財布を持たずに入ってしまうドジを踏むこともあるほど習慣になった。 日本のキャッシュレス化は、世界各国と比べてまだまだ遅れているのが現状。コロナ禍で「非接触」の需要が高まった追い風を受け、決済事業者や行政がポイント還元などで普及加速を図っている。記者もポイント還元につられて始めた口だ。消費者としては、お得な情報にアン
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コインランドリー+カフェ+マルシェ 複合店で磐田元気に 西貝塚に開店
コインランドリーとカフェに、地元農産品やグルメを販売するマルシェが加わった複合店舗「KOEN(コエン)」が9日、磐田市西貝塚にオープンした。コロナ禍で苦境に立つ農業者や飲食店に新たな販路を提供しようと、ガス・石油販売の第一商事(同市、清水聖也社長)が企画した。 店舗はホームセンターに隣接し、弁当・総菜店だった建物を改修した。床面積は約300平方メートル。コインランドリー事業も手掛ける第一商事が、市内などでカフェを展開する企業に出店を提案し、新たな複合店舗が実現した。 マルシェは、野菜や米、弁当、スイーツ、雑貨類など多彩な商品が並ぶ。地元の生産者や飲食店、雑貨店が商品を持ち込み、販売を委託
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磐田市初の農家カフェ人気 新鮮イチゴメニュー20種類 近隣キャンプ場と連携、観光振興へ
磐田市の農業生産法人「磐南ファーム」(石川修社長)が同市駒場で運営する観光農園「いちご空中農園いわた」にこのほど、市内初の農家カフェがオープンし、人気を集めている。鮮度の高いイチゴをドリンクやスイーツにして提供し、近隣のキャンプ場などと連携して地域の観光振興につなげる。 カフェはイチゴ狩りが楽しめる1・8ヘクタールの大型ハウスに併設し、床面積は65平方メートル。収穫したイチゴを使ったメニューだけで、クリームソーダやソフトクリーム、パフェなど約20種類をそろえる。1番人気のスムージーは、開業から1カ月で数百杯を売り上げたという。 県外からの団体客がキャンセルになるなどコロナ禍の影響も受けた
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すごろくで古里学んで 磐田市立図書館が作製 名所などクイズに
磐田市立図書館はこのほど、小中学生に遊びながら地元の歴史・文化や環境など古里の魅力を学んでもらおうと、独自のすごろくを作製した。中央、福田、竜洋、豊岡の4図書館で各1セットを貸し出し、ホームページでも公開している。 「いわたふるさとたんけんすごろく」は計100ますのコース。市内の全10学府を順番に回る設定で、ベッコウトンボ生息地の桶ケ谷沼や国の天然記念物「熊野の長藤」などの名所に立ち寄ったり、それぞれの地域に関するクイズに答えたりするますを設けた。クイズのますでは「磐田駅前にある大きな木はなんの木でしょうか」などの問題が書かれたカードを選び、正解すると駒を進めることができる。 市立図書館
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磐田の市税 スマホ納付にアプリ3種追加
磐田市はこのほど、市税の納付手段として、新たに3種類のスマートフォン決済アプリを利用できるようにした。コンビニなど窓口での手続きが不要で、納税者の利便性の向上を図った。 新たに追加したアプリは「d払い」「J―Coin」「au PAY」。昨年4月から導入している「PayPay」「LINE Pay」と合わせて5種類が利用可能になった。 市収納課によると、2021年度のスマホ決済納付実績は約1万3600件で総額2億7800万円に上った。コロナ禍で非接触型サービスのニーズが高まっているとみて追加を決めた。 対象は市県民税、固定資産税・都市計画税、軽自動車税、国民健康保険税。納付書に印刷されたバ
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岩波駅周辺整備へ基本計画 裾野市、トヨタ実証都市と連動
裾野市は30日、トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」と連動し、JR岩波駅周辺地区の20年後を想定したまちづくり基本計画を公表した。2022年度からの10年間では、小型モビリティーが走行できる道路や駅前の交流施設などの基盤整備に取り組む方針を示した。 実証都市最寄り駅の立地を生かし、まちの将来像として「岩波らしい自然と未来技術でつながるまち」を掲げた。駅前には都市機能を誘導する。メーカーの工場などが建つエリア付近は職住近接の住居ゾーンとして定住人口拡大を目指す。 31年度までの短期整備計画では、駅と実証都市との間に、小型モビリティーや歩行者が安全に往来できる道路空間を整備する
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記者コラム「清流」 節電の夜
22日から23日にかけて東京電力管内に出された初の電力需給逼迫(ひっぱく)警報。職場でも、暖房の設定温度を下げ、照明の点灯も普段の半分ほどにするなどして節電した。大規模停電が発生するのではとひやひやしたが、無事に警報が解除されてほっとした。 22日夜は翌日早朝に取材を控えていたため、普段よりも早く帰宅。部屋も冷え込んでいたが、早めに布団に潜り込み、エアコンのスイッチをすぐに切った。普段はテレビのオフタイマーを付けて就寝するが、この日は真っ暗な部屋で目をつむった。 案外、節電しても不便がないことが多かった。この日ほどの徹底ではなくても、意識すれば日々の生活からまだまだ無駄を省けると気づく機
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データ利活用加速へ 裾野市、東大の連携機構と協定
裾野市はこのほど、東京大デジタル空間社会連携研究機構と、データを利活用したまちづくりの加速に向けたパートナーシップ協定を締結した。地域課題の解決に向け、政策の立案や新たな民間サービスの展開につながるデータの拡充や分析の高度化に、機構の知見を活用する。 同機構は、東大の経済学研究科や工学系研究科、地震研究所など17部局で構成する。市はこのうち、生産技術研究所と連携協定を結んでいる。2020年には協定を生かし、交通や公共施設などのデータをウェブ上の地図に可視化した「デジタル裾野」を公開した。機構との協定で、デジタル裾野に医療や農業、防災など幅広い分野のデータを組み合わせていく。 市役所で開い
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裾野のキヌア特産化 生産と販売拡大、両輪で【湧水】
裾野市で特産化に向けて試験栽培されている南米原産の雑穀「キヌア」を使ったクラフトビールが2月下旬、発売された。裾野産キヌアの認知度向上とブランド化を目指す取り組み。生産者を増やすには、収益につながる販路開拓が不可欠。裾野産キヌアの付加価値を高め、消費者に訴求する戦略を展開してほしい。 キヌアは高タンパクでミネラル、ビタミンが豊富なスーパーフードとして、健康や美容への意識が高い女性に人気が高い。日本で流通するキヌアはほとんどが輸入品で、国内での生産は限られる。国産キヌアの産地としてイメージを定着できれば、新たな特産品として注目を集めるチャンスになる。 市と須山東富士農事組合、静岡大農学部は
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トヨタ未来都市と連携 専従ポストを新設 裾野市方針
裾野市は17日までに、トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりを推進する専従ポストを2022年度に新設する方針を固めた。トヨタとの連携を強化し、先端技術を活用した交通や医療・福祉などの地域課題解決につなげる。 新設ポストは、ウーブン・シティ周辺整備推進監。トヨタから任期付きで採用している建設部付の菅原大志参事を充てるとみられる。22年度に新設する市長戦略部内に置き、自動運転車両や小型モビリティーを活用した新たな移動サービス、最新技術を生かしたヘルスケアの検討などのソフト事業を庁内横断的に統括する。 市は22年度、ウーブン・シティ最寄り駅のJR岩波駅周辺のハー
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ロケ弁に裾野の味 撮影誘致加速へ新企画 飲食店が弁当売り込み
裾野市ロケによるまちづくり推進協議会は、ロケ誘致を加速させる一手として、出演者や撮影スタッフらの食事“ロケ弁”に、地元飲食店の弁当を売り込むプロジェクトを始動した。新型コロナウイルス感染拡大で外食が手控えられる中、多彩な弁当メニューをそろえ、撮影の合間の楽しみを提供していく。コロナ禍に苦しむ飲食店の支援にもつなげる。 市や経済団体などでつくる同協議会は2014年から、富士山を望む自然環境を生かし、映画やテレビドラマ、CMなどのロケ誘致に取り組んでいる。22年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や19年公開の映画「キングダム」など、毎年15~30本の誘致を実現。宿泊や飲食な
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高齢者らの買い物支援 車で送迎 裾野、運行実験を開始
裾野市などで市民活動を支援する一般社団法人マチテラス製作所(深野裕士代表理事)は9日、同市茶畑の青葉台、茶畑団地、鈴原3地区の60歳以上の住民を対象に、買い物の送迎用乗り合い車両を運行する実証実験を始めた。路線バスなど公共交通を補完し、1人暮らしの高齢者ら交通弱者の移動を支援するサービスの可能性を模索する。 同法人によると、3地区にはバス路線が通っているものの、本数が限られ、自宅から停留所まで歩くのがつらい高齢者もいるという。新たな移動サービスのニーズを把握しようと実証実験を企画。深野代表理事は「将来的に自力で移動できなくなる人が増える。今から地域で解決策を考えてもらうきっかけにしたい」と
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新卒確保へ事業アピール 沼津で合同企業説明会
