社会部 崎山美穂
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交通事故の悲惨さ パネルで訴え 静岡東高で6月4日まで
交通事故犠牲者の等身大パネルや写真などを展示する「生命(いのち)のメッセージ展」が23日、静岡市葵区の静岡東高で始まった。6月4日まで。展示を通じて交通事故の悲惨さや命の尊さを伝え、悪質な交通犯罪の撲滅を呼び掛ける。 NPO法人いのちのミュージアム(東京都)が全国で展開する取り組み。飲酒運転や信号無視などの運転手らに命を奪われた犠牲者20人の等身大パネルに写真や遺族のメッセージが添えられ、足元には犠牲者が生前履いていた靴が並ぶ。遺族は大切な家族を奪われた悲しみを記し、「ハンドルを握る手は命も握っている」などと交通ルール順守を訴えた。 同NPOの事務局土屋由美子さんは「運転免許の取得可能な
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記者コラム「清流」 里山暮らしのおすすめ
静岡市葵区長熊(玉川地区)出身の女性が故郷の山あいに宿泊施設を開業したと聞き、取材に向かった。静岡駅から北へ車で約50分。山道をぐんぐん登ると携帯の電波は圏外に。スマホの地図アプリは使えず、自他共に認める方向音痴の自分を信じて宿に向かった。 険しい道を乗り越えて無事到着した。宿の外観は圧巻で、ずっしりとした梁(はり)は築100年の月日を物語っている。川のせせらぎや鳥のさえずりなど、里山が奏でる自然の音も楽しむことができる。時間がゆっくりと流れていた。 キーボードをたたき、寝る直前までスマホを触る日々だが、強制的にネット環境を遮断されたことで解放感が得られ、里山の魅力も発見できた。お疲れ気
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静岡の中学生が「学区探訪」 地域の寺や歴史的建造物を見学
静岡市葵区の服織中は17日、総合的な学習の一環で、地元の寺や歴史的建造物を見学する「学区探訪」を実施した。1年生約180人が地域の歴史に理解を深めた。 生徒は5、6人の班に分かれ、学区内の建穂寺や極楽寺などを訪れた。市ゆかりの文学者で同校校歌の作詞者でもある中勘助を顕彰する中勘助文学記念館では、管理人の和田博史さん(67)から勘助の生涯や同市とのつながりなどを聞いた。 勘助は自伝的小説「銀の匙(さじ)」で知られ、1943年に静養のため現在の静岡市葵区新間に移住。約4年半の滞在は、その後の文学活動に大きな影響を与えたとされる。和田さんは「帰京後に服織中の校歌を作詩し、静岡との関わりは続いた
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電動自転車の特徴、注意点は 高齢者向け教室実施 静岡南署など
静岡南署と交通安全協会静岡南地区支部は16日、高齢者向けの交通安全教室を静岡市駿河区の池田公民館で実施した。本年度の高齢者交通事故防止モデル地区に指定された東豊田学区自治会連合会のメンバー35人が参加し、運転免許の自主返納を見据え、電動アシスト自転車の特徴や乗る時の注意点などを学んだ。 モーターが走行を補助する電動アシスト自転車は便利な半面、アシスト機能を制御できずバランスを崩したり、速度が出たまま交差点に進入して車両と衝突したりする事故も起きている。 署員らは注意点として「ペダルに足を乗せる前に電源を入れる」「交差点に進入する際は一時停止し、左右の安全を確認してからゆっくりこぎ出す」こ
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47都道府県に寺子屋を カフェで学習支援 学生ら運営NPO、CFで資金募る
小中学生らが自学自習できる無料の「寺子屋」をカフェに設け、学習を支援している大学生らのNPO法人「Cafe de(カフェ・デ)寺子屋」(藤枝市)は6月30日まで、47都道府県全てに寺子屋を作ろうと、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。 同NPOは子どもたちが自発的に学べる場を提供しようと、県内や山梨県で活動をスタート。主に、夕方などに閉店したカフェを寺子屋スペースとして無償で借り、学生スタッフが子どもの学習をサポートしている。焼津、浜松、静岡、藤枝市の計4カ所をはじめ、県外の大学生とも連携し、現在は7都県13カ所で寺子屋を運営している。 寄付金の目標額は200万円。寺子屋確
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丁寧に新茶手摘み 静岡・大河内小中生、新芽60キロ収穫
静岡市葵区の大河内小中の児童生徒が10日、同校に隣接する茶園で新茶の手摘みを体験した。JA静岡市しづはた営農経済センターと地域住民の手ほどきを受け、もえぎ色の柔らかな新芽を丁寧に摘み取った。 児童生徒19人は、JA職員から摘み方の説明を受けた後、畑一面に広がるやぶきたの新芽約60キロを熱心に収穫した。小学部5年の渡辺実夢さん(10)は「葉がつぶれないように気を配りながら摘み取っている。自分がどれぐらいの量を収穫できるのか楽しみ」と話した。 茶摘み体験は、半世紀以上続く同校の恒例行事。収穫した茶葉は、大河内学区の製茶工場で加工し、児童生徒や協力した地域住民らに配る予定。
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ゾウのシャンティ追悼「ゆっくり休んでね」 静岡・日本平動物園に献花台
静岡市駿河区の日本平動物園で7日、老衰のため5日に53歳で死んだ雌のアジアゾウ「シャンティ」を追悼する献花台が設けられ、多くの来園者が花を手向け、手を合わせて別れを惜しんだ。献花台は約1カ月間設置される。 1970年の来園当初から人気者として愛されたシャンティ。大型連休終盤の悲しい知らせを聞き、飼育舎前の献花台には午前9時の開園とともに家族連れやファンが次々と足を運び、静かに頭を下げた。 富士市の田中景子さん(43)と哲士ちゃん(4)親子は自宅の庭に咲いた花を摘んで訪れた。哲士ちゃんはシャンティの写真に「ゆっくり休んでね」と声を掛け、冥福を祈った。名古屋市から昨年引っ越してきたという静岡
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詐欺注意「孫」が呼び掛け 静岡でキッズポリス活動
静岡中央署は1日、同署管内の小学生と協力し、特殊詐欺被害防止の広報活動を静岡市葵区牛妻の市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」で行った。警察官の制服を身にまとった「キッズポリス」がパトカーの車載マイクを使い、祖父母や地域住民へ注意を促した。 特殊詐欺被害の現状を多くの人に知ってもらおうと、家族が集う大型連休に合わせて企画した。同センター周辺の児童や静岡中央防犯協会のメンバーら約15人が参加した。 児童らはパトカーに乗車し「知らない電話には絶対出ないでください」「お家にあるお金が狙われています」などと呼び掛けた。参加した山中颯太さん(8)は「パトカーにマイクがあるのを知らなかった。詐欺が
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日本刀作り体験 職人技、研磨後の輝きに驚きの声 久能山東照宮
静岡市駿河区の久能山東照宮で30日、徳川家ゆかりの刀剣が並ぶ春季特別展示に合わせ、日本刀の職人を招いたワークショップが行われた。参加者約20人は、細かく分けられた作刀の過程を体験しながら、日本の伝統文化を学んだ。 刀鍛冶(かたなかじ)、研師(とぎし)、鞘師(さやし)の職人4人が講師を務め、作刀過程を説明しながら、刀身への指の置き方などを実演した。研師の小川和比古さん=千葉県=は、目の粗さや堅さの違う砥石(といし)を使うことで、刃の切れ味を向上させるほか、光沢を出したり、刃文を浮かび上がらせたりするなど、外観の美しさを引き出す目的もあると説明した。参加者は、研磨前後の刀身の輝きに驚きの声が上
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里山の魅力 泊まってじっくり 古民家に宿泊施設 静岡・玉川
静岡市葵区長熊(玉川地区)出身の河合舞さん(39)が、故郷の山あいに開いた古民家カフェの一室を改装し、宿泊施設をオープンした。人口減や耕作放棄地の増加が進む中、訪れた人にゆっくりと里山暮らしの魅力を感じてもらい、移住促進につなげようと奮闘している。 施設名は「ながくま満緑(みりょく)の宿」。宿泊室の天井と床に同市の中山間地域「オクシズ」のスギをふんだんに貼り、地元住民の手作り家具を並べた。祖父母が使用していた羽釜は洗面台に姿を変えた。 6年前、築100年ほどの木造家屋を改装し、週末限定の「満緑カフェ」を開いた。白菜やカボチャなど地元で採れた野菜を中心としたランチやドリンクを古民家で提供す
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田植えへ準備着々 清沢の棚田で苗作り 静岡学園中・高生が体験
静岡学園中・高の生徒が23日、静岡市葵区相俣の「清沢の棚田」で稲の苗作りを体験した。棚田保全に取り組む市民グループ「清沢塾」(小長谷建夫塾長)の指導で6月の田植えに向けて準備を進めた。 農業への理解を深めると同時に、自然との共生や食の大切さを感じてもらうことが狙い。生徒らは年間を通じて、苗作りから収穫までの全工程に携わるという。 生徒計28人は苗代の草取りをした後、畑苗代の上や育苗箱に4品種の種をまいた。中学3年の秋田芽咲さん(14)は「種と米粒が同じくらいの大きさで驚いた。いつもは自然が少ない場所で過ごしているので貴重な体験だった」と話した。 江戸時代に整備された清沢の棚田は一時、荒
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絵画療育に情熱注ぎ60年 藤枝の画家・落合さん「障害者との一体感大切に」
元浜松大(現常葉大)教授で藤枝市在住の画家落合英男さん(82)が福祉施設の知的障害者を対象に絵画指導を始めて60年になる。3月下旬にかけて静岡市内で開いた“教え子”たちの作品展には、個性あふれる多彩な色使いの絵画が並び、来場者の目を引きつけた。落合さんは「障害者との一体感を大切に、これからも支え続けたい」と意欲を燃やす。 落合さんは施設利用者らの日常を潤す「アート療育」を実践し、一人一人の障害の程度や個性に合った創作手法を伝えている。 自身、小学3年の時、事故で左肘を複雑骨折し、片手が不自由になった。当時音楽会で木琴を担当することになっていたが、手が不自由だという
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「ながらスマホ」絶対ダメ JAF静岡支部、事故防止へ街頭広報
春の全国交通安全運動最終日の15日、日本自動車連盟(JAF)静岡支部(静岡市駿河区)は静岡中央署などと連携し、事故防止の意識向上を図る街頭活動を同市葵区柚木の交差点付近で実施した。 活動には同支部の職員や同署員、交通安全協会静岡中央地区支部の交通安全指導員など計16人が参加。運転中や歩行中にスマートフォンを見たり、画面を操作したりする「ながらスマホ」や「歩きスマホ」禁止を記したのぼり旗を掲げ、交通ルール順守を呼び掛けた。 JAF静岡支部の広報永田泰裕さんは「ながらスマホは周囲への注意力が失われて大変危険。自転車も自動車と同じで、道路を利用する際は前方を注視するよう心掛けてほしい」と話した
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eスポーツ、バーチャル旅行体験...世代越えた集いの場 静岡の介護施設、「サロン」無料開放
地域に開かれた“居場所”を提供しようと、静岡市葵区一番町で介護施設を運営する「まごころ介護サービス」が、休業日を活用した「コミュニティサロン」を開設した。毎月最終週の日曜に無料開放し、イベントや講座を展開していく。お年寄りから若者まで年齢の垣根を越えて交流することで、地域住民の健康増進や孤立の解消を目指す。 初回はコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」を選んだ。視覚や聴覚、手を同時に使うことで認知症予防も期待できる。プレオープンの3月下旬、施設を訪れた60~80代の男女4人は県eスポーツ連合のインストラクターに教えてもらいながら、リズムに合わせて太鼓をたたく
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静岡英和学院大・短期大学部入学式 「夢の実現へ日々精進」
静岡英和学院大と同大短期大学部は4日、静岡市駿河区の同大で入学式を行った。計336人が期待を胸に、新たな学生生活の一歩を踏み出した。 新入生は編入を含め大学に224人、短期大学部に112人。柴田敏学長は「入学する皆さんはすでに成人で、自分で物事を決める権利を与えられている。その権利を生かして、答えのない問題に取り組む力を身につけてほしい」と呼び掛けた。 新入生を代表して人間社会学部の鈴木大翔さん(18)=裾野市=は「保育士になるという夢の実現を目指し、社会に貢献できる人材になるために日々精進する」と宣誓した。 新型コロナウイルス感染防止のため、式典は大学と短期大学部に分けて午前と午後の
