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テーマ : 磐田市

卓球シングルス 約2年の五輪選考レース終了 平野「人間的にも大人に」

 卓球のパリ五輪シングルス代表男女各2枠を巡って約2年続いた選考レースが28日閉幕の全日本選手権で終わり、男子は張本智和(智和企画)戸上隼輔(明大)、女子は早田ひな(日本生命)平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が代表入りを確実とした。戦い抜いた選手からは過酷さとともに成長を実感する声が上がった。

全日本選手権でガッツポーズする平野美宇=26日、東京体育館
全日本選手権でガッツポーズする平野美宇=26日、東京体育館
卓球 パリ五輪シングルス代表選考ポイント
卓球 パリ五輪シングルス代表選考ポイント
全日本選手権でガッツポーズする平野美宇=26日、東京体育館
卓球 パリ五輪シングルス代表選考ポイント

 従来は国際競争力を重視して世界ランキングで五輪代表を決めたが、今回は国内外の大会成績に応じたポイントで決める新基準を導入。重圧がかかる選考会で切磋琢磨(せっさたくま)し、戦力を底上げすることが日本協会の狙いだった。選手は6度の選考会や2度の全日本選手権などで火花を散らした。
 張本智との2強争いを演じた戸上は「本当に苦しかった。でも世界のトップ選手に勝つ機会も増えている。2年前と比べてすごく強くなった」と言う。平野は伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)と僅差で争った女子2枠目を今回の全日本で手中に収め「人間的にもかなり大人になれた」と話した。
 過密日程の影響で、世界ランクの対象となる国際大会に万全の状態で臨むことが難しくなった側面もある。また、昨年の急成長で世界ランクの日本女子3番手に浮上した15歳の張本美和(木下アカデミー)は昨年11月の選考会で優勝、全日本2位と選考レースの最終盤に追い上げたが、2枠入りには届かなかった。
 女子の渡辺監督は「選考会が間違っていなかったと、結果で皆さんに納得してもらいたい」と語る。選考期間や方式の成否は五輪本番の結果で問われそうだ。

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