2023年春卒業予定の大学生や専門学校生らを対象にした「新卒のかんづめ・合同企業説明会」(静岡新聞社・静岡放送主催)が4日、沼津市のキラメッセぬまづで開かれた。県東部を中心に、水産や小売、金融など11社が参加し、人材確保へ事業内容をアピールした。 学生は各社のブースを回り、経営理念や事業概要、待遇、求める人材像などの説明を受けた。面接のこつやエントリーシートの書き方を取り上げた就活講座も熱心に聞き入った。会場には、県や静岡労働局などの相談コーナーも設けられた。 感染症対策で学生の参加は事前予約制にした。合同企業説明会は15日に浜松市中区のアクトシティ浜松でも開かれる。
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女性リーダー育成推進 第一生命沼津支社、静岡県東部で異業種交流
第一生命保険沼津支社は3月中旬から、県東部企業の女性リーダー育成に向けた異業種交流会を始める。業種や業態の垣根を越えた女性同士のネットワークを構築して情報交換を促進することで、リーダー候補の女性たちの意識改革やスキルアップ、ダイバーシティ(多様性)の実現につなげていく。 企画したのは、横溝有美子支社長。2020年4月の着任後、管内を回っているうちに「女性リーダー育成が遅れている」と感じたという。本社に勤務していた16年に都内で女性向けの異業種交流会を企画した経験を生かし、「地域の役に立ちたい」と県東部での開催を思い立った。 交流会は製造、金融、運輸業などから15人程度の参加を予定している
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桐陽高3年生「飯桐」植樹 卒業記念、皇室との縁を後世に 沼津
沼津市の桐陽高で卒業式前日の26日、校名の由来になった飯桐(イイギリ)の植樹式が開かれた。大正天皇の妃(きさき)、貞明皇后から贈られた飯桐が学校敷地内に植えられていた歴史を後世に残そうと、3年生の卒業記念として企画した。 同校によると、戦後、沼津御用邸に滞在していた貞明皇后が、沼津学園(現飛龍高)女子部の奉仕活動への感謝の印として飯桐の苗を1946年に下賜した。女子部が男子部と統合して移転し、83年に跡地に桐陽高が姉妹校として開校。その後、施設の拡張や校舎の新築などに伴い、移植を繰り返しているうちに枯れてしまったという。 植樹式では、3年生の代表9人が、多くの生徒が登下校の際に通る通用門
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ららぽーと沼津で「パンまつり」 静岡県内の人気店ずらり
静岡県内人気店のパンを集めた「ららぽーと沼津パンまつり」(静岡新聞社・静岡放送協力)が26日、沼津市の同施設ひかりの広場で始まった。27日まで、食パンや総菜パン、菓子パンなど多彩な商品を販売する。 本社の情報誌「ぐるぐるマップ」と情報サイト「@S(アットエス)」の編集室がお薦めする店舗が出店する。初日は10店舗が計約80種類のパンを売り出した。 裾野市の「ぱんはうすヴィエナ・ブロート」は、自家製の食パンに地元産イチゴや生クリームなどを挟んだフルーツサンドが人気を集めた。静岡市葵区の「ベーカリーOBL(オブリ)」は、独自製法でさくっとした食感に仕上げた生地が特徴で店の1番人気のアップルパイ
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佐政水産(沼津市) 佐藤慎一郎社長 地元に喜ばれる沼津港に【キーパーソン】
2021年12月、老舗水産卸会社の社長に就任。入社当初から事業の多角化を進め、沼津港では、11年に飲食店や沼津港深海水族館などで構成する複合施設「港八十三番地」を開業するなど、地域の活性化に貢献している。 ―飲食や観光事業に参入した狙いは。 「入社した当初、沼津港は活気を失い、水産業も衰退傾向だった。沼津港が活性化しなければ佐政水産も生き残れないと思い、港八十三番地を企画した。沼津港が旅の目的地になるよう考えたのが深海魚に特化した水族館だった。飲食店は地元の人に喜んでもらうのがコンセプト。成功する自信はあった」 ―地域への思いは。 「沼津港周辺は子どもが減っている。港は観光客でにぎわ
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裾野市「富士山資料館」休館 財政悪化、建て替え困難 4月から
裾野市は4月から、世界遺産富士山の自然や歴史を学ぶ市立富士山資料館を休館する方針を固めた。所蔵品の保管機能は残し、展示・講座事業は別の公共施設での展開を検討する。建物の老朽化や耐震不足も指摘されていて、財政立て直しが急務の中で建て替えは困難と判断した。 同館は標高約880メートルにある須山地区の十里木高原に1978年に開館した。富士山の自然や文化などをテーマにした常設展や企画展、講座を開催してきた。ただ、年間入館者は92年度の約2万人をピークに減少が続く。コロナ禍で臨時休館もあった2020年度は2157人まで落ち込み、入館料収入は31万円にとどまった。 一方、維持管理費は年間800万円ほ
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裾野産キヌア、ビールに 市と地元団体ブランド化へ一丸 健康と美を願い乾杯
裾野市と一般社団法人南富士山シティは、特産化に向けて市内で試験栽培している南米原産の雑穀「キヌア」を使ったクラフトビールの商品化に乗り出した。23日に市内酒販店で発売する。ビールを通じて裾野産キヌアの知名度向上とブランド化を図り、今後の販路開拓につなげる。 キヌアは高タンパクでミネラル、ビタミンが豊富なスーパーフードとして注目される。市と地元農事組合などが須山地区の農地4200平方メートルで始めた試験栽培では年々、収穫量が増加。地域に適した栽培法の確立が進む。一方で、生産者を増やして本格的な栽培を実現するには販売戦略が課題となっている。 ブランド力を高める商材として目を付けたのが、近年人
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米久、巣ごもり需要捉え新商品 冷凍食品ラインナップを強化
米久は16日、2022年春の新商品36品を発表した。新型コロナウイルス禍で高まった巣ごもり需要を捉え、冷凍食品のラインアップを強化する。 自宅で食事や飲酒をする人が多くなったため、調理負担を軽減する商品を拡充する。専門店の味を再現した中華料理の冷食シリーズ「大龍」に、牛肉のオイスターソース炒めとエビニラまんじゅうの2品を追加する。同シリーズの新商品は3年ぶり。従来商品もリニューアルし、電子レンジでの調理を可能にした。 大豆ミートを使った「エアミート」シリーズは、鶏ひき肉の食感や味を再現したガパオライスの素を発売する。植物性タンパク質を主原料にした代替肉の市場拡大も図る。 女性の家飲み需
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受験シーズン「明日、勝つ」 長泉「あしたかつサンド」商品化
長泉町特産のあしたか牛と白ネギを使ったご当地メンチカツ「長泉あしたかつ」のサンドイッチが15日から、本県など中部地方7県のローソン約1600店舗で販売される。「明日、勝つ」の語呂合わせで験担ぎしてもらおうと、受験シーズンに合わせて商品化した。 同町では毎年、私立・公立高校の入学試験前日に学校給食であしたかつを提供している。受験生が勉強の合間の夜食などで手軽に食べられるよう、通常より大きい90グラムのかつを地元企業から仕入れ、甘めのソースで食べ応えのあるサンドイッチに仕立てた。価格は368円。限定約8万食で、3月中旬まで売り出す予定。 14日には、発売を前に池田修町長が町役場で長泉あしたか
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裾野市 民間保育所の整備推進、サービス充実へ 2022年度方針
裾野市は2022年度、民間保育所の整備を推進する方針を固めた。新設やこども園化を支援し、民間活力を生かして市内の幼児教育や保育サービスの維持・充実を図っていく。関連費用を22年度一般会計当初予算案に盛り込む。 保育事業への民間参入を促し、多様なサービスを確保していくのが狙い。市立保育園・幼稚園9園は1970~80年代に完成し、大規模改修や建て替えの時期に差し掛かっている。民間と連携する形で、行財政構造改革に向けた市立園再編を見据えていくという。 市は昨年閉館した同市御宿の北児童館で、小規模保育所を運営する民間事業者を公募した。4月から0~2歳児を受け入れる保育所を開園することが決まった事
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五輪自転車競技“聖地” 裾野に観光スポット、記念碑設置
裾野市は、東京五輪自転車競技男子ロードレースのコースになった同市須山の市道を「富士裾野ビクトリーロード」と名付け、道路沿いに五輪のレガシー(遺産)として新たな観光スポットの整備を進めている。五輪を開催した聖地をアピールし、サイクルツーリズムの推進や観光誘客につなげる。 整備しているのは、国道469号との交差点近くの土地約260平方メートル。地元団体から農地の一部を借りた。富士山の眺望が良い場所で、サイクリストや観光客が休憩や写真撮影で利用できる広場にしていく。 広場には、県東部石材加工組合が寄贈した御影石製のサイクルラックとベンチを設置。1月には、富士山に向かって駆け上がる自転車の車輪を
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芝浦機械、黒字化 中国で販売拡大 2021年4~12月期決算
芝浦機械が31日発表した2021年4~12月期連結決算は、国内外で設備投資需要が拡大し、主に中国で成形機などの販売が伸びたことで黒字化した。経常損益は31億3800万円の黒字(前年同期は3億8400万円の赤字)、純損益は21億8100万円の黒字(同8億8800万円の赤字)となった。 売上高は前年同期比21・3%増の781億9700万円だった。事業別で見ると、成形機は24・6%増の555億700万円。電気自動車(EV)の普及が進む中国でリチウムイオン電池向け押出成形機の販売が大幅に増加した。 工作機械は中国の産業機械、風力発電向けが伸び、13・9%増の163億8100万円だった。制御機械は