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中勘助の日常 句稿ににじむ 静岡の記念館、直筆を公開
〈わらしなや夢を流して石の音〉。静岡市ゆかりの文学者、中勘助(1885~1965年)と親交があった故塩田章氏の遺族から本年度、静岡市に寄贈された「中勘助直筆句稿」が7月下旬まで、同市葵区の中勘助文学記念館で公開されている。明治から昭和を生きた勘助の当時の生活や作風、人柄を感じることができる。 勘助は夏目漱石の推薦で新聞連載した自伝的小説「銀の匙(さじ)」で知られる近代日本を代表する文学者。1943年に静養のため、東京都から安倍郡服織村新間(現・静岡市葵区新間)に移住。第2次世界大戦の終戦前後の約4年半を本県で過ごした。80年の生涯で、季節の移ろいや身近な人を題材にした詩や短歌、俳句を数多く
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元五輪選手が走るこつ伝授 高瀬さん(陸上男子短距離) 静岡市駿河区
陸上男子短距離でロンドン、リオデジャネイロ五輪に連続出場し、昨年現役を引退した高瀬慧さん(33)=静岡市出身=による陸上教室が28日、同市駿河区の県草薙総合運動場陸上競技場で行われた。小学生から45歳まで約100人が参加し、トップアスリートから速く走るこつを学んだ。 同運動場の指定管理者、東京ドーム・東急コミュニティー・静鉄共同事業体が県内のスポーツ振興を目的に主催した。小学生の部では高瀬さんが歩幅と姿勢の大切さを指導し、参加者と一緒に50メートルを走った。中学生以上の部では、体重を足に乗せることや、腰の動きの重要性などを丁寧に伝えた。同市清水区の大石隆太さん(12)は「憧れの選手はオー
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献血確保へ計画案了承 静岡県推進協 コロナ禍の対応、発信強化
静岡県や医療機関などでつくる県献血推進協議会はこのほど、2021年度会合を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。22年度に献血で確保するべき血液の目標量や新型コロナ禍での献血協力者確保策などを盛り込んだ「県献血推進計画」の案を了承した。4月1日から施行する。 計画案によると、献血液の目標量はほぼ前年度並みの5万8718リットル。内訳は、血液中の全ての成分を採血する「全血献血」が3万5368リットル、血小板や血漿(けっしょう)のみを採血する「成分献血」が2万3350リットル。東海北陸ブロック7県の輸血用血液製剤需要の増加見込みに伴い、献血者の確保目標は14万6300人(前年比500人増)と設定し
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モンゴル生徒に静岡の魅力発信 常葉大橘高2年生 オンラインで交流
静岡市葵区の常葉大付属橘高の生徒がこのほど、モンゴルの学校で日本語学科に所属する同世代の生徒とオンライン授業で交流した。生徒は互いの国や地域、学校生活などを日本語で紹介し合い、親睦を深めた。 外務省の対日理解促進交流プログラムの一環で、対外発信力を持つ外国の若者に日本の魅力を知ってもらうのが狙い。 橘高2年の18人はお手製のスライドを用いて同校の校舎や部活動を紹介。世界文化遺産の三保の松原や日本最高峰の富士山、静岡茶を例に挙げ「豊かな自然がすぐ側で感じて暮らすことができる」と静岡の魅力をPRした。 モンゴルの生徒15人は「一定の牧草地帯を季節ごとに移動する『遊牧民』は一部で、人口の5割
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壁一面の花、卒業祝福 静岡・観山中でサプライズ
静岡市葵区の観山中で18日に開かれた卒業式で、門出を祝福しようと、同校PTAによる「フラワーウォール」がサプライズ企画として設けられた。卒業生215人は色鮮やかな装飾を前に、笑顔で学びやを巣立った。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で修学旅行が中止になるなど学校行事が制限された中、「最後に思い出を」という同校PTAの計らい。市内の生花店や農園、静岡デザイン専門学校などに協力を依頼し製作した。 フラワーウォールは縦2・6メートル、横5・3メートル。バラやカーネーションなど8種類5千本で構成した。天井には職員と在校生のメッセージが記された風船を装飾したほか、花言葉が「思いやり」のチューリップ
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高速シートベルト着用 後部73% 静岡県内、3年連続平均下回る
自動車後部座席のシートベルト着用状況について日本自動車連盟(JAF)と警察庁が2021年に実施した全国調査によると、静岡県内は高速道路での着用率が73・5%と前年から0・8ポイント低下し、3年連続で全国平均(75・7%)を下回った。08年に後部座席のシートベルト着用が義務化されて10年以上が経過したが、県内で十分に浸透していない。 調査は10月18日~12月3日に行った。一般道路での着用率は前年比4・5ポイント上昇の51%で、全国平均(42・9%)を11年連続で上回った。一方、運転席と助手席の着用率は高速道路、一般道路で96・3~99・3%で、後部座席の着用率の低さが顕著に表れた。都道府県
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革新的な事業支援 テイクオフ静岡、6団体が新発想発表
静岡経済同友会静岡協議会(平尾清代表幹事)は5日、地域活性化につながる民間企業などの革新的な事業構想を同友会の経営者らが支援するプログラム「テイクオフ静岡」の成果発表会を静岡市葵区で開いた。 全国の法人や企業などから事業案を募り、採択された6団体が発表に臨んだ。このうち、フジEAPセンター(静岡市)は新型コロナ禍による受診控えを背景にした事業案を発表した。専用車両「元気ですCar」で事業所などに出張し、血圧測定などの簡易検査を行うだけでなく、健康相談や予防教育なども実施する。 採択された団体は今後、同友会メンバーや地域企業などと連携し、計画案の事業化に挑む。 成果発表会は昨年に続き2回
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住宅火災「ストーブ」が最多 21年の出火原因 静岡市消防局管内・中部5市町
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などの影響で、住宅火災の出火原因として「ストーブ」が急増している。静岡市消防局によると、2021年に管内5市町(静岡、島田、牧之原、吉田、川根本)で発生した住宅火災60件のうち、ストーブによる火災は11件で最多だった。同局予防課は「ストーブ火災のほとんどが使用者の不注意によるもの。危険性を理解して、正しい使用をお願いしたい」と呼び掛ける。 市消防局によると、出火原因の内訳はストーブの11件に加え、電気関係、こんろ、たばこが各9件。ストーブによる火災は20年までの4年間にわたり、毎年4件以下だった。住宅火災の件数自体も前年より6件増えた。市消防局は、新
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水害や土砂災害、実態は? 静岡で講演会、地域住民ら対策考える
静岡市番町市民活動センター(同市葵区)は19日、水害や土砂災害の実態を学び、防災対策を考えるイベントを同センターで開いた。静岡大防災総合センターの今泉文寿教授らが講師を務め、オンラインも合わせて、地域住民や市内の各種ボランティア関係者約30人が熱心に耳を傾けた。 今泉教授は代表的な土砂災害として、渓流を土砂と水が一体となって流れる「土石流」、広範囲の斜面が崩れる「地すべり」、急な斜面が突然崩れる「山崩れ」の三つを挙げ、「これらは豪雨と地震の両方で発生する可能性がある」と説いた。 土砂災害の対策には、砂防ダムの建設やハザードマップの作成、森林機能の活用などを紹介。その上で「それぞれに長所と
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下水道施設パンフ刷新 静岡・駿河総合高生デザイン
若い世代に下水道事業に関心を持ってもらおうと、静岡市は駿河総合高校3年と協力し、市内の下水道施設見学パンフレットを刷新した。採用デザインを制作した生徒8人が18日、同市駿河区の中島浄化センターを訪れ、分かりやすさと見やすさを両立した2作品を披露し、関係者から祝福を受けた。 刷新したのは、中島浄化センター(駿河区)と静清浄化センター(清水区)で社会科見学に来た小学生に配るパンフレット。同校3年が12班に分かれてそれぞれ制作した案の中から2案が最優秀賞となり、新デザインに採用された。 「水処理施設編」は三つ折り式で、広げるとA3判の大きさ。担当した柴田ゆうさん(18)は「小学生に興味を持って
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常葉大橘高 短大跡地の活用提案 専門学校と連携「魅力発信」
静岡市葵区の常葉大付属橘高は15日、専門学校ノアデザインカレッジと連携し、地域活性化について考える「静岡魅力発信プロジェクト」の発表会を同区伝馬町のノアデザインカレッジで開いた。 建築設計やデザインを学んだ橘高の普通科2年12人が4チームに分かれ、同区の常葉大短期大学部跡地の活用方法を模索し、ノアデザインカレッジの講師らが評価した。 商業施設の建設を検討するチームは、周辺住民の年齢層が高いことに着目。風呂やサウナ、マッサージなど、施設の中にリラックスできる店を入れ、高齢者の健康に配慮するアイデアを発表した。
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2度の脳卒中、リハビリ経て再び舞台へ 静岡の声楽家・一色令子さん「同じ境遇の人の励みに」
7年前、脳卒中を2度患い、現在も闘病生活を送る静岡市駿河区の声楽家一色令子さん(63)が2月中旬、市内でコンサートを開いた。「再び舞台で歌う姿を見てもらい、同じ境遇の人に生きる希望を与えたい」―。後遺症を抱えながらも、堂々たる歌声を届けた。 一色さんは東京芸術大音楽部声楽科を卒業後、出身の静岡市を拠点に音楽活動を開始。常葉大生や市民でつくる合唱団の歌の指導をはじめ、オペラ・ミュージカルに出演するなど幅広く活躍した。 2015年8月、激しい頭痛や吐き気に襲われ、救急搬送された。くも膜下出血だった。1週間後には脳梗塞も発症し3日間意識不明の状態が続いた。一命を取り留めたものの、右半身まひと失
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大学生ら地域の魅力発信 JR静岡駅でパネル展 アイラブしずおか協議会
静岡市中心市街地の活性化を推進する「I Love しずおか協議会」は14日、静岡大と静岡英和学院大と連携し、市内の企業や商店街の魅力を発信するパネル展示会をJR静岡駅北口地下広場で開いた。 学生らは約半年間、市内の企業や商店街の関係者に取材を行い、地域の魅力や課題を探ってきた。「地元を楽しむ旅」をコンセプトにした英和学院大の学生は浅間通り商店街の飲食店や景観を調査。新型コロナ禍で観光の在り方が問われる中、市内の歴史や文化に触れながらも、短時間で楽しめるツアーをパネルにまとめた。 宝飾時計専門店「タカラ堂」と連携した静岡大人文社会科学部法学科の野尻浩太さん(21)は、非日常アイテムと若者の
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企業新サービス 中高生がプレゼン 静岡県内12校18チーム
静岡県内の中高生が地元の資源を活用し、企業に新たなサービスを提案するプレゼン大会「静岡カップ」がこのほど、オンラインで開かれた。県内の学校と企業が協働して地方創生や人材育成を目指す「シヅクリプロジェクト」(事務局・一般社団法人シヅクリ)の一環。 事前選考を勝ち抜いた12校18チームが出場し、企業の特色を生かした新事業の企画を発表した。審査員が企画の独創性や地域貢献性、プレゼン手法などの視点から評価した。 持ち歩くと邪魔になる傘を使いやすくしたいと考えたレインボー(常葉大常葉中)は、マークイズ静岡と連携し、レンタル傘「Rembrella」を考案。「店舗内と同店周辺の駅構内にレンタルスペー
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話題の人物、羽子板で振り返る 卓球・水谷、伊藤選手らモデル 静岡
