あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 磐田市

静岡人インタビュー「この人」 磐田市竜洋昆虫自然観察公園の館長 北野伸雄さん(磐田市)

 市民や来館者から「こんちゅうクン」の愛称で親しまれ、クワガタムシの付いためがねがトレードマーク。2020年に館長に就任し、昆虫の魅力を独自の視点で発信している。ジュビロ磐田のクラブアンバサダーも務める。浜松市南区出身。38歳。

北野伸雄さん
北野伸雄さん

 -なぜ昆虫好きに。
 「小学校6年生のころ、昆虫に詳しい理科の先生に出会った。虫の育て方や種類を教えてもらい、生態の多様さに興味を持った。虫は身近に存在することが魅力だと感じていて、子どもたちにとって自然と触れ合う最初の一歩になる生き物だと思う」
 -どのような施設か。
 「多いときには約100種の昆虫、クモ、ムカデなどの生態展示を行っている。昆虫を専門に取り扱う施設は全国でも珍しく、遠方からもマニアが訪れる『ゴキブリ展』や子どもに人気の『カブト・クワガタ展』といった企画を展開している。周りを緑に囲まれているので、展示だけでなく自然に親しめる施設になっている」
 -やりがいは。
 「かつて恩師に教えてもらったように、昆虫との触れ合いを通じて子どもたちに何か未来へつながる経験を残したい。『こんちゅうクンになりたい』『昆虫に関わる仕事がしたい』と言ってくれた子もいて、うれしく思うとともに、仕事に対する責任を感じている」
 -今後の展望は。
 「年間の施設利用者数は虫同士が戦うゲーム『ムシキング』が流行した05年の7万6782人が最多。新型コロナ禍で利用者は4万人台まで減少してしまったが、現在は徐々に回復しつつある。多彩な昆虫たちのようにオリジナリティーあふれる施設を目指し、年間10万人を達成したい」
 (浜松総局・山川侑哉)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

磐田市の記事一覧

他の追っかけを読む