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村田裾野市長が初登庁 企業誘致へ部署新設の方針
23日の裾野市長選で初当選した村田悠市長(34)が31日、初登庁し、就任式に臨んだ。2022年度に企業誘致専門部署の新設など大規模な機構改革を行う方針を明らかにし、「市民を顧客と考えられる職員をいかに増やしていくかが私の一番の仕事」と強調した。 就任式後、市長室で報道陣の取材に応じ、機構改革では市長戦略を実現するための新たな部を置く考えも示した。空席の副市長人事については、規制緩和などを進めるため、国や県からOBを含めて2人を登用することを検討しているとした。 市長選で公約に掲げた職員の給与・手当の見直しにも言及。市議会2月定例会には、市長給与を30%削減する条例案を提出する方針という。
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農業所得向上など重点 新JA合併委が事業計画案
静岡県東部8JAの合併委員会は25日、第16回会合をオンラインで開き、4月に誕生する「JAふじ伊豆」の初年度事業計画案をまとめた。農業所得の向上や生産基盤強化に向けた取り組みなどに重点を置いた。 営農販売部門では、組合員の組織・グループが新たな作物や栽培技術などを導入する取り組みを補助する「あぐりチャレンジ事業」を始め、新しい特産品作りを後押しする。県東部全域での農産物の物流体制を確立し、管内各地のファーマーズマーケットで現在の8JAの枠組みを超えた豊富な品ぞろえの実現を図る。 ドローンの導入促進や情報通信技術(ICT)の活用など、生産性を高めるデジタルトランスフォーメーション(DX)も
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裾野市長選 村田悠氏に当選証書「前向きに考えられる市役所に」
任期満了に伴う裾野市長選で初当選し、静岡県内最年少の現職首長となる村田悠氏(34)への当選証書付与式が24日、市役所で開かれた。村田氏は「市民が声を届けやすく、頼りがいのある市長を目指す。市民が喜ぶことを前向きに考えられる市役所をつくっていく」と決意を述べた。 村田氏は公約に掲げた行財政改革に向けて、大型公共事業や職員給与の見直しに加え、企業誘致や定住促進による税収増加策に意欲を示した。トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」については「規制緩和や特区申請などで連携し、世界中から訪れる人に市内で宿泊や消費をしてもらうことで経済活性化につなげたい」と語った。 市選挙管理委員会の松
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裾野市長に新人村田氏 現職高村氏を破る 静岡県内最年少34歳
任期満了に伴う裾野市長選は23日、投開票が行われ、無所属新人で元市議の村田悠氏(34)が、無所属現職の高村謙二氏(57)を破り、初当選した。村田氏は現職では県内最年少の首長となる。投票率は50・00%で、前回選(50・42%)を0・42ポイント下回り、過去最低だった。 村田氏は「現市政では行財政改革が十分に進んでいない」と市政刷新を訴えた。特定の団体に頼らない草の根の活動を展開し、現職の批判票を取り込むことで支持を拡大した。高村氏は自民党県連や連合静岡などの推薦、多くの企業・団体の支援を受けたが、選対組織の構築が遅れ、活動がまとまりを欠いた。 同市御宿の村田氏の事務所では、当選の一報が届
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ヴァンジ館活用探る 有識者検討会が初会合 運営状況を確認
静岡県は21日、コロナ禍で経営難に陥り閉館の危機にあるヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の存続に向け、外部有識者でつくる対応検討会の初会合を同館で開いた。県立美術館第三者評価委員で元静岡銀行会長の桜井透委員長をはじめ、委員6人が現場視察し、運営の現状を確認した。 視察では、同館の岡野けい子館長や職員の案内で、庭園や展示作品、設備などを見て回った。意見交換は非公開で行われた。県によると、同館から財務や入館者数の推移など運営状況の説明に加え、庭園など現在の環境・価値をできる限り生かした形での活用を求める要望があったという。 委員は、クレマチスやバラが植栽され、家族連れらの憩いの場にもなっている
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静かな裾野市長選 コロナ感染拡大で活動制約 選管や陣営苦心
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染急拡大が続く中で行われている裾野市長選。23日の投開票に向け、市選管は投票率向上に向けた啓発活動に苦慮している。選挙戦を展開する陣営も感染対策に神経をとがらせながら支持拡大を図る。 市内では20日まで16日連続で新規の感染者が確認された。市選管は19日に開いた当日投票所担当職員向け説明会で、基本的な感染防止策の徹底を改めて求めた。担当者は「昨年の知事選や参院補選・衆院選のころ以上に緊張が高まっている」と警戒感を隠さない。 市選管によると、2018年の前回選の投票率は過去最低の50・42%。選管事務局は「前回を1ポイントでも上回りたい」との思いは強い。
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記者コラム「清流」 応援したい中小の挑戦
沼津市で自動車ボディー・シャーシの試作やモニュメント製作などを手掛ける中小企業が、独自のアウトドアブランドを立ち上げた。商品化したたき火台は折り畳むと薄くコンパクトになり、一般的なノートほどに。長年培った金属加工技術が生かされている。 ブランドには、下請け企業から自社製品を持つメーカーになりたいとの夢が込められている。近年のキャンプブームを好機と捉え、自社の強みを他分野に展開する戦略だ。燃焼効率を高める構造など工夫を凝らし、キャンプシーズンには一部が品切れになるほどの人気ぶりという。 随所にちりばめられたアイデアやこだわりは、大手の製品に負けない。こうした新たな挑戦を応援していきたい。
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食のメーカー色を強化 時之栖社長・庄司政史氏【新春トップインタビュー】
―昨年を振り返って。 「御殿場高原時之栖は宿泊者のおよそ50%を関東圏が占める。コロナ禍が直撃し、スポーツ合宿や観光の宿泊者が大きく落ち込んだが、緊急事態宣言が解除された10月から週末を中心に上向いてきた。ただ、平日の回復はまだ弱い。総じてコロナ前と比べ、75~80%で推移している」 ―コロナ禍で新たな需要は生まれたか。 「ワーケーションがその一つ。ワーケーションをターゲットにしたプランを用意し、売り込んでいる。20年12月にオープンした別荘スタイルのコテージエリアも、その需要にうまくはまった。御殿場とはままつフルーツパーク時之栖では、グランピングとキャンプのサイトを増設した。非常に
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裾野市長選 出馬予定2氏が公開討論 市の将来像、持論展開
裾野青年会議所(JC)は14日夜、任期満了に伴う裾野市長選(16日告示、23日投開票)の立候補予定者公開討論会を市民文化センターで開いた。出馬表明している現職高村謙二氏(57)と元市議の新人村田悠氏(34)が、地域コミュニティーや教育・子育てなどについて持論を展開した。 「将来の裾野市」をテーマにした討論で、高村氏はトヨタ自動車が建設中の先端技術実証都市「ウーブン・シティ」が市の知名度を向上させたとし、「企業が進出したい、人々が訪れたいと思う環境ができた。トヨタとさらに緊密な関係を築いていく」と述べた。 村田氏は市の経済発展に向け、企業誘致や定住人口拡大を進めるための市役所の改革が必要
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産直市4店を直営化 JAなんすん、1月14日改装オープン
JAなんすんは、地元農産物を販売する「産直市」4店舗を、出荷会員による自主運営からJA直営に切り替え、14日にリニューアルオープンする。営業時間の拡大や品ぞろえの充実などを図り、2024年には売り上げ1・6倍の達成を目指す。 直営化するのは、金岡産直市(沼津市東熊堂)、KAU~ら(同市東椎路)、長泉産直市(長泉町下土狩)、すそのふれあい市(裾野市佐野)。近隣農家が収穫したての農産物を出荷し、新鮮さと安全・安心を売りにしている。 近年は売り上げ、来店者数ともに減少傾向だったため、生産者の所得向上につなげようと同JAがてこ入れを決めた。出荷会員が高齢化しているため、運営の負担を軽減し、生産・
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静岡県東部DI プラス水準 10~12月期、3年ぶり
企業経営研究所(長泉町)が6日公表した2021年10~12月期の県東部地域企業経営動向調査の結果によると、業況判断指数(DI)はプラス7・1と前期から13・4ポイント上昇した。プラス水準となるのは18年10~12月期以来、3年ぶり。 調査は11~12月に実施し、226社が回答した。業況判断DIは製造業がプラス10・1で14・4ポイント上昇、非製造業がプラス5・1で12・9ポイント上昇した。緊急事態宣言が解除になり、経済活動の制限が緩和されたことで、各業種で売り上げが上向きになったという。 売り上げ動向DIは全産業ベースでプラス0・4と7・6ポイント改善した。業種別では「パルプ・紙・紙加工
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静岡人インタビュー「この人」 冨田和子さん 朗読録音グループ「すそのうぐいす」の会長
視覚障害者のための朗読録音ボランティアに取り組む市民グループの会長を2019年から務める。同グループは11月、ソロプチミスト日本財団の社会ボランティア賞を受賞した。岐阜県出身。65歳。 ―どんな活動をしているか。 「生活に役立つ情報や身近なニュース、エッセー、昔話などを会員が朗読した録音データを60分間のCDに編集し、市内外の視覚障害者に届けている。正しいアクセントや間の取り方にこだわり、正確に心地よく伝わるよう心掛けている」 ―受賞の感想を。 「1989年から続けている活動の歴史が評価された。素晴らしい賞をいただけてうれしい。今後の活動にもエールを送ってもらったと思っている」 ―
