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テーマ : 新型コロナ・全国

中朝貿易、コロナ前の82%に 23年、貨物輸送で大幅回復

 中国税関総署は18日、中国と北朝鮮の2023年の貿易総額が約22億9538万ドル(約3400億円)だったと発表した。北朝鮮は20年以降、新型コロナウイルス対策として国境の往来を厳格に規制してきたが、新型コロナの世界的大流行前の19年と比べ、82%まで回復した。貨物輸送が列車などで認められたことで、前年比2倍超の大幅増となった。

「中朝友誼橋」を渡って北朝鮮へ向かう貨物列車=2022年12月、中国遼寧省丹東(共同)
「中朝友誼橋」を渡って北朝鮮へ向かう貨物列車=2022年12月、中国遼寧省丹東(共同)

 北朝鮮にとって中国は最大の貿易相手国。中国遼寧省丹東と北朝鮮北西部の平安北道新義州を結ぶ貨物列車は20年から停止していたが22年に再開し、23年には貨物トラックの往来も確認されるようになった。
 23年の北朝鮮の輸入額は約20億300万ドル、輸出額は約2億9189万ドルでいずれも前年の2倍超を記録した。今年は中朝の国交樹立75年を迎える節目で、1月中旬には北朝鮮と投資や貿易を行う中国企業の団体が訪朝。さらなる貿易の活発化が見込まれる。
 中朝の年間貿易額は13年に65億ドル超を記録したが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を理由とする国連安全保障理事会の制裁決議が17年12月に採択され18年から急減。新型コロナ対策として国境を封鎖した後はさらに低迷した。
 貿易が復調する一方、北朝鮮と他国の人の往来が全面的に緩和されるかどうかは不透明だ。(共同)

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