政治や芸能、スポーツ界などで2021年に話題となった人物を描く「変わり羽子板」展が28日、静岡市葵区新通の久月静岡店で始まった。30日まで。 9月に就任した岸田文雄首相をはじめ、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さん、東京五輪の「卓球混合ダブルス」で日本卓球界初の金メダルを獲得した水谷隼選手と伊藤美誠選手など13人をモデルにした羽子板10点が並ぶ。モデルの身体は、布を貼り重ねて立体的に表現する「押絵」の伝統的な技術で仕上げている。 同店の新谷友朗店長(42)は「13人中6人が東京五輪の金メダル選手。新型コロナウイルス禍で気持ちが沈んでいると思うが、明るい話題の羽子板を見て、元気になっても
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静岡女子高生 献血に協力 半世紀続く社会貢献活動
静岡市駿河区の静岡女子高で27日、「おもいやり献血」が行われた。同校の希望生徒と職員計約40人が採血に協力した。 病気の治療や手術などで血液を必要としている人のための「命をつなぐボランティア」として、同校が半世紀以上続けている社会貢献活動。少子高齢化を踏まえ、若年が献血するきっかけづくりの狙いもある。 献血は初めてという福祉科1年の東條心海さん(16)は「今日に備えて睡眠や食事など生活習慣を見直した。輸血用血液が不足していると聞いたので、来年も協力したい」と話した。 (社会部・崎山美穂)
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トロべーLINEスタンプ第2弾発売 静岡・高松中生デザイン考案
静岡市は24日、無料通話アプリLINE(ライン)で、同市駿河区の応援隊長として活動するキャラクター「トロべー」のスタンプ第2弾の販売を始めた。同日、デザインを考案した同区の高松中でお披露目会が開かれ、応援隊長就任5周年を祝うと同時に、スタンプをPRした。 第2弾は学生服や部活のユニホームを着たトロべーなど全40種類。昨年、全校生徒が「自分」をテーマに約千案を寄せた。同区の若手職員が区のPRに効果的な絵柄を90案まで選別した上で同区の商業施設アピタ静岡店などで“総選挙”を行い、最終決定した。 お披露目会には同校の生徒7人に加え、田中朗区長とトロべーなどが参加した。田
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平和への思い次世代へ 高校生大使、静岡で集会 核兵器禁止条約発効1年
核兵器の開発や使用を全面的に禁じる「核兵器禁止条約」の発効から1年となるのに合わせ、国内外で核廃絶や世界平和実現を訴える「高校生平和大使」が22日、静岡市駿河区の静岡労働会館で集会を行った。生徒らは核兵器廃絶を訴え、平和への思いを次世代に継承することを誓った。 集会は第24代高校生平和大使の土屋陽和さん(18)=不二聖心女学院高3=、長崎派遣代表の川口真奈さん(16)=静岡雙葉高1、日向希明さん(15)=藤枝明誠高1=が中心となって企画。県内の高校生をはじめ、オンラインを使って他県大使など約40人が参加し、平和活動の意義や目標、若者にできることを議論した。 広島の第18代平和大使の井上つ
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静岡人インタビュー「この人」 土屋陽和さん 高校生平和大使として活動する不二聖心女学院高3年
国内外で核兵器廃絶や世界平和の実現を訴える活動の旗振り役を担い、裾野市の不二聖心女学院高に通う。県内の高校生の選出は10人目。18歳。 ―きっかけは。 「反戦運動の先頭に立ち続けたジョン・レノンとオノ・ヨーコの生き方をテレビで見たこと。平和を願うことは無力ではなく、効果的な方法だと考えた2人に共感した」 ―活動内容は。 「焼津のマグロ漁船『第五福竜丸』が米国の水爆実験で被爆したビキニ事件について研究している。子どもにも分かりやすく事件を伝えるため、絵本製作も進めている」 ―印象的な活動は。 「高校生を集めて平和を考える『ピース・フォーラム』。県内の高校生に加え、他県大使にリモート
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「小中一貫」前に連携強化へ 安倍川中学校区3校「合同美術展」 絵画や写真、23日まで展示
4月に静岡市内の市立小中学校で「静岡型小中一貫教育」が始まるのを前に、同市葵区の安倍川中学校区の駒形小、田町小、安倍川中の3校が同区の西部生涯学習センターで「合同図工美術展」を開催している。23日まで。 学校同士の連携意識を高めると同時に、児童生徒の日々の取り組みを保護者や地域住民に紹介しようと企画した。3校が絵画や写真、造形など多彩な芸術作品計128点を持ち寄った。 安倍川中の2年生は同中学校をテーマに「ウエットティッシュ缶」のラベルデザインをそれぞれ考案した。生徒はいちごや安倍川花火など地元に根付いた模様を装飾した。情報通信技術(ICT)を駆使して作成したデザインの企画書も併せて掲示
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SDGs研究成果発表 静岡東高生、チームで環境や教育
静岡市葵区の静岡東高は19日、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)についてのポスターセッション大会を同校で開いた。生徒らはゴール別に結成したチームに分かれ、環境や教育など多彩な研究結果を発表した。 3年間を通してSDGsを学ぶ総合的な探求学習の一環で1、2年が参加した。1年は14チーム、2年は16チームで争った。参加チームは10分間で説明と質疑応答を行った。 「ウミガメから考える海洋汚染」について調べたグループは、御前崎市の浜岡原発付近の海岸を訪れ、砂浜にある多数のプラスチックゴミを確認した。ウミガメの上陸頭数が年々減少していることを踏まえ、「海洋問題は人間だけの問題ではない」と強
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新制服デザインに一票 静岡東高生、素材や機能性確認
静岡東高(静岡市葵区)はこのほど、2023年度に刷新する制服の内覧会を同校で開き、デザインを決める校内投票を実施した。 参加したのは生徒会役員と校風委員会の計50人。新制服候補となる4種類に触れ、素材や機能性を確認し、一票を投じた。「身体上の性別を問わず、どの組み合わせを選んでも違和感を生じないか」など、ジェンダーの視点を交え、生徒同士で意見交換する時間も設けた。今後、生徒の意見や投票結果を踏まえて最終決定する。 2年の良知鈴大風紀委員長(17)は「時代に沿って制服を変更することは素晴らしい取り組み。制服は学校の魅力を発信する一手段だと思うので、明るい印象を持つ制服に投票する」と話した。
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心の眼を開いて 芸術にも、社会にも 手で鑑賞、触れる彫刻制作 桑山賀行さん【幸せまでの距離⑤】
目を閉じて木彫作品に触れると、木の温かみだけでなく作品を包み込む空気の流れまで伝わってくる。神奈川県藤沢市の彫刻家桑山賀行さん(73)は手で触れて鑑賞することを前提に作品を制作する。「目の不自由な人もそうでない人も同じように芸術を楽しんでほしい」。ライフワークとして「触れる彫刻」に取り組む。 長引くコロナ禍は視覚障害者の生活に大きな影を落としている。感染を恐れて物理的な接触を避ける風潮が強まる中、周囲の介助が必要な視覚障害者は外出をためらうケースが少なくない。「自分の作品が目の不自由な人の心に光をともす契機になれば」。桑山さんは自身の作品に願いを込める。 「触れる彫刻」のきっかけをつくっ
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年賀状配達、新春の街へ 静岡中央郵便局で出発式
年賀状の配達が1日、静岡県内各地で一斉に始まった。静岡市葵区の静岡中央郵便局では新年恒例の「年賀郵便元旦配達出発式」が開かれ、配達員約130人が新春を迎えた街に駆け出した。 浦田真信局長は「今年は郵政創業150周年を迎える。年賀状を心待ちにしている市民の気持ちは今も昔も変わらない。期待に応えられるよう、安全運転で配達して」とあいさつ。浦田局長、同市の田辺信宏市長らの手でくす玉が割られると、バイクに乗った配達員が一斉に出発した。 市内の和太鼓会「あらぐさ」の演奏や獅子舞の演舞も披露され、正月らしさを演出した。 県内の元旦の年賀状配達枚数は約2833万枚(前年比88・6%)。同局の配達枚数
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「自立支援介護」を紹介 静岡県、従事者らにセミナー
静岡県はこのほど、自立支援介護をテーマにしたセミナーを静岡市葵区で開いた。一般社団法人日本自立支援介護・パワーリハ学会の竹内孝仁会長が講師を務め、介護職従事者や家族に要介護者がいる人など約100人が熱心に耳を傾けた。 演題は「自立を支援する介護とは―いま介護の質が各方面から問われている」。竹内会長は近年、介護サービスの質の不安から利用者が減少していると指摘。「高齢者の自立性を回復し、本人とその家族にストレスの少ない生活を送ってもらうのが質の高いサービス」と説明し、「自立支援介護」の重要性を強調した。 自立支援介護の主な内容として、おむつを外して過ごす「おむつゼロ」や口から食事をとる「経口
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建設業の魅力知って 静岡「市川土木」 久能小児童招き工事見学会
静岡市駿河区の総合建設会社「市川土木」は21日、同区の久能小の児童を招き、同校付近にある国道150号の拡幅工事の現場見学会を開いた。児童28人が地域整備が進む様子を間近で見て建設業への理解を深めた。 建設業の担い手が不足する中、児童に建設業の役割や魅力を知ってもらい、将来の職業選択につなげてもらおうと同社が企画した。同社の現場担当者が拡幅工事の目的や状況について解説したほか、現場で活躍する重機約10種類を紹介した。 工事現場では、擁壁作業の様子や重機の運転操作を披露した。児童は約1トンの鉄板を運ぶパワーショベルの迫力に驚き、「すごい!軽そうに見える」などと歓声を上げた。2年の原田慶さん(
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企業に新サービス提案 地方創生、人材育成へ 静岡女子高生が発表
静岡市駿河区の静岡女子高は16日、県内企業と学校が連携して地方創生や人材育成を目指す「シヅクリプロジェクト」(事務局・一般社団法人シヅクリ)の成果発表会を同校で開いた。生徒らは地元資源を活用し、企業に新たなサービスや商品を企画提案した。 同プロジェクト初参入の同校が連携したのは、静岡市葵区のマークイズ静岡。3学年計55人の生徒は縦割りで13班に分かれて探求活動を実施した。これまでの学習で、同社社員へのインタビューや地元探索を通じて企業と地域の資源を探った。 発表会では同社の担当者を招き、活動で得た成果から考えた企画を披露した。「見晴らしの良い屋上を活用し、屋台を出して祭りを開催する」「一
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清沢棚田の稲藁で納豆作り 城南静岡中生「想像以上の力作業」
静岡市駿河区の城南静岡中2年生が13日、10月下旬に同市葵区相俣の「清沢の棚田」で刈り取った稲藁(わら)を活用し、昔ながらの納豆作りに挑戦した。 地元農産物や食に関心を深めるのが目的の総合学習の一環。清沢の棚田は「自然農」を実践していて、稲藁には多くの納豆菌が生息しているという。大豆は同市駿河区の麹(こうじ)屋「鈴木こうじ店」から協力を得た。 生徒16人は煮沸消毒した稲藁に蒸し大豆を乗せ、両端を綿糸で縛って「藁苞(わらづと)」を製作。大豆が冷めないよう、藁苞を発泡スチロール容器に入れて保温した。 岩田茉祐さん(13)は「納豆づくりは想像以上に力作業だった。自分たちで作ったお米と納豆を食
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記者コラム「清流」 6区で今年も兄弟対決
4日に静岡市内で行われた市町対抗駅伝。6区で3年連続の兄弟対決を繰り広げた下田市の鈴木勝弓選手(43)と南伊豆町の弟護弘選手(42)を取材した。 チームは違うが、弟は区間賞の走りをみせ、記録は兄を15秒上回った。「自分の記録を抜くことを考えていた」と護弘選手。勝弓選手は「来年こそ弟に勝つ」とリベンジに燃えていた。直接顔を合わせたのは昨年の大会以来という2人は、身体の仕上がりや直近のレースの記録について連絡は密に取るが、“手の内”は明かさないのだとか。 「40歳を超えても自己ベストを出せるよう頑張ろうな」。レース後のダウンで2人はそう誓った。熱い兄と冷静な弟。正反対の2人の活躍を来年も注目した
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企業と接点づくり 学生企画の就活イベント 静岡