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市場便共用し輸出強化 静岡県産品、価格抑え競争力向上へ実験
沼津市の沼津中央青果市場を拠点に、市場便のトラックで県産品を使った加工食品を効率的に集荷し、輸出する実証実験が9日、始まった。本来は市場と契約する生産者の出荷や店舗への納品に使う市場便の物流網を活用することで、輸送コストを削減し、海外での価格競争力の向上や販路拡大につなげる。 県の「県産品海外販路拡大ニューノーマル創出事業」の一環。台湾やシンガポールなどに全国各地の産品を輸出する沖縄県の食品商社「萌(きざ)す」(後藤大輔社長)が、沼津中央青果と連携して企画した。 これまで県内事業者が商品を輸出するためには、個別に空港まで配送したり、商社に直接持ち込んだりするなどしていた。青果市場を輸出の
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絵がパンに♪楽しく認知症ケア 裾野のグループホームと商店連携
沼津市の在宅支援センターふれあい(堀井謙二社長)が、裾野市のパン店「まちコッペ」と連携し、同市内で運営する認知症グループホームの利用者が描いたイラストをパンにして販売する取り組みを始めた。利用者の感覚を刺激する認知症ケアとして企画した。堀井社長は「外部との触れ合いの中で、達成感や社会の一員という実感を持つ機会にしてほしい」と期待する。 これまで各事業所では、利用者が職員とともに夕食の買い物や外食に出掛けるなどの認知症ケア対策に取り組んできた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴って昨春から、外出や家族の面会を休止せざるを得なくなった。 活動の制限で利用者の症状が進んでしまう―。そんな懸
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記者コラム「清流」 おいしく食べる竹林整備
手入れが行き届いていない竹林の幼竹を国産メンマとして食べてもらう―。そんな活動に取り組む本県などの企業・団体が、新たに全国組織を設立した。厄介者とされる竹を資源として活用する活動がさらに広がっていくことを期待したい。 生長が早く、密生する竹は、森林の多様性を損ない、土砂災害リスクも高めるとされる。地方都市にとって竹林整備は共通の課題。新組織はメンマの消費拡大を通じて、放置竹林解消の加速を目指している。 食べることが地域のためになるなら―と、地元団体が作ったメンマを買った。シャキシャキとした歯ごたえで、つまみにぴったり。消費者においしさとともに国産メンマの意義を伝える情報発信にも力を入れて
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登園・降園アプリで簡単に打刻 裾野市立9園がシステム導入
裾野市はこのほど、市立幼稚園と保育園計9園に、園児の登降園管理を支援するシステムを導入した。スマートフォンのアプリで簡単に登降園の時間を打刻できる。市こども未来課は「職員の事務負担を軽減して園児のために費やす時間を増やし、教育・保育の質向上につなげたい」としている。 これまで保育園では保護者が紙の名簿に登降園時間を手書きしていた。アプリを使ってスマホに園児ごとのQRコードを映し出し、園の管理用タブレット端末に読み取らせれば、自動で登降園時間が記録される。 朝の登園時間帯は、職員の業務が慌ただしくなりがちで、保護者からの電話がつながりにくかった。アプリを使えば簡単に欠席や遅刻の連絡もできる
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純国産メンマ、全国組織発足 裾野でサミット 放置竹林解消へ連携
放置竹林の解消に向けて国産メンマ作りに取り組む静岡県など8県の企業・団体が27日、裾野市生涯学習センターで開いた「純国産メンマサミット」で全国組織を発足させた。厄介者とされる放置竹林の幼竹を商品に変える各地の活動の連携を強化し、国産メンマのブランド化や販路拡大を推進する。 新組織の名称は「純国産メンマプロジェクト」。各地の団体が一丸となって国産メンマの消費を増やし、竹林整備の加速につなげようと、全国組織の設立を決めた。 サミットでは、NPO法人みらい建設部(裾野市)などが中心となって策定した新組織の規約を承認した。今後、全国各地から会員団体を募る。ゆで時間の長さや漬ける際の塩分濃度などを
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新JAの職員像発表 「持続可能な農業」に貢献 沼津で合併委員会
静岡県東部8JAの合併委員会は24日、第14回会合を沼津市のプラサヴェルデで開いた。各JA職員の代表者24人が、2022年4月の「JAふじ伊豆」誕生に向け、「安全・安心な『食と農』の追求と、持続可能な農業、豊かな地域共生社会の実現に貢献する」との職員像を発表した。 全職員が新JA経営理念の浸透と一体感の醸成を図るプロジェクトとして実施した。8JAから若手・中堅職員らを選抜し、6月から検討を進めた。 持続的な農業の実現や環境を見極めた事業運営、活力ある職場づくりなどに向けた行動指針も策定。農業を愛し、組合員・利用者・地域を結ぶ懸け橋となる▽高い専門性と熱意をもって自己革新に努める▽「夢・誇
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郵便局でEV充電 沼津、実証実験スタート
日本郵政と東京電力ホールディングスなどは18日、沼津市の沼津郵便局に急速充電器を設置し、集配用や地域住民・企業の電気自動車(EV)の充電に利用する実証実験を始めた。地域のEV充電基地として、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」を推進する。 同郵便局には急速充電器2基を設置した。実証実験で、1基は今後導入する集配用EVの充電に加え、地域住民に開放する。もう1基は、地元企業が業務用EVの充電用に共同利用する。 来年1月以降には同郵便局の屋上に太陽光パネルを設置する。局内の使用電力を、化石燃料に頼らない再生可能エネルギーへ切り替えていく。 同郵便局で開いた開始セレモニー
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放置竹林“おいしく解決” 純国産掲げブランド化 全国組織設立へ
放置竹林の解消に向けて国産メンマ作りに取り組む本県など8県の企業・団体が、全国組織の設立準備を進めている。厄介者とされる放置竹林の幼竹を商品に変えることで、地域の竹害対策や雇用創出などにつなげる。27日に裾野市で開く「純国産メンマサミット」での合意を得て発足し、ブランド化や販路拡大を推進していく。 手入れが行き届いていない竹林で高さ2メートルほどに伸びた幼竹を塩漬けし、国産メンマとして食べてもらう―。そんな活動を展開する団体が2017年から「純国産メンマプロジェクト」と銘打ち、製造ノウハウの共有や活動の情報交換などに取り組んできた。 各団体が一丸となって、中国産が大半を占める国内のメンマ
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郵便局をEV充電基地に 全国2例目、地域の脱炭素化後押し 沼津
日本郵政と東京電力ホールディングスなどは18日、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」に向けた実証実験を沼津市の沼津郵便局で始める。同様の実証実験を展開中の栃木県・小山郵便局に続く全国2例目。急速充電器を設置し、集配用に三菱自動車製の電気自動車(EV)を導入するほか、一般のEV利用者に開放し、郵便局を地域の充電基地として脱炭素化を後押しする。 日本郵政グループは2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、25年度までの5年間で集配用の軽四輪EV1万2千台と電動バイク2万1千台の導入を計画。併せて、郵便局の充電設備を活用し、地域住民向け充電サービスの提供も検討している。
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五輪舞台でサイクリング 競技コース活用 裾野でモニターツアー
裾野市スポーツツーリズム推進協議会は13、14の両日、東京五輪自転車競技男子ロードレースのコースを活用した「富士山サイクリング・モニターツアー」を市内などで開いた。県内外から11人が参加し、富士山の景観や地元の名所、グルメを堪能しながらサイクリングを楽しんだ。 五輪開催地というレガシー(遺産)をサイクルツーリズムにつなげるための取り組み。同協議会は本年度、参加者の意見を踏まえながら、自転車愛好者らをターゲットにした新しい旅行商品を開発する方針。 参加者は五竜の滝や須山浅間神社を巡ったり、地元の老舗製麺所のうどんや、地場産品を使ったアスリート向けの食事メニュー「すその頂飯(いただきめし)」
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キヌア入り「頂飯」給食に 裾野・須山小児童が試食
裾野市立須山小の児童約90人が8日、須山地区で試験栽培されているスーパーフード「キヌア」を使い、アスリート向けに開発された食事メニュー「すその頂飯(いただきめし)」を試食した。 新たな特産品づくりやスポーツ合宿誘致に向けた地域の取り組みを学び、地元に愛着を持つ機会にするのが狙い。市と市スポーツツーリズム推進協議会が企画した。 給食でキヌア入りひじきのいり煮や、市内産の新米などを提供した。同校の食堂教室では、1、6年の26人が高村謙二市長、岩佐晃伸教育長と一緒に特別な給食を味わった。6年の伊藤政美さん(12)は「キヌアのおかげで元気になった感じがする。10日のマラソン大会にも勝てそう。多く
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記者コラム「清流」 スマートシティーって何?
