「説明可能な意思決定に」　ＢＳ予算問題でＮＨＫ会長

　ＮＨＫの稲葉延雄会長は２６日の定例記者会見で、未認可であるＢＳ番組のインターネット配信に絡む不適切な予算の問題を巡り、「ＮＨＫの意思決定を説明可能な状態にすることが重要だ」と述べた。２５日に稟議議案の一元管理などを含む再発防止策を発表していた。
　稲葉会長は具体的な対応として「重要な案件については、これまで以上に論点や賛否の状況が分かるように議事録に残す」と明言。関係者の責任を明確にすることが、組織風土の改善につながるとの認識を示した。
　また報道番組「ニュースウオッチ９」の新型コロナウイルスに関する不適切な報道を巡り、報道局職員４人の懲戒処分を決めたことを受け、稲葉会長は改めて謝罪した上で「報道機関としてあってはならない。ジャーナリスト教育を徹底する」と強調した。