学生でつくる就職活動支援団体「エスキャリア」はこのほど、静岡市葵区の市コ・クリエーションスペースで就活に向けたマッチングイベントを開いた。静岡大、常葉大、県立大の学生と県内企業6社が座談会を通じて接点づくりに励んだ。 参加した学生24人は六つの班に分かれ、デパートの集客力強化策を考えて発表し、企業の人事担当者が講評した。座談会では学生たちが仕事の内容ややりがいなどを企業側に積極的に質問した。 同イベントは新型コロナウイルス禍でインターンや会社説明会など就活全般がオンライン主体の中、企業と学生が直接触れ合える機会として企画された。 エスキャリア代表で静岡大人文社会科学部3年の川合智貴さん
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しめ縄作りで婚活♡ 静岡市支援事業、5カップル成立
静岡市は6日、婚活イベント「しめ縄DE婚活」を同市葵区のアイワホールで開いた。静岡県内の25~35歳の男女各10人が参加し、ペアでしめ縄を製作しながら交流した。 参加者は自己紹介後、本県の在来種「金太もち」の稲を活用したしめ縄作りに挑戦した。作業は市内の老舗生花店フローラ45のスタッフ新村範子さん(43)の手ほどきで進めた。力がいる場面は男性が女性をフォロー。笑顔で会話する場面も見られ、共同作業を通じて互いの価値観を確認し合った。 市の結婚支援事業の一環で、企画・運営はNPO法人しずおか出会いサポートセンター「ジュノール」が担った。同センターによると、今回は5組のカップルが成立した。
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ダンスで「児童労働」周知 静岡市の青葉公園 静岡雙葉高生が企画
静岡雙葉高の2年有志が5日、社会問題を伝えて関心を高めてもらうイベントを静岡市葵区の青葉公園で開いた。生徒らはダンスを生かして集客し、児童労働解決に向けて理解と支援の必要性を訴えた。 企画したのは同校の国際教養コースに所属する6人。発展途上国で深刻化する「児童労働」をより多くの人に知ってもらうため、得意なダンスを活用しようと考えた。人気韓国グループの曲に合わせて息の合った踊りを披露すると、生徒の保護者や知人のほか、買い物客も足を止めて見入った。 ダンスを終えた生徒は「安く物を作って販売し、利益を上げたいという思惑が、賃金の低い児童から搾取する原因を生んでいる」と先進国の責任を指摘し、発展
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「小さな親切」作文コンクール 山里さん、岩本さん知事賞
「小さな親切」運動県本部の第9回作文コンクール(静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者がこのほど、決まった。最高賞の知事賞に小学生の部は浜松市立和地小5年山里尚音さん、中学生の部は浜松西高中等部1年岩本柚季さんが輝いた。 テーマは「小さな親切」に加え、「世界との出会い-ありがとう、どういたしまして―」と「コロナが教えてくれたこと」の特別テーマを設けた。県内の小中学生計3824人が作品を寄せた。 山里さんは、大きな荷物を持って歩くお年寄りの手助けをした母を紹介。知らない人に声を掛けるのは難しいが、母から教わった“魔法の言葉”「Can I do something for
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SDGs「自分ごと」に 静岡安東中で教室 実践事例学び意見交換
静岡市葵区の安東中が2日、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて必要な行動や心構えを話し合う「SDGs教室」を同校で開いた。 次代を担う若者たちにSDGsを身近に感じてもらい、「自分ごと」として行動するきっかけにしてもらおうと市が企画した。生徒会役員を中心に1~3年の約100人が参加した。 最初に生徒らは、10月31日に開催した「第1回静岡市SDGsユースサミット」を視聴し、同世代の考えや実践事例に耳を傾けた。「SDGsは難しいイメージで、私たちにできることは限られていると思っていた。生活の一部で何かできることを探そうと思った」などと前向きな感想が出た。 「みんなのマ
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学芸員が所蔵品の魅力紹介 静岡・富士見小で美術館出張教室
静岡県立美術館の学芸員が講師を務める「出張美術館教室」が1日、静岡市駿河区の富士見小で開かれた。教室では美術館の所蔵品などが紹介され、同小の6年生89人が日本絵画への理解を深めた。 同美術館の学芸員浦沢倫太郎さんが講師を務め、屏風(びょうぶ)の形や機能を説明した。屏風は間仕切りなど実用的に使用されるほか、折り畳めるため、持ち運びも可能だとして「別の屏風に入れ替えるのも簡単。場面に応じてすぐに移動できるので便利」と魅力を語った。 児童らは伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」や、初期狩野派「四季花鳥図屏風」の実物大レプリカを鑑賞した。「いろんな動物が描かれている」。「梅が描かれ、山には雪が積もっている
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丸子の魅力 修学旅行先で発信 静岡・長田西小、リーフレット作製
静岡市駿河区の長田西小の6年生が丸子の歴史や文化などをまとめたリーフレットを作製した。12月1、2の両日に修学旅行先の長野県で配り、丸子の魅力を発信する。児童らは「自分たちの住む丸子の良さを多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。 長田地区の歴史・文化を地域の人から学ぶ総合的な学習「おさだ学」の一環。リーフレットは三つ折り式で、広げるとA4判の大きさになる。学級ごとに探求した内容を吟味し、4種類計1200部を用意した。 内容は江戸から数えて東海道20番目の宿場「丸子宿」、源頼朝が創建し武田信玄が再建した「誓願寺」などの建造物を紹介するほか、創業400年を超すとろろ汁店「丁子屋」も盛り込ん
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特捜隊ノート 安心して利用できるバス乗り場に【NEXT特捜隊】
「JR静岡駅南口ロータリーのバス乗り場で乗降口に続く点字ブロックが間違った場所に敷かれ、長年放置されている」との声が9月下旬に届きました。 依頼主の50代女性は視覚障害者を乗り場まで案内したことも。「改善を要望したが変わらない。事故が起きてからでは遅い」。電話越しに、怒りと焦りが伝わってきました。 取材すると、静岡市としずてつジャストラインの行き違いから、該当の乗り場が長年“仮設”状態だったため不備が生じていたことが発覚しました。現在は正しい場所に点字ブロックが敷かれたものの、乗り場の段差をなくすなどの安全対策は進んでいません。 女性の一言で変わりつつある乗り場
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堤防に「壁画」16枚制作 静岡・大里東小児童
静岡市駿河区の浜川河口の堤防に、大里東小の児童が描いた壁画がお目見えした。市と地元自治会が進める河川愛護活動の一環。21日には完成を祝う式典が開かれ、集まった関係者や地元住民から喜びの声が上がった。 同校の全校児童がクラスごとに縦約1・5メートル、横約2メートルの壁画を16枚制作した。児童は「自然」をテーマに、富士山や駿河湾など静岡ならではの風景を描いた。海の豊かさを守ろうとの思いを込め、さまざまな種類の魚を描いた作品もあった。 式典に参加した田辺信宏市長は「大里東小の児童が『ワンチーム』となって素晴らしい壁画が完成した。地元に残ることに誇りを持ってほしい」と呼び掛けた。 児童代表であ
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モルックで障害と年齢越え交流 静岡・大里中特支生と地域住民
「3(のピン)を倒したら50点―」。静岡市立大里中特別支援学級3年の菊地拓人さん(15)はそうつぶやき、弧を描くようなフォームでゆっくりと木の棒を投げた。「やった、当たった」。木製のピンを倒し、軽快な音が鳴り響くと、地域住民や学生らと拍手で喜びを分かち合った。 11月上旬、静岡市駿河区の同校で地域住民らを招いたニュースポーツ「モルック」の大会が開かれた。運営を担ったのは、同中の特別支援学級と不登校傾向の生徒が登校する学習室の生徒たち20人。参加者は障害の有無や年齢の垣根を越え、スポーツの魅力を共有した。 「他者と関わる楽しさを感じてほしい」。大会を発案したのは横井利夫校長(58)。モル
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力強い音色で魅了 静岡フィルハーモニー管弦楽団、秋コンサート
静岡市民を中心に県内の音楽家らでつくる静岡フィルハーモニー管弦楽団(江成博行理事長)のオータムコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)が20日、静岡市葵区の静岡市民文化会館で開かれた。 若手実力派指揮者として知られる佐々木新平さんがタクトを振った。華やかで軽快なテンポが印象的なヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲で幕を開け、ベンジャミン・ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」などを演奏した。 ジョン・ウィリアムズの映画音楽「ジュラシックパーク」では、弦楽器の滑らかな旋律に金管楽器と打楽器の力強い音色を合わせて恐竜の世界観を表現し、聴衆を魅了した。 会場では、来場者全員に「ブラ
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ホテルの客室活用法提案 静岡デザイン専門学校生
静岡デザイン専門学校インテリアデザイン科の1年が19日、新型コロナ禍で宿泊者が減少している「静岡ホテル時之栖」(静岡市駿河区)の客室の活用企画案を同市葵区の同校で発表した。学生ならではの視点で、内装の装飾やビジネスプランを提案。同ホテルは新たな客層を呼び込む試みとして今後、企画案を検討する。 地元企業と関わりながら実践的なデザインを学ぶ「産学連携」の一環。学生23人は空室が目立つ「団体客室」の新たな利用方法を模索した。発表に向け、同ホテルを事前視察して準備を進めた。発表には同ホテルの関係者など5人が参加し、提案に耳を傾けた。 サッカーをはじめ、スポーツ観戦の場としての利用を提案したのは丸
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待ってました!ボージョレ解禁 ヴィノスやまざきでカウントダウン
フランス産の新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の解禁に合わせたカウントダウンイベントが17日夜、静岡市葵区の酒類販売店「ヴィノスやまざき新静岡セノバ店」で開かれた。現地の生産者や全国のファンをオンラインでつないで解禁を祝福し、待ち望んだワインを堪能した。 会場での開催は2年ぶり。同店は仏ボージョレ地区の中でも高品質なブドウを使用したヌーボーをはじめ、凝縮された果実味と芳醇(ほうじゅん)な香りが楽しめる計3種類の新酒を用意した。 参加者は17日午後11時59分からカウントダウンを始め、日付が変わると一斉にグラスを掲げて乾杯した。夫婦で参加した近藤雄介さん(44)は「毎年この季節になると待ち
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静岡フィル「生の音楽 楽しんで」 20日、秋演奏会 直前練習
静岡市民を中心に静岡県内の音楽家らでつくる静岡フィルハーモニー管弦楽団(江成博行理事長)は20日のオータムコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)に向け、同市葵区で直前練習を行った。「コロナ禍でも生の音楽を楽しんでほしい」との思いを込め、息の合った演奏で士気を高めた。 コンサートは当初9月の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で2カ月延期になった。直前練習は団員約80人に加え、本番でタクトを振る佐々木新平さん(39)が参加し、細かな表現や音の強弱を入念に確認した。 ジョン・ウィリアムズの映画音楽「ジュラシックパーク」の練習で佐々木さんは「ジャングルに迷い込んだような緊張感のある演奏を心
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核兵器の廃絶訴え 高校生が署名活動 静岡
核兵器の廃絶と戦争のない社会実現を目指す「高校生1万人署名活動」(同活動委員会主催)がこのほど、JR静岡駅北口の地下広場で行われた。県内各地の高校生が自主的に集まり、通行人に署名を求めた。 参加したのは第24代高校生平和大使を務める不二聖心女子学院3年の土屋陽和さん(18)ら25人。横断幕を手に持ち、平和の思いを託してほしいと呼び掛けた。コロナ禍で制約が続く中、QRコードを読み込むと記入できる「デジタル署名」を活用するなどして署名を集めた。 土屋さんは焼津のマグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被爆したビキニ事件について触れ「同世代で事件を知らない人が多いと感じる。被爆者の体験や思い