スマートシティーと聞くと、どんな街を思い浮かべるだろうか。クルマが空を飛び、ロボットが動き回る未来都市? トヨタ自動車が裾野市に建設中の「ウーブン・シティ」はそんな街になるかもしれない。 同市がトヨタと連動して整備を目指すスマートシティーは、自動運転車やドローンの利用が想定される。ただ、導入されるデジタル技術は目に見えないことがほとんどだろう。人口減少が進む中で人手を補い、エネルギーや交通網などのインフラを効率化し、生活やサービスの質を高めるための“裏方”になる。 多くの市民には、まだまだ想像しにくいのが現状だ。どんな街にしていきたいのか、将来のイメージを市民と共
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五輪・パラの記録 動画に 自転車レース、聖火リレー… 「感動と興奮 共有を」 裾野市公開
裾野市は、東京五輪・パラリンピックの大会記録動画「その道は世界とつながった」を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルなどで公開している。「五輪を開催した誇りを未来に語り継ぎたい」と、市内で繰り広げられた五輪自転車競技男子ロードレースや聖火リレーなどの様子をまとめた。 動画は約14分。世界のトップ選手が走ったロードレース、12人のランナーが聖火をつないだリレー、市内の中学生や障害者支援団体関係者らによるパラリンピックの採火式を収録した。 ロードレースでは、コース沿いに設けたライブサイトや観戦スポットの様子も伝えている。沿道ボランティアや演奏を披露した団体など、大会の盛り上げを
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裾野「頂飯」が特別賞 「スポーツ文化」表彰、献立開発を評価
スポーツ庁、文化庁、観光庁がスポーツや文化体験を通じた観光振興の取り組みを評価する「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」で、裾野市スポーツツーリズム推進協議会の「すその頂飯(いただきめし)プロジェクト」がこのほど、特別賞の食文化ツーリズム賞に選ばれた。 同プロジェクトは20年10月から、日本大短期大学部食品栄養学科や市内宿泊施設などと連携し、地場産品を活用したアスリート向けの献立の開発に取り組んでいる。ソバやモロヘイヤ、キヌアなどを使った約30種類のレシピを生み出し、市内でのスポーツ合宿の魅力として売り込んでいる。 同アワードの審査では「食文化というと伝統や地産地消というイメージがあ
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スマートシティー鍵握る規制緩和 裾野市、国政に期待 衆院選静岡
裾野市が、トヨタ自動車が同市で着工した先進技術実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりに乗り出している。「双子のスマートシティー」(高村謙二市長)として、自動運転技術やドローンなどを活用した豊かな暮らしを目指す。実現に向けて立ちはだかるさまざまな規制の壁を打ち破るため、国政への期待を寄せている。 「新しい価値を生み出し、この地域を活性化させたい」。トヨタのジェームス・カフナー取締役は5日、市が主催した市民向け説明会で地域との共存を強調。トヨタが開発した自動運転車「eパレット」や次世代モビリティーなどの技術を、市が進めるJR岩波駅周辺整備事業に提供する方針を示した。 市は駅周辺をウ
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医療機器部品の生産強化 長泉の米山製作所、新工場建設へ
プラスチック製品成型加工の米山製作所(長泉町、米山忠弘社長)は、新工場を本社隣接地に建設し、医療機器部品の生産体制を強化する。2022年3月ごろに着工し、同年秋に完成、稼働する見通し。 医療機器部品を生産する現在の工場は床面積が330平方メートルと手狭なため、新工場を建設して生産能力を高める。医療分野を新たな収益の柱として育て、経営の安定化につなげる。稼働当初は10%ほどの生産能力増強を見込み、将来的には新製品の開発も視野に入れる。 新工場は重量鉄骨2階建て、延べ床面積約980平方メートル。半分以上はクリーンルームにし、製品の安全性、信頼性の確保を図る。 同社は売上高のおよそ半分を主力
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静岡人インタビュー「この人」 山本武正さん 富士山フォトコンテストで最優秀賞
静岡中央銀行が主催したコンテストで、応募総数713点の中から最高賞に輝いた。受賞作「春爛漫(らんまん)」は、同行の2022年カレンダーに採用される。沼津市出身。73歳。 ―受賞の感想を。 「地元の朝霧霊園から八重桜や春に紅葉するモミジとともに富士山を撮影した。これまで撮った写真の中でも自信作だったが、最優秀賞と聞いて驚いた。カレンダーになり、たくさんの人に見てもらえることがうれしい」 ―写真を始めたきっかけは。 「カメラ歴は約8年。勤めていた会社を定年退職し、健康維持のために何か趣味を持とうと考えていた時に、家電量販店でたまたまカメラが目に入った。購入して初めて撮影したのが十里木高原
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裾野市の行財政構造改革 市民理解へ説明丁寧に【湧水】
裾野市は、財政調整基金(財調)に頼った財政体質からの脱却に向け、新たな行財政構造改革計画をまとめた。ただ、数値目標が示されないなど、物足りなさを感じた。実効性を高めるため、進捗(しんちょく)を検証できる具体的な目標を設定し、市民の理解を得られるよう丁寧な説明を進めてほしい。 市は2月、独自の財政非常事態宣言を発令した。市の貯金に当たる財調の取り崩しなどの要素を除いた実質単年度収支は12年連続赤字。このままでは財調が数年後に払底するとの懸念から宣言に踏み切った。 財政力指数は08年度に1・60と全国で上位だったが、20年度は0・99まで低下した。歳入を見ると、リーマン・ショックを皮切りに法
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東部業況DI 7.8ポイント改善 7~9月期、非製造業で上昇
企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた7~9月期の県東部地域企業経営動向調査によると、業況判断指数(DI)はマイナス6・3と前期(4~6月期)に比べて7・8ポイント上昇した。改善は2期連続。 調査は8~9月に実施し、222社が回答した。業況判断DIは非製造業がマイナス7・8と15・5ポイント上昇したが、製造業は0・0からマイナス4・3に低下した。 売り上げ動向DIはマイナス7・2と5・9ポイントの改善。製造業は業種によって明暗が分かれ、「金属製品」がプラス56・3(前期プラス41・7)、「一般機械器具」がマイナス4・5(同マイナス41・2)と改善した。一方、「食料品」「パルプ・紙・紙
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ウェブ上でカーテン自由に“試着” 清水町の専門店 システム開発
清水町玉川のカーテン専門店「インテリアハウス窓」(小池哲生社長)がこのほど、沼津高専、三島信用金庫の産学金の連携で、ウェブ上で自宅の写真にカーテンを“試着”できるシステム「カリコ」を開発した。店舗での滞在時間を短縮し、コロナ下でも安心してカーテン選びをしてもらおうとPRしている。 同店は量販店との差別化を模索し、専門店ならではの品ぞろえと丁寧な提案をインターネットと融合させた新たなサービスの展開を思い立った。メインバンクの三島信金に相談し、沼津高専とのマッチングが実現した。 開発は、色彩工学が専門の高矢昌紀准教授と共同で取り組んだ。試作を繰り返し、店で扱うカーテン
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事業者に3万円支給へ 裾野市、第三者認証取得促す
裾野市は1日までに、県の「ふじのくに安全・安心認証」など新型コロナウイルス対策の第三者認証を受けた市内事業所に独自の支援金として3万円を支給する方針を決めた。 緊急事態宣言の解除を受け、市内の経済活動の回復が見込まれる中、各事業所に感染対策の徹底を促し、地域全体で感染抑制に取り組む機運を高めるのが狙い。11~12月に支給申請を受け付け、来年1月末までの支給完了を目指す。 飲食店や宿泊施設に限定せず、あらゆる業種が対象。市内に営業所があるバス、タクシーは車両単位で支給する。市産業振興課は約1600ある市内全事業所の7割への支給を想定する。経費を含め事業費は3600万円。国の新型コロナ感染症
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記者コラム「清流」 見習いたい謙虚な姿勢
11月に100歳を迎える裾野市の市川栄子さんの取材で自宅を訪ねた。会話もはきはきとしていて、年齢よりもかなり若く見える元気な姿に驚いた。 早くに夫をなくし、女手一つで3人の子どもを育て上げた市川さん。若い頃は戦中戦後の騒乱期で苦労ばかり。今も毎日、夫の供養と散歩を欠かさない一方で、旅行などぜいたくを控えているという。「もっと楽しみを持ってもいいのでは」と言うと、「亡くなった家族に申し訳ない」との答えが返ってきた。 日本は人生100年時代が近づく。記者も市川さんのように健康に長生きできるだろうか。まずは日頃の不摂生から少しずつ改めようと肝に銘じた。謙虚でつつましい姿勢を見習いたい。
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静岡人インタビュー「この人」 山田知弘さん 県東部で空き家の利活用に取り組む
