道路寸断で現地到着難航 能登地震 磐田市援助隊が帰着報告
能登半島地震の被災地に本県の緊急消防援助隊第1陣として派遣された磐田市消防本部の隊員が6日、同市今之浦の市消防署で草地博昭市長に活動を報告した。被災地は寸断された道路が多く、到着に時間を要した。市の派遣隊長を務めた大場直人消防司令(51)は「早く助けたいという気持ちがあったが、なかなか現地にたどり着けず悔しい思いがある」と語った。
同市からは隊員9人が1日夜に第1陣として出発した。被災地では道路の陥没やひび割れなどが多発し、石川県珠洲市に着いたのは約59時間後の4日早朝。現地では孤立集落の住民の安否確認に取り組んだ。小寺健一消防司令補(49)は「担当地区までの道路も陥没や土砂崩れがあり、現場に行くのが難航した」と説明。途中から車両が使えず徒歩で向かったという。
大場消防司令は珠洲市に向かう途中でも家屋の倒壊などの被害を目の当たりにしたとし「報道などで現地の状況を調べていったが、想像以上に被害が広範囲で大きい」と振り返った。