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カフェに子どもの学び場 学生らが支援 静岡・葵区人宿町
カフェに無料の寺子屋を開き、子どもの学びを支援する学生らのNPO法人「Cafe de(カフェ・デ)寺子屋」が10月、静岡市葵区人宿町の喫茶店「宇田川ベースカフェ」に「寺子屋べーす」を開設した。毎週水曜と金曜、喫茶店営業の終了後の店内を学習スペースとして開放する。 同NPOは子どもたちに自発的に学ぶ場を提供しようと全国で活動している。県内の寺子屋開設は焼津市、浜松市に続き3カ所目。 28日には静岡大をはじめとする学生4人が寺子屋べーすで地元の子どもたちの学習を手助けした。小学1年から中学3年の児童生徒5人が参加。漢字や算数のドリルを持参し、問題を解いた。学生らは子どもたちの考える時間を大
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正しい位置に点字ブロック設置 静岡駅南口バス乗り場【NEXT特捜隊】
JR静岡駅南口ロータリーで、しずてつジャストラインのバス乗り場の一部が長年“仮設”状態だったため点字ブロックに不備があった問題をめぐり、静岡市は29日までに、乗り場の正しい場所に点字ブロックを設けた。市と同社は該当のバス乗り場を常設にする方向で調整している。 市駿河道路整備課によると、問題の22番乗り場のバス乗車口に合わせ、点字ブロックを整備した。合わせて降車口正面にあり、通行の障害になっていた安全柵の一部も撤去した。 同社運行企画部は22番乗り場について「引き続き使わせてほしいと市に伝えた」と説明。市の担当者は「今後は利用者が困らないような整備に努めたい」と答え
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ボール抱えて校庭疾走 フラッグフットボール体験 静岡市の園児
アメリカンフットボールのルールを簡素化し、タックルの代わりに腰に付けた布を奪って相手の攻撃を阻止する「フラッグフットボール」の体験会が28日、静岡市駿河区の用宗こども園で開かれた。年中年長園児23人が楕円(だえん)形のボールを抱えて校庭を走り回った。 市内を拠点に活動するフラッグフットボールチーム「静岡レイダース」の川原崎益宏さんが講師を務め、ボールを遠くに飛ばす方法を指導した。園児らは、距離に応じて点数がついた箱にめがけてボールを投げ、チームで得点を競い合った。 攻撃と守備に分かれたゲームでは、ボールを持つ攻撃側の園児がフラッグを奪われないよう、相手をかわしながらエンドゾーンを目指して
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防火服着て消防団のお仕事体験 静岡市葵区
地域を守る仕事について理解を深めようと静岡市葵区の北沼上小の3年生3人がこのほど、地元の消防団「静岡市消防団静岡第26分団」の詰め所を訪れた。児童は消防団の役割や業務について学んだ。 団員の前島朋英さんは講話で、消防署と消防団の違いについて「消防署は火災に備える専門組織。消防団員は地域住民でつくるボランティア」と説明した。団員は普段は別の仕事を持ち、災害などが発生した際は出動して署員をサポートすると役割を解説した。 体験活動で児童は防火服に身を包み、消防ポンプ車に乗ったり、ホースを持ち上げたりした。父親が同消防団員の望月志歩さん(9)は「ホースが重くてびっくりした。お父さんは仕事をしなが
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清沢の棚田 丁寧に稲刈り 城南静岡中生、保全団体が手ほどき
静岡市駿河区の城南静岡中の生徒が26日、同市葵区相俣の「清沢の棚田」で稲刈りを体験した。棚田の保全活動に取り組む市民メンバー「清沢塾」(小長谷建夫塾長)の指導の下、黄金色に色づいた稲を丁寧に収穫した。 同体験は農業への理解を深め、自然との共生や食の大切さを感じてもらうことが狙い。春に実施した田植え体験と合わせて毎年開催している。 生徒約60人は同メンバーの手ほどきを受け、稲を鎌で刈り取った。刈った稲は3束をまとめてひもで結び、木で組み立てた「稲架(はざ)」につるして天日干しにした。 3年の渡辺心愛さん(14)「1年生の時はイノシシに荒らされて収穫できなかった。自分たちが植えた稲が無事、
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記者コラム「清流」 被災者からの温かい一言
熱海市で土石流が発生した数日後、現地に取材に入った。どんな言葉をかけ、どんな原稿を書くべきなのか。取材をすることが被災者を傷つけてしまうのではと悩みながら伊豆山を歩き回った。 9月、壊れた自宅から仮設住宅へ引っ越しする女性(78)に話を聞いた。「数年は戻ってはこられないけど、引っ越し先の近所に知り合いがいるから心強い」と前向きな言葉を口にした。最後に「雨の中ありがとう。頑張ってね」の温かい一言に、自分が励まされた。 被災者の苦しみは今も続いている。それでも、前を向こうとする人もたくさんいる。記者になって半年。限られた字数で伝える難しさに落ち込むこともあるが、女性の言葉を胸に留め、前のめり
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バス乗降口へ導くはずの点字ブロック、誤った所に 静岡駅南口、問題の核心は【NEXT特捜隊】
JR静岡駅南口駅前ロータリーで、しずてつジャストラインのバス22番乗り場に続く点字ブロックが現在の乗降口とは違う場所に敷かれ、長年放置されている。「何度か目の不自由な方を乗り場まで誘導したことがあります。事故が起きてからでは遅いので調査してほしい」。9月下旬、静岡市清水区の50代女性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が届いた。 女性によると、駅から続く点字ブロックは22番乗り場より数十メートル手前で止まっていた。駅近くの21番乗り場には安全対策で鉄柵が設置されているが、22番乗り場にはなく、点字ブロックに従って歩くと誤ってロータリーに進入してしまう恐れもあった。女性は7月上旬、同社に現
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学生が投票呼び掛け JR静岡駅で街頭活動【参院静岡補選】
24日投開票の参院静岡選挙区補欠選挙を前に静岡県選管は21日、JR静岡駅で街頭啓発活動を実施した。県が若者選挙パートナーに任命した県内の大学生や高校生も参加し、通勤、通学途中の人たちに投票を呼び掛けた。 若者選挙パートナーや県選管職員のほか、県のマスコットキャラクター「ふじっぴー」と明るい選挙のキャラクター「めいすいくん」がPRに加わった。「投票をお願いします」と声を出しながら、通行人に啓発品のウエットティッシュを配った。 若者選挙パートナーの広瀬蓮さん(17)=静岡聖光学院高3年=は「自分は選挙年齢に達していないが、少しでも力になりたいと思い参加した。1票が社会を変えるきっかけになる」
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自転車に「ツーロック」を 常葉大生ら 盗難防止啓発 静岡中央署と市など協力
静岡中央署と常葉大防犯サークル「ジャスティス」などは20日、自転車盗難被害防止の啓発キャンペーンを同市葵区の常葉大水落キャンパスで実施した。自転車の利用機会が多い大学生に向け、施錠の徹底を呼び掛けた。 学生とサークルメンバーをはじめ、署員や市など4団体計22人が参加。施錠方法が違う2種の鍵をかける「ツーロック」を促すチラシ150枚を学生に配った。ステッカー5枚は駐輪場に貼った。 ジャスティスの部長で法学部3年の南城雄大さん(22)は「日ごろから施錠の徹底を意識し、自転車など自分の持ち物を大切にしてほしい」と話した。 同署によると、2021年9月までの県内の自転車盗難件数は1437件。
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人生百年時代の生き方は… 世界最高齢プログラマー若宮さんが講演
静岡市の高齢者学級「みのり大学」の合同講座が19日、静岡市民文化会館で開かれた。世界最高齢プログラマーの若宮正子さん(86)が講師を務め、国内外の情報技術(IT)の状況や人生100年時代を有意義に生き抜く方法を語った。 若宮さんは電子国家と呼ばれる北欧の国「エストニア」のIT状況を紹介した。エストニア市民が所持するカードには金融情報をはじめ、病院のカルテなど健康に関するデータも保存され、市民が自ら情報を管理する。病院に行った際は、カードを提示するだけでカルテが共有できる仕組みで、処方箋も電子化されている。 同国ではサービスを活用する高齢者の多数が利用方法を自己学習したといい「本人が前向き
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吃音の悩み、改善法を共有 静岡で当事者や家族ら集い
静岡県内の吃音(きつおん)当事者や家族、支援者らでつくる「しずおか言友会」(菅沼覚会長)は17日、「しずおか吃音のつどい」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。オンライン形式も併用し、会員ら約50人が吃音について理解を深め、悩みや改善方法を共有した。 当事者による体験発表を行い、社会人と大学生が吃音を自覚してからの苦労や対処法、進路について話した。 聖隷クリストファー大リハビリテーション学部に通う1年池ケ谷啓太さんは、自分の考えがまとまっていても言葉に出すことが難しいと自らについて話し、言語障害や嚥下(えんげ)に悩む人を支える「言語聴覚士」を目指していると
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民謡伸びやかな歌声 静岡「杉の子会」 練習の成果を披露
SBSパルシェ校の講師で、静岡県内の民謡を発掘してきた杉山孝雄さん(80)が代表を務める「民謡杉の子会」は17日、会員が練習の成果を披露する「おさらい会」を静岡市葵区鷹匠のもくせい会館で開いた。 小学生から90代まで会員約30人が登壇し、「安倍川粘土つき唄」や「ちゃっきり節」など静岡ゆかりの民謡を三味線や尺八の音色に合わせて歌い上げた。 杉山さんは民謡を次世代に継承する目的で、若手育成に尽力している。おさらい会に親子で参加した会員もいて、児童と母親の伸びやかな歌声が会場に響き渡った。
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親子でみかんジャム作り JA静岡市、品種や栽培の歴史学ぶ
JA静岡市は16日、農業や食について理解を深める講座「ソレイユくらぶ」を同市駿河区の本店で開催した。小学生の親子7組16人が参加し、みかんの品種を学びつつ、ジャム作りに挑戦した。 講師は同JAの仁科康子さん(52)が務めた。ジャム作りで使用する「ゆら早生(わせ)みかん」は9月下旬から収穫できる極早生品種。果皮は青みが残っているが糖度が高く、果肉が詰まっていると説明した。県内で栽培されている「青島みかん」の歴史も解説した。 体験会では親の助けを得ながら、子どもたちはみかんを皮ごと刻んで煮て、歯ごたえのあるジャムを完成させた。長田北小5年の橋本幸助さん(10)は「料理はめったにしないけど楽し
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静岡人インタビュー「この人」 大石麟太郎さん「あたみやげ おつかいし隊」の代表
大規模土石流災害とコロナ禍の影響で疲弊する熱海市の土産物業者を支援しようと、県立大生有志で「あたみやげ おつかいし隊」を立ち上げた。熱海名物やトレンド銘菓子を揃えたお土産プランを考案し、県内企業や個人に販売した。23歳。 -設立の経緯は。 「災害支援金を熱海市に寄付した際、熱海の土産物業者が打撃を受けていると市職員に聞いた。熱海の土産でセットプランを考案し『募金』ではなく『消費』で支援しようと考えた」 ―具体的な活動内容は。 「知人から紹介を受けた企業に営業するなどして注文を取り、商品購入を代行する“お使い”を行った。そして、熱海の様子をまとめた手づくり新聞『
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洗面台の間隔取るべき? うがい、歯磨きは飛沫飛ぶリスクも【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルス感染症対策として、一部の県内ショッピングモールのトイレで使用できる洗面台の数を減らし、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つ対策が行われている。ただ、利用者が時間をかけて手を洗うと行列ができていることがある。「逆に密な状態になっているのでは…」。磐田市の40代女性から本社「NEXT特捜隊」(N特)に疑問の声が寄せられた。 ソーシャルディスタンスは新たな生活様式として定着してきているが、手洗い場でも間隔を取るべきなのだろうか。取り組みを進める大規模商業施設「イオンモール浜松市野店」(浜松市東区)を訪ね、経緯や意図を聞いてみた。 同店は週末にかけて、県内
