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テーマ : 新型コロナ・全国

子供の予防接種率が回復基調に コロナで低下、昨年は増加

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)は18日、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行による医療機関の逼迫を受けて低下してきた子供のはしかなどに対する予防接種率が2022年は増加し、回復基調に入ったと発表した。

ポリオの予防接種を受けたガンビアの子ども(中央)=2022年6月(日本ユニセフ協会提供)
ポリオの予防接種を受けたガンビアの子ども(中央)=2022年6月(日本ユニセフ協会提供)

 定期予防接種を受けられなかった子供は、21年に2440万人に上っていたが、22年は2050万人にまで減少。だが依然として新型コロナ流行前の19年の1840万人よりは多い水準で、WHOとユニセフは各国にさらなる取り組み強化を訴えている。
 はしかの1回目の予防接種率は19年に86%に上っていたが、新型コロナによる混乱を受け、21年には81%まで低下。22年には83%と持ち直してきたが、それでも2190万人が1回目の接種を受けられなかった形だ。
 予防接種率の向上は、インドやインドネシアなど乳幼児の人口が多く、ワクチン接種体制が整っている国での状況改善が大きく寄与しており、多くの低所得国では回復が遅れている。新型コロナ流行下で予防接種に大きな影響が出た73カ国のうち、流行前の水準に戻ったのは15カ国で、24カ国は回復途上にあり、34カ国は停滞か状況が悪化している。

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