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テーマ : 新型コロナ・全国

コロナ新派生型、欧州でも警戒 「EG・5」、バカンスで増加も

 【パリ共同】中国や日本など東アジアを中心に感染例が増えている新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「EG・5」に、フランスなど欧州諸国でも警戒が強まっている。現段階では緩やかな増加にとどまっているが、祭りなど人混みの多いイベントがめじろ押しのバカンス時期にウイルスがまん延する可能性も指摘されている。

バカンス客でにぎわうパリのシャンゼリゼ通り=11日(共同)
バカンス客でにぎわうパリのシャンゼリゼ通り=11日(共同)

 世界保健機関(WHO)は9日「EG・5」を「注目すべき変異株(VOI)」に指定。7日時点で、51カ国で確認され、うち中国が30・6%、米国が18・4%、韓国が14・1%、日本が11・1%を占めた。欧州は英国が2・0%、フランスとポルトガルがそれぞれ1・6%となっている。
 フランスの民間緊急医療サービス「SOSメドサン」によると、7月31日から8月6日の週で新型コロナの疑いがある診察は前週比84%増。レゼコー紙電子版は11日、こうした数値を紹介し「この夏、コロナが(再び)悪さをするかもしれない」と伝えた。英国などでも新派生型の増加傾向が報じられている。
 フランス保健当局は国内の感染状況について、増加傾向にあるが依然として低水準にとどまるとしている。
 ただフランスメディアは、ワクチンの効果が時間の経過とともに薄れる中、バカンスの時期にウイルスのまん延を助長する恐れがあるとの専門家の声を伝えた。7月下旬に約130万人が訪れたフランス南西部バイヨンヌの祭りの後に感染者が増えた事例も報告された。

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