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黄金色の稲 早乙女姿の園児歓声 静岡県護国神社「抜穂祭」
静岡市葵区の県護国神社は12日、豊かな実りに感謝する「抜穂祭(ぬいほさい)」を同区大原の神饌田(しんせんでん)で執り行った。同神社とJA静岡市の関係者のほか、地元の中藁科こども園の園児が参加。園児は黄金色に実った稲の収穫を体験した。 護国神社の神職が神事を執り行った後、早乙女姿の年長園児6人が神社関係者から手ほどきを受け、たわわに実った稲穂を鎌で丁寧に刈り取った。園児は見学にきた年中、年少園児や保護者に向けて「とったぞー」と自慢げに掲げた。 稲の品種は「イセヒカリ」で、6月の「御田植祭」で園児が植えた。山中愛羅ちゃん(5)は「大きく育ってうれしかった。上手に刈ることができた」と笑顔を見せ
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90歳のソフトボール審判 築地さん「生涯現役」目指す 静岡
卒寿を迎えた今も現役のソフトボール審判員がいる。静岡市葵区の築地次満(つぎみつ)さん(90)は県内最高齢の公式審判員で、全国大会を裁くことができる1種免許を持つ。「生涯現役」を目標に掲げて毎週末、同区の田町緑地スポーツグラウンドに立ち続けている。 「ストライク。バッターアウト」。築地さんのコールがグラウンドに響き渡った。10月上旬、18歳以上の選手で構成されたチームの市民大会の試合で球審を務めると、公正な目で85分間のゲームをコントロールした。 「ファウルボールの判断も早く、際どい球も正確にジャッジしている。動きも機敏で90歳だと思わなかった」。18歳以上の選手でつくる「カッチャーズ」の
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熱海復興「消費」で応援! 静岡県立大生、お土産セット企画販売
大規模土石流災害とコロナ禍の影響で疲弊する熱海市の土産物業者を支援しようと、静岡県立大生有志で結成した「あたみやげ おつかいし隊」が奮闘している。学生の視点で選んだ熱海土産の詰め合わせを用意し、第1弾として100セット以上を販売した。「募金」ではなく「消費」で熱海を元気づけようと取り組む。 学生有志が取り組んだのは、県内の企業や個人から注文を取った上で商品購入を代行する“お使い”。お土産セットには、熱海の様子を伝える学生手づくりの新聞「月刊あたみやげ便り」を同封した。 注文は同隊の専用サイトを使ったり、知人から紹介を受けた企業に営業したりして受け付けた。土産物業者
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家康ミカンのジャム、久能山東照宮奉納 パッケージに「葵の御紋」
静岡市葵区で「コンフィチュール工房ロサ・マリー」を営む望月佐朋子さん(65)が4日、県の天然記念物に指定されている「家康公お手植えのミカン」を使ったジャムを同市駿河区の久能山東照宮に奉納した。 ジャムはミカンにユズを加えたマーマレードとミカンのマーマレード、内側の皮「ほろ」まで使ったコンフィチュールの3種類。このうち、ミカンとユズのマーマレードは英国で開催された世界大会「ダルメイン・マーマレードアワード2021」で2年連続金賞を受賞した。パッケージには徳川家の「葵の御紋」をあしらった。 「家康公お手植えのミカン」は家康が将軍職を退いて駿府城に隠居した際、紀州(和歌山)から献上された鉢植え
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自転車事故怖さ知って JAF静岡支部、パネルで利用五則紹介
静岡市駿河区の日本自動車連盟(JAF)静岡支部は31日まで、自転車のルールを記したパネル展示を同支部で行っている。 県内で自転車が絡む交通事故が相次いでいることを受けて企画した。パネルで「自転車は車道が原則、歩道は例外」「車道は左側を通行」など自転車安全利用五則を紹介。車の「死角」で自転車がドライバーから見えてない可能性を考えて運転するよう注意喚起も行っている。 会場では事故を再現した動画も放映している。JAFが過去に行った実験「自転車同士の出合い頭衝突」の映像は自転車事故の危険性とヘルメット着用の必要性を伝える内容。映像はJAFの公式ホームページでも視聴可能。 同支部の広報永田泰裕さ
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徳川歴代15将軍 武具や書画紹介 久能山東照宮博物館
徳川家の歴代15将軍の武具と書画を紹介する企画展「徳川将軍家の文武」が、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれている。将軍ごとに様変わりする甲冑(かっちゅう)や作品から時代背景を感じることができる。12月初旬まで開催予定。 徳川家康が関ケ原の戦いで着用した「歯朶(しだ)具足」をはじめとする歴代将軍の甲冑9領が館内の入り口から時代順に並ぶ。3代将軍家光の甲冑は全て鉄で作られ、総重量20キロを超える。かぶとや胴の胸部分に弾痕があり、強度を確かめるために試し撃ちしたとされている。 同館の学芸員宮城島由貴さんは「3代将軍までは実戦向けの仕様になっているため防御力に優れているが、4代以降は威厳を
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オープン・ラボ VR間違い探しが人気 静岡「る・く・る」
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るは26日、県内にある大学の研究に触れるイベント「る・く・るdeオープン・ラボ」を同館で開いた。県立農林環境専門職大、常葉大、静岡文化芸術大の3校は会場に出展し、静岡大と静岡英和学院大短期大学部はリモートで参加した。 子どもたちに科学への理解を深め、県内の大学に興味を持ってもらうのが狙い。計6ブースが設けられ、教員や学生が日頃の研究内容を紹介した。 会場では静岡文化芸術大デザイン学部デザイン学科による体験ゲーム「VR(仮想現実)間違い探し」が人気を集めた。学生が制作したゲームで、来場者は用意されたiPad(アイパッド)を使って3次元の映像を見ながら楽しんだ
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コロナ禍 感謝の気持ち、書で表現 静岡城北高書道部が力作展示
静岡市葵区の静岡城北高書道部による作品展が26日まで、県教育会館で開かれている。昨年度、新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生した同校へ、応援メッセージが多数寄せられたことを受け、部員が感謝の気持ちを表現した作品などを展示している。 注目を集めているのは昨年度、現在の2、3年生18人が制作した縦3メートル、横4メートルの大型作品。「ありがとう あたたかいまなざし 差し延べられた手」など、生徒が考え抜いた言葉をしたためた。 同校のクラスター発生が公表された1月以降、インターネットで誹謗(ひぼう)中傷が相次いだ。これを知った卒業生や地域住民から励ましの手紙が届いたという。書
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91歳大村光代さん デイサービス仲間に絵画指導 静岡
静岡市葵区のデイサービス「亀寿庵」で、利用者の大村光代さん(91)が絵画教室の先生となり、デイ仲間に指導を行っている。同サービスの亀井正代表は「人と交わることが苦手な利用者が創作活動を通じて楽しく会話するようになった。笑顔も増え、施設全体が明るくなった」と目を細める。 もともと絵を描くことが好きだった大村さん。童画や美人画などで知られる画家中島潔さんの作品に一目ぼれし、本格的に絵画活動を開始。60歳から25年間、自宅に絵画教室を構えた。教室では、中島さんの画集やポストカードを中心に、構図や色彩をまねて技術指導を行っていた。 大村さんは心臓の持病などを理由に3年前から同サービスを利用し始め
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下水道施設分かりやすく 静岡駿河総合高生がパンフデザイン模索
若い世代に下水道事業に興味を持ってもらおうと静岡市は7日、駿河総合高校と協力し、市内の下水道施設見学パンフレットの刷新に向けたワークショップを同校で行った。3年生約50人が既存パンフレットを見て意見交換し、分かりやすさと見やすさを両立したデザインを模索した。 刷新するのは、中島浄化センター(駿河区)と静清浄化センター(清水区)のパンフレット。毎年、社会科見学に訪れる市内の小学4年生に配布しているという。外国人にも分かりやすいよう英語表記を加えるなど工夫を施しているが、漢字や専門的な説明が多く、児童には難しい内容になっている。 生徒らは六つの班に分かれ、自由に意見を出し合った後にアイデアを
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祖父母の似顔絵展 会場で詐欺防止も啓発 静清信用金庫【動画】
敬老の日を前に静清信用金庫の本店と各支店のロビーで6日、孫が祖父母を題材に描いた「にがお絵展」が始まった。静岡県警と共同製作した特殊詐欺被害防止グッズも併せて配布している。一部を除き、店舗によって24日または30日まで。 静岡、焼津、藤枝市内の幼稚園や保育園など43園が寄せた作品約3千点を各店舗に飾っている。来場した高齢者には「その電話大丈夫?不審なときはすぐ相談!」と書いた注意喚起シールを職員が手渡す。展示を活用し、孫から祖父母へ防犯を呼びかけてもらう狙いもある。 静岡市葵区の本店では期間中の午前、県警が制作した特殊詐欺被害防止の広報動画も放映している。 (社会部・崎山美穂)
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住宅型老人ホーム 10月1日オープン 静岡・瀬名川で内覧会
静岡市内で老人ホームや障害者支援施設などを運営する「アシスト」(戸島和行代表)は6日、10月1日にオープンする葵区瀬名川の住宅型有料老人ホーム「ハート・せながわ」の内覧会を現地で開いた。関係者や利用を検討する家族らが居室などを見学した。 施設は木造2階建てで、居室数は49床。認知症や精神症の利用者の安全に配慮し、エレベーターのボタン操作を自由にできないなどの工夫が施されている。 看護師が常駐し、健康上の管理や緊急時の早急な対応が可能という。施設内に併設した喫茶店は家族や地域住民も利用できるなど地域に開かれた施設を目指す。内覧会は10日までの午前10時~、午後2時~の2部制で開いている。
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万華鏡☆キラキラ世界 静岡科学館で親子連れ工作
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで5日、子どもたちに工作を通じて科学への関心を深めてもらうイベント「わくわく科学工作」が開かれた。市内から親子連れ約100人が参加し、鏡とビー玉を使った万華鏡作りに取り組んだ。 同館のボランティアの手助けを受けながら、子どもたちは正三角柱に組み合わせた3枚の鏡を筒に入れ、先端にビー玉を装着。21種類の折り紙と9種類のテープで装飾し、自分だけの万華鏡を作り上げた。光の加減で模様が変化することも学んだ。 万華鏡を興味深そうにのぞき込んでいた葵区の酒井泰士ちゃん(4)は「(万華鏡を通して見た)人の顔が、三角の形になっていて面白い」と笑顔を見せた。 同イベント
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ラプンツェルに憧れ伸ばした髪を寄付 静岡の小2岩田さん
生まれてから7年間、前髪以外の髪を伸ばし続けた長田東小2年の岩田叶愛さん(7)=静岡市駿河区=が、小児がんなどで頭髪を失った子どもが使う医療用ウィッグ(かつら)に髪の毛を提供する「ヘアドネーション」に協力し、約35センチを断髪した。 髪が長いことで知られるディズニーキャラクター「ラプンツェル」に憧れ、髪の毛を伸ばし続けていたという叶愛さん。8月に入り、髪を短く整えたユーチューバーの写真に影響されて無性に切りたくなったという。 ヘアドネーション活動を知っていた美容師の母、香織さん(40)は「長い髪を切って捨てるより、誰かの役に立てたい」と考え、叶愛さんに寄付を提案。「叶愛の髪の毛がウィッグ
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冷却剤作り、仕組みに驚き 親子400人が体験 静岡科学館る・く・る
