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テーマ : 磐田市

磐田・大楽地の米使用したクラフトビール 遠州の関係人口創出、地域活性化へ 年初からイベント配布

 磐田市内の企業の不動産部門が企画し、市北部の大楽地地区でつくる米を原料の一部に用いたクラフトビール「大楽地米ビール」がこのほど完成した。コンセプトは「新しい地元の味を、地元の素材をつかって、地元のみんなでつくろう」。ビールを通じて、遠州地域の関係人口の創出や地域活性化を目指す。

クラフトビール「大楽地米ビール」のベースを試飲する関係者ら=掛川市内
クラフトビール「大楽地米ビール」のベースを試飲する関係者ら=掛川市内


 同市で木材販売などを手がけるカワイの「ICOI(イコイ)」不動産事業部が、設立10周年に合わせた地域貢献活動として計画した。地元の米を使ったビールづくりのアイデアは、父親の闘病を機に家業の米作りに本格的に携わり始めたという同不動産部の松下知也さん(38)=同市下野部=から寄せられた。
 11月上旬には掛川市内の飲食店で、商品のベースとして利用される、大楽地地区の米と相性の良いビールの選考会を開いた。磐田、袋井、掛川市などの住民約30人が集まり、原料に小麦や掛川茶などを使った3種類を飲み比べ、味や香り、口あたりを確かめた。生産には地元のカケガワビールの協力も得て、12月下旬に完成した。
 2024年初めから、カワイなどが豊岡北小を中心に多彩な催しを繰り広げている地域活性化イベント「リブートスクール」や、大楽地自治会などの地域住民らに約800本を配る。松下さんは「今後もビールづくりプロジェクトを続けていきたい」と話す。
 (磐田支局・崎山美穂)

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