地域包括ケア推進へ集い 県内5団体が活動報告 静岡県看護協会
静岡県看護協会は12日、高齢者に医療や介護などのサービスを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の推進に向けたフォーラムを、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。看護師が病院や診療所の枠を超えて協力する「看看連携」や、介護施設職員や民生委員などとの多職種連携に取り組む県内5団体が医療関係者や市民らに活動を報告した。
静岡市駿河区の「するが区看・看ネット」は、大規模災害時の効果的な支援を実現するために看護師同士のネットワークを生かした研修事例を発表。病院の看護師が講師役となり、習得の機会が少なかった診療所の看護師に災害救護について教えた研修の取り組みを紹介した。
能登半島地震を踏まえて、医療機関の垣根を越えて災害に強い地域づくりを進める必要性も指摘した。
磐田市や森町で活動する「看護代表者がつながる会」は地域連携を強化するため、住民や医療・介護従事者、民生委員らが参加する交流会を開催したと説明。参加者のアンケートには、「各機関の具体的な支援の内容が分かった」などの回答があったことを紹介した。