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで9日、実験や工作を通じて科学の魅力に触れるイベント「夏のサイエンス屋台村」が開かれた。市内外から親子連れ約400人が参加した。 会場には、顕微鏡を使って土壌生物を観察したり、袋に入った吸水ビーズに尿素を加えて冷却剤を作ったりするなど、六つのブースが並んだ。冷却剤の仕組みを学んだ加藤巧人さん(7)=同市葵区=は「水に尿素を入れると本当に冷たくなってびっくりした。作るのが楽しかった」と笑顔を見せた。 今年で8年目のイベント。同館で科学普及について学ぶ「科学コミュニケーター育成講座」の卒業生20人が企画・運営した。 (社会部・崎山美穂)
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天然芝生化へ苗1400株 安倍川河川敷辰起町スポーツ広場
静岡県社会人サッカーチーム「フォンテ静岡」を運営するドリームプロジェクト(大高剛代表)は8日、同社が管理する静岡市葵区の安倍川河川敷辰起町スポーツ広場の少年用グラウンド・多目的広場に天然芝を植え付ける作業を行った。 子どもたちがスポーツに利用することで、地域のにぎわい創出を目指す。同社が運営する「竜南フットサルパーク」で育てた苗を使い、3年かけて1万2千平方メートルの範囲を天然芝生化する予定。 同日、同チームに所属する選手や地元住民、市立高サッカー部員など約140人が参加し、3500平方メートルの範囲に50センチ間隔で1400株を植えた。大高代表は「天然芝は転んでも痛みが少ないため、子
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「学校」テーマに文化学ぶ 静岡城北高、モーリシャス高校と交流
静岡市葵区の静岡城北高の生徒が3日、インド洋の島国モーリシャスの高校生とオンラインで結ぶ意見交換会を開いた。「学校」をテーマに互いの文化の違いを学び、理解を深めた。 東京五輪・パラリンピックで静岡市が同国のホストタウンを務める縁で実施した。両校の生徒たちは一対一に分かれ、校内外で撮影した写真を使いながら自分の学校の特徴を英語で紹介した。 3年の塚本恵さん(17)は「校内に礼拝所やマリア像があることに驚いた」と話し、杉山花恋さん(18)は「学校でスマホが使えないなどのルールは似ていた」と語った。
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涼やかな音色、商店街に 静岡大成高美術部生徒、風鈴を飾り付け
静岡市葵区の静岡大成高の美術部が30日、装飾した風鈴60個を学校周辺の鷹匠、駿府町内の商店街に贈った。22人の部員が各商店街に飾り付けた。9月ごろまで涼やかな音色を街に届ける。 部員は花火や金魚、入道雲など夏をテーマにデザインした。雨で絵柄が消えないように、接着剤を混ぜたアクリル絵の具で描いた。短冊には「商売繁盛」「長楽萬年」など商店街への応援メッセージを記した。 同校美術部から地域への風鈴プレゼントは15年目を迎えた。2年の栗山愛桜部長(16)は「絵の具を厚く塗ると音がこもるので注意した。コロナ禍でも、商店街に活気が戻るように願いを込めた」と話した。駿府町一区町内会の杉山暁雄会長は「音
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サッカー、バスケで交流 J1清水とB3静岡の選手ら児童に指導
サッカーJリーグ1部(J1)の清水エスパルスとバスケットボールBリーグ(B3)のベルテックス静岡による小学生対象の合同クリニック(フォッサ・サッカーのまち市民協議会、エスパルス、ベルテックス、市主催)が25日、静岡市葵区の市中央体育館で開催された。参加した児童約40人は、選手やコーチと交流しながら楽しく体を動かした。 サッカーの今泉幸広コーチらによる指導では、攻守の1対1や実践的なゲームを行い、児童自ら「考えてプレー」する力を養った。足の甲を使ってボールを蹴り、力強いシュート放つコツも学んだ。 バスケットボールは高村成寿コーチと村越圭佑選手、東祐太選手が講師を務め、ボールを自由に操る「ハ
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楽しくSDGS学ぼう 駿河総合高生がワークショップ 魚柄のボタン作り
静岡市駿河区の駿河総合高の生徒によるワークショップが24日、同市葵区のマークイズ静岡で開かれた。来場者は「海の豊かさを守ろう」をテーマに、魚柄の布を使ってボタンを作り、持続可能な開発目標(SDGs)について楽しく学んだ。25日も開催する予定。 高校生ができる国際貢献を考える授業として始まったプロジェクト「M―SIPP」の一環。アクセサリー作りを通じて、海洋汚染や宝石採掘を巡る紛争問題を周知する目的で実施した。 来場者は生徒らの助言の下、布を型紙に合わせて切り、専用キットに押し込んでボタンを作った。発展途上国の製品を適正な価格で輸入、消費する「フェアトレード」などを学べる「SDGsすごろく
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花火のいろは、職人に学ぶ 模擬火薬で製作 安倍川花火の歴史調べも 静岡・長田北小
静岡市駿河区の長田北小で20日、安倍川花火の製造・打ち上げに携わるイケブン(藤枝市)による講座が開かれた。長田地区の歴史や文化を地域の方々から学ぶ総合的な学習「おさだ学」の一環。6年生77人は、花火師から製造や打ち上げ方法などのいろはを学び、模擬火薬を用いて製作体験も行った。 同会社の高橋美帆子副工場長は、花火の色は火薬に含まれる金属の炎色反応を利用していると説明。「リチウムは赤、バリウムは黄緑色など元素の種類によって違った色が出る」と話した。 花火職人が「玉皮」と呼ばれる容器に、星を四方に飛ばす「割火薬」を敷き詰める作業も実演。児童らは、打ち上がると直径約60メートルにも広がる3号玉を
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浴衣・甚平着てダンス 園児お祭り気分 静岡・大里東幼稚園
静岡市駿河区の大里東幼稚園で17日、「サマーフェスティバル&ミニミニバザー」が開かれた。浴衣や甚平に身を包んだ園児約50人が、曲に合わせて踊り、お祭り気分を味わった。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため同園の恒例行事「夕涼み会」や地域のお祭りが中止に。そんな中、少しでも夏の思い出や表現を楽しめる場を作りたいと考え、同イベントを開催した。 ダンスは各学年ごとに時間を分けて実施。園児は「大里東幼稚園音頭」や「南の島のハメハメハ大王」などの曲に合わせて前後左右にステップ。来場した保護者や同園の卒業生に成長を披露した。 年少の石井莉央菜ちゃん(4)は「『月夜のポンチャラリン』という曲が1番好
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ガイド本にないフランス学ぶ 静岡・中藁科小、オンライン交流
静岡市葵区の中藁科小で16日、フランスの自治体国際化協会パリ事務所とオンラインで結んだ国際交流事業が行われた。現地に派遣されている同市職員を通じ、6年生約10人がフランスの食文化や歴史に触れた。 東京五輪に出場するテコンドーのフランス代表選手団の事前合宿を同市で受け入れたことをきっかけとした活動。「ガイドブックに載っていない」ような情報をテーマに、子どもたちが考えた事前の質問に対し、同事務所の岩瀬穂さんが現地での調査結果を伝えた。 緑茶の販売方法の問いに対し、岩瀬さんは「急須のセットも一緒に売っていて、お茶文化を高く評価していると感じた」と話した。本場のマカロンの味をリポートしたり、火災
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日報連集大成の写真展 静岡支部、半世紀の歴史に幕
元日本報道写真連盟(日報連)静岡支部の有志による「ラスト・サムライ6人展」が7月31日まで、静岡市葵区古庄のフォトギャラリー・ズームアイで開かれている。日報連の解散に伴い半世紀の歴史を持つ同支部も閉じることになり、集大成と位置付けた作品展。自然風景や祭り、動植物などを捉えた写真30点が並ぶ。 約50年前の発足時に15人だった会員は少しずつ減り、最後に残ったのは6人。初期から在籍する平井健司さんは「写真を通した仲間との絆は捨てがたく、自分たちの生きる活力になった」と活動への思いを振り返った。 作品展では、ラフティングボートが渾身(こんしん)の一こぎで川を下る瞬間や、パラグライダーが空に飛び
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車椅子磨き 立ち直り一助に 静岡・駿府学園の少年、隅々まで
30年以上にわたって地域貢献活動に取り組む静岡市葵区の少年院「駿府学園」に入所する少年が、近くの高齢者施設から預かった車椅子を新品同様に磨き上げた。少年は作業を通じて奉仕の心を養い、立ち直りのきっかけをつかんだ。 同学園は福祉施設で清掃やリハビリの手伝いなどの奉仕活動を続けてきた。新型コロナウイルスの影響で今年は外部での活動が難しくなったため、介護老人福祉施設「楽寿の園」(同区)から車椅子3台を2週間預かり、清掃作業に当たった。 作業を担当したのは、同園に入所する最上級生の少年。責任を持って車椅子を隅々まできれいにした。指導した曽根和佳専門官は少年の様子について、「初めは戸惑っていたが、
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営業時間中の大規模地震想定 静岡・しずてつストア田町店で訓練
静岡市葵区のしずてつストア田町店で7日、災害避難誘導訓練が行われた。実際の営業時間中に大規模地震が発生したことを想定。日頃から同店を利用する周辺住民23人と従業員45人で「地域一体」となり、発災直後の行動を確認した。 地震発生と同時に店内が消灯すると、従業員は買い物客の住民に「大丈夫ですか」と呼び掛け、身を守るよう指示。揺れが収まるのを待ち「誘導班」「救護班」など、決められた役割に分かれて住民を店外に避難させた。その間、キャスター付き陳列台はストッパーを付けたり、酒や瓶が並ぶエリアには三角コーンを置いたりして周囲に危険も知らせた。 訓練後の総評で葵区役所地域総務課の三浦一敏課長は、落ち着
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手作り菓子でおもてなし 五輪フランス選手に静岡の味 鈴木学園学校生
東京五輪に出場するフランスのテコンドー代表選手の事前合宿の受け入れを前に、静岡市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校の学生が地元の食材を使って選手たちをもてなす菓子作りに取り組んでいる。2年生の有志約20人がコロナ禍で行動制限される選手にオリジナルスイーツを贈り、静岡の魅力を発信する。 材料に抹茶やサクラエビ、しらす、葉わさびのほか、徳川家康が好んで食べたとされる浜納豆を選んだ。フランス菓子のマフィンやスノーボール、クッキーなどの生地に練り込む。約1週間で8種類のスイーツの完成を目指す。 初日の6日は抹茶を使った焼き菓子の「フィナンシェ」を作った。学生は生地を混ぜる役、お湯の温度を測る役
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園児「短冊の願いごと かなえて」 静岡県護国神社で七夕祭
静岡市葵区の県護国神社で2日、七夕祭が開かれた。同区の静岡精華幼稚園の園児約60人が、願いごとを書いた短冊をササにくくりつけて祈った。 園児たちは「足が速くなりたい」「ピアノの先生になれますように」など、思い思いの願いごとを短冊に書き込んだ。自宅に持ち帰る小さなササと、神社に飾る約4メートルの大きなササに短冊を結び付けた後、願いを込めて神殿を参拝した。 すてきな警察官になる夢を記した池采映里ちゃん(6)は「短冊づくりが楽しかった。将来はパトカーに乗ってパトロールしたい」と笑顔で話した。3、5の両日も同様の行事を行い、地元の子供会や幼稚園が参加を予定する。 (社会部・崎山美穂)
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記者コラム「清流」 体調不良から感じたこと
最近、体調を崩した。風邪と症状が似ている新型コロナウイルス。「もしかしたら―」。不安に駆られた。発熱した翌日にPCR検査を受診。幸いにも陰性だったが、結果が分かるまでの時間は長く、心細く感じた。 病院の駐車場に到着し、医師の指示に従い車内で検体を採取。問診のため院内に入ると、医療従事者の防護服姿に嫌でもコロナを意識させられた。その間、職場では消毒が必要になったり、同僚がPCR検査を受けたりしたそう。思っていた以上の影響に落ち込んだ。 普段は市販の薬で済ませるであろう病でもコロナ禍では過敏に反応し気疲れしてしまう。コロナに感染した方はなおさらだろう。感染者の治療はもちろん、「心のケア」も重
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夜桜乱舞、迫力の舞 静岡東中生、コロナ禍の街元気に