移住や起業を支援する会社「日の出企画」を2012年に設立した。静岡県東部の空き家をリノベーションし、チャレンジショップやシェアオフィスなどとして活用するプロジェクトを進める。40歳。 ―県東部の空き家の状況をどう見るか。 「地域差はあるが、バブル期にできた別荘地が点在し、全体的に空き家が多い印象がある。所得の高い地域のためか、資産を放ったままにしていると感じる」 ―プロジェクトの狙いは。 「空き家を解消するだけでなく、うまく利活用することで地域に住む人や働く人の増加につなげたい。まずはスモールビジネスの『お試しの場』と位置付け、関係人口の拡大を目指している」 ―利活用のこだわりは。
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ものづくりへの思い学ぶ 特別支援学校生徒、トヨタ社員ら講師に
静岡県東部の特別支援学校10校が17日、高等部の生徒が就労に向けて仕事の知識や姿勢を身につける「キャリア教育スクール」をオンラインで開いた。約100人が、トヨタ自動車の社員らからものづくりに込められた思いやこだわりを学んだ。 講義は沼津市のサンウェルぬまづから各校にウェブ配信する形で実施した。トヨタ東富士研究所(裾野市)の管理部総括室の野田清美主任は、自動車の企画から設計、生産までの流れなどを説明。小型モビリティーやロボットなどの開発にも力を入れていることを挙げ「移動の自由を実現し、多くの人の夢をかなえる可能性につなげたい」と強調した。 トヨタ自動車東日本東富士総合センター(同市)の従業
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自治組織に権限と財源 裾野市長答弁 課題解決へ構想
裾野市の高村謙二市長は8日の市議会9月定例会代表質問で、行財政構造改革の一環として、地域の自治組織に一定の権限と財源を託し、地域の課題解決を図る構想を明らかにした。住民自治機能を強化し、行政のスリム化にもつなげる。 杉山茂規氏(未来すその)への答弁。高村市長は「地域ごとに異なる課題の解決は、地域での話し合いを尊重していきたい」と強調。地域に新たな自治組織を置き、交通弱者の移動手段確保やコミュニティー維持のためのイベント、公共施設の使い方など、住民の裁量で優先すべき取り組みに、財源を活用してもらう仕組みを研究するという。 自治組織は「コミュニティースクールの運営組織が基盤になりうるのではな
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裾野市自主運行バス「すそのーる」 年度末廃止へ 低収支率続き
裾野市が、公共交通の空白地と鉄道駅を結ぶ自主運行バス「すそのーる」を2022年3月末で廃止する方向で調整を進めている。収支率の低い状態が続いているため。8月下旬に4回にわたって住民説明会を開き、市民に理解を求めた。 すそのーるは08年度の運行開始当初から利用が低調に推移。市は18年度に策定した計画で運行継続の基準を「収支率20%以上」と設定したが、以降も基準を下回り続け、今年4~6月は12・01%にとどまった。運行事業者に委託料として支払う経費と収入の差額は年間3千万円前後と、需要に対して財政負担が大きいため、廃止に向けた手続きに踏み切った。 9月下旬の市地域公共交通活性化協議会で了承を
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「家飲みつまみ」を拡充 米久 コロナ禍で需要対応へ新商品発売
米久は、コロナ禍で拡大した「家飲み」の需要を取り込もうと、自宅で酒のつまみとして簡単に調理できる商品のラインアップを拡充する。今後も高い需要が維持されると見込み、新商品を相次いで発売している。 感染拡大で外食を控える状況が続き、同社では家庭向け商品の販売が伸びている。第5波の流行が抑制され、ワクチン接種が普及した後には外食需要が一定程度回復するとみる一方、「不特定多数がいる外食での飲酒には警戒意識が残る」と予測。家飲み需要に対応するため、独自性の高い商品を投入する。 「そのまま食べる豚ばら肉の燻製(くんせい)」(希望小売価格330円)は、ベーコンを加熱せずに食べる楽しみ方を提案する。簡単
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パラ自転車発信 ”二足のわらじ”で奔走 競技連盟広報/ラジオパーソナリティー 大西さん「橋渡し役に」
24日に開幕する東京パラリンピックで、静岡県は25日から自転車競技が繰り広げられる。日本パラサイクリング連盟の広報を務めるラジオパーソナリティー大西涼太郎さん(46)=裾野市=は、“二足のわらじ”を生かして競技の普及とPRに尽力している。開幕を控え、「世界の超人が一堂に会すまたとない機会。パラサイクリングが静岡に密着したスポーツになれば」と期待する。 競技経験のない大西さんは2015年秋、伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開かれた国際大会でMCを務め、パラサイクリングに魅了された。「すごいの一言。感動した」。レースの迫力に圧倒されたという。 一方で、観客の少
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記者コラム「清流」 貴重な交流の思い出
カラン、カラン―。小山町の東京五輪自転車ロードレースのコース沿いでは、海外では定番の応援アイテム「カウベル」の音が鳴り響いた。声援の代わりにベルで白熱したレースを後押しする住民の姿が目立った。 「大きい音を鳴らしたら、選手がボトルを投げてくれた」。自宅近くで観戦した小学2年の男児が興奮気味に話してくれた。ロードならではの選手との交流だ。しかし、男児はボトルを受け取っていいとは知らず、そのまま置いてきたという。 「もったいなかったね」と慰めたが、男児は本場の観戦文化を体験できて喜んでいる様子だった。ボトルは手元に残らなかったが、自分のエールに五輪の選手が応えてくれたという思い出は何よりも貴
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未来都市整備徐々に拡大 裾野、産学官組織設立1年
裾野市に建設されるトヨタ自動車の未来都市「ウーブン・シティ」と連動し、デジタル技術を活用して地域課題の解決を図る同市の産学官組織「SDCCコンソーシアム」が、設立から1年を迎えた。ドローンや人工知能(AI)など先端技術を使ったサービスや実証実験の展開が広がりをみせている。今後は取り組みの効果を市民に実感させられるかが課題になる。 コンソーシアムは、ウーブン・シティと連動したまちづくりを目指すSDCC構想の具現化に向け、昨年7月に発足した。現在、78の企業・団体が参画する。これまでに、AIが衛星写真から耕作放棄地を判別する実証実験や、農薬散布用ドローンの試験導入などに取りかかった。7月上旬の
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裾野市とコンサル 「移動」変革へ協定 ウーブン・シティ具体化
裾野市は29日、総合コンサルティング業の「KPMGコンサルティング」(東京都)と連携協定を締結した。トヨタ自動車が建設している先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりを進める「SDCC構想」の具体化に向け、未来のモビリティーの在り方の検討や、行政のデジタル化などのノウハウを提供してもらう。 同社は全国各地でスマートシティー推進の支援に取り組んでいる。自治体との協定締結は同市が初めてという。協定に基づき、ヒト・モノ・サービスの移動の変革に向けた実証実験▽新しい公共交通計画作り▽行政手続きのオンライン化▽デジタル技術とデータを活用した行政サービス―などの実現に向けて連携する。
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国内トップ選手解説 裾野のライブサイト 五輪自転車男子ロード
東京五輪自転車競技男子ロードレースが行われた24日、裾野市の須山地区研修センターに設けたライブサイトでは、国内トップ級の選手らがレースを解説し、集まった市民96人に競技の魅力を伝えた。 解説したのは、レバンテフジ静岡主将の佐野淳哉選手(39)=静岡市清水区=、五輪に3大会連続出場した元選手の沖美穂さん(47)=裾野市=、04年アテネ五輪に出場した鈴木真理選手(46)=千葉県=の3人。大型モニターで生中継を見ながら、レースの基礎知識や選手たちの駆け引きの妙などを解説した。 鈴木選手は「国ごとのチームで、アシスト(役の選手)がエースをどう勝たせるか、展開を考えながら走っている」とレースの見方
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静岡県東部企業の業況DI 15.8ポイント改善 4~6月期、製造業の回復顕著
企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた4~6月期の県東部地域企業経営動向調査によると、業況判断指数(DI)はマイナス14・1と前期(1~3月期)に比べて15・8ポイント上昇した。改善は2期ぶり。 調査は5~6月に実施し、199社が回答した。製造業の業況判断DIは0・0と21・3ポイントの大幅改善。非製造業はマイナス23・3で、12・0ポイント上昇した。 7~9月期の予想DIはプラス7・2と継続的な回復への期待感が表れた。ただ、東京都で新型コロナウイルス感染再拡大に伴って緊急事態宣言が再発令されるなど、調査後の状況が変化していることから、同研究所は7月以降の景気動向の見通しは不透明な情
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地域資源の情報 どう発信 人を呼び込む実例学ぶ 裾野高で特別講座
