あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 磐田市

天竜川ダム再編工事推進 国交省、磐田に新事務所

 国土交通省は8日、天竜川ダム再編事業に向けて磐田市上野部に新設した工事事務所の開所式を開いた。洪水被害や海岸浸食の抑制を目的に2009年から続く工事の推進を図る。

天竜川ダム再編工事事務所の開所式に出席した関係者=磐田市上野部
天竜川ダム再編工事事務所の開所式に出席した関係者=磐田市上野部

 再編事業では佐久間ダム(浜松市天竜区)に新たに洪水調整容量を設け、放流設備を増設する。上流域の大雨時に水をダムにためることで、下流の洪水量減少につなげる。
 ダムに土砂が堆積し、遠州灘海岸への供給が減っている状況に対応するため、ダム下流に集積拠点を構築する。ベルトコンベヤーで運ばれてくるダム湖の土砂を集め、放流水で河川に流す仕組みをつくる。
 佐久間ダムは1956年、日本有数規模の利水ダムとして完成し、総貯水容量は3億2600万立方メートル。再編事業は浜松河川国道事務所が担ってきたが、意思決定の迅速化などを目的として工事事務所開設の運びとなった。
 開所式には天竜川流域に位置する浜松市の中野祐介市長や磐田市の草地博昭市長らが出席し、治水事業への期待を示した。天竜高(浜松市天竜区)森林・環境科が組み立て作業を担い、書道部部長の柴田舞美さん(17)が揮毫(きごう)した事務所看板の披露も行われた。
 (天竜支局・平野慧)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

磐田市の記事一覧

他の追っかけを読む