北海道の電通子会社が過大請求 コロナ業務1億5千万円超
電通グループ子会社の電通北海道は9日、北海道から受託した新型コロナウイルス対策関連のコールセンター業務で、2021年4月~23年3月に約1億5800万円を過大請求していたと発表した。再委託先のグループ会社は21年に誤りに気付いたが、請求内容に合わせ勤務表を書き換えていた。
電通北海道によると、業務をグループ会社の電通プロモーションエグゼに再委託。エグゼ社は契約より多い人員を配置したほか、オペレーターが欠勤し、稼働人数を満たさない日も契約通り勤務したと報告していた。
エグゼ社は21年11月に勤務実績を道に提出した際、担当者が誤りに気付いたが、過大な請求内容に合わせて勤務表を書き換え、会社にも報告しなかった。会計検査院の調査を受けた道が今年5月下旬、勤務実績の提出を求めたところ、記録に不審な点が見つかった。
記者会見した電通北海道の沖津充男社長は「関係者に多大なるご迷惑をおかけし、深くおわびする」と謝罪した。