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テーマ : 磐田市

日本女子5大会連続「銀」 中国に惜敗 卓球世界選手権団体戦決勝

 【釜山共同】卓球の世界選手権団体戦第9日は24日、韓国の釜山で行われ、女子決勝で日本は中国に2-3で惜敗し、5大会連続の銀メダルとなった。53年ぶりの世界一を逃した。中国は6大会連続23度目の優勝。

卓球の世界選手権団体戦で銀メダルを獲得した(左から)張本美和、木原美悠、平野美宇、早田ひな、伊藤美誠=釜山(共同)
卓球の世界選手権団体戦で銀メダルを獲得した(左から)張本美和、木原美悠、平野美宇、早田ひな、伊藤美誠=釜山(共同)

 第1試合で張本美和(木下グループ)が世界ランキング1位の孫穎莎に敗れた。続く早田ひな(日本生命)が2021年の東京五輪シングルス覇者の陳夢に、平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が世界ランク2位の王芸迪に勝利したが、第4試合の早田と第5試合の張本美が敗れた。
 最終日25日は男子決勝が行われ、中国がフランスを3-0で退けて11連覇を果たした。次回の世界選手権団体戦は26年にロンドンで開催される。

 【女子】
 ▽決勝
中国 3―2 日本
○ 孫穎莎 3(11―5 11―8 11―4)0 張本美(木下グループ) 

  陳夢 1(11―6 8―11 9―11 12―14)3 早田(日本生命) ○

  王芸迪 0(8―11 11―13 10―12)3 平野(木下グループ) ○

○ 孫穎莎 3(11―2 11―7 11―6)0 早田 

○ 陳夢 3(4―11 11―7 11―8 11―7)1 張本美 
 (共同)


王者と激闘「自信に」 パリ五輪へ弾み  日本女子は53年ぶりの世界一まで、あと一歩だった。王者中国に挑んだ直近5大会の決勝で2勝したのは初。第5試合までもつれた約4時間に迫る激闘に「ここまで競った試合ができたのは、自分たちの成長」とエース早田。開幕まで約5カ月のパリ五輪に弾みをつけ、表彰台で晴れやかに銀メダルを受け取った。
 早田は過去7戦全敗だった陳夢に土をつけた。1ゲーム目を落とし「今までと同じように卓球をしても全くノーチャンス」。戦術を切り替え、多彩なサーブや異質な回転をかけた球で相手を惑わした。主導権を奪い、高速ラリーへの反応も抜群。3ゲーム連取で見事に逆転した。
 平野は昨年僅差で競り勝った王芸迪にストレート勝ち。互いが得意とするバックハンドのラリー戦で上回って押し切った価値は大きく「中国選手が一番気合を入れてくる舞台で勝てて、自信になった」と胸を張った。
 中国の壁は厚く、早田は第4試合で孫穎莎に完敗。15歳の張本美は第5試合で陳夢とのラリー戦で五分に渡り合いながら、相手サーブに苦しんで逆転負けした。ただ、中国選手が試合後に珍しく涙を流すほど、追い込んだのも確かだった。
 早田は「対策が厳しくなる。それを上回れるよう、より厳しい練習をしないといけない」と覚悟する。パリの舞台で、今度こそ牙城を崩せるか。
 (共同)
伊藤、助言でメダルに貢献  女子の伊藤(磐田市出身)は今大会2試合の出場にとどまったが、渡辺監督が要望した通り、積極的にベンチで選手に助言を送った。銀メダル獲得に貢献し「私がアドバイスをして、選手が工夫をして試合に勝つと、すごくうれしくて。勉強になったし、楽しい試合を最後まで見せてもらった」と充実感をにじませた。
 3月の世界ツアーから、世界ランキング1位という新たな目標に本格的に挑む。「楽しみが大きい。強い選手とたくさんやりたいし、いろいろと試したい」と前向きだった。
 (共同)

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