裾野高は12日、地域資源の効果的な情報発信の手法を学ぶ特別講座を裾野市佐野の同校で開いた。キャリア・コミュニティビジネス系列の3年生38人が、地域資源を生かしたまちづくりに取り組むフリーライター増田都佳佐さん(39)=沼津市=の話に耳を傾けた。 増田さんは、同市内浦地区に100年以上前から残る建物を交流スペースや地域情報の発信拠点として再活用した取り組みを挙げ、市外から人を呼び込む仕掛けづくりを紹介した。展示会などイベント情報の発信を進め、新聞記事などに採り上げられたことで「幅広い年代に認知され、信頼感を得られた」とした。 SNSを活用した市場調査を基にイベントの開催日時を決めているとし、「
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フェンシングのカナダ代表、沼津に 21日まで合宿
東京五輪に出場するフェンシングのカナダ代表選手団が来日し、11日深夜、事前合宿する沼津市に到着した。同市のキラメッセぬまづを拠点に21日まで市内に滞在し、24日から始まる競技本番に向けた最終調整を行う。 訪れたのは、選手11人とスタッフ12人。来日前に新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませた。11日夕に成田空港に到着し、PCR検査で全員の陰性を確認した。 選手団はキラメッセぬまづに着き、バスから降りると、長旅の疲れをにじませながらも、出迎えた市職員らに笑顔で手を振った。 12日午前から早速、トレーニングを開始した。チームリーダーのベンジャミン・マナノさんは「完璧な環境を準備してくれた
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記者コラム「清流」 敷居の低い空き家活用
裾野市岩波の築約50年の空き家が、店舗開業を目指す人らに試験営業のスペースを貸すチャレンジショップに生まれ変わった。約60平方メートルのコンパクトな空間にコーヒーショップや雑貨店などが入居した。 民間企業が大学生らと手掛けた改修は、ほぼDIY。床や棚などには廃材を利用し、低予算で仕上げた。完成度は高いとは言えないが、裏を返すと、今後も入居者らが内装などに手を加えられるということだ。 空き家の活用は地方都市共通の課題。ただ、改修に完璧を求めると、費用も時間もかかってしまう。チャレンジショップを見て、とにかく使ってみる意識も時には大切だと感じた。敷居を低くした「活用」なら、空き家解消が加速す
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ブランド米生産、トヨタ式で拡大 JAなんすんがシステム導入
JAなんすんと管内4市町、県などでつくるブランド米推進協議会は2021年度、ブランド化を進める「するがの極」の生産拡大に向け、トヨタ自動車が開発した農業生産管理システムを試験導入した。業務の無駄を省くトヨタ方式の「カイゼン」のノウハウを取り入れる。工程や生産実績などのデータを同JAが一元管理し、栽培の効率化につなげていく。 本年度は生産者4人が利用する。スマートフォンで専用アプリに日々の作業内容や肥料・農薬の使用実績、収穫量を入力し、作業記録などのデータを蓄積していく。集約したデータを分析し、作業の効率化や品質向上、コスト削減などの改善を図る。経験や勘に頼りがちだった農作業を、データに基づ
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準高地トレ効果実証 無酸素性運動 日帰りでも向上 裾野
裾野市スポーツツーリズム推進協議会は30日、準高地トレーニングの効果を検証する実証実験の中間報告会を市生涯学習センターで開いた。日帰りの準高地トレーニングで、数日後に無酸素性運動のパフォーマンスが向上することを確認した。 プロジェクトリーダーの杉山康司静岡大教育学部教授が成果を発表した。実験は、同大の学生が標高1450メートルの水ケ塚公園周辺と平地に分かれ、インターバル走など同じ内容の高強度トレーニングを実施。3日後と7日後に自転車を30秒間全力でこぐテストを行った。 その結果、いずれも準高地でトレーニングをした学生の方が自転車をこぐ力が高まっていたという。杉山教授は、筋肉を動かす乳酸系エネ
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女性経営者「何度でも挑戦できる」 沼津で起業トークライブ
女性の起業・就業を支援するNPO法人Woman’s(ウーマンズ)サポートはこのほど、女性経営者が起業の経験を語るトークライブを沼津市の沼津商工会議所会館で開いた。同NPOの曽根原容子理事長ら同市などで事業を展開する女性3人が起業の心構えや経営の信念などを伝えた。女性の起業やキャリアアップ、人脈づくりを支援する新規事業。本年度は全5回開催する。初回は18人が受講した。 エステサロンなどを経営する曽根原理事長は、32歳の時に初出店したサロンの経営が立ち行かなくなり、大手企業に売却した体験談を披露した。その後、改めて店舗開業を実現したことから「引き際を間違えなければ、何度でも挑戦でき
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住家の被害認定、迅速に 沼津で研修会、東部市町職員ら参加
静岡県は24日、県東部の市町職員や土地家屋調査士を対象に、災害時の住家被害認定調査の研修会を沼津市の県東部総合庁舎で開いた。被災者が生活再建支援を受けるのに必要な罹災(りさい)証明書を速やかに発行できるよう、スキルアップを図った。 風水害のリスクが高まる本格的な出水期に備え、東部、賀茂、中部、西部の4地区で研修会を開いている。今回は、東部14市町の税務担当職員や土地家屋調査士ら約40人が、模擬住家を使った県独自の実地演習に臨んだ。 地震と水害の2パターンを想定し、イラストシートで被災状況を表現した模擬住家を用意した。参加者は窓ガラスの破損や壁の剝落、家屋の傾き、浸水などの被害の度合いを調
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演奏でランナー後押し 裾野の園児や高校生【五輪聖火リレー】
静岡県での聖火リレー最終日の25日、裾野市区間のスタート会場となった市運動公園陸上競技場では、地元の保育園児や高校生が演奏で聖火ランナーを後押しした。 同市の富岳台、富岳南両保育園の年長園児44人は白い法被姿で、日頃から練習を重ねている和太鼓の音を響かせた。オリジナル曲「絆」を元気良く演奏し、ランナーを鼓舞した。 県立裾野高吹奏楽部の28人は「パプリカ」「アンダー・ザ・シー」など6曲を披露し、会場を盛り上げた。部長の中野綾花さん(18)は「ランナーに頑張ってほしいとの思いを込めて演奏した。東京五輪に少しでも関われてうれしい」と話した。 (東部総局・八木敬介)
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クラフトビール組合設立 多彩な味、地域の魅力に【解説・主張しずおか】
クラフトビールの一大産地になっている静岡県東部の製造業者など6社が5月下旬、共同で原材料の仕入れや商品の販売に取り組む協同組合を設立した。クラフトビール専門の組合は県内初で全国的にも珍しい。各社の独自色があふれるビールは観光資源となる。経営の安定化だけでなく、多彩なビールが楽しめる地域という魅力発信に努めてほしい。 消費者の嗜好(しこう)の多様化に伴い、クラフトビールの人気は高まっている。一方で、大手メーカーの参入が相次ぎ、競争が激化。さらに、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食の自粛ムードで、飲食店向けの出荷が激減した。観光需要も低迷し、各社は厳しい経営環境に置かれている。輸送などのコス
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トヨタ未来都市「てこに活性化」 静岡県知事選、両候補が訴え
トヨタ自動車が裾野市で着工した先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」。世界中から注目されるプロジェクトを生かし、企業誘致や産業振興などの効果を広域にもたらせるか。任期満了に伴う静岡県知事選(20日投開票)で、4選を目指す無所属現職の川勝平太氏(72)と、前参院議員の無所属新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の両候補はともに、ウーブン・シティをてこにした地域の活性化を訴える。 建設地の裾野市はトヨタと連動し、デジタル技術で地域課題を解決する未来都市づくりを加速させる。田園が広がる裾野市北部の農地2カ所で11日、JAなんすんがドローンを使った農薬の試験散布を実施した。作業の省力化を図る技術を生産
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セキトランスシステム(長泉町) 関則雄社長 新商品で快適な生活を【キーパーソン】
運送・廃棄物処理業を主軸に、新事業として高齢者らの生活改善につながる自社製品の開発に取り組む。5月には、トイレットペーパーが片手で切れるホルダー「サワラナイデー」を商品化した。新事業の狙いや今後の展開を聞いた。 ―なぜ自社製品開発に乗り出したのか。 「小規模な会社が商圏を広げるのはリスクがある。県東部に根差し、地元の顧客と多層的な取引を行って成長を図る必要がある。本業に加え、住設機器を販売している。2019年には『くらし創快事業部』を新設し、自社製品の開発も始めた。いずれも生活を快適にするという方向性は同じ。ビジネスと社会貢献を両立していきたい」 ―サワラナイデー開発の背景は。 「開
