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テーマ : 磐田市

金堂の木装基壇を復元 磐田・遠江国分寺跡

 磐田市の国指定特別史跡「遠江国分寺跡」でこのほど、市教委が復元を進めていた金堂の土台「木装基壇」が完成した。土台の上に柱を支える礎石を配置するなど、奈良時代に聖武天皇の勅命で建てられた金堂の間取りも表現した。

復元された遠江国分寺金堂の木装基壇=磐田市
復元された遠江国分寺金堂の木装基壇=磐田市
実際に金堂に使われていたとされる礎石=磐田市
実際に金堂に使われていたとされる礎石=磐田市
復元された遠江国分寺金堂の木装基壇=磐田市
実際に金堂に使われていたとされる礎石=磐田市

 木装基壇は装飾や補強のために側面を木材で覆った土台。市教委によると、全国各地にあった国分寺で木装基壇が使われていた事例は希少で、復元しているのは遠江国分寺跡だけという。金堂は本尊を安置し、儀礼の場になった国分寺の中心的な建造物で、平安初期の819年に焼失したとされる。市教委は2007年の発掘調査の成果を基に復元に取り組んだ。
 金堂の木装基壇は東西33・5メートル、南北22・9メートル。出土品を参考にヒノキを使った。配置した礎石36基のうち4基は実際に金堂に使われていたと伝えられている。建物を囲うように土台上に敷き詰められていた古代のれんが「塼(せん)」も再現した。
 木装基壇は公開していて、担当者は「基壇から金堂の規模などをイメージし、国家事業だった遠江国分寺を体感してほしい」としている。24年度は塔跡の木装基壇を復元する。

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