諦めないで!世界は変わる 浜松ホトニクス丸野社長、母校・磐田南高で講演
磐田市見付の磐田南高で10日、同校OBで浜松ホトニクスの丸野正社長を招いた講演会が開かれた。1年生約320人が参加し、丸野社長は自身の経験を交えて「失敗から学ぶことはたくさんある。原因を客観的に突き詰めて理解し、次のチャンスの糧にすれば必ず成功する」と呼びかけた。
1983年に入社した丸野社長は35歳のころ、初代デジタルCCDカメラ「ORCA(オルカ)―100」の企画設計を担当。世界初の科学計測用デジタルカメラとして発売したものの「全く売れず、挫折を経験した」と振り返った。
売れるための方策を考えた丸野社長は、自ら米国市場に飛び込んで権威のある研究者らに直接アプローチを続けたエピソードを披露。その結果「商品を使った研究者が『ベストカメラ』だと世界中に発信してくれた」と話し、「諦めないで挑戦し続ければ世界は変わる」と強調した。
生徒への助言として「世界で通用する人材になってほしい。片言でも良いから恥ずかしがらずに英語に挑戦してみて」と伝えた。
(磐田支局・崎山美穂)