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テーマ : 磐田市

⚽ジュビロ磐田ユース監督 黄金期支えた西紀寛氏、奮闘 プレミア復帰が至上命令

 磐田ユースの監督にJ1磐田OBで元日本代表の西紀寛氏(43)が就任し、自身初めてという高校生の指導に奮闘している。古巣の磐田への復帰は普及スタッフを務めた2017年以来7年ぶり。プリンスリーグ東海に降格したチームを1年で最高峰プレミアリーグに戻すのが至上命令。「責任を持って取り組む。トップチームにつながる人材を育成したい」と意気込む。

磐田ユースを指導する西監督=磐田市のジュビロ上大之郷グラウンド
磐田ユースを指導する西監督=磐田市のジュビロ上大之郷グラウンド

 市船橋高(千葉)出身の西氏は1999年に磐田に加入。中盤の選手として磐田に13年間在籍しJ1通算で255試合36得点をマーク。磐田の黄金期を支えた一人だ。
 2016年の現役引退後は磐田のスタッフを務めた後、社会人クラブ監督や小中学生の指導者を務めていた。磐田ユースへの監督就任は藤田俊哉スポーツダイレクターから直接要請があったといい、「戻りたかったのでチャンスをもらった思い」と快諾した。
 親子ほど年の離れた現代の高校生とどう意思疎通を図るのか。主将のDF渥美慶大は「練習前に学校での出来事などいろんな話をする」と語る。監督との関係性を「友人感覚」と表現する選手もいて距離感は近い。
 ただ、ピッチ上ではメリハリを付ける。実戦形式の入り方が悪ければ雷を落とし、やり直しを命じる厳しさも。「プロになっても変わらない」と試合の最初と最後の重要さを強調する。
 選手に伝えたいのはゴールへの意識だ。「パスをつなぐのは上手だが、意識しないとゴールは奪えない」。昨季は技術的に上回りながらも肉弾戦を仕掛ける高体連チームに手を焼いた苦い経験を繰り返すつもりはない。
 磐田ユースは昨季22試合でリーグワースト3位の48失点を喫して降格。指揮官は「いい守備から攻撃につなげる。1対1で勝負する対人のところも上げていく」と4月6日の開幕戦を見据える。
 (名倉正和)

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