静岡市葵区の東中で30日、全校生徒770人が市民総踊り「夜桜乱舞」を披露するイベントが開かれた。生徒たちはコロナ禍の街を元気にしたいという思いを込め、迫力のある舞を見せた。 1年生から順番に踊りを繰り広げ、3年生は四つのグループに分かれて演舞した。会場に集まった保護者からは、子どもたちの掛け声や踊りに合わせて手拍子が送られた。 3年の浜田智実さん(15)は「動きや列をそろえるために、昼休みを利用して練習した。練習の成果が出てうれしい」と話した。 イベントは毎年恒例だった合唱コンクールの代替行事。生徒は約1カ月半、静岡まつり実行委員会や地域のダンス教室、常葉大生らの指導の下、練習に励んで
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義理チョコにお返しは必要? ディベートで多面的な視点、身に付ける 静岡・駿河総合高で体験授業
静岡市駿河区の駿河総合高で28日、総合的な学習の一環で「ディベート」をテーマにした授業が行われた。静岡大の町岳准教授が講師を務め、1年生245人が物事を多面的に捉える方法について考えた。 町准教授は「これからの時代は知識をどのように相手に伝達するかが大切」と説明し、ディベートを行う意義を伝えた。生徒たちは3人一組のグループをつくり、「義理チョコにお返しは必要」というテーマに沿って肯定・否定・審判の役割に分かれて討論した。 審判役を務めた金山礼奈さん(16)は「議論の展開や双方の意見をじっくり聞くように心掛けた。大勢の前でも自分の意見を伝えたい」と話した。 同校の生徒たちは今後、約8カ月
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本物メダルに児童感動 柔道・溝口さん 静岡・富士見小で特別講座「夢諦めず追いかけて」
東京五輪に出場するフランステコンドー代表の事前合宿の受け入れを前に、静岡市は28日、同市駿河区の富士見小で特別講座を開いた。五輪銀メダリストで、フランス代表コーチも務めた柔道家の溝口紀子さん(49)の授業を、約90人の6年生が受けた。 溝口さんはテコンドー世界選手権大会で銅メダルを獲得したマグダ・ウィエット・エナン選手を紹介したほか、自身の柔道競技での経歴や五輪のメダルを披露した。小学6年から五輪出場を目指して稽古に励んだという溝口さんは、「夢という目印に向かって諦めずに追いかけてほしい」と児童にエールを送った。山影ダニエラさん(12)は「CA(客室乗務員)になりたくて語学の勉強をしてい
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お堀でSUP体験会 駿府城の歴史、水上から体感 静岡
静岡市葵区の駿府城公園二ノ丸堀(中堀)で26日、マリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」の体験会が開かれた。運動やマルシェを楽しむ週末イベント「パーク&フィット」(TOKAIグループ主催)の一環。参加者約10人は堀を1周し、身体を動かしながら駿府城の歴史を感じた。 同市のシンボルである駿府城公園の水辺を活用し、にぎわい創出や公園の活性化を目指す取り組み。浮力のある専用ボードを使い初心者でも楽しめるSUPを選んだ。 参加者はインストラクターの助言を受け、北門橋からボードに乗った。パドルの持ち方や水をかく方向を変えながら約1・6キロを遊覧した。 石垣に近づくと大名や職人たちの
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南アルプスを写真で紹介 希少な動植物など16点 アピタ静岡店
環境省南アルプス自然保護官事務所による南アルプス国立公園写真展(静岡市共催)が7月7日まで、静岡市駿河区のアピタ静岡店で開かれている。自然保護官の補佐役であるアクティブレンジャーが撮影した動植物や氷河地形の写真などから南アルプスならではの魅力を楽しめる。 世界で北岳山頂付近のみに生育する「キタダケソウ」や、絶滅危惧種の「タカネマンテマ」など貴重な写真16点が並ぶ。カメラ目線で首を傾けたライチョウは、モデルのような愛らしい姿で人気という。ニホンジカの食害から高山植物を守る防鹿柵(ぼうろくさく)の設置活動など、自然保護活動についても紹介している。 アクティブレンジャーの本堂舞華さん(26)は
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オンラインで米航空会社を“訪問” 現役パイロットと会話「英語の勉強頑張り、可能性広げたい」 静岡城北高
静岡市葵区の静岡城北高の生徒が23日、米国デルタ航空にオンラインで“職場訪問”し、航空業界のさまざまな職種や取り組みを学んだ。パイロットに質問する時間も設け、グローバル科の1年生約40人が交流を楽しんだ。 グローバルに活躍する社会人の話を通じ、キャリアや進路について考えるきっかけを作るのが目的。同航空の担当者が会社概要や職種を英語を交えてレクチャーした後、機内食や余剰品を発展途上国に寄付したり、使い捨てプラスチック製品の使用を禁止したりするといった持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みも紹介した。 デトロイトを拠点に世界中を飛び回るパイロットの三矢真己さん(エア
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高校生、農業経営を目指す 静岡で担い手育成塾、11人参加
静岡県内の農業関連の学科を持つ高校の生徒を対象にした学習会「農業高校 夢・未来塾」の入塾式が19日、静岡市葵区の静岡農業高で行われた。11校から11人が入塾した。12月までの半年間、農業の仕事や取り組み、経営安定に必要な施策などを学ぶ。 担い手を育成し、若者に農業への夢を持たせる狙い。先進的な経営で実績を残す農家の見学や講話、体験を通して、農業従事者としての能力を身につける。12月に受講内容を生かした農業経営プランを作成し、発表する。 主催者を代表して静岡農業高の松下勝也校長は「自分から積極的に切り開く姿勢で取り組んでほしい」と呼びかけた。塾生の富岳館高2年秋山善さんは「今後自分と関わっ
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静岡空襲 日米犠牲者悼む 静岡・賤機山で合同慰霊祭
太平洋戦争末期の1945年6月、静岡空襲で犠牲になった市民約2千人と、墜落死した米軍B29爆撃機の搭乗員23人を追悼する日米合同慰霊祭が19日、静岡市葵区の賤機山山頂で営まれた。遺族や自衛隊、在日米軍関係者ら約50人が参列し、平和への思いを確かめ合った。 参列者は慰霊碑の前で手を合わせたり、米政府から贈られたハナミズキに献水したりして冥福を祈った。米兵の遺品である「黒焦げの水筒」を使って慰霊碑にバーボンウイスキーを注ぐ献酒も行った。 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止され、米軍を含めた合同開催は2年ぶり。主催者の同区の医師菅野寛也さん(88)は「多くの人から静岡の慰霊祭はコロナに負けな
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ボールの投げ方、DVDで学ぶ 静岡・横内小 体力テストに向け
静岡市葵区の横内小で16日、プロ野球楽天イーグルスの関係者がボールの投げ方を教える「未来塾DVD」を活用した授業が行われた。4年生28人が今後の体力テストに向け、ボールを遠くへ投げる方法を学んだ。 子どもたちはペアを作り、ボールを投げる姿をタブレット端末で互いに撮影してフォームを確認した。DVDで正しい動きと見比べながら「軸足にしっかり体重を乗せる」「45度の角度で投げる」などのポイントを理解した。 中にはペアの投げ方に対して「目線を少し上げて」と助言する姿も。兵庫裕和君(9)は「頭の近くでボールを離すと飛ばすことができた」と話した。 DVDは同市と球団の交流事業の一環で、市内の全小
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豆引きや抽出…バリスタ体験通じ障害者と交流 静岡商高生
静岡市清水区の就労継続支援B型事業所「キャンバス」は11日、障害のある人と高校生がバリスタを通じて交流するイベントを静岡商業高で開いた。同事業所の通所者によるコーヒードリップの実演や学生と共同でコーヒー抽出器具の「フレンチプレス」を使った体験を行った。 障害への理解を深めるだけでなく、交流を通して「一緒に歩む」大切さを感じてもらうのが目的。同校がキャンバスに提案し、実現した。福祉関係の進路やお茶に関心のある3年生43人が参加した。 キャンバスのメンバーによるドリップ実演では、自家焙煎(ばいせん)したエチオピアの豆を使用。さっぱりした香りに包まれながら、細かく丁寧にコーヒーを抽出した。フ
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育てた新ジャガ販売 静岡・葵区の障害施設通所者ら
静岡市葵区の就労継続支援B型事業所「グリーンワークス・リラ」は11日、同区の城東保健福祉センターで新ジャガを販売した。 同事業所の通所者約10人が清水区庵原の畑で育てた新ジャガ「キタアカリ」を出品。小玉で丸い見た目が特徴で調理するとホクホクとして甘みがあり、ポテトサラダやコロッケに向いているという。販売価格は400グラム100円。詰め放題コーナーも併設した。 18日午前10時半~午後3時には同様の販売を葵区のジーンズショップオサダ東静岡店前で行う予定。同事業所の石川裕己さんは「地産地消されることで地域活性化の役に立てれば。私たちの取り組みや一生懸命活動する通所者の頑張りを知ってほしい」と
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油彩や水彩 多彩な83点 13日まで静岡市民文化祭 美術部門 最高賞は大石さん(駿河区)
第19回静岡市民文化祭(静岡新聞社・静岡放送後援)の美術部門が13日まで、同市葵区の市民文化会館で開かれている。最高賞の市長賞には駿河区の大石廉一さんが選ばれた。 油彩や水彩、日本画など多彩な作品計83点が並ぶ。大石さんの水彩画「満開」は見頃のモクレンを幹や枝、花を組み合わせて画面全体に描いた基本構想に優れ、花びら一枚一枚の陰影も丁寧に表現。「アイデアと技術がマッチした魅力ある作品」と高く評価された。 大石さん以外の主な入賞者は次の通り。 静岡市議会議長賞 清水正子(葵区)▽市教育長賞 大川晴(同区)▽市教育委員会賞 河西博(同区)青木敏子(同区)▽市文化復興財団賞 原川秀男(同区)▽市文化
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遊びと安全 両立学ぶ 静岡大学が公開講座 子育て中の母親ら 手出せる近さで見守り
静岡大の公開講座が9日、静岡市葵区の静岡大付属幼稚園で開かれた。同大教育学部の村越真教授が子どもの遊びと安全の両立方法を紹介し、子育て中の母親や親子連れなどが受講した。 近年、事故を恐れて遊具を撤去する公園が増加。子どもの冒険心や成長が阻害されると懸念される。村越教授は、遊びにはある程度の危険が伴うことを踏まえた上で「子どもに何かあった際、手が出せる距離に親が待機することが大切」と見守りを呼び掛けた。 園庭で子どもが遊ぶ様子を見ながら、リスクに対する気づきも解説。ターザンロープやシーソーなど揺れ動く遊具では、動く幅や周囲の確認を促した。同じ遊具でも雨上がりは滑りやすくなるなど条件によってリス
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みのり大学開講式 静岡市の“学生”900人「積極的に活動」
静岡市は8日、高齢者向け生涯学習講座「みのり大学」の本年度合同開講式を同市葵区で開いた。葵、駿河区の“学生”約900人が新たな学びへの期待に胸を膨らませた。 2年ぶりの開催で式はオンライン形式を併用。会場には約180人が集まった。城内学級の榊原教夫学級長が「大変な昨今だが、みのり大学生一同、積極的に活動したい」と代表で抱負を述べた。 記念講演では、浜松医科大の高田明和名誉教授が幸せな人生を送るために脳と心を癒やすヒントを解説した。 高田名誉教授は、脳細胞は大人になると減る一方だと思われてきたが、記憶の入り口である「海馬」の細胞は孤立を避けたり適度に運動したりする
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テークアウト、冷凍がアツい! 自慢の味「自宅で」「ギフトに」
新型コロナウイルス感染拡大に伴い巣ごもり需要が増える中、県内の飲食店が看板メニューを冷凍し販売する「冷凍テークアウト」に注目が集まっている。家で熱々の人気料理を楽しめたり、食べるタイミングを選べたりするのが魅力。離れて過ごす家族や友人への贈り物としても人気が高まっている。 「地元飲食店をもっと盛り上げたい」。富士市に4月開店した冷凍冷蔵商品専門店「KAYAHARASHOTEN(カヤハラショウテン)」。茅原伸一郎代表(48)が思いを語った。市内のテークアウト情報サイト「TAKEOUTふじ」の開設や弁当販売会を重ねる中で顧客のありがたみを再確認し、新サービスを模索。「家庭の食卓を楽しもう」をコ