中国本土からクルーズ船 コロナ禍後初めて、博多港
中国の船会社が運航するクルーズ船「ブルードリームスター」(約2万5千トン、全長約180メートル)が28日午前、福岡市の博多港に寄港した。市によると、新型コロナウイルス禍後、中国本土発のクルーズ船が日本に寄港するのは初めて。本格的に再開すれば、国内の観光業回復に弾みがつくと期待される。
ブルードリームスターに乗船していた中国人観光客らは28日午前9時ごろ、和太鼓の演奏に歓迎されながら、博多港の岸壁に用意された観光バスに乗車していった。
同船は中国・上海を出発し、博多港に寄港。28日夜に上海に戻るために出港した。中国本土―日本間のクルーズ船による往来回復に向けたテストケースとなる見込み。
中国政府は感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ政策」のため、海外への団体旅行を禁じてきたが、今年2月に一部解禁した。現状では日本は対象国に含まれていないが、今後対象となる可能性がある。