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私立中高一貫校 合同で進学相談会 北海道から九州の19校PR
私立中高一貫校の合同進学相談会「学校を知ろう。」(同実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、清水町の沼津卸商社センター展示場で開かれた。北海道から九州までの19校の入試・広報担当者らが自校の魅力をPRした。 新型コロナウイルス感染対策で、来場者を入れ替える2部構成で開催した。県東部の小中学生と保護者ら計約300人が各校のブースを回り、入試の概要、教育方針、寮や部活動などの学校生活について熱心に説明を聞いた。 相談会は、児童・生徒の進路選択の幅を広げようと、沼津市の学習塾「学優舎」が中心となって1992年から毎年開催している。 (東部総局・八木敬介)
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記者コラム「清流」 地域資源の“ペアリング”を
静岡県内初となるクラフトビール専門の協同組合を、県東部の製造業者など6社が設立した。小規模醸造所が集中する県東部ならではの多彩なビールの魅力発信を期待したい。 取材中、「ペアリング」という言葉を教えてもらった。相性の良いビールと料理の組み合わせという意味だ。ビール製造の際に出るモルトかすを飼料に利用し、育った豚や牛などの肉料理と合わせたら―。そんなアイデアを聞いたら、食い意地の張ったビール党の記者にはたまらなかった。 県東部には、豊富な食材が存在する。新しい組合には業界の発展にとどまらず、農協や漁協など他団体とも連携を図り、県東部の活性化につながる地域資源のペアリングを見つけてほしい。 (東
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空き家活用、開業を応援 裾野活性化へ大学生ら改修
空き家を有効活用し、店舗開業を目指す人らに試験的な営業のスペースを貸すチャレンジショップ「すそのとwA」がこのほど、裾野市岩波地区にオープンした。空き家の改修は、建築を学ぶ首都圏の大学生らが携わった。周辺への開業・起業を促し、地域の関係人口を拡大しようと、三島市の「日の出企画」(山田知弘社長)が企画した。 JR岩波駅から南東に徒歩5分。木造平屋立て、築約50年の空き家を大学生や地元有志らがDIYで改修し、地域活性化への貢献を目指す施設に生まれ変わらせた。大学生は改修後のコンセプトやデザインも考案した。 和室の砂壁や天井を撤去し、梁(はり)や柱に使われている木材を見せることで、開放的で温か
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裾野で「軽トラ市」 岩波地区 買い物弱者解消へ試行
裾野市の産学官金でつくる南富士山産業連携研究会FCRUM(フクラム)は5日、食料品や飲食などを提供する軽トラマーケットを同市岩波のいわなみキッチンで開いた。地域の「買い物弱者」の解消につなげようと試行した。今後、継続して開催することも検討する。 地元の店舗や農業者など7団体が出店し、軽トラックの荷台などに商品を並べた。新鮮な野菜や総菜、地酒、コーヒー、スイーツなどを販売した。 岩波地区には食料品関連の小売店が少なく、車を持たない高齢者らの買い物の支援が地域の課題という。フクラムは軽トラ市について、移動商店街としての可能性を検証し、今後の活動を模索していく。 全国各地で軽トラ市の普及に取り組む
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障害者自転車 魅力学ぶ 千福が丘小で乗車体験も 裾野
裾野市立千福が丘小で4日、パラサイクリングを学ぶ特別授業が行われた。伊豆市を拠点に活動し、今夏の東京パラリンピック出場を目指す藤井美穂選手(26)が実技を披露しながら、パラサイクリングの魅力を4年生22人に伝えた。 生まれてすぐに右足を失ったという藤井選手は、義足の着脱を実演したり、片足でロードバイクを走らせたりした。 パラサイクリングの魅力について「スピードに乗って、他の選手を追い抜く時が楽しい」と語った。 日本パラサイクリング連盟の広報を務める大西涼太郎さん(45)は、パラサイクリングには障害に応じて四つのタイプの自転車があることなどを説明した。児童は脳性まひの選手らが使う三輪自転車の乗
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裾野市がトヨタ社員採用 未来都市周辺整備を担当
裾野市は31日までに、市内で先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」を建設しているトヨタ自動車の社員1人を、6月から任期付き採用職員として迎え入れる方針を固めた。トヨタ社員はウーブン・シティ周辺のにぎわい創出やアクセス向上を図る整備事業を担当し、トヨタとのパイプ役を担う。 市はウーブン・シティ建設と連動した周辺整備事業の推進を図るため、トヨタとの連携強化が必要と判断し、社員の派遣を同社に打診していた。派遣される社員は、市の建設部付き参事(課長級)として専属チームに所属し、トヨタとの連絡・調整、周辺住民や関係機関との協議・説明を受け持つという。 任期付き採用職員は高度な専門知識を生かした民間
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大規模停電時にFM局が情報発信 沼津で協定締結 東電PGとコミュニティ放送協会東海
東京電力パワーグリッド静岡総支社と日本コミュニティ放送協会東海地区協議会は31日、大規模停電時の情報発信に関する協定を締結した。同協議会に加盟する県東部のコミュニティーFM放送局8局は大規模停電時、同総支社の要請を受け、地域に関連情報を提供する。 平日は5千軒以上、休日・夜間は1万軒以上の停電が発生したり、発生の恐れが生じたりした場合、同総支社が当該エリアのFM局に情報の放送を要請する。平時から連絡体制の整備や訓練、意見交換に取り組み、FM局への円滑な情報伝達を図る。 渋井慶次郎総支社長と同協議会の久田五海会長(浜松エフエム放送社長)が沼津市大手町の同総支社で協定書に押印した。渋井総支社長は
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静岡人インタビュー「この人」 松村拓郎さん 地元飲食店の料理を宅配する「ヌマヅイーツ」を展開
父が経営するラーメン店で4年間働いた後、2019年に地元飲食店の人材確保を支援する「エキサイティング」を起業。20年5月から「ヌマヅイーツ」に乗り出した。24歳。 ―なぜヌマヅイーツを始めたのか。 「昨春の休業要請で、身近な飲食店がテークアウトしかできなくなった。店の代わりに料理を配達することで、地元店を守りたいと思った。沼津で出前と言うと、すしかピザがほとんどで選択肢が少なかった。もっといろんな料理を楽しめればという思いもあった」 ―どんな思いで事業に取り組んでいるのか。 「地元に密着したサービスとして、商品だけでなく、店が商品に込めた思いやこだわりも一緒に届けていく。利用者には常
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クラフトビール6社、組合旗揚げ 「聖地」目指し共同で仕入れ、市場開拓
小規模醸造所が集中して全国有数のクラフトビール生産地になっている静岡県東部の製造業者など6社が28日、県内初で全国でも珍しいクラフトビール専門の協同組合を設立する。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食や旅行の自粛ムードで、売り上げ減少に苦しむ中、共同して販売や仕入れなどに取り組む体制づくりに乗り出す。 クラフトビール製造に参入した大手メーカーとの競合に加え、コロナ禍で主に飲食店への卸売りが不振に陥るなど、各社は厳しい経営環境に追い込まれている。以前からイベント参加などで交流があった各社は、団結して危機を乗り越え、地元業界と地域を盛り上げようと「静岡クラフトビール協同組合」の設立を決めた。
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トヨタ未来都市融合へ 裾野市が基本構想 岩波駅前に交流拠点
裾野市は22日、トヨタ自動車が市内に建設している先進技術の実証都市「ウーブン・シティ」と地域の融合を目指す「北部地域まちづくり基本構想」を発表した。ウーブン・シティの玄関口となるJR岩波駅前に交流拠点を整備し、実証都市の効果が広範囲に及ぶよう次世代産業の誘致なども進めていく方針を示した。 構想期間は2035年度までの15年間。25年度までの短期構想では、岩波駅周辺エリアの整備に注力する。ウーブン・シティ建設に伴う関係・交流人口拡大を見据え、情報発信や物産販売、子育て支援の機能を持たせた交流拠点を駅前に整備する。駅前ロータリーや駐車場も整備して広域の交通結節点とし、アクセス向上を図る。 中
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裾野市民、旗に寄せ書き 東京五輪パラ・自転車選手を応援
今夏の東京五輪に向け、自転車競技に出場する日本代表選手へのメッセージを旗に寄せ書きする応援プロジェクトが1日、裾野市役所で行われた。 同プロジェクトは県が昨年12月から、県東部を中心に実施している。市役所では、聖火リレーのトーチの展示に合わせて、縦1・8メートル、横2・7メートルの旗を会場に置いた。見学に訪れた市民らが思い思いのメッセージを旗に書き込んだ。 長男が聖火ランナーを務める予定の会社員篠原好恵さん(53)=同市二ツ屋=は「五輪に出場するだけでもすごい。選手には静岡で活躍してヒーロー・ヒロインになってほしい」とエールを送った。 3月のプロジェクトの実施予定